40代
フィンランド中央部にあるPihtipudasの小規模高校で研修をしています。今回は実践した授業について報告します。フィンランド語が全く話せないので、拙い英語で授業を進めています。高校と中学の授業では概ね理解してもらえます。小学校の低学年の生徒に対しては、途中途中でフィンランド語で説明してもらうことも多いです。
授業① 寿司パーティー
高校3年生の英語の授業で国際理解と称して、寿司パーティーを開きました。巻き寿司と握り寿司、インスタントの味噌汁、緑茶という簡単メニューでした。授業時間54分におさめるために、英語の先生と相談して、酢飯と錦糸卵は事前に用意して、後は具材を海苔で巻くだけ、握って鮭やいくらを載せるだけ、という段取りにしました。生魚を食べれないという生徒や卵アレルギーの生徒もいましたが、巻いたり握ったりする作業は楽しそうに取り組んでいました。片付けの時間まで入れると若干時間切れの面もありましたが、ワサビや折り紙で作った箸袋などは生徒にも先生にも好評でした。ただ、残った食材や巻きずしの切れ端などを容赦なく捨ててしまうのを見て、米の一粒まで大切にする意識やもったいない精神などについても事前に触れておけばよかったと反省しました。
授業② 日本の高校との交流授業
日本の高校と異文化交流授業を行いました。時差の関係で、フィンランドの午前中の英語の授業と日本の授業の時間帯が合わず、日本の高校には放課後に有志を募ってもらい交流が実現しました。接続の準備や打ち合わせの時間を考慮して、交流時間は正味40分としました。双方の出席者が10名程度だったこともあり、自己紹介とそれぞれの学校紹介の後、質疑応答という構成で時間内に収まりました。お互いに、緊張していたのとシャイなのとで、最初はぎこちない場面もありましたが、後半は日本側の生徒が活発に質問をしていたのが印象的でした。英語力の差はあったと思いますが、コミュニケーションをしようとする姿勢が大事だということが生徒自身にも理解できたのではないかと思います。終了後は、双方のホームページやSNSに授業の様子を掲載したり、リンクを貼ったりして、発信することもできました。
授業③ 折り紙教室
小中学校へ折り紙の出前授業に行きました。折り紙の経験がある生徒もいましたが、手先を細かく使うことや、折り紙特有の紙の折り方は、慣れない分難易度が高いようで、年齢を問わず苦戦しつつも楽しそうに取り組んでいました。完成したものを眺めて楽しむだけでなく、使ってほしいと思い、折り紙でブックマーカーを作成しました。アニメのキャラクターや動物をモチーフにしたもので、顔や名前を書き込むとオリジナルのブックマーカーが出来上がります。そのまま、宿題の個所に挟んでもらい、「これで全員宿題を忘れないね」などと声をかけると、生徒もまんざらでもない表情を浮かべていました。ポケモンのブックマークが大人気で、黄色の折り紙を大量に使いました。12月には、クリスマスシーズンのためサンタクロースやクリスマスツリーの折り紙を取り上げました。こちらも、メッセージカードや飾りつけに使える実用的なものを意識しました。この時は、赤の折り紙を多く使いましたが、途中でなくなってしまい、赤い包装紙を正方形に切って代替しました。サンタのメッセージカードに「love」を日本語で書きたい、と尋ね
た生徒がいて、「愛」と黒板に書いたところ、クラスの生徒全員が黒板に「愛」と上手に書いたのを見た時は、不思議な気持ちと感動とで胸が熱くなりました。
授業④
中学2年生、3年生に日本語の授業をしました。日本のゲームやアニメは中学生に浸透しており、アニメの声優の声を生成する無料ソフトを使って、ひらがなやカタカナについて説明しました。象形文字、指示文字、会意文字の漢字の意味をクイズ形式で出したところ、イメージを膨らませて漢字の成り立ちや意味を理解してくれました。基本的に、マンガの吹き出しにはすべて振り仮名が振ってあるので、ひらがな対照表でセリフの読み方を拾って、google翻訳の日本語の枠にローマ字入力すると、英訳やフィンランド語訳が出てきます。生徒の前でアプリやソフトを使ってみせると、ハードルが下がり興味をもってくれたように思います。
自分の名前をひらがなやカタカナで書く、というシートを作りましたが、フィンランドの名前は日本語で表記しにくい発音や、ja(ヤ)、vo(ヴォ)など対照表に書かれていないものも多く、理屈を説明するのが非常に難しかったです。
研修校は、4,000人規模の自然豊かなのんびりとした町にある唯一の高校で、全校生徒約80人の小さな学校です。学校の施設は北欧デザインのカーテンや黄色、赤などカラフルな壁、授業をする教室にはソファやクッションビーズ、可動式の机があり、生徒はかなりリラックスした姿勢で授業を受けていて、衝撃的でした。生徒の控室には、ソファやぬいぐるみ、音楽を聴くためのスピーカー、コーヒーメーカー、ホワイトボードなどがあり、ごろんと横になったり生徒同士が引っ付き合ったり、こちらもリラックスし放題のスペースになっています。
フィンランドの高校は基本的に単位制で、部活動にしっかり取り組みたい生徒など、4年間かけて卒業する生徒も一定数いますが、日本の高校とほぼ同じ学齢です。生徒たちは、素朴でシャイな印象ですが、打ち解けると流ちょうな英語と笑顔で話してくれ、日本の高校生と変わらないな、と感じます。一方で、自律性、自立性を尊重する国であるためか、服装やメイク、髪形などは驚くほど大人びています。多くの生徒がピアスや髪染めで自己表現を楽しんでおり、日本の制服文化や服装検査の話をすると驚きと関心をもって聞いていました。自動車で通学する生徒も多く、校外学習に生徒の車に分乗して行った時は不思議な気持ちになりました。また、フィンランドでは高校生でも低アルコールの飲酒が認められています。(「二日酔いで登校することはある?」との質問には、愚問とばかりに即「NO!」と返ってきました。)週末にバーで生徒に会って、「このお酒は飲むべき!」と薦められたのは衝撃的な体験でした。
ヨーロッパではタトゥーをしている人も多く、私自身の認識も大きく変わりました。フィンランドではタトゥーが許されるのは18歳以上からなので、高校でタトゥーを彫っている生徒はいませんが、祖母との思い出や好きな花など、卒業後に向けてすでにモチーフを決めている生徒もいます。「一生消せないからこそ、慎重に大切に決める」と話していたのが印象的です。
授業中は、トイレはもとより、教室内の移動、飲み物や携帯電話も基本的には自由です。当初は、急に立ち歩いたり電話が鳴って教室から出ていく生徒たちに「えぇ~!」と驚き、その度に先生を凝視してしまいましたが、授業中の規律は守られ、発言も活発です。自由なのに崩れないという状況を目の当たりにして、日本の高校の規律の厳しさについて考えさせられました。(ただ、ニュースなどでは、生徒が授業中に携帯電話やパソコンでゲームをしているという話も聞くので、学校や授業担当者によるものも大きいのかもしれません。)
多くの授業でペーパーレス化が進み、紙の教科書も希望すれば使えますが、ほとんど見かけません。筆記用具を持参しない生徒も多く、私がワークシートを使う授業をした際には、貸し出し用の鉛筆を取りに来る生徒の列ができました。日本でもかなり普及してきましたが、定期テストも支給されたPCで行っていたのは驚きました。(故障が多いので扱いを丁寧にしてください、という学校からのアナウンスが時々入ります。試験監督をしたときに、生徒のパソコンの電源が入らず往生しました。)また、私が受けている英語の授業では思った以上に宿題が多く出されます。授業担当者はPC上で課題の取り組み状況を見ることができ、進捗状況が成績に反映されます。生徒たちは放課後や空き時間を利用しているようで、取り組みの質、理解度共によいのも驚きました。フィンランドの大学入試にあたる高校卒業資格試験は、完全デジタル化され、1科目6時間という長丁場なので、生徒たちは進学を見据えて主体的に学習に取り組んでいるように見えます。基本的に先生、生徒双方に「学習はさせられるものではない」という共通理解があるからではないか
と感じます。
12月7日に1年生から3年生まで、14日に4、5年生の生徒のウィンターコンサートがありました。保護者の方々が来校し、子どもたちはサンタの帽子をかぶったり、クリスマスカラーの服を着たりして、歌やクラブの発表をしました。私は、合唱団のピアノ伴奏をしました。校内に本格的なホールがあるので、前日のリハーサルも本番と同じように行うことができ、環境に恵まれているなと感じました。ホールは他にも、隔週くらいで行われる金曜日の集会やハロウィンなどのイベントで使われます。
集会では、クラスごとに発表する機会が回ってくるので、テーマを決めて10分くらいの劇を行います。私の所属しているクラスは年明けに発表があるそうで、みんなで話し合いながら台本を作り、セリフを読む練習をしていました。どの子も舞台の上で堂々としている印象を受けたので、ホールが身近にあり、そこで発表する機会があるということも力を伸ばす要因なのかなと感じました。
異学年交流活動も行われています。私の所属しているクラスは定期的に3歳児の1クラスに行き、その子たちと遊んだり、ハロウィンの時には3歳の子たちのパンプキンペインティングを手伝ったりしていました。また、先日は6年生が算数クイズを紹介してくれました。2~3人のグループに分かれ、6年生の生徒から出される魔法陣や計算トリックの問題などに取り組みました。UOIの時間には高校生が各クラスに2~3人来て、一緒に調べ学習に取り組んだりアドバイスをしたりしてくれることもあります。自然にお互いの学びを助け合う姿が見られ、とても参考になりました。
日本化の授業はクリスマスが近いので、クリスマスリースとサンタ、クリスマスベル、トナカイの折り紙を紹介しました。3歳児クラスでは、途中まで折った状態のものを子どもたちに渡しました。「角をそろえる」「しっかり折る」などの作業が、小さい子には難しかったです。お手本を空中で折ったら、それを真似して机を使わない子がいたので、お手本の見せ方も気をつけなければいけないと思いました。あとは、日本の観光地について、リクエストが入った1クラスに紹介しました。クイズや神社の参拝の仕方などを取り入れながら、スライドを使って説明をしました。日本に興味をもってくれたようで、こういう活動をもっとしたかったなと思いました。
2年生以外の小学生に折り紙の授業を行いました。10月下旬はハロウィンに合わせてパンプキンを折りました。オレンジの折り紙は全員分の枚数がないので、校内を探してA4サイズのオレンジ色の用紙を正方形に切って準備しました。5年生の子たちは、作ったパンプキンを立つようにアレンジしていました。低学年にはIIPの折り紙ブックにある犬と猫を紹介しました。ひっくり返すことで犬や猫に変わるし、自分で顔をかけるので、どこでやっても人気です。早く終わった子のために家のイラストも用意したら、色を塗ったり名前をつけたりしてそちらも楽しんでくれました。3年生とは吹きゴマを作りました。季節に合ったものや、顔をかいたり動いたりするもの(コマなど)だったからか、どの学年もとても喜んでくれました。英語力はまだまだですが、スライドを準備したり子どもたちが折るのを確認したりしながら進めたので、思ったよりうまく授業ができた気がします。
他には、高学年でトントン相撲をしました。カナダの国技のラクロスやアイスホッケー、日本の武道は実際にプレーする人もいるけれど、相撲は見て楽しむスポーツだということに気づき、「じゃあこの人たち(力士)は誰なの?」と普段あまり考えないことを質問されました。クラスによっては「まわし」についての説明を求められ、紹介する前にまず自分がいろいろと「知る」ことが大切だということを実感しました。また、相撲を知ってもらうためにYouTubeで大相撲の取り組みを見てもらいました。子どもたちは、どちらの力士が勝つか予想しながら動画を見ていたので、勝ち負けのルールを説明する前に理解してくれました。授業のはじめに日本語の挨拶を紹介しているので、私を見ると日本語で「こんにちは」「おはよう」と挨拶してくれる子もいます。日本語の挨拶をもっと広めたいと思います。
今年の8月から来年3月末までの予定で、フィンランド中央部にあるPihtipudasの小規模高校で研修をしています。Pihtipudasに来る前に、5月から3ヶ月間マルタ共和国で英語の語学研修を行い、新学期が始まる時期に合わせてフィンランドに来ました。
現在は、学校から自転車で10分ほどの所にホームステイをしています。ホームステイ先のご夫婦の子どもたちはすでに自立していて、ご夫婦と私の3人の生活ですが、本当の家族のように接してくれ、フィンランドの家庭や文化について深く触れる機会に多く恵まれています。社会教育が進んでいる国なだけあって市民講座も充実しており、週に3回フィンランド語講座、編み物講座に通って、余暇活動の重要性を実感しています。
研修校では、英語科の先生が国際交流の担当として私の受け入れ責任者となっており、小中学校との交流や生活全般の渉外をお世話してくださっています。私自身は、生徒と先生の中間のような立場で、日本の文化や社会について毎週2回のペースでプレゼンテーションを行ったり、生徒と英語の授業を受けたり、英語科以外の授業を見学に行ったりしています。基本的には毎日英語の授業に出席し、生徒と同じように当てられたり、ペアワークをしたりしていますが、日本での専門が高校公民科だったこともあり、自分の英語力の低さに日々苦労しています。
一方で、公民科という専門を生かして日本の社会や制度、経済などについて紹介することに手応えも感じています。その他には、小中学校にも招かれ、折り紙や日本語の授業をしました。折り紙ではアニメのキャラクターを作ったり、日本語の授業では漫画の一コマを扱ったりしましたが、授業以外でも「こんにちは」と声をかけてくれたり、日本のゲームについて教えてくれる生徒もいて、児童・生徒の日本文化への関心は高いと感じます。
寒さや言葉の難しさはありますが、受け入れ校、ホームステイ先共に温かく素敵な方に恵まれ、充実した日々を送っています。
IBプログラムは教科書がなく、教科も分かれていません。子どもたちはノートやプリント、iPadを使って学習します。6つのテーマ「Who we are私たちは誰なのか」「How the world works世界はどのような仕組みになっているのか」「How we express ourselvesどのように自分を表現するのか」「Where we are in place and timeどのような場所と時代にいるのか」「Sharing the planetこの地球を共有するということ」「How we organize ourselves私たちはどのように自分たちを組織しているのか」を様々な場面で追及していきます。
時間割の中にUOI(Unit of Inquiry)という時間があり、テーマに沿って芸術につなげたり、社会的な内容を学んだりします。Grade4のArt分野のUOIでは、マインドマップを見ながら、自画像でアイデンティティの側面を表現する活動を行っていました。画用紙を縦半分に分けて、片方は鏡を見ながら顔半分の似顔絵を、もう片方は自分を構成する様々なものを描いていました。
また、音楽分野のUOIの時間では、自分の音楽づくりをしていました。iPadで「BeatBot」というアプリケーションを開き、そこに自分のイメージする曲の説明を入れます(明るくて楽しい、正義の戦い、ヒップホップ、美しい自然、家族を愛しているなど)。すると歌詞もメロディーも自動で出来上がります。子どもたちは、言葉を入れ替えながら納得する音楽にし、テーマに沿ったタイトルを入れて完成させていました。
国語的なUOIでは、物語をつくっています。本の読み聞かせから登場人物の気持ちの変化をとらえたり、短い話から何を伝えているのかを読み取ったりする活動を挟みながら、一から物語づくりに取り組んでいます。こちらもノートに書いたマインドマップを常にそばに置きながら下書きをして、最終的にはiPadを使って本に仕上げるそうです。バーチャル機器を使った授業もあり、こういう教育を受けた子どもたちはどのような大人に成長していくのか、ということを知りたくなりました。
数の仕組みについて学ぶ学習で、「0と1の間には何がある?」という質問から始まりました。0.1,
0.2...と小数の数をみんなが言い、先生がホワイトボードに書いていきます。次は「0.4と0.5の間は?」という問いで、0.41,
0.42...とさらに小さい数をみんなが言って先生が書きます。「0.46と0.47の間は?」と続き、0.461,
0.462...と小数第三位までを全体指導で行いました。
その後、真っ白い画用紙をペアに1枚ずつ渡し、自分の好きな数で仕組みを書くよう指示を出していました。ものすごく大きい数を書き始めるペア、板書にある小数第三位の続きから始めるペアなど、設定した数字がみんな違っていました。しかも画用紙なので、線を引くところからスタートしなければならず、書きながら目盛りが足りないことに気づいたり、多すぎて消したりしていました。
隣のクラスでは、同じ授業を外で行っていました。周りにあるものを使って数の仕組みを表すということで、子どもたちは木の枝や石、松ぼっくりなどを並べて数の目盛りをつくっていました。大きい石を並べて、間に小さい石を9個ずつ置いていったペアの子たちは、途中で大きい石の間隔が狭いことに気づき、並べる場所を変えていました。先生は、どちらのクラスでも各グループに声をかけながら見て回り、最後にお互いに仕上げたものを共有して終わりました。
授業を見ながら、私だったらと考えました。きっと最初から目盛りを印刷した紙を子どもたちに渡している、そして全員同じ数から始めるよう指示している、ということに気づきました。こちらの1クラス20人、サポートする先生付きという環境と違って、日本は1クラスの子どもの人数が多く、ほぼ1人で授業をします。だから、初めから目盛りをつけ、同じ数にすることで合っているかすぐに確認できるようにしたいけれど、子どもたちにとってはどうなのだろうと考えさせられる授業でした。
お茶体験をしました。抹茶の粉が足りなそうだったので、日本から追加で送ってもらいました。
「おもてなし」を味わってほしかったので、ペアを作り、主人と客の役割を交代でやりました。お菓子は、こちらの「RICE CRISPIES」という雷おこしに似たお菓子と日本のぽたぽた焼きを使いました。ぽたぽた焼きが人気でした。抹茶は、苦かったようです。絵の付いた懐紙を使ったので、興味深そうでした。
あと1週間ほどで研修が終わります 最後の1か月は生徒もこちらも慣れてきて授業もスムーズにいくようになりました
文化紹介では来年のカレンダーを作りました もちろん曜日は漢字で書きます 周囲に和紙を張ったり、筆ペンで墨絵を書いたりしました
全寮制なので放課後にいろいろな活動があります activityと称して1週間ごとにスケジュールが張り出されます
先日「お寿司の作り方」を頼まれました 当日まで何人来るかわかりませんが、他の活動を見ていると3人から10人位なので とりあえずご飯を3合と4合と2つの釜で炊きました 途中で足りなくてもう1回ずつ炊きました 後で使った焼き海苔から計算すると60本巻いたことになります 何人来たんでしょう 驚きました
来週アンコールでもう1度します
さあ、これからという時に帰ってしまうような気もします
9月半ばより引き続きケンブリッジにあるImpington Village
Collegeで日本語を教えています。生徒は7年生(11,12歳)から13年生(17,18歳)です。
最近授業で紹介した日本の運動会の様子が興味深かったようです。親による場所取り、普段より豪華なお弁当、組体操やパン食い競争などを紹介しました。応援合戦のビデオを見せた際、「(応援団長は)どうしてのけ反りながら話すの?しゃべりにくそうなのに。」と聞かれ、日本人は当たり前に感じていることを再確認する機会になりました。
年末年始の紹介で、えべっさん参り、西宮神社の福男選び(開門と同時に一斉に参加者が走り出し、1番から3番を決める行事)も興味深くビデオを見ていました。
折り紙で手裏剣を作る授業も楽しんでいました。良く知られているので、すでに折ったことがある生徒も何人かいましたが、アニメや漫画の影響もあり、やはり人気があります。みな、好きな色の折り紙を選ぶのが楽しそうでした。
胸にポピーをつけて、戦争で亡くなった人々を追悼します。学校では、日本の「原爆の子の像」の話を上級生たちが寸劇で紹介し、平和の大切さについてプレゼンテーションしていました。平和への意識の高さを感じ、日本の教育現場でのヒントになりそうだと思いました。
そのほか、SLEEPINGDAY
(学校でのお泊り会)、スケート教室など、イベントがたくさんあり、あっという間に時間が過ぎていく印象です。
9月半ばよりケンブリッジにあるImpington Village
Collegeという学校で日本語を教えています。生徒は7年生(11,12歳)から13年生(17,18歳)です。週に15時間ほどイギリス人の先生のアシスタントとして授業を受け持っています。
この学校では、日本語は正規の選択授業で、生徒は11年生終了時にGCSE、13年終了時に国際バカロレア(IB)というテストを日本語で受験するので、単に文化紹介にとどまらず、生徒に日本語を習得させるために、先生も必死です。10月後半には希望者向けに10日間の日本への語学研修旅行もあります。生徒がなじみやすいように、「辞書形」ではなく「ます形」から日本語を導入しているのが興味深いです。
ICTの活用も盛んで、授業でQuizletやKahoot、Japan
Foundationのサイトなどを利用したり、生徒自身もAkebiやWrite it
Japaneseなどのアプリをよく使っています。先生は学校のネットを通じて、生徒たちに宿題を提示したり、役に立つサイトのリンクを伝えたりしています。
おもしろかった授業は筆ペンと筆を使った書道・書写の授業をした際に、自分の名前をカタカナと漢字で書いたのですが、漢字はKanji
Zoneというアプリで意味なども確認しながら、生徒が自分の名前を考えるのが、とても盛り上がって楽しかったです。(イギリスに来る前にフランスでも授業で生徒たちに漢字で名前を書いてあげたのですが、私が考えて一方的に伝える、という形であまり盛り上がらなかったので、今回、前回のやり方を振り返る良い機会になりました。)
日本の食べ物を紹介する授業でのキャラ弁や給食の紹介も興味深かったようです。学校にいる時間のほとんどが日本語の授業ですが、先生がベテランでいろんなスキルを持っていらっしゃるので、とても勉強になります。最近やっと、それぞれ週1時間ほどですが、フランス語と英語の授業にも参加させてもらえるようになりました。
長い夏休みが終わり、9月から新学年がスタートしました。
4月から約3ヶ月間お世話になったkindergartenでの研修を終えて、今年度からG1-G12の各クラスが研修の中心とななりました。また、"授業サポート"という形に加えて、"主授業者"としてクラスに関わる時間もいただけることになりました。
具体的には、G3-G5の「Social
Study(日本文化)」を週2ブロック、「体育(サッカー)」を週2ブロック、G6-G8生徒中心の「日本クラブ」など、午後の全授業時間帯で授業を担当させていただいています。午前中は「授業サポート」という形でクラスに行き、実際には他の先生方の「授業見学」をさせていただいています。生徒たちとinteractiveに授業を展開していく研修校の先生方の授業はとても参考になります。日本で私が採用してきた類いのアプローチとの違いに気づくたびに、「もし自分だったらどうするだろうか?」と思いを巡らせています。
さらに、毎週木曜日に現地の「公立」の「高校」で「Literacy」の授業を見学させていただく機会もいただいています。私は公立の高校教員なので、予てより「公立」の「高校」の様子を見たいと思っていました。本当に貴重な機会をいただいているなーと感じ、毎週楽しみです。どんな教材を使用しているのか?現地公立高校生の提出シートにはどんなことが書いてあるのか?教室環境・機材・掲示物などはどうか?テキストの語彙レベルや単語テストの語彙レベルは?等々、見て、手に取ることで分かる「実際」があります。
教育関連の指南書は日本でも読めますが、ネイティブの公立高校生が自分の考えをまとめた提出プリントを全員文読むチャンスは滅多にありません。使用語彙、スペリングの正確さ、文法の精度、など「気づき」がたくさんあります。これは、日本の公立高校に戻って、目の前の生徒たちの英文を読んだり添削したりする際に、1つの参考になるに違いありません。また、担当教員の指導手順についてもpre-while-post
readingなどについては日本でもよく聞きますが、こちらでの実践方法は、日本の一般と少し異なっているように感じました。この点もとても参考になっています。
以上のように、夏休み前の3ヶ月と大きく状況が変わりました。私を気にかけて、夏休み中に様々な調整に御尽力くださった研修校の教職員の方々への感謝を胸に、残された数ヶ月間で精一杯恩返しできるよう、一生懸命授業作りに尽力したいと思っています。
フランスでの2か月半の研修を終え、ロンドンで夏季休暇を過ごしています。劇やミュージカルは日本に比べ格安で素晴らしいパフォーマンスを鑑賞でき、美術館も無料の所が多いので、芸術を楽しむには最高の場所です。
勉強面では、Saint
George International Schoolに通いました。前半2週間はGeneral English Course(GEC),
後半2週間は英語教員のためのTeachers' Refresher
Course(TRC)を受講しました。世界の各地出身の友人ができ、特にTRCは第一言語が英語である人なども参加していたので(マレーシア出身など)速い会話についていくのが必死でした。英語の教授法は知識としては持っていましたが、実際に教授案を考え、発表したりディスカッションしたりするのは新鮮な体験でした。特にcommunicative
approach, task-based
learningなどについて得るところが多かったです。
以下に私が通った学校の特徴を記します。ロンドンに行かれる方は参考にしてください。
名称:Saint
George International School
立地:Oxford
Circus駅から歩いて数分という非常に恵まれたロケーション。
施設:ビル自体が古く、トイレの数が少なく飲食スペースも狭く、不満のある生徒が多数。
授業:基本的には良いが、中には評判の良くない教師もいるよう。(どこの学校もそうだと思いますが。)私のクラスはとても優秀な先生と標準的な先生でした。TRCは学校も力を入れているコース。
Activity:
日曜日以外、毎日ロンドン、郊外を巡るactivityがあり、希望者は参加できる。無料、もしくは安価な価格で非常に人気。
Staff:
とても親切。親身に相談にのってくれる。
宿泊先:何件か学校が提携しているresidenceがあるが、私の宿泊先はNotting
HillにあるVincent House。短期の一般客が泊まると高額だが、3週間以上の宿泊だと大幅に割引があり、ロケーションもかなり良く人気。
6月末に卒園式を終え、夏期休業期間に入りました。学期中に比べて自身の研修課題に集中しやすく、落ち着いて研鑽に努めています。今回は、7月中の生活面での体験談を記したいと思います。
夏休みに入ってから、たくさんの御家庭からホームパーティーへの御招待をいただいています。週に1度は誘っていただいていて、とてもよい経験になっています。日本ではこのような機会はほとんど無かったので、最初はどうしたらよいのかわからずに戸惑っていましたが、何度も体験するうちに、何を持って行くと良いのか、どのように振る舞えば良いのか等が少しずつ分かってきました。こちらの方々の思いやりに感謝しつつ、現地に来なければ経験できない学びと体験を楽しんでいます。
パーティーでの出会いが「つながり」を生み、巡り巡って先日ついに、1人の日本人女性Mさんに出会うことができました。Mさんはカナダ人男性と結婚してもう20年以上こちらに住んでいるそうです。そのMさんがくれるたくさんの情報のおかげで、私たちの生活はどんどん改善しています。特に、子どもたちにおすすめの遊び場所なども教えてもらえたおかげで、子どもたちは月~金はsummer
campに参加、週末は遊び場所巡りと、夏休みを満喫しています。
子どもたちだけでなく、妻や私の生活に関しても、New Canadian
Centerという施設も教えてくれました。このセンターは、カナダへのnew
comers(移住者や避難民など)に対して様々なサポートをしてくれる施設です。センターに着くと一人の女性(Yさん)が対応してくださいました。こちらが話し始めるより先に、Yさんがこれは大丈夫?あれは困ってない?と様々な項目を具体的に順に挙げて様子を聞いて下さいました。
その順番は、住む場所→健康状態・病院や保険のこと→車などの移動手段→子どもの学校→言葉(=英語力)→仕事、等々でした。最初の数項目はすでに解決しており(オンタリオ州の健康保険や車購入についてのエッセイは前回までの体験談を参照してください。)、『言葉(=英語力)』や『(妻の)仕事』が当面の課題でした。その旨を相談すると、Yさんはいくつかのサポートの紹介や直接先方にアポイントをとってくれたりしました。
New Canadian
Centerのおかげで現在は、妻は月~木の午前中(9時から12時30分)にESLクラスに出席しています。移民や避難民の生徒10名程度にボランティア講師(元高校教師など)が4~5名という恵まれた教室環境です。もちろん学費は無料で、教会にある1部屋を借りて開催しています。子どもの参加は不可というルールですが、授業中のベビーシットも相談可能(無料)だそうです。
さらに後日、Yさんは、私と妻のためにTutorを見つけてくださりました。週に1~2日、1時間のマンツーマン授業を無料で受けています。このTutorの方は現地の現役高校教師で、夏休みの間だけボランティアでcenterのお手伝いをしているとのことでした。
さらに妻の『仕事』についてもYさんは町の職業安定所に直接電話をしてアポイントをとってくださり、職安の方と面談することができました。条件や希望を伝えて、現在探してもらっている最中です。
「多文化共生」は本研修のテーマのひとつでもあるため、自分自身や家族が「new
comers(=移住者)」としてこのセンターにお世話になり、実際にサポートを受けるという経験をとても貴重に感じています。
以上、みなさんにホームパーティーに招待していただいたことから様々なことがつながりはじめ、とてもエキサイティングで前向きな日々を過ごしています。現地の方々の思いやりと援助の精神を心底感じながら、new
comersとしての体験も記憶に刻みつけつつ、残りの夏休みを過ごしていきたいと思っています。
生徒...中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)
授業の流れ... power
pointでの浴衣・帯・履物の説明 → 実際に私自身が浴衣を着て見せる(服の上から) → 法被の説明 → 希望者による法被着用 →
米津玄師「打ち上げ花火」のビデオクリップの鑑賞 →
日本の祭りの動画鑑賞 (授業時間55分)
本来は浴衣用の下着を着用する、と説明しながら、Tシャツの上から浴衣を着る過程を見せました。特に女子は興味津で、身を乗り出して見ていました。「法被を着たい人~」と募ると低学年の生徒は全員、我先に、と手を挙げ順番に全員着て、ポーズを決めたり楽しんでいました。鉢巻きに寿司職人のイメージがあるようで、sushi~と叫んでいました。
高学年になると、恥ずかしいのか着ない子もいました。女子の中には法被は着るけど鉢巻はしたくない、という子もいて、自分なりのファッションに対するこだわりがあるんだな、と思いました。日本の音楽も紹介したいと思っていたので、Daoko×米津玄師の「打ち上げ花火」を聞きました。浴衣や日本の風景も見られるので選びました。
浴衣が一着しかないので生徒全員に着せられないし、、、と悩んでいましたが、法被はさっと簡単に着られる(しかも男女問わず)ので、10数人なら授業時間内に全員着られ、生徒も満足していました。法被は背に「祭り」と書かれたものをアマゾンで3000円で購入しました。探せば、もっと安く手に入るかもしれません。
浴衣を1着持っていったものの、日本では一度だけ着付け教室で着方を習っただけで、あまり理解できていず、情けないですが現地でyou
tubeを見ながら事前に練習しました。授業で紹介するのはやめておこうかと逡巡しましたが、生徒の反応も良く、やって良かったです。着付けなんか無理、と思っている人も是非、挑戦してみてくだい。
6月は卒業の季節。こちらに来て約3ヶ月という短い時間でしたが、一緒に過ごしてきた子どもたちの卒業は、感動的でした。今回はこの「卒業」に関わる体験をまとめます。
まずは本番の『卒業式』について。私はずっとkindergartenクラスの補助をしていたのですが、この卒業式に向けて「折り紙を活用したバナー製作」、「ダンスの発表としての『お祭り太鼓』発表」、「『みんなともだち』の日本語による合唱」の3つの制作・発表を、主として任せていただき準備・練習してきました。保護者や祖父母の皆様方の反応がとても気になりましたが、笑顔であふれていました。周囲に装飾したバナーも、どの家族も作品の前で写真を撮った後、自宅に持って帰ってくれました。また、式中に全体の前でスピーチする機会もいただきました。拙い英語でしたが、貴重な経験となりました。
次に、卒業式翌日の年度末最後の職員会議について。私が経験してきた日本の職員会議とは全く異なりました。まずは全教員が椅子に座って円座します。長机や会議資料は一切ありません。「では始めましょうか」という校長の一言をきっかけに、校長が左隣の教員に向かって"労いのメッセージ"を伝え始めます。この1年間の功績やその教員の存在がどれだけ学校・生徒・地域のためになったかを、心を込めて伝えるのです。
次に、他の教員が思い思いに、話題になっている教員に感謝の言葉を伝えます。順番はありません。思いついた人が、思ったように感謝や功績を伝えます。最後に、その教員がみなさんに感謝を述べて終わります。これを全ての教員に対して1人1人輪番で繰り返していくのです。中には、涙ぐむ教員もいました。
最後に私の順番が回ってきました。校長が私にも他と同じように目を見て心を込めて感謝を伝えてくれます。他の教員たちも次々に感謝の言葉をかけてくださいます。私も思わず泣きそうになってしまいました。なんと、最後の職員会議はこれでおしまい!こんなに心温まる、前向きになれる職員会議は初めてでした。
最後に、たくさんの招待状について。最後の職員会議を終えて夏休みに入りました。やりたいことがたくさんあって、何から始めようか?と考えていた私たちを待っていたのは、ホームパーティーに誘ってくださる、たくさんの「招待メール」です。おかげさまで、ほぼ毎日どこかの御家庭にお邪魔しています(笑)。ここに来られて本当によかったね、と家族と話しています。
私のいるGranisleの学校は、スーパーに行くにも100㎞運転しないといけないような田舎ではありますが、今までにIIPのプログラムで来ていた日本人が過去にもいるので、すんなりと馴染めました。初めのうちは様子を見て、自分ができることをお手伝いしている形でしたが、慣れてきてからは、授業もしました。
折り紙の授業は小学校低学年に向けて、作って遊べるものを中心に取り組みました。牛乳パックを使ったおもちゃもウケが良かったです。習字にも取り組みました。子どもの名前を漢字に置き換えて書いてもらいました。漢字に対する憧れがあるようで、喜んでいました。事前にお手本を書いておいたので良かったです。
中高生には、算数パズル、組み紐、絵手紙、相撲、組体操の授業を行いました。身体を動かすのが大好きなメンバーだったので、このような内容にしました。子どもたちの実態に合わせて授業を創ることが大切でした。また、運動をするときは、日本でと同様、安全面には配慮しました。どの授業も喜んでくれて、終わってからも、別の日にまたやりたいと言ってくれる生徒が何人もいました。
面白かった授業は中学生(college
コレージュの生徒。10~15歳)に対しての漢字の書写の授業です。春夏秋冬から一字選び、筆ペンで練習し、最後にはがき大の厚紙に自分のカタカナの名前とともに正書する、というものです。
渡航前に書道をするかどうか迷ったのですが、結果的に、筆ペンでもそれなりに日本文化を紹介できたかな、と感じました。(もちろん、本当の書道をするに越したことはありませんが。渡航前に、書道をしたら墨汁で服を汚さないか、洗濯で落ちる墨汁は本当にきれいに汚れが取れるのか、水で書いて浮き上がる半紙は枚数が少ないし、etcと悩んでいました。筆も持っていき、本来はこれを使うが、今日は日常に使われる筆ペンを使う、と説明した後で始めました。
苦労した点は、powerpointであらかじめ説明はしてたのですが、最初のクラスで、イラストのように文字を塗りつぶす生徒が目立ち、慌てて、一画につき、一度だけ書く!と言って回ったことです。二度目のクラスからは、最初の説明で、見本を見せながらその点をかなり強調したところ、改善しました。また、何度も練習するということも新鮮なようでした。拙いフランス語での説明に苦労したことと、あらためて、日本文化を顧みられたことが収穫でした。一文字を書いた後は他の文字を書いたり、生徒の好きな言葉(ドラゴンの「龍」や好きなスポーツや将来の夢である「消防士」など)をボードに書いてあげ、それを書く生徒もいました。
こちらに来てから最初の3週間程は、様々な年代のクラスの授業観察をさせていただきました。その授業見学期間を経て、今はkindergarten クラスの補助をして過ごしています。私は日本では高校で働いているので、このkindergartenでの研修に意味があるのか?還元できるものを持ち帰れるのか?という思いがあふれる2ヶ月でした。しかしながら最近心境に変化が起こっています。今回はその心境の変化について簡単にまとめたいと思います。
第一に、この2ヶ月はkinderの担任の思いやりあふれる(私への)指導計画どおりに進められていたのだと気づいたことです。最初は後片付けや掃除だけで毎日が過ぎてゆくため、少々悩んだ時期もありました。しかし現在は日常の帯活動にあたる「カレンダー(月・曜日・日にちの練習)」、「色や形のパターン練習」、「書き取り」、「天気」などの一連を任せていただけるようになりました。時間をかけてじっくり研修させていただいていることに気づいてからは、その思いやりに心から感謝しつつ毎日を過ごしています。
第二に、直接自分の範疇の高校に入るよりも、より大きな学びを得られていることに気づいたことです。確かに高校生を相手にする方が、経験的に勝手がわかっている分、肉体的にも精神的にも楽だったかもしれません。しかしkinderに入ることによって様々な発見がありました。読み書きがまだ出来ないnativeの子どもたちに、phonicsを使って読み書きを教えている様子、「学校」という枠組みに初めて接する子どもたちに、まず何を最優先事項としてしつけているのかという原点を見られること、日本で言ういわゆる「アクティブラーニング型授業」を成り立たせるための指導法や教室運営方法の「出発点」を観察できること等、実際に目の当たりにしていると本当に興味深いことばかりです。
もうすぐ卒業式です。上述の一例を含む2ヶ月半の研修を経て、今は卒業式に関わる「折り紙を活用したバナー製作」、「ダンスの発表としての『お祭り太鼓』発表」、「『みんなともだち』の日本語による合唱」の3つの製作・発表を任されて日々忙しくしています。何事も目の前の出来ることを一生懸命やり続けるという基本的なことを再確認した2ヶ月半でした。
こちらに来てから早くも約4週間が経とうとしています。最初思い描いていた1ヶ月とはずいぶん違いますが、それではマイナスかと言えばそんなこともないと言えるような、そんな時間を過ごしています。
1)幼稚園勤務
私は国内では高校に勤めて21年目を迎えています。ぎりぎりで研修校が決まりかけている際、保育園から中学校まで一環のクリスチャンスクールと伺っていました。研修校としてお願いした時には、おそらく漠然と「中学校だろう」と思っていたように思います。ところが実際の研修先は主として幼稚園。5~6歳の子どもたちを相手に苦闘する毎日です。最初はこんなはずではと感じたこともありました。
しかし今現在格闘した1日1日を振り返るたびに、高校では出くわせなかったであろう、様々な貴重な学びがあることに気づきます。例えば、ネイティブの子どもたちが母国語である英語を学んでいく過程がつぶさに見て取れます。話す・聞くのスピードは、その不明瞭さも加わって聞き取れないこともよくあるほどですが、それでも絵本を読めない(文字を読めない)子どもが多くいます。年齢的には当然とも言えますが、その子どもたち相手にどのように文字を教えていっているのか、をライブで毎日学べることは本当に興味深いです。
2)車と自動車保険
こちらに来る前に国際運転免許証を取ってきたのですが、未だに自動車がありません。いろいろあって現地で中古車を購入+現地で自動車保険に加入、その結果約100万円弱の臨時出費を余儀なくされています。また、オンタリオ州は自動車保険に加入するのに国際運転免許証が使えません。州の免許を取得して初めて自動車保険に加入できるというのです。そのため、自宅のあるCobourgから列車で1時間半(往復1万円。高い!)かけてトロント市街の日本総領事館まで申請書提出および書類受け取りの計2回足を運ばなければなりません。これは現在進行形のことなので本当につらい気持ちです。
しかし、この状況でも学んだことがあります。それは『現地の方々の優しさ』です。車が無いので研修校に行くにもちょっと買い物に行くにもどなたかのpick
upに頼らざるをえませんが、未だに1日としてpick
upしてくれる方が見つからなかったことはありません。車が無いからこそ知り得た現地の方々の暖かさに感謝でいっぱいの毎日を送っています。
今月はYear6のクラスで日本の学校とのスカイプトークを行いました。Sanson
Schoolですでに3回ほどスカイプトークをやって、反省点も見えていたので、今回は準備万端に整えて行いました。事前に日本の学校とも打ち合わせをし、お互いに準備する事項を確認して生徒に準備させた事もあり、大成功でした。この一年での滞在でスカイプ通信を行う際のコツのようなものがわかりました。
今回は20分の予定で、コンテンツは以下のものでした。
1あいさつと学校の紹介(どちらの学校も2人の代表が挨拶)
2"Shark
Family"という曲をかけて一緒に歌って踊る
3あっち向いてホイ(代表を3人ずつ出して対戦)
ニュージーランドの学校の子には事前の授業であっち向いてホイを教えた
4日本語講座(日本ではやっている使える日本語を教えてくれた。ちなみに「神ってる」を教えてくれたのだが、口頭だけでなく、画用紙にも英文でその意味の説明を提示してくれてこちらもスムーズに通じた。ニュージーランドの子供達もとても喜んでいた)
5Q
and
A(事前に質問したいことをこちらの生徒に考えてもらって、それを日本に伝えてあったのでとてもスムーズにできた。日本側では各質問に回答する担当を決めてあった。しかも日本の生徒が回答を、読んでる感じでなく話している感じで答えてくれたのでとても良かった。最後にニュージーランドの先生が質問したいと言うことで、予定外の質問をすることになった。質問内容が大人でもちょっと考えてしまうようなものだったが、日本の生徒が割とすぐに回答してくれて、またその答えに質問者の先生がとても満足してくれて、これも大成功につながった。ちなみにその質問は「どんなときに日本人であることを誇りに思うか?」で、生徒の答えが「大坂なおみが優勝した時」だった。そして質問した先生がたまたまテニス好きな先生だったのです。)
6ニュージーランドの男子によるハカのパフォーマンス(代表の子がハカの説明を簡単にした後に披露した。これには日本の先生も喜んでくれた。)
以上のコンテンツで時間通りに終わり、通信を終了した時に先生を含め、生徒全員から「ありがとう」と大拍手をいただきました。帰りにそのクラスの生徒に会った時に「来週もやりたい」と言われるぐらい楽しかったようです。
スカイプ通信のコツとしては、
・どちらかが一方的に聞く、と言うスタイルは不向き。(どちらにも同様に出番があるように)
・代表して話すようなことがある場合、はっきりと大きな声を出せる人にする。(話す代表になれなかった生徒も踊りやパフォーマンス、ゲームなどに参加させてば満足感は与えられる)
・事前の流れのを双方でしっかりと確認しておく。
・口頭だけの英語は通じない可能性もあることを考え、ボードを使って視覚的にも伝える。
このスカイプ通信の他にも、7、8年では三月最初の週にお箸のプレゼントし、(100均の可愛いお箸をたくさん購入して置いた)使い方を練習し、2週間後にお箸レースをするから、と予告しておいた。(翌週はキャンプのため授業がなかったので。)そして2週間後、お箸で丸めた紙を時間内にできるだけたくさん拾い上げ、終了後に拾った紙を全て広げさせ、「あたり」が出た人にはシールをあげる、と言うゲームをやりました。その他、7、8年生は日本語の「これは何ですか?」と「これをください」を教えました。
3月一杯で1年間の研修が終わりました。サンソンスクールの先生と生徒が空港まで見送りに来てくれて、飛行機が飛び立つまで手を振っていてくれました。この一年でたくさんの素晴らしい経験ができ、日本での教師生活に役立ちそうなネタもたくさん仕入れることができました。この経験で得たことを勤務校でシェアし、新しい授業を展開していけるように頑張りたいと思います。
貴重な経験を提供してくださったIIPに感謝しております。ありがとうございました。
新学期が始まりもうすぐ1ヶ月です。今学期はCarncot
Schoolで7、8年生が週一回30分、6年生が週一回20分で日本語の時間をいただいています。Sansonでは人数が少ないので4人ずつのスモールグループに週一回30分ずつJapanese
Classをやらせていただいています。
どちらの学校も私の授業の時は先生が他の仕事をしているので、生徒に指示を与えるのがちょっと苦労します。静かにさせる方法が日本とは違う感じなので。声を張り上げて「静かに!」とか言う先生はいなくて、ちょっと独特な静かにさせる技がいくつかあるんですが、やり慣れていない私はなかなか難しいので。
この1ヶ月では「これ、あれ、それ、どれ」の使い方、「これはなんですか?」の練習、カタカナの表を見ながら単語を推測するゲーム、箸の使い方、「あ」の紹介と「あ」を筆で書道のようにか書く体験をさせました。書道は水に濡らした筆でかけるシートを使って1人ずつ書かせ、ドライヤーで乾かして消してから次の人に書かせました。なかなか経験したことがないらしく、好評でした。待っている生徒にやらせるアクティビティを用意する必要がw)€「△蠅泙・・w)が、その時にカタカナ解読ゲームをさせました。これもみんな一生懸命に取り組んでくれました。
来週は日本の私の勤務校とスカイプで話します。みんな楽しみにしているようなのでうまくいくように今日本の学校とも相談しながらコンテンツを考えています。次回が最後のレポートになると思いますが、いい報告ができるようにしたいです。
2月4日から新年度が始まり、研修も残すところあと2ヶ月弱になりました。今学期は、今まで中国語を教えていた先生が来られない事になり、代わりとして日本語の授業を今までよりも長い時間実施することができるようになりました。Year6からYear8の3クラスを週1回各30分ずつです。
1週目は日本語での簡単な自己紹介、お辞儀の練習をやりました。Year6では言語面は軽く行う程度にして、日本のゲームを8割、日本語を2割くらいで実施しました。Year1からYear5は授業の手伝いとして週1回1ブロックづつ参加しています。ちなみにニュージーランドでは1日のスケジュールが、モーニングティーの前、後、ランチの後、の3ブロックに分かれています。3月に日本での勤務校とスカイプでのコミュニケーションを予定していて、子供たちも何をやるか一緒にアイデアを出してくれています。来月になったらその件も報告できるかと思います。
また、昨年から引き続き割と時間を割いていただけた学年(現Year8)では、前の学期に日本にいる家族に頼んでスカイプでリアルタイムに日本とつないで自動販売機に行ってもらい、購入したのですが、そのドリンクをお正月休みに遊びにきた家族に持ってきてもらいました。
こちらでは見たこともないようなドリンクもあり、試飲させてあげたらとても盛り上がりました。おしるこ、コーンスープはみんな気持ち悪がっていましたが、話題的には良かったです。一番評判が良かったのはカルピスソーダと、ゼリー入りふるふるドリンクのグレープでした。
ターム4が始まり3週間目になりました。このタームでは体育の先生にお願いして、Year7,8(日本の小6と中1)のクラスで組体操をやらせていただくことにしました。プランを見てもらい、生徒にはパワーポイントで説明した後、来週月曜日からいよいよ実際に練習に入ります。怪我人が出ないように、二人組みの技をやる時にもサポートを2人つけて行うことになりました。タームの最後の方のアッセンブリーで発表できればいいな、と思っているのですがどの程度の出来になるか未知です。
カーンコットスクールでは素晴らしいアクティブラーニングの授業を見せていただいています。サンソンスクールの方は4、5人のグループに分けていただいて、ちょっとしたゲームや工作を教えています。
どちらの学校でも実際に日本のことをシェアするのは4年生から、というのが限界ラインのようです。1-3年はまだそれどころではない、といった感じです。なので1-3年生のクラスではひたすら先生の手伝いです。少しでも役に立てたら、という気持ちではありますが、どうしても小さい子の扱いには慣れておらず、それほど役には立っていないかも知れないのが心苦しいです。
○ LD生徒の追体験
今回の旅の一番の成果はLD生徒の気持ちを少し体験できたことかもしれない。18日間英語でコミュニケーションしなければならなかった。英語力のない私にとっては、これはよくわからないことの連続であった。英語のシャワーの中で、分からないという事がこんなにもストレスを与えることになるのか、よく分からないのに「ヤップ(NZ のイエス)」ととりあえず相槌を打つ事の情けなさ、考えていることや言いたいことはたくさんあるのに、それを表現できないもどかしさ等々、これは実に辛い。LD生徒が教室で感じている辛さはこんなものじゃないかも知れないと想像すると、今までの自分の彼らに対する教育の至らなさが痛感させられた。
○ 学校完結型と社会資本依存型
日常の職場実習を近隣の教会や商店、集会場、幼児の遊び場、YMCA、図書館、ホテル、個人宅(芝刈り)などで行っていた。地域の方々の受け止めも大変よく、インクルージョンが進んでいるお国柄を実感した。特別支援教育の生徒がどんどん地域に出ていくことによって障害者理解も進むという相乗効果も期待できる。それに比べると我が国の特別支援学校は学校内完結型が多い。勤務校は地域に出て行く学校ではあるが、もっともっと日常的に地域に出て地域の社会資本を活用していく視点を大切にしたい。
○ 特別支援教育は20歳まで
我が国では学校教育は18歳で全員一律に終了となる。一方で特別支援教育のニーズのある生徒は個人差が大きく、本校にも18歳で社会に出るにはあまりに幼い生徒がいる。こういう生徒の場合、せっかく就職できても長続きできないケースが見られる。NZのように21歳までとは言わないが、せめて20歳の成人までTransition のようなクラスでキャリア教育を受けられると、もう少し大人になってから社会に出られる。その分、自立した生活を送れる可能性が高まる。コストはかかるが、卒業後の人生で何十年も働いて納税者として生きるか、それとも働けず福祉の世話になるかを考えれば、20歳までの投資は結果的にはそのコストを上回る効果を発揮してくれると考える。
3学期が始まりちょうど半分が終わったところです。4月から研修をさせていただいている方の学校には週2回行っていて、1コマ約30分、一日3コマを日本語クラスに充てさせていただいています。全校生徒30人ほどの学校なので4、5人のグループで行っており、ちょっとしたゲームもできるのでやりやすいです。子供達も慣れ、言葉から日本料理の調理実習まで色んなことをやっています。スカイプを使って日本の学校の生徒と話す機会も何度かあり、生徒達も楽しんでいます。
今学期から週3回行き始めた方の学校では、1クラス20人ほど、時間も10分弱を週1回、という感じなので、何をやればいいか毎週困っている状態です。というわけで、こちらの学校では主に授業を見学させていただいています。特にここの学校はアクティブラーニングでの授業がとてもうまく進んでいるので、様々なテクニックを吸収させていただいています。
ビザの手続きを始めてから半年、やっとビザが取れました。ビザの関係で子供が学校を移ることになり、手続きやら、高額出費やらで落ち着いて研修ができなかったこの1ヶ月でしたが、とにかく新しいタームが始まりました。
私の研修も新しい形式になり、まだ全然慣れず、不安な日々を送っています。すぐに慣れてくるとは思うのですが。とにかくビザが取れたことで心のゆとりが出てきたので、これから更に多くのことを吸収していきたいと思います。
学校を移ったことで全然違く学校のやり方が見えてきて、私としてはとてもよかったのですが、子供にとってはまた一から学校に慣れていかなければならず、大変な思いをさせてしまったようです。これもまたすぐに慣れるとは思うのですが。
前の学校を週2日、一日3コマ。新しい学校を週3日、こちらも3コマやることになっています。
前からいる学校の方では、盆踊りを練習させていますが、慣れないリズムと踊りに生徒は苦戦しています。
2週間後を目処に、学校全体で合わせて踊りたいと思っています。和太鼓を借りたくて、現地の日本人コミュニティに問い合わせています。こういう時に現地の日本人会はとても協力的で助かります。
次回のレポートで盆踊りの結果を報告できると思います。
先週で今年度が終了して、夏休みになりました。この2ヶ月、毎日何をしたかを記録していたので、それを振り返ってみると週に1回の割合で授業をさせてもらっていました。しかし、6月半ばからは学年末ということで、先生たちも忙しく、子どもたちもやり残している課題をしなくてはいけなかったりでバタバタしていたので、授業はできませんでした。
不思議だったのは、6月半ばにはGuest
teacherが来る時間があり、その間は担任の先生は学年の先生と会議や成績の処理をしたりしていました。安心してクラスを空けられるってとてもいいなと思いました。
最終日は卒業式で、全校児童とGr7の保護者が出席しました。「お祝い」のイメージが強く、とても華やかでした。ドレスアップしているので、女の子はとても大人っぽく保護者と間違えそうなくらいでした。しかし、Gr1のクラスはその日パジャマデーだったので、一部の子と先生はパジャマだし、日本との違いをとても感じました。
よく関わったGr1のクラスの子どもたちからは、"Thank
you"のカードやギフトをたくさんもらい、すでに涙が出そうでした。もっと色々関われたらよかったと思いました。9月からまた頑張りたいと思います。
カナダに滞在して1ヶ月半が経ちました。日本で英会話を習っていたとはいえ、会話のスピードが早く、「右から左へ抜けて行く」とはこういうことかと実感しました。しかし、3週間ほど経った頃から単語の区切りがわかるようになり、先生方とも少し雑談ができるようになってきました。
英語力がまだ不足している分、日本紹介の授業では掲示物を作成しました。担任の先生も補足説明を加えてくれたりして、なんとかこなしているところです。「こどもの日」の紹介では大きな紙でかぶとづくりをしました。子どもたちはとても興味を持って授業を受けてくれていました。100円均一で鯉のぼりを買って持って行っていたので、生地の感触や風になびく様子も実物を見られてよかったようです。
予定より少し早く研修が終了し、先週末に日本へ帰国しました。昨年の4月からの約1年間、自分が研修に参加するに至った際の目標で達成できたこともあれば、まだやり残したと思うところもありますが、今後の自分にとって大きな経験になったことは間違いありません。
私は、現地の学校で文化交流の授業だけでなく、ESLの授業を担当させてもらえたことにより、今後日本で英語をどのように指導していけばいいかの方法を学べたことはよかったです。
また、ボランティア活動に積極的に参加したことで、多くの様々な国の方との交流ができ、英語が人と人を結ぶうえで、どのような役割を果たすのかを、この年齢になって実体験できたことも、今後グローバル化が進む日本で異国の方と交流していくうえで大きな力となってくれることだと思います。
これから海外で研修される方には、自己を見つめ、自分がやりたいこと・できることを積極的にチャレンジしてほしいと願っています。失敗すること自信喪失することもたくさんあると思いますが、自分の弱点を時間をかけて鍛錬していく時間を持てることもこの研修の利点だと思います。
私自身、今回の経験がいかされるか否かは、4月より新たな学校で教壇に立ち、子供たちの将来にとって実となる英語を身につけてあげられるかどうかによると思います。必ず今回の経験が英語教師としてのターニングポイントとなったといえるようこれから日本でもチャレンジ精神を忘れず頑張っていきたいと思います。
2月もあっという間に終わってしまいました。カナダでは3月10日-18まではスプリングブレークに入るため、研修も残すところあと明日(3/5)からの1週間となってしまいました。
2月は、中国や韓国の旧正月(今年は2/16)・キリスト教
カトリック教会をはじめとする西方教会の典礼暦年のうちの一日でイースターの46日前に当たる宗教行事のAsh
Wednesday(同2/14)や日本とは趣の違うValen tine
Dayといった行事がたくさんあり、日々が発見の連続で毎日が本当に楽しく過ぎていきます。
思えば1年前は、右も左もわからず同僚の先生方の話す英語にもついて行けず、ただただ自暴自棄になる日もありましたが、いまはすっかり子供達とも仲良くなり、文化交流の授業やESL授業のアシスタントだけでなく、留学初心者で英語ができない生徒や、逆にTOIECやILTESといった卒業後の進学のために高得点が必須となる検定試験を希望する生徒をマンツーマンで指導したりと、なんとか学校のお役に立てているのではないかと感じています。
それとは別に、カナダに来る前に大きな目標の一つとして、日本の学校とMTSとの交流の架け橋になれればと思っていたのですが、私が声をかけた神戸の某学校の副校長が今週末にカナダにこられ、提携の話し合いの場が持たれます。この大きな一仕事を無事にやり遂げ、やり残したことなく日本に帰れれば幸いです。
学校の名前の由来にもなっているマザーテレサさんについて集会などでよく話題が出るのですが、私が大好きな言葉に'God
doesn't require you to succeed, but require to
challenge.(神は成功をすることを望んでいるのではありません。チャレンジする気持ちを忘れないでほしいのです)というものがあります。
この1年間本当に様々なことにチャレンジしてきました。正直、うまくいかなかった事のほうが多かったかもしれません。でも、失敗も含め、1つ1つのチャレンジしてきたことの積み重ねが、必ずこれからの残りの教員生活の中で子供達のために活かされるはずだと確信しています。
最後まで、チャレンジする気持ちを忘れることなく楽しく笑顔でこの研修を終了したいと思います。
学校での研修も2か月目に入り、最初の1か月とは別の先生のお宅でホームステイをさせていただいています。2歳と6か月の二人のお子さんがいるご家庭で、2歳のお子さんと遊ばせていただく中で、幼児がどのようにして英語を身に着けていくのかを興味深く観察させていただいています。
学校では、1か月目に引き続いて理科の授業を見学させていただいたり(時々、かろうじて手伝っています)、日本語の授業のサポートをさせていただいている他、英語、数学、歴史、technology、computingの授業を見学させていただきました。また、Assistant
head
teacherのご提案で、研修校と自分の勤務校との間でプログラミングや3Dデザインソフトを活用した交流をさせていただくことになりました。
2月の中旬にはhalf
termで1週間の休暇があり、イングランド北部を旅行してきました。ローマ時代の遺跡をはじめとして、歴史を感じさせるものが多く、英国の底力を見たような気がしました。
1月上旬にロンドンでの語学研修を終え、学校での研修に入りました。研修校では今までのところ、理科の授業を見学させていただいたり、日本語の授業のお手伝いをさせていただいたりしています。
どの先生も大変親切で感謝感謝の毎日ですが、自分の英語力が追い付かなくて、自分の思うように授業や生徒に関わっていくことができないのが残念です。ロンドンの語学学校で学んだことが少なからず役立っているので、もう少し長く語学研修をしてもよかったかもしれないと感じています。
研修校からは、日本の自分の勤務校との間で何らかの交流プロジェクトを始めたいとのご提案をいただき、2月からはその計画を具体的に進めていくことになっており、嬉しい限りです。2月からは理科以外の授業も順次見学させていただく予定です。
私の住むカナダオンタリオ州ロンドンでは1月8日からクリスマスブレイクが終わり、1月26日~2月1日までが学期末テストでした。
私の担当しているESLクラスの主担の先生が、体調不良で長期でお休みされることになり、代わりに来られた先生とてんやわんやになりながら、協力して試験対策の授業、試験作成、採点、評価表作成などいろいろなことに携わらせていただきました。
日本とは、当然ながら全く違うシステムの中での、生徒の今後の進路にも関係する大切な試験に関わることができてとてもいい経験になりました。
いよいよ、この研修も残り2か月を切ってしまいました。まだまだやり残したことはたくさんあります。最後まで、自分のこれからの教員生活にとって大きな糧となるような経験ができるよう最後まで積極的に活動を続けたいと思います。
9月初旬から始まった新学期も、12月22日を持って、クリスマスブレイクに入りました。本当にあっという間の3ヶ月でしたが、とても充実していたと思います。
研修が始まった4月から夏休みに入るまでの3ヶ月は、研修校で自分が出来ることは何かを模索する日々でしたが、夏休みにTESOLの資格を取り英語教授法を学べたこと、授業への下準備が夏休みにしっかり行えたおかげで、この3ヶ月は自分なりに満足のいく日々を過ごせましたし、成長も感じました。
特に、留学生へのESLの授業を75分間まるまる任せていただくことも増え、9月最初の頃は授業時間の75分をカリキュラム通りやりきることが精一杯だったのが、12月にはカリキュラム以外のオリジナルで用意した付随的な内容も織り込みながら授業を進めていけるようになったことは大変有意義でした。
また、12月はESL以外でも、数学や物理の授業についていけない留学生の補講を任せられ、悪戦苦闘しながら(日本語でもあまり人に教えた覚えのない科目なので・・・)も何とか乗り切れたことも今となればいい思い出です(笑)。
また、かねてから計画していた文化紹介の授業も、中国人留学生と協力して書道や折り紙などを実演指導できました。
何事もチャレンジしていけば、完璧でないにしろ、少しでも満足のいく結果が残せると思います。年が明けるといよいよ研修も残り3ヶ月となります。最後まで、後悔の無いよう全力で頑張っていきます。
授業カリキュラムに、日本のような縛りがないので、先生方に教材を持ち込んで頼む事で、ほぼいつでも授業をさせてもらえる状況です。カナダも(州によって全く変わるということなので、「ニューブラウンズウィックは」というべきでしょうが)、学校運営は校長に任されているので、そういったシステム的な要因も大きいとは思いますが、学校全体にいろいろなことに取り組みたい!という雰囲気が強く、また、良いと思ったことはどんどん取り入れられるような環境にあると思います。
先生方もオープンな方が多く、急に教室に飛び込んでも、いつでも受け入れてくれます。これまで訪れたヨーロッパの国とは全く違う雰囲気があります。また、日本でよく聞く'海外では'という情報の多くはアメリカ側からのものだと感じられる場面が多くあります。
Day Light Savinigも行われていた南半球のNew
ZealandからLondonに移動してきて、当初は昼の短さに戸惑いました。さらには曇りや雨の日が多くて日照時間も少なく、これまで本で読んだり話に聞いたりはしていましたが、これがLondonの灰色の空かと実感しています。
語学学校では、大変刺激を受けながら授業に参加しています。英語力に関しては、自分はlisteningが弱いのでlisteningを重点的に鍛えれば改善できるはずだと考えていましたが、授業を受けるうちにlistening以外の力も総合的に向上させなければlistening力も向上しないと気づき、現在の日本の英語教育が4分野バランスの取れた能力向上に力を入れているのにも納得しました。
また、同じクラスには欧州各国や中国、韓国など多様な国から若い人たちが参加しており、その様子から日本の生徒がグローバルに活躍するために必要なものをおぼろげながら感じ取ることができ、帰国後に行う教育のイメージが少し見えてきたように思います。
さらに、普段と違って授業を受ける立場となることで感じたこともあります。例えば、英作文を提出した際には先生が丁寧に添削してくださり、励ましのコメントをつけて返却してくださるのですが、それが大変ありがたく、教師の立場で薄れかけていたことを生徒の立場で再度実感することができ、貴重な機会となっています。
11月に入り、月末に一気に冷え込んで積もった雪も解け、『魔の11月』が始まった。暗くて陰鬱な、一年で最も鬱が増える季節だと言われる。確かに、一日中暗く気持ちが沈むのがよく分かる。私も気候とホルモンの関係で、何も手につかないやる気の起きない日々があった。北欧デザインが日本でも近年人気であるが、あの白木の家具や、ビビッドな色・柄のテキスタイルなどは、この陰鬱な日々を少しでも快適に過ごすための知恵なのだと思える。
また、ここでは誕生日を迎えた場合、「誕生日おめでとう!」とケーキが出てくるのではなく、「誕生日です!」と当事者がケーキを振る舞う。うちの学校だけかと思っていたら、この国の習慣なのだそうで、おかげさまで無事にまた一つ年を重ねられましたよという周りへの感謝の表れなのかもしれない。最初は衝撃であったが、郷に入ってはということで、私も今月の誕生日にはベイクドチーズケーキとレアチーズケーキを作って行った。自分の誕生日にケーキを焼いたのは初めてだったが、いい経験だった。人間関係の希薄なこの国にあって、これは職場の環境作りに一役買っていると言えるのかもしれない。
先月ら引き続き、一年生対象のtiimijakso(チームビルディング)に見学に行かせていただいている。ただし、こればかりが一日中続くので、生徒も飽きてしまい、集中力が続かない。参加する生徒、しない生徒にも分かれてくるし、舵取りの仕方は難しい。気になるのは、やはり担当の先生方の疲労度合いである。3学期は教科指導はなくこれだけ、しかも一日中、しかも初の取組、となると疲れるのも仕方ない。一年を通して割り振る、週のうちもしくは一日のうち一時間とか数時間とか、バランスを考えた方がいいのではというのが個人的な感想である。今月28日に3学期が終了したが、それとともにtiimijaksoも終了した。29日から4学期が始まっているが、やっと普通の授業に戻れるという声が聞かれるのは、やはりそれだけしんどかったということでもあると思う。この取組に関しては、趣旨に関しては賛成するけれど負担が大きいという意味で反対されている方も多い。日本の総合的な学習の時間を、負担が少ないと教科科目に読み替えてしまうのと考え方は似ている気がする。以前近隣の学校でもこれに取り組まれたが、負担の大きさからその一度きりで終わってしまった経緯があるそうだ。今後この学校がどうされるかは分からないが、今回を失敗と結論付けて終わってしまっては残念である。それに実際チームビルディングはフィンランドの生徒に必要であると自信を持って言える。「自主自立」を小さいころから叩き込まれるこの国の子どもは、自分自身の責任はとれるが、組織で動くということは本当に苦手のようである。決して眠ることなく授業にはきちんと向かえる生徒が、こういったチームでの取組になったとたん、床に寝そべり、頭上には紙飛行機が飛び交い、外部講師が話すも、携帯から目を離さず、私語ばかり...と、参加姿勢としては最低なのではと思えるもので、あまりの変貌ぶりに驚きが隠せなかった(本校は市内でもトップレベルの学校である)。日本であれば体育の先生の怒号が飛んでくるところであるが、フィンランドの先生は嫌な顔はするが、叱り飛ばすということは絶対にしない。それも国民性なのかもしれないが、これは講師に対する礼儀や話をきくマナーという意味でも、世界的なスタンダードという点でも、しっかり指導するべきところなのではないかという風にも感じる(そう思うのは日本人的考え方なのかもしれませんが)。
そして、こういった協働作業の機会が少ない問題点は、協調性が育たないのもさることながら、リーダーシップが育たないことが大きな問題であると思う。チームによって、何人かはきちんと活動をする生徒はいるが、チーム全体を仕切る、まとめる、という生徒の存在は皆無である。やる人はやる、やらない人はやらない、そしてやらない人を誰も注意しない、と、ここでも個人に任されている感があり、チームビルディングであってチームビルディングでないというのが正直な感想である。そこには、チームのメンバーや講師など、相手に対する敬意というものが全く感じられなった。こういった状態を自分たちが問題視していないというのが一番の問題ではないかと思うし、この子達にこの科目が必要だと思われた先生方の意見は正しいと思う。
フィンランドの学校教育は世界的に有名ではあるが、大学教育に関しては耳にしないように思う。ここの大学院におられる日本人研究者によれば、学者は他国での学会に行ったところで、横のつながりを作らずに帰ってくる、とため息をついておられた。また、どこかの国とのプロジェクトでも、その国出身者がいるのにその人物に声をかけず、アドバイスも受けず、そこにある人脈の使わず、ということが多々あるらしい。本当にプロジェクトなどの活動や人脈作りなどが不得意、というよりやり方を知らないという方が正しいようだ。現状では、協調性やリーダーシップを育もうにも学校の教育活動にその機会がないため、形を変えてでも、こういった活動は継続した方がよいと思う。ただし、講師側のコーディネートの仕方にも問題を感じた。数人での活動は成り立っても、1チームの人数が多くなればなるほど統率しづらくなり、蚊帳の外の人間が出てきてしまうのは当然だ。与える側の力量が問われることを痛感する。まずはマテリアルの充実や、方法の見直し、講師の育成が急務である。
一年に一度の、救命救急講習があった。座学に一時間、実技に一時間である。私は最初の一時間の時間帯には授業があったため、実技から参加。人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの使い方など、やることはほぼ日本と同じであった。ただし、日本のように「大丈夫ですか!」「誰か救急車お願いします!」「意識なし!」「気道確保!」など指差し確認、声出し確認はなかったが、これは絶対にあった方がいいと思った。心臓マッサージでは、なんとBee GeesのStayin' aliveがかかり、この速さで心臓マッサージをするようにと指示があり、びっくりした。実際に人形を使ってやっていると、少しスピードが速いと言われ、救命士さんに、真横で"Stayin' alive"を歌われた。今後心臓マッサージをするときには、私の頭には永遠にこの歌が流れると思う。
こんにちは。カナダに来て七ヶ月がたち早いもので今年もあと1ヶ月となりました。11月も本当にいろいろなことがありました。
研修校では、留学生向けのESLの授業を主担の先生のアシスタントとしてやってきましたが、最近は、1日3コマの各授業時間とも半分(40分)はメインで教える時間を頂き、Grammar,
Critical Reading,
Socialinguisticなど曜日に分けて教えています。本当にやっとここにきて担当分野は英語で授業がスムーズに出来るようになり、最終的にはどの分野の授業でも教えることができるように教授法を身につけていければと考えてます。
クラス外の活動も順調で、中国の留学生と協力してカルチャークラブを発足し、同じアジアであっても、(例えばcaligraphyやfood
culture,
origami)中国と日本では違いがあることをデモンストレーションしながら、現地の生徒にいろいろ実体験してもらっています。この企画は、思った以上に盛り上がってみんな参加してくれるのでやりがいがあります。
また、1日だけですが日本から60名ほど本校に学校体験に研修にきた折、様々な文化紹介をしてくれました。このような積み重ねの甲斐もあり、当初きたときにはアジアに興味を示さなかった現地の生徒達が少しずつアジアに興味を持ち始めてくれているなと肌身で感じることが出来るようになってきました。
また、課外では、トロントの日本大使館が主催で年に1度定期的に行う、現地で働く日本人または日本語教育関係者に向けた研究会で、私が今行っている活動を報告するプレゼン機会をいただきました。たいした活動も出来ていない私ですが、この機をきっかけに、今いるロンドンでだけでなくオンタリオ州にいるたくさんの先生方や商工会議所の方とつながることができ、たくさんの情報、アイデアをもらえるようになったのは非常に助かっています。
最後に、いま現地の高校・大学と兵庫の高校・大学との間で新しい交換プログラムが進行しており、その間にはいりとりまとめを依頼され行っています。とてもおもしろいプログラムで、無事に協定が結べればと尽力しています。私がカナダで研修した証として残れってくれればこれ幸いだと思っています。
12月は、平行して資格習得のため受講しているTESOL/DIPLOMAの前期修了テストもあり、毎日毎日が更に時間に追われるでしょうが、充実した日々が続いており、毎日が楽しく過ぎていくと思います。充実感溢れた気分で年内が終わるよう、12月も頑張りたいと思います。
10月より2学期が始まったが、すぐに一週間の秋休みがあり、その間に街の景色は一変した。一気に気温が下がり、ずっと最高気温が0℃を超えない日が続いている。雪が降るまでの期間がとても暗く、気分が滅入ると言われていたが、外はすっかり雪景色となり、明るい毎日である。
2学期の取り組みで特筆すべきは、"tiimijakuso"("tiimi"つまりチームで学習する"jakso"学期)であり、これは従来の「個人主義、自己責任、自主自立」から、「協調性」にフォーカスした全く新しい取り組みである。
毎日授業ごとに講座のメンバーが変わり、それも一学期間(二か月)でまた講座自体が終わり、その他文化祭や体育祭その他HR活動も皆無という従来のスタイルでは、主体性は育つものの協調性を育む場がないという懸念が先生方にあり、このような協働型、教科横断型、いわゆる総合的な学習やアクティブラーニングを彷彿とさせるような取り組が行われることとなった。
確かに、こういった活動の欠落が、フィンランド人の人間関係の希薄さにもつながっていると言えなくもないように思えるので、少しでもこういった活動が教育現場で実施されるのは望ましいと思う。毎週テーマが与えられ、それに沿って各教科より課題が出て生徒はそれに取り組み、週末に発表、という形で進んでいく。まだ始まったばかりだが、興味深く観察していきたいと思う。
また、これに伴い今まで普通生徒の中に紛れていたアスリートコースの生徒37名が、一堂に会して授業を受けるようになり、いわゆる授業崩壊の前兆のようなものが表れ、先生方の悩みの種になっている。そのクラスに前学期と同じ宗教の授業に呼ばれ、前とは中身や活動を変えた授業を行ったところ、Well
organized, well
controlledなどと大変ほめていただいた。日本での困難校や体育科での経験が役に立っている。
フィンランドの先生方は、専門科目の能力が非常に高いが、生徒指導力、クラスを回す、まとめる、という点では日本の先生は自信を持ってもよいのではないかと思った。こちらに来て初めて授業力をほめてもらえたことは、私にとって想定外であったが、とても自信につながることとなった。
『日本語』の授業としては、講座数も生徒も増え、嬉しい限りであるが、準備に追われているというのが正直なところである。貸与という形で教科書を買ってもらうことができ、「日本語2」では「言語」の授業らしい授業をさせてもらえており、とてもやりがいのある毎日である。
2ヶ月間の長い夏休みも終わり、9月5日より学校が再開。新たな気持ちでと臨みましたが、最初の2週間はChaos状態でした。
夏休みの後半になっても、職員会議やカリキュラムミーティングがあるわけでもなかったので、私の知らないところで行われているのではと不安もありましたが、実際全く何もなかったようで、いきなり学校が始まり、教師側もどう指示をだしていいのか、新入生もどうしていいのやら、てんやわんやでした。通常通りに学校生活が動き出すまで丸2週間を費やし、さすがにひどいなと感じました(笑)
私は、初日からInternational
studentsの世話係でしたが、専任講師がクラス分けの作業で追われている間は、ESLのクラスも任せられることもあり、夏休みにTESOLの資格を取ったことが生かされたことに少し満足しています。まだ、始まったばかりですが、中国の生徒達と協力してアジアを紹介するクラブも始まり、研修後半が少しでも充実したものになるよう更に頑張っていきたいと思います。
来週(10/14)は、ロンドン市の日本講師を代表して、こちらで日本語を教えておられる大学の教授の方がたと、トロントにある政府機関のJAPAN
FOUNDATIONで講演をすることにもなりました。
今後も初心の気持ちを忘れず積極的に何事にもChallengeしていきたいと考えています。
お世話になっている学校には5歳~12歳の生徒が通っているのですが、言語を習得していく様子が参考になっています。低学年の生徒は、「話せるが読み書きはできない」という状態からスタートして、学校で本や詩を読んだり、単語を覚えたり、先生の書いた文を書き写したりして英語を学んでいます。
また、日本語の授業(簡単な挨拶程度ですが)を持たせていただいたのですが、この年齢の生徒たちは「耳で覚える」ということが非常に優れていると感じました。言語の習得は、低年齢のうちにまずはlisteningとspeakingに慣らせておくとよいのかもしれないと実感しました。
憧れの国にやっと来ることが出来たのに、自身の英語の問題や、こちらの生活や周囲になかなか適応出来ず、非常に苦しい思いをしましたが、ようやく慣れ、これからというのにもうインターンシップも後半となってしまいました。
あくまで私の視点ですが、フィンランドの魅力はやはりヘルシンキ郊外の森・湖等の自然、環境政策にあると思いました。今回は森や湖、自然公園について紹介させて頂きます。
自然公園へはヘルシンキからも公共交通機関を利用して簡単に行くことが出来ます。自然公園だけでなく、ちょっとした森へも簡単に行け、至る所で綺麗な森と湖を楽しめます。6月頃のフィンランドは本当に本当に緑や花が綺麗です。
家族連れや友人同士で週末に森へ行き、綺麗な湖で泳いだりしています。至る所にバーベキューを楽しめるスペースとカットされた木片も容易されていて、ソーセージを焼いて食べたりも出来ます。スーパーでもいろいろなソーセージが売られていて、いろいろなテイストを楽しめます。一つが巨大であり、厚く、大量のマスタードとケチャップをつけて食べています。皆本当に良く食べるのでびっくりです笑。
森は、いろいろなコースがあり、迷わないようにコースごとに色違いのマークがつけられていますが、案内は大雑把であり、微妙です。しかし、ちょっとしたマークですが、自然と一体化し自然の景観を損なわないように配慮されているのかなと思いました。
今回は現地のコミュニティーについてお話しします。
カナダはご存じの通り多くの国の方々が生活しており、それぞれの文化・思想・生活様式・言語を絶妙なバランスで交流しているので、皆が大変うまく尊重しながら生活をされています。
しかし、一方で、自分たちの出身国を大切にしていくことも忘れておられません。私は現在、毎週日曜日に韓国教会のミサに通い、水曜日にはPastorに聖書について様々なことを説経してもらっています(キリスト教信者にはなってませんが笑)が、ただ教会活動をするだけでなく、様々なアクティビティ(ソフトボール、小旅行、フードパーティ、運動会など)を催しながら自分たちの国の人々が協力し合っておられ、大変素敵なコミュニティーを築いておられます。
また、その他にも夏に2週間ボランティでお手伝いさせてもらうコロンビアのコミュニティーでは、夏休みを利用し新たに移民してこられる方が、カナダの生活にすぐに適応できるようにオリエンテーションを政府とは別に、コミュニティー主催でやっておられます。
日本人も少人数ではありますがコミュニティーがあり、子供達のために毎週土曜日日本語学校を開催しています。また、9月からは依頼があり、日本文化に興味のある現地大学生のためのJapanサークルのお手伝いをすることになりました。今は、11月と3月に私の研修校に日本からくる高校生の団体と、交流活動会をやり、お互いの理解を深める機会をつくろうという計画があり委員会が立ち上がりました。
たった3ヶ月ですが、いろいろな人達のお誘いに積極的に参加してきた結果、今はいろんな方面から声がかかり、カナダの国を様々な角度から知ることができています。
皆さんも、自分のできる範囲で、研修校にとどまらず地元のコミュニティーとの触れあいをもち楽しまれてはいかがでしょうか。
7/3より始まったTESOLのコースも、いよいよ7/31-8/2までのPractical Teachingを三日残すだけになりました。9月からは、研修校で多くのInternational studentsの語学の指導のassistや、また文化紹介の授業・クラブを受け持つことになっているため、少しでも指導法を学びたく夏休みを利用して受講したコースでしたが、カナダの教育の考え方、教える手順、英語を英語で教える基本的な方法を大変詳細に教えていただき、受講して本当によかったと思っています。
通っている学校のすすめもあり、更に一つ上のdiploma(online授業120h,実践30h)の資格をとれるコースを9月から受講することも検討しています。
カナダに来た理由の一つである、英語で英語を効果的に教える指導方法を学び、実践していきたいという当初の目的を、長い夏休みの2ヶ月間の間にも実行に移せていることが、自らのモチベーションをあげるきっかけとなっています。
夏休みも残り半分になりましたが、8月はボランティ活動を2週間ほど地元コミュニティの方々にまじってやらせていただくことになっていますし、いろいろなことにチャレンジしていく気持ちを忘れず前に進んでいきます。
こちらに来て、1か月が過ぎました。EUのプログラムで来ているボランティア達と一緒に働いていますが、毎週のように出かけたり、飲み会等の誘いがあり、連日集まりに出かけていました。
そんな中で来て2週間後に体調を崩しました。6時間の時差や英語のストレス、仕事や日常生活で覚えなければいけないことが沢山あること等で体はリズムを崩し、疲れていました。しかし、念願の国にやっと来れたことでハイテンションになり、又早く慣れなきゃとか情報を聞き逃してしまったらどうしよう等焦り、体の声を無視して無理をしていました。
海外の方は全員ではないですが、非常に体が大きく、食事も間食も非常に沢山摂り、すごく心身共にタフだなと思います。同じようなつもりで食べたり、活動していると、こちらの生活に慣れるまでは、私達日本人は体調を崩してしまうかもしれないなと思いました。こちらは病院にかかることは簡単なことではないので、積極的になることは大切ですが、自分の体調やペースも忘れないようにすることも必要と痛感しました。
研修が始まって1ヶ月半が過ぎました。
私が研修しているカナダのオンタリオ州(週によって学校形態は異なります)にあるSecondary
Schoolは中高一貫校のような形態をとり、Grade8からGrade12までの学年が通う学校です。学校開始時間は8時(職員は7:50までに出勤)で終了時間は2時(職員は2:30以降ならいつでも退勤可)です。
学校は、放送で国歌と連絡事項が流れ、生徒・教職員全員が静かに起立し聞くところから1日が始まります。授業は1時間目から5時間目まであり、それぞれ75分授業です。昼休みは食堂が狭いため、Grade8から10は2限終了後、Grade11,
12は3限終了後に食事を取ります。
学習内容は、国語、・数学・歴史といった一般的な授業から、宗教・調理・自動車工学・放送技術・リハビリといった専門分野まで幅広い授業を展開しています。放課後のクラブ活動は、3つのターム(9-12月,
1月-3月,
4月-6月)に別れ、1年を通して行うクラブはなく、今は夏期間で外で実施するクラブ(陸上・サッカー・ゴルフ・テニスなど)が盛んに行われています。
以上のように、日本とは大きく異なる形態で教育が行われているために、戸惑いも多く、自分が学校のために何ができるのか試行錯誤の状態が続いています。学校の先生たちはとても気さくで友好的な方が多く、時間をかけて自分のできることを見つけていけばいいと言ってくださるので気持ち的には楽な面もありますが、早く自分のスタイルを確立して、たくさんの生徒たちとふれあう時間を作りたいと日々奮闘しています。
9月からは、校外で週に一度、地域の小学校を順に訪問し日本の文化紹介を行ったり、入学してくるInternational
Students(30名ほど)へのガイダンス・英語の補助授業、また、クラブ活動として週1度、Japan Culture
Clubの顧問になることが決まっています。
そこで、少しでも9月からわかりやすい授業ができるように、英語が言語でない先生が英語で英語を教えるための教員資格であるTESLの資格を取得しに、夏休みは学校へ通い、自己研鑽することにしました。
この研修が始まった当初は、自分の英語力の拙さに失望して立ち止まりそうになったときもありましたが、たくさんの異国の人々が集まったカナダのコミュニティーに少しでも多くの日本のことを知ってもらいたい。また、英語をつかって自分の思いを伝えれるようになりたいという目標を忘れることなく、何をするべきかを考え、積極的にできることを実行していきたいと考えています。
3週間がすぎ、ようやくフィンランドでの生活に慣れてきたところです。独特の気候や日々の生活の他、学校生活では、教育システムそのもの、IT環境、授業や生徒指導の在り方、など違いを感じるところは大変多く、とても新鮮です。
学校教育の大きな違いとして感じたのは、システムが大変フレキシブルで自由度が高い一方、生徒の自主、自立、自律、という側面が大きく問われるという点です。授業に関しては、驚くほど革新的な、all
in
Englishでの、活発な言語活動のある、授業が展開されているわけでもなく、至って普通の講義であったりします。予想に反して、生徒の遅刻や私語、内職も散見されますが、先生が注意をすることはありません。
しかし、寝ている生徒だけはただの一人もいないというのは特筆すべきかもしれません。勉強と長時間に及ぶ部活動(もしくはアルバイト、塾)、少ない睡眠時間に疲れ、自己管理のできていない生徒も多い日本とは対照的に、生徒も先生も、本番で最高のパフォーマンスが発揮できるように、ベストな状態で授業に臨む、という当たり前のことが当たり前に行われていることに、ある意味感動を覚えました。先生方の、効率的に時間を使い、授業準備にこそ時間を割き、そして自分自身と家族、生活を大事にするという働き方は、難しいけれど目指したい形であると思います。
フィンランドの学校教育、外国語としての英語教育、日本語教育、の視察・体験がメインのつもりで来ましたが、その他にも改めて気づかされることももちろん多く、例えば親の仕事の関係等で日本の公立学校へ入れられた外国人児童生徒への支援(学校生活、日本語指導)という問題や、実際に難民の方に出会った中で気づいた難民問題、日本の国防、安全の問題などがそれに当たります。
言葉が通じずコミュニケーションの取れない中で過ごす疎外感や苦痛とその切実な欲求(私は英語に切り替えてもらえますが)、また学びも働きもしない状況に置かれている難民の方々がこれからどうこの社会に対応し生活を保障されていくのかという受け入れ後の問題、学校の避難訓練の中で質問された、日本の避難訓練の内容。北朝鮮の脅威に対しての訓練なのかと言われ、折しも日本ではミサイル着弾時の行動が発表されたところで、今後はそういった避難訓練も必要になるのかもしれないと思うきっかけにもなりました。いろいろなところにアンテナを張り、学びの多い一年にしたいと思います。
カナダでの研修が始まって3週間目に突入しました。
出発前から覚悟はしていましたが、それぞれ1年ぐらいですが、海外で仕事したりを海外留学経験があるにもかかわらず、現地の教育現場に飛び込んで職場での言葉の壁が予想以上に高く悪戦苦闘しています。今研修をさせていただいている学校は、昨年度よりアジアの生徒に向けてのInternatinal
Programが始まったばかりで、現在10名ほどの中国人の生徒が勉強しているだけで、日本人や韓国人は一人もいません。
そこで、私をVisiting
Teacherとして受け入れることで、新しいプログラムの開拓を考えているようですが、まずは私自身が、学校のシステム、カナダの教育システムなどを理解しなくては何もできないなというのが、2週間たった現在感じている正直な感想です。
今は、授業見学や現地での学校についていけない中国の学生のサポートをしていますが、新学期からは何か授業を持てるよう、5月から徐々に話し合いがもたれる予定になっています。
先生方との関わり合い、放課後のボランティア活動・クラブ活動、週末などもいろいろなお誘いがあるので、NOをいわず今は何でも積極的にチャレンジしていき、少しでも早く学校生活に慣れるよう必死で頑張ろうと思います。
こちらへ来て、まだ1週間ちょっとですが、痛感したのは、寒さと英語対策をもっとしておくべきだったと思いました。寒さは春でもこちらは寒いと聞いていましたが、甘く見ていました。荷物を減らすために、薄手のコートとストール、気持ち程度の手袋しか持って来なかったのですが、寒い...もう5月なのに雪も降ります。古着を扱うお店ももう春物なので、防寒着が...いろいろな古着屋を頑張ってめぐっています。
あと、こちらの人の英語レベルの高さにショックを受けました。職場もボランティアだから大丈夫かなと思っていましたが、私以外は皆ヨーロッパから来ていて、私以外英語はアメリカのトーク番組のように流暢に話し、私があまり話せないからといって容赦はしません涙。仕事も英語が話せることが前提英語が話せないと、仕事も進みません汗。めげないで皆と積極的に話すのはもちろんですが、市民講座の英語または日本で習っていて休止中のオンライン英会話を再開するか検討しています。
私がNZに1年間滞在する目的は日本の中学校の英語科教員として、英語圏で実際に英語を使って生活する経験がしたかったからです。そしてもう一つ機会があったら日本で教員生活をしながは取りにくいTESOLの資格を取りたいと思っていました。そして先日無事にTESOLのコースを終了して元の学校に戻って来ました。大きな都市の語学学校でしかTESOLコースを開講していないのと、コース開始の期間が決まっているのですが、ちょうどNZの現地の学校の夏休みに大部分が重なる学校がオークランドにあり、ボランテァ校の理解を得て夏休みより少し早めにお休みを頂き田舎からオークランドに移りました。また現地の学校の新年度にも少し間に合わなかったのですがそれも了承して頂けたので受講することが出来ました。
私の場合は事前に5週間の語学研修も必要でしたが、基準に達していれば5週間で取得できます。学校によっては4週で取れるところもあるようです。この教授法はこれからの日本の英語教育に大いに参考になると思います。機会があったら受講をお勧めします。語学学校に通っている間の10週間のオークランドのユースホステでの一人暮らしも良い経験になりました。
元の学校で働く期間が残り3週間になってしまいましたが、数少ない授業の中でNZの生徒たちが少しでも日本に興味を持ってもらえるように頑張ります。
今回私がIIPに参加した目的は英語教師として、一度は「英語圏で生活してみたかった」といいうことと、機会があれば「語学学校に通いTESOLのコースを受講」することでした。そして念願がついにかない1月4日から授業がスタートしました。
日本で教員をしながら受講することは時間的にも体力的にも難しく費用も高いです。海外では日本で取得する溶離も安く、期間も5週間なので英語教師ならぜひ海外滞在中に取得することをお勧めします。私の場合はレベルに達しておらず、事前に5週間の一般英語のコースに参加が条件でしたが、幸いボランテァ校の理解もあり、夏休みより少し早めにこの語学学校に通うことを許可していただけました。
ボランテァ先の町からTESOLコースがあるオークランドの語学学校までは通えないので今はユースホステルで一人暮らしをしています。ホストファミリーと過ごすことも得難い経験でしたが、ここでは勉強だけに集中するために一人暮らしを選びました。一人暮らしと言ってもキッチン・シャワー・トイレは共有なので色々な国の人と交流ができます。夕飯の時間はキッチンでは色々な国の味しそうな料理がみられます。ここでの生活はNZ人の暮らぶりがよくわかるホームステイとはまた違った、経験になっています。
5,6人ずつの小グループ単位で教えているために子供の特性に合わせた指導はしやすいのですが、1年間授業をするので意欲と知識をいかに持続させるかが課題です。ネタが尽きないように、ネットを中心に教材研究する日々です。
IIpのテキスト「hello
japanese」のひらがなや数字の表は、発音がイメージしやすく、イラストも付いているので、こどもたちにも印象に残りやすいようです。
コピーして一文字ずつ切り離しカードにすると、読み書きができないレベルでも楽しみながら繰り返し学ぶことで、自然に習得することができています。
日本語が読めるようになると子供たちの自尊心も高まり、特に、お勉強があまり得意でない子供たちは、得意気に先生や親にひらがな本を読み聞かせたりしています。多少間違えても相手には気づかれないことも大きなメリットですね。
来月卒業(こちらでは卒業とはいわないそうですが)する生徒は、最後の表彰式で日本語のスピーチをやることになりました。
先日は、「三角おにぎり」を作りました。炊飯は私が事前にやっておき、握ることに時間を費やしました。こちらでもsushiは売っていますが三角のおにぎりはないので、3画に握れることは子供たちの自慢の一つになりました。
そして、「いただきます」の意味も伝えました。子どもたちは、食べ物を残したり捨てたりすることに抵抗がないようなので、少しでも意識が変わるとうれしいなと思います。
また、地域のガールズスカウトのお子さんたち向けのボランティアもやらせていただきました。私の娘たちは、福笑いやけんだま、折り紙を教え、私は浴衣の着付けをしました。とても盛り上がり、後日お礼のカードやプレゼントまで頂き、親子共々とても嬉しかったです。
昨日夕方、学校とPTAで行う行事GALAというのを体験しました。
GALA(お祭り・祝祭・賑やかな催し物という意味)という行事はこちらに来て初めてしりましたが、日本でいうと高校の文化祭のような感じでした。
ホールではPTAが作ったお菓子・植木・野菜販売、古着や本などのバザー、また広い芝の校庭では各クラスが担任と有志の生徒でジュース釣り・綿菓子・ボール投げなどのブースを設け、売り上げを学校に寄付するという取り組みをしていました。
その他、担任以外の先生とPTAの方々がハンバーガー、ホットドッグ、ポテト、アメリカンドックなどを販売していたり、ミニSLみたいな乗り物や幼児の遊べる遊具などが運び込まれて近所の人がたくさんきていました。これはファミリー聞いたところずっと昔から続いている学校行事のうちの1つだそうで、時期は違ってもNZのほとんどの学校が実施する行事みたいです。でもこれは放課後に行われるので、生徒は強制参加ではないところがまた日本と違い自由な感じがしました。でも、今回改めてIIPを利用して来ているからこそ、単なる語学留学では得られない学校現場に直接携われる仕事が出来ているんだということを実感しています。
今ここNZではTerm3が終わり16日間のホリデー中です。このホリデーは特に旅行の予定はいれず、基本的にホームステイ先で、のんびりとした生活を送っています。時々、ちょっと大きな町にショッピングやチョコレート工場にホストティーチャーが誘ってくれたり、年に1度のオールNZ産の商品を出展したマーケットにもファミリーといってきました。それとこちらでは赤ちゃんが生まれる前にお祝いする習慣があるようで、先日マザーの友達の出産前のお祝い「ベビーシャワー」に行ってきました。到着すると、すぐに全員が首に「おしゃぶり」をかけられます。それを後でゲームに使うのですが、みんな紙おむつをプレゼントに持ってきて、「おしゃぶり」をくちで飛ばすゲームです。横に並べた紙おむつの上に乗っかると景品がもらえたり、ピンクの粘土で赤ちゃんを作り、だれの作品が1番か妊婦さんが選ぶゲームとか・・・最後は持ち寄ったプレゼントを皆の前でお披露目したりしていました。生まれる前とは文化の違いを感じとても興味深かったです。
夏休みを利用して、日本から同僚が会いに来てくれました。校長が同僚の、「私の学校も訪問したいという願い」を受け入れてくれました。そして全校朝礼でマオリ式の歓迎のセレモニーで出迎えてくれたことにとても感動しました。
日本から来た同僚の教科が美術と家庭科だったのですが、ここの学校でそれらの教科の先生が工夫を凝らした授業を同僚達に見せてくれ、資料までいただいて喜んで帰っていきました。この学校は比較的規模が大きく、クッキングとソーイングとそれぞれに先生がいます。その代わり規模の小さい近隣の学校の生徒が毎週1回スクールバスでこの学校に習いに来るというシステムです。この日のクッキングの授業では糖分を控えたお菓子作りとうことで、「Healthy
Muesli
Bar」というスニッカーズのようなものを作って自分で材料を書いたパッケージも作っていました。45分×2コマ続きで一切火は使わない簡単なお菓子作りで、そのあとのラッピング作りも含めて十分な時間があり、また1度に15人以下の少ない生徒というのも日本からしたら教員にとっても羨まし環境だなとも思いました。
カナダでの活動は、私にとって実に濃密な3か月間でした。
何を教えてもいいですよ。。とありがたいような,
考え方によっては自分の力量を試されるイドをいただき、あれほど望んだ活動だったのに出発が近づくにつれ不安で眠れなくなってきました。
しかし、現地の人達に暖かく迎えられ、この好意に応えるべく単なるインターンでなく、また来てほしいと思われるような授業をしようという思いで過ごしました。Stay先では自分の身の回りの家事以外のサポートを頂けたので残りの時間を活動に費やすことができたのが本当に助かりました。
やり残したことも沢山ある活動でしたが、懸命な思いは必ず通じると思います。こちらが教える(紹介)した事よりはるかにたくさんの事を得て、学んだ日々でした。楽しいことばかりではなかったけれどそれも含めて本当に素晴らしい体験をできたこと、ずっとサポートしてくださったiiPのスタッフの皆さんに心よりお礼をいいたいといます。ありがとうございました。
授業でCOOKINGに挑戦しました。NZでは寿司はすでにポピュラーだっただったので、照り焼きチキンとライスにしました。1授業45分しかないので、朝のうちにその日に必要なご飯は私が炊いておくことにしました。それと、チキンの下準備も朝のうちにしておきました。材料費はすべて学校でふたんしてくれました。1クラス10人×1週間で15クラスなので試食程度ですが、ほとんどの生徒に大好評でした!醤油はわりとどのスーパーでも手に入るのですが、みりんは大きなスーパーのインターナショナルのコーナーにしかなくて・・・「もし家で作りたければ○○でみりんを買えるから」と教えたら・・・後日そのスーパーに生徒が買出しに来ていて、教えた通りの材料を買っていたのでとてもうれしかったです。英語のレシピも作って配ったので、それを見ながら家族に作るそうです。生徒は授業で料理をしたがりますが、12回の授業で、他にもまんべんなく日本の文化を紹介したいと思っています。
6月というのに、朝晩は肌寒く、上着が必要です。北の地なので今は日の入りが10時過ぎです。話には聞いていましたが、8,9時すぎてもまだ外は日が高く、みな外でのんびりくつろいでいます。とても不思議な現象ですが、実はかなり気に入っています。
研修も最終週、あと1校となりました。
先週までは2週間、初めての中学校での研修でした。それまではずっと小学校でしたし、しかも2週目は15クラスに習字を教えるとあって、授業内容を見直したり、準備にかなり時間をとりました。中学は原則休み時間がないので、もらった時間内でかたづけ、移動もしないと次授業に間に合わず、最初は苦労しました。
また、思春期を迎えて小学校より服装、外見も自由になり、あまり先生の注意も聞かないので不安をかかえたまま研修開始でしたが、次第に親しくなってきてくれて、安心しました。月末で学校は終わり、学校全体も片付けモードになってきているので子供は浮き足だって人も夏休みの話が多くなってきています。
先日は、通学用のかばんがワークシートとともに早、ゴミ箱に捨てられているのをみてびっくりでした。
最後の1週間も納得のいく授業ができるようにがんばろうと思います。
NZでは1年が4タームに分かれています。2月が学校年度のスタートで、今はターム2です。この3か月間に週に1レッスン×12回(12種類)を行います。この学校は15クラスあり、1週間で15クラスに同じレッスンをするのが、こちらが飽きてきてしまい日本に居た時とは違う大変さがあります。(日本では週に4時間分の授業を考えなけれはいけなかったので・・・)
この学校は1クラス27人くらいです。その中から10人ずつが私の授業に来ます。そして、ターム3は別のメンバーが来て、ほぼ同じ内容の(季節によって、折り紙で折るものなどの多少の変更や、改善はしますが・・・)12回分の授業をすればいいので、日本に居る時に比べたら、教材研究の時間はいくらでもあります。私は木曜日がPlanning
Day
で一日授業はないので、その日にまとめて教材研究をするようにしています。その他、ここの学校は千葉県の私立中学高校(一貫校)と姉妹校になっているようで、9月に4人の生徒が千葉県に行くので、その生徒たちに、別で更に週2コマ特別授業をしています。
3か月の滞在は果てしなく長いようでもう半分を過ぎました。(半年以上研修されている方には脱帽です)
最初の学校が一番長い滞在で一か月。研修前は12週間をどう過ごすか頭をひねっていたのに今度はたった4回の授業、しかも幼稚園から5年生までどう教えるかで最初はかなり苦労しました。研修前にまずお願いして授業見学をしたのですが、授業中にトイレに行く、遅刻は当たり前、集団生活に慣れない生徒、勉強の遅れている生徒のために1クラスで複数の授業が同時進行していたりと驚きの連続でした。学校側の希望もあり、回数が少ないこともあって机上の勉強より活動をメインにしておもちゃ遊び、ゲーム、折り紙、おり染め、習字を教えています。紙風船は珍しいらしく大人気で何度もテープで補強しました。おり染めも単で年齢に関係なく楽しんでもらえます。
あと、生徒の名前をカタカナで書いてName
Tagとして最初に渡したらとても喜んでくれました。授業回数が少ないので最初に名前の読み方を先生に確認して作るのはかなり大変ですが、喜ぶ顔をみると苦労も報われます。
結局現地で市内の他の学校も訪問することになり今は3校目です。内容はほぼ同じですが、校によって微妙に生徒の質が違っているので少しずつ内容も変えています。
たった2回の授業でも廊下で笑顔で挨拶してくれたり、最後のクラスでカードをもらったり胸がいっぱいになることもありました。
相変わらず英語は通じないこともしばしば、失敗もたくさんあります。Stay先の家族もとてもいい方達ですがやはりここから先は別!とprivateをはっきりさせられ悲しい思いをすることもあります。しかしそれが現地の暮らし方、懸命な思いは必ず通じると信じています。
長期の方のようにじっくりと生徒と付き合うことはできないのがとても残念ですが、一期一会の出会いを大切にしたいと思っています。
3か月の滞在は果てしなく長いようでもう半分を過ぎました。(半年以上研修されている方には脱帽です)
最初の学校が一番長い滞在で一か月。研修前は12週間をどう過ごすか頭をひねっていたのに今度はたった4回の授業、しかも幼稚園から5年生までどう教えるかで最初はかなり苦労しました。研修前にまずお願いして授業見学をしたのですが、授業中にトイレに行く、遅刻は当たり前、集団生活に慣れない生徒、勉強の遅れている生徒のために1クラスで複数の授業が同時進行していたりと驚きの連続でした。学校側の希望もあり、回数が少ないこともあって机上の勉強より活動をメインにしておもちゃ遊び、ゲーム、折り紙、おり染め、習字を教えています。紙風船は珍しいらしく大人気で何度もテープで補強しました。おり染めも単で年齢に関係なく楽しんでもらえます。
あと、生徒の名前をカタカナで書いてName
Tagとして最初に渡したらとても喜んでくれました。授業回数が少ないので最初に名前の読み方を先生に確認して作るのはかなり大変ですが、喜ぶ顔をみると苦労も報われます。
結局現地で市内の他の学校も訪問することになり今は3校目です。内容はほぼ同じですが、校によって微妙に生徒の質が違っているので少しずつ内容も変えています。った2回の授業でも廊下で笑顔で挨拶してくれたり、最後のクラスでカードをもらったりがいっぱいになることもありました。
相変わらず英語は通じないこともしばしば、失敗もたくさんあります。Stay先の家族もとてもいい方達ですがやはりここから先は別!とprivateをはっきりさせられ悲しい思いをすることもあります。しかしそれが現地の暮らし方、懸命な思いは必ず通じると信じています。
長期の方のようにじっくりと生徒と付き合うことはできないのがとても残念ですが、一期一会の出会いを大切にしたいと思っています。
私がいるNZのTe
Awamutuという所は、オークランド空港から車で2時間くらいの所にある、とてものどかな小さな町です。窓からの夜景も美しく、ホストファミリー、先生方やスタッフ、生徒も皆親切でいい人ばかりです。これまで数か国に旅行をしたことはありましたが、海外で生活した経験がなく、こんなに素敵な所にも関わらず到着した翌日にはひどいホームシックにかかりました。幸い数日で落ち着きましたが、主人や子供たち(2人とも成人していますが・・・)を置いてきたことと、いわゆるカルチャーショックでした。夜にはベッドルームは薄暗く、あたりにはコンビニどころか自動販売機もない、部屋にテレビもなくシーンと静か、周りに日本人は1人も居ません。NZの夕食は日本に比べると質素で簡単な料理をワンプレーで済ませます。今では3週間経ち、だいぶこちらでの生活に慣れてきました。かえって無駄な買い物もしなくても済むと思うようにしています。
メインの活動となった日本のクラブは、最初の都合では来られない生徒も多く、3~6年生の希望者に都合の良い曜日と時間を聞き、4月から週6時間、約40人の生徒が登録して(多少の出入り有り)活動しました。1時間の活動は約45。30分を日本語、残りの15分で折り紙を教えました。日本語の内容は挨拶や数字、家族などトピックを決めて教えました。折り紙は季節や行事に関係する物にすることで、家でも楽しんでいたようです。5月は学年末で時間が変則的なことが多く、文化を教えることにしました。箸の使い方ではキャンディーを何種類か用意し、それぞれ何個ずつか決めて取ってもらい、箸で食べました(食べ物を持っていくときはアレルギーの確認が必要です)。また一応水墨画として墨と筆で自由に絵を描いてもらい、その絵の言葉を日本語でも書きました。
授業では、書道を4年生から6年生まで教えました。筆の使い方と止め、跳ね、払いを説明し、日本と同じように新聞紙で練習してから本番を書きました。名前を縦に書く時、母音を伸ばす記号「ー」が縦になるのが不思議だったようです。低学年は折り紙や、トトロの歌を一緒に歌いました。折り紙の時間では、色と形の名前を教えることが出来ました。
フィンランドはメインはフィンランド語ですが、4年生くらいになると英語もある程度は理解できます。それでも全部を英語で教えるのは難しかしく、教材を配布する場合はフィンランド語で用意した方がスムーズだと思います。
フィンランドの学校では時々先生や友だちが何かしらの理由でキャンディーを配ることがあったため、5月5日のこどもの日はキャンディーを配りました。日本はクリスマスは祝日ではないけれど、こどもの日は祝日だと言ったらとても驚いていました。祝祭日は宗教や歴史を説明するのにもとても良い機会だと思いました。
授業や、その他の時間をどのように使うか、あらかじめ学校と相談、もしくは提案をしておくと良いと思います。授業の用意は具体的な内容まではたくさんは必要ないと思いますが、どのようなトピックを扱うかと、大体の流れはいくつか用意しておくと良いと思います。特に滞在期間中の日本と滞在先の行事は大いに利用できます。
3人の小学生の子供と共にNZでの11ヶ月の研修を3月で終えることができました。滞在最後の2週間は、滞在先の小学校の隣にあるintermediate,
collegeにも足を運び、日本語の授業に飛び入り、team-teachingも実践してみました。また、intermediate,collegeのスタッフの方とも交流を持つことができたのは、一生の宝となりました。11ヶ月間、継続して子供たち及び、自分の第2言語の習得を観察してきましたが、滞在が1年近くなって初めて、リスニング力の伸びを感じることができます。また、リスニングの力がつくことで、話す相手に共感したり、意見をいうことができる下地が出来上がりますが、決してぺらぺらに話せるようになるレベルではない、ということが実感です。よく、1年留学すれば、「話せるようになる」と言われることがありますが、私の体験では、子供も私も毎日日本語半分、英語半分の生活をしておりましたので、「話す」ことに関しては、期待するほど高いレベルには達することはできませんでした。現地に滞在し、year68ヶ月、intermediate1ヶ月所属した長男は、「1年経つと授業の半分・u栫A先生話していることが半分理解できるようになる」と、感想を述べています。
帰国し、2週間が経ちますが、家庭で英語を話すことはありませんが、簡単な英文を読むことに抵抗はないようです。9歳の次男は、友人との交流も多かったこともありますが、現地の学校でHRで先生の話すことは80%理解していたようです。現在は、毎日日本語の世界に戻りましたので、2,3ヶ月で、リスニングの力も落ちていくのではないかと思っています。ただ、現在も英文を見るとわからない単語があっても、音読をすることができます。6歳の娘は、現在も家庭での一人遊びは、英語で話していたり、私に話かけるときのみ英語であったりと、コミュニケーションに英語がまだ残っております。普段子供たちの生活で頻繁に使っていた言葉"
Be careful!" Mum, You
should~"など自然に流れるように口から出てきます。その点では、9歳、12歳の言語の発達とは大きな違いを感じております。言語はあくまでもツールですので、使用しなくなると、自然に使えなくなるということを、これから親子で体験してくこととなりそうです。
異文化での11ヶ月間の滞在は、英語の習得だけではなく、物を違う視点から見ることの発見が多く、帰国してから改めて日本の文化の美しさや改善する必要のあることなど、多くの課題にも気づくことができたのは大きな収穫でした。帰国直前に10ヶ月間の「折り紙」の授業の集大成で、カフェでmini展覧会を開き、日本の文化紹介をできましたことは、良い思い出になりました。また、帰国後に地元の新聞に私の記事が載りましたことも、思いがけないプレゼントになりました。
国を超えて、人とひととの交流をすることで「異なる物」を受け入れ、相手を尊重する、国際社会で生きていく上での基本的なマナー、倫理観を学んだ11ヶ月間でした。この期間親子で学んだことが、今後子供たちの人生にどのようにブレンドされていくのか、継続して観察していきたいと思っております。「英語」の勉強よりも私たちのNZでの体験は、人生観を築く上で大切なきっかけ作りになった気がいたします。
親子で研修を始め、あっと言う間に10ヶ月目を迎えます。大人の私の英語力は、NZの音に慣れたくらいで、さほど大きな進歩はありませんでしたが、子供3人の言葉の習得には大きな進歩が見られました。12月半ばからの1ヶ月半は夏休みでしたので、ほとんど日本語づけ。初めて映画館でDisneyの"Frozen"を観に行きました。子供達は字幕もない映画を見るのは初めてでしたが、「だいたい理解ができた」と、満足そうでした。映画を字幕ナシでみれるという経験は、
初歩の英語学習者にとって、大きな進歩を実感できる機会となります。子供達も達成感を感じたようで、その後も家でビデオを観るようになりました。
研修後期となり、今までの研修をまとめる時期になりました。2月から新学期となりますが、NZの初等教育は5歳時から始まり6年間。また中学校は2年間。高校は5年間となっています。中学校は小学校のつながりのような位置づけで、内容も小学校に近いようです。また、課外活動に力を入れており、しっかり学習は、高校からになります。
5歳時のクラスは、日本の幼稚園に近い学習で座席の配置も5人の1groupとし向かいあって座ります。教室の中はカラフルに色によって分類されており、視角的にわかりやすい配置と工夫されています。日本の1年生にあたるyear2もこのような配置になっていますが、席が日本の様に黒板に向かって前向きになっていないと、学習や先生の話に注意を向けられない生徒も見受けられます。一見環境の良い、少人数でカラフルな室内でも、授業に集中できる生徒の人数は、限られており、日本の40人クラスで一斉授業を行えているのは、日本人が非常によく、家庭でも学校でも躾けられている証であると感じます。また、日本だと「groupで話合う。お互いの意見をわかち合う」活動をする際、おしゃべりに夢中になってしまう生徒も見受けられますが、NZでは、毎週月曜日にはどのクラスでも、週末の活動をgroupごとに話合い、発表する機会が5歳の時からある為、クラスの全員が互いの話を聞き、内容を共有することに慣れています。これは、大人になってからも、人の前で自信を持って話せるようになる訓練をしているわけで、大変興味深く観察・u桷タw)しています。ただし、自信がつきますが、NZの子供たちは大変前向きで、できない事も『できます!』と主張することもあり、
「これができる人?わかる人?』と質問すると、ほぼ全員が挙手をし、発表の時になると、「さっきは分かったんだけど」と、子供ならではの楽しいリアクションもよく見受けられます。
year1からyear6まで文科省の教科書は存在せず、教師主導の授業展開。「読み、書き、計算」は、基本の授業。「読む」活動は、個人がそれぞれの好きな本を毎週図書館で借りる以外に、毎日「読書」の時間が設定されている。それ以外の理科や社会の教科は総合の授業のように包括的に授業を行っています。つまり、担任の先生によって、生徒の学習には差がでるのは、当然。試験は紙ではなく、一人づつ呼ばれ、室外で教師と口答で行う。1学期に1回、PCを使用した一斉テストを生徒が個別に20分の時間で行い、国内統一の基準で生徒の学力を測る。というシステムになっています。
日本のように試験が多くはないので、常に、ストレスを感じながら学習することはなく、生徒にとって、小学校での学習は楽しい学習となっています。数字で生徒の評価をしないため、実際に生徒の能力を測るには難しい教育ですが、自由で、ゆったりとした教育カリキュラムの中で生徒が自発的に学力を伸ばすのを待つ教育とも言えます。
この経験を短期間経験した我が子が4月より日本の教育システムに戻ります。長男は中学生、次男は4年生、長女は1年生。果たしてどのような効果があるのか?少し怖く、ドキドキした期待を親子で持ちつつ、新学期を迎えます。
3人の子供と研修を始めて9ヶ月を迎えます。12月半ばより1ヶ月半の夏休みに入り、学校生活がないため普段の使用言語は毎日 日本語がメインとなりました。12歳長男と9歳次男の会話はすべて日本語、6歳長女の会話は家庭でも簡単な英語と日本語をmixして話すようになりました。例えば、"I
don't wanna get the trouble" 『ママ、トラブルってしてる?」" I don't know."
『事故っていう意味なの」本で知ったというよりも、テレビからか?学校で経験したことからか?そのsituationを体験して覚えたに違いない表現です。6歳の娘は、この様に毎日の出来事から言葉を単語というよりも、表現を拾って吸収している様子が伺えます。一方、男の子は母語の習得も女の子と比べると遅く、2歳時のころの言葉の発達を見ても歴然としているように、母語の発達と同じようにゆっくり学んでいるようです。
友人とサッカーをやりながら、表現を覚えたり、人との直接の関わりで習得したり、また映像が好きですから、テレビや漫画からも習得しているようです。外国に住んでいても、昨今はinternetのお陰でいつでも日本のテレビも情報も簡単に見ることができ、日本語から離れずにすむため、外国語の習得は20年前に比べると非常にslowかもしれません。
Skypeという便利なものがありますから、いつでもどこでも日本語で会話ができるという点、図書館でも日本語の絵本もハリーポッターも書棚にある時代。留学生にとっては、大変恵まれているようで、ホームシックにはなりませんが、英語を学習するには、少し厄介な障害です。
さてNZの夏はoutdoor
の活動が充実しており、息子達は今まで経験したことのない、カヤックやbodyboard,
木登り、ロッククライミング、sailing等を楽しむことができ充実した日々を送っています。また海岸は大変美しく、ゴミ一つ落ちていません。子供の時から学校を通して、しっかり「環境」の学習をしていることが感じられます。また、常にvolunteerの大人の方が子供達の目の見えるところで活動していることも大きな成果であると感じます。
友人のクリスマス会に呼ばれ、いつもの様にお店でプレゼントを買い、華やかなラッピングをして持参したところ、恥ずかしい思いをしました。友人達は(家族のクリスマス会であったため)それぞれ、charity
shop(リサイクルショップ)で、その人の好みのものを買い、ラッピングをしてプレゼント。日本と大きなカルチャーギャップ!もらう方も、中古品でも大喜び!50歳から80歳のおばあちゃんまで頭にトナカイの飾りをつけたり、大人も多いに楽しい雰囲気を盛り上げる工夫をしていました。食事はすべて手作り。こちらに来て、品物を買う必要があるときはまず、「リサイクルショップ」に足を運び、極力衣類は買わない姿勢を学びました。無駄を省く生活の知恵は、NZに来てから多いに学んでいます。
3人の子供(6歳9歳11歳)と共に研修を初めて7ヶ月を迎えました。子供の言語習得を観察しながら、毎日、小学校の授業を受講、折り紙を中心とした授業を行いあっと言う間に時が過ぎています。
我が子の言語習得は、6ヶ月を過ぎた11月から大きな変化が見られるようになりました。3人とも日本では一切、英語教育は受けていませんでした。5歳だった娘は、小学校の1年生に所属、音声から現地の子供達と一緒に授業を受け、一番音の習得が早く、最近では家でもDid
you ? I'v done it !
をスムーズに使い会話も英語を苦慮なく自然に使えるようになっています。これと対照的なのが、12歳になった小学6年生の長男は、宿題も毎日算数から理科の実験までこなし、『writing」に苦労しながら、努力の連続をしているにもかかわらず、6ヶ月ではスムーズに友人とコミュニケーションをとるところまで発達していませんでした。最近、友人の話している内容が何となくわかるようになってきたと言っています。9歳の次男はもともと口数の少ない、母語の発達も遅い子でしたが、なぜか?友人を作るのは早く、3人のうち一人け、よく友達の家にsleepoverにも誘われます。言葉は相かわらず増えていませんが、スポーツや遊びを通してコミュニケーションをとっているようです。このような、三者の違いを見ましても、英語の習得は個人の性格にも大きく影響されるとも言えます。また、5歳6歳時に音をオウム返しの様にコピーすることができることも事実です。ただし、注意深く観察をしないと一概に早期に英語教育を行うことが良いとは、言えません。というのが、現在観察している母親でもある私の私見になります。今後もこのあと、長男、次男がどのように会話を発達させて行くのか、楽しみです。
また、研修先である学校は、教員のコミュ二ケーションを大切にしており、毎週1回、その週優秀だった教員を他薦で選び、皆の前で表彰します。また、その逆で、失敗した教員は自薦で皆のまえで、その馬鹿さ加減を公開するという面白い習慣を持っています。お昼まえ、10時45分のmorning
teaタイムの20分の間に今日の連絡から表彰、また先生方とのおしゃべりまで、非常に時間を有効に使っていることを垣間みれます。日本と大きく異なるのは、PTAがおいに活躍し、展示物や勉強のできない生徒の補助まで協力して行い、学校をfollowし、教員とのコミュニケーションも十分とっていること。その結果、先生方の時間がとれ、リラックスして授業や学校活動に専念できること。必然的に先生は、豊かな授業、教育活動を生徒に学校に還元できることになります。なんと、シンプルなんでしょう。果たして、日本でもこのような教育活動ができるか?今後とも工夫をしていく必要を感じます。学校を活性化させる重要なポイントは、先生方が生徒たちが「自由」を感じることのできる環境を社会で協同して作っていくことであると、NZの小学校を観察しながら実感しています。
NZで子供3人と共に研修を始めて4ヶ月になりました。1日の内ほとんどの時間を家族でおりますので、日中は子供達は不安があれば母親の私の顔を見に来れる環境であるのは、大変ありがたいことです。一方でホームステイと異なり、母国語を1日6時間以上使うことになりますので、他の外国からきた生徒の言語習得と比べると不安になることもあります。特に11歳の息子は、クラスメイトとの交流は言葉なくても通じ合えることが多いので、楽しい学校生活を送っておりますが、まだ先生の話を理解することは難しいようです。9歳になった次男はNZの自然が多い環境を気にいり、満足しておりますが、やはり英語を聞き、理解することに苦労をしております。6歳になった娘が4ヶ月経ったところで大きな変化が見られるようになり、家庭では日本語のみの生活ですが、授業でKIWIの子供達と同様に英語もphonicsから学ぶため、音をコピーして発話することができる様になりました。この点が2人の息子達と大きく異なるところです。また、3人とも英語を母国語としてない生徒の補講(ESOL)を週3回受けているため、娘の言葉の習得の変化はさらに顕著になっています。
NZの子供達は裸足が大好きで、学校の登下校は靴を着用してますが悪天候でも、昼間は裸足で校内を歩いている姿が目立ちます。また、街中でもトイレでも裸足でいるのが普通である子供も多く、これがKIWIらしさで『自由!』を満喫しているのだそうです。また学校では生徒達はハリーポッターの話の様に4つのhouse
に別れ、毎週得点を競い合います。そのため、毎週金曜日はホールで生徒の表彰式があります。日本人からすると、こんな簡単に賞がもらえるの?と思うほど、大勢の生徒が全校生徒の前で表彰されます。つまり、大勢の観衆の前でたくさん評価する、褒めることが教育の一つに位置づけられているわけです。これは、日本でも学ぶべきことだな、とつくづく感じております。特に小学生の内は、たくさん褒められることで誇りをもち、生活を送ることになります。『自信』がつくわけです。日本人の一番の弱点かもしれません。自信をつけるベク、大きな大人の私も日々切瑳琢磨の日々を子供達と共に送っております。NZの海の色 空の美しさ 鳥のさえずりが私達の生活を支えてくれています。もしかしたら、NZの人たちも自然の一部となって生きているのかもしれません。
3人の子供と小学校に研修に来て3ヶ月が経ちました。言語習得では「3ヶ月経つと耳が慣れてきて相手の言っていることが理解できるようになってくる」と言われますが、私自身もNZの英語にやっと慣れてきました。5歳、8歳、11歳の子供達の言語習得を見ていますと、5歳の娘が音に一番敏感で、家族でいても私に英語で話しかけてきたりすることもあります。一番困難を要しているのは、11歳の長男で、year6に所属し授業内容も最高学年ですから、理科の授業も宇宙について、人間の体について等難しい内容で苦戦をしており、まだ日本語の本にしがみついています。家庭では 日本語の会話が中心ですので、「読む」ことにはトライできても、「話す」ことにはまだまだ時間が必要です。耳が慣れ、読む活動を通して、ボキャブラリーが増えると、変化が見られるのかもしれません。
前回、NZの教育の成功の秘訣としてPTAの教育への協力が大きいことをお伝えしましたが、具体的には①絵画等展示物②担任の要望があれば、学習の遅れている生徒のfollowを他の生徒が授業をしている中、別室で個人授業を任される③放課後 クラブ活動のコーチ(日本の学校でもありますね。)この3点が主な活動で、毎日朝早くからPTAが教員と協力して、積極的に教育活動に参加している姿が見受けられます。また、皆さん大変前向きで、教員との会話も友達のように気さくに話ができる雰囲気があるのが、学校と保護者とのcommunicationを成功させているKEYの様な気がします。必然的に生徒への教育貢献が大きくなっています。
毎日、授業を見学していても、まだNZの教育(授業)が謎だらけです。科目も英語、数学以外は、総合の授業。
テキストがない。シラバスもあってないようなもので、すべて担任の裁量で進められていますが、各学年、統一したテーマ(シラバス)は存在しているので、逸脱した教育内容ではない。といった具合です。しばらく、授業見学を継続し、先生方とも交流を深めながら謎を解明していきたいと思います。ひとつ魅力的な授業として、ROOTS OF EMPHASY があげられます。いじめ、非行をなくす目的で、カナダにルーツを持つ教育です。1歳半の赤ちゃんを持つ親子に学校に来てもらい、Year5 の各クラスの生徒がふれあう機会を設定し、実際にBabyとMotherと触れ合うことで、「思いやり」の気持ちを育む試みをしています。子供達は熱心に授業を受け、人気の授業となっています。
また、低学年の各クラスには学習ゲーム(双六のようなものやブロック)が常備してあり、問題を解き終わった生徒は、自由にHRの後ろで遊べる ゆとりもあります。クラスサイズが25名であることの利点かもしれません。
一方で個人主義の教育を受けてきていますので、クラスサイズが小さくても、日本の様な一斉授業はなかなか受け入れられない土壌があります。姿勢正しく 大人の話を静かに聞くことの訓練が足りない気もします。どこの国にも教育のメリット、デメリットはありますね。しばらく NZの教育の秘密を解明するために授業見学を継続したいと思います。
研修を初めて1ヶ月がたちました。私は5歳、8歳、11歳の子供と共に NZ Auckland 郊外の海岸にほど近い Murrays Bay school 全校生徒 650人規模の学校で研修しております。NZの英語に慣れるのに苦労しておりますが、オーストラリアの英語に近く、母音の音が変化しているだけですので時間をかけて克服していきたいと思っています。
日本の学校との大きな違いは、①職員室がない。(cafeの様なスタッフが飲食をするテーブルといすの部屋はありますが)②職員会議はペパーレスで毎週、会議はdiscussion を中心とした研修会 ③管理職からのnewsletter は、A4一枚にコンパクトにまとめられ、毎週月曜日に各教員のレターボックスに配布される。内容も教員の資質の向上につながる前向きな内容。④クラスサイズは、平均25名。各HRには3台の最新のMAC があり、生徒は自由に使える。⑤授業は、スマートボードを利用(黒板は25年前からないそうです。英国、オーストラリアも同様かも知れません)教員にはMACbook が配布されており、You-tube も自由に授業で使え、授業の教材は、すべて各自のMacbook に入っている。普段より、無駄なペーパーワークがないため、教員間のcommunication が十分にはかられ、サポート体制ができている。よって、教員の突然の休暇等にもrelief teacherがすぐに就ける体制になっているため、不満の声も全くない。⑥PTAのサポートも充実しており、遠足等 父親も参加する姿が多く見られる。⑦・u條w校に対して親子ともに帰属意識が強く、放課後に塾等、補修をする必要がないため、眼鏡をかけている小学生は、ほとんど見られない。
以上がこの1ヶ月で 私が気づいたことです。上記の内容を読むと良い面ばかりが浮かびますが、実際のところ、仕事はhard で私は、この1ヶ月、使用期間として23時間/週 の授業を与えられ、日本では経験したことのない、5歳児から11歳児の日本語の授業を実践してきました。また、このほど、力不足を指摘されましたので、教員に求められる資質も非常にハードルが高いとも言えます。
毎日がstruggle で親子ともにchallenge を実践しております。
<習字>
gr3,4で習字の授業をしました。日本語には3種類の文字があること、習字で大切なことや注意点を説明し実演を始めると、子ども達は「書く時の力は、どれくらいがいいの?」「かっこいい!」と興味を持ってくれました。生徒一人一人の名前を漢字で書く授業内容にしたので、お手本作りにはかなりの時間を使いましたが、授業後に机の扉の部分にお手本や自分が書いた名前を貼っている子が何人かいたり、ノート1ページを使って漢字で自分の名前を書いている姿もあり嬉しかったです。先生にも好評で、「私の名前も漢字にしてくれる?」とリクエストがありました。筆ペンを持って行ったので、文字の強弱は出しにくかったですが、こぼしたり汚したりしにくいので使いやすかったです。
<昔話の紹介>
「花さか爺さん」の話をパネルシアターで紹介しました。日本語、英語で物語を読んだ後、7グループを作り紙芝居を作りました。どの場面を描くか決める時、女の子グループは、桜や小判が出てくる場面、男の子はガラクタが出て来たり、お殿様(侍の大将と説明)が出てくる場面を選んでいたのが面白かったです。
女の子はパネルシアターに興味を持ち、私が自分で作ったと言うと、とても感動していました。男の子は、パネルシアターのお爺さんの表情が面白かったようです。絵を描く時も、パネルのお爺さんとそっくりな絵を描いていました。最後に代表2人に読んでもらいました。意地悪なお爺さんの時に、ガラクタばかり出てくる場面は、最後までウケてました。
<研修の終了>
8週間の研修期間で、今の自分に出来ることを精一杯やりました。最後が近くなったある日、gr2の男の子が帰る間際に「かぶとを教えてくれてありがとう!」と笑顔と共に言ってくれました。その子は普段クールな表情だったので、私の授業には興味なさそうだな、と思っていました。なので初めて私の目を見て笑顔を見せてくれたことに一層感激しました。
ドイツに到着して、3週間が過ぎました。研修先や滞在先にも恵まれ、担当者さまには大変感謝しています。本などを読んで心の準備は一応はしたものの、海外での生活、とくに学校の様子は予想通りびっくりの連続です。あまりにたくさんあってここにはとても書ききれなく、毎日のようにfacebookにあれこれ書いています。
私がお世話になっているのはバイエルン州の地方都市から電車で30分あまり、のんびりした小さな町です。街中を歩いていると視線を感じます。外国人ではトルコ系が多そうですが、児童では片親が中国人、日本人という子もいます。アジア、しかも極東の日本のことはあまり知らなくて、私に「日本て、中国の一部なんでしょ。」と聞いてくる子もいます。しかしお寿司はかなりポピュラーですし、出所は知らなくても日本のアニメや日本製品は彼らの身近にあります。今はこちらの授業を見学していますが、いずれは日本のこともできるだけたくさん紹介したいな、と考えています。
gr3、4で「きらきら星」を日本語で歌う授業をしました。クラス全てがインターネットとプロジェクターが使用できる環境なのでYouTubeを活用しました。歌った後に、「Starの日本語は?「「Twinkleの日本語は?」「Footballは日本語で何ていうの?」など少し説明しました。日本語のスペルを質問をしてくれたり、メモしたりしてくれ興味を持ってくれて良かったです。
今週の金曜日をもって学校での研修活動は終了し、学校は3週間のお休みに入った。私のほうは、残り1週間で近隣の街を旅行したり、帰国の準備をしたりし始めている。またここChristchurchには、大小たくさんの公園があちらこちらにあるが、多くの公園や家の庭先にもサクラの木がたくさんあり、今が正に見ごろといった感じ。実に綺麗です。
この1ヶ月間では、まず、Languages Cabaretと称して、各語学クラスの生徒が学年ごとにそれぞれが習った言葉を使っての、演劇や歌、踊りなどを披露する発表会があり、その準備で何かとあわただしい日々を過ごしてきた。当日は父兄など100人程度が見に来る予定だったが、前評判が良かったらしく、当日になって人数がおよそ2倍の200人ほどに膨れ上がり、一人NZ$10の入場券の売れ行きは快調、室内の飾り付けや、用意した料理やパンフレットも増やすのに、我々裏方としては、てんてこ舞いだった。でも生徒も頑張った甲斐があって、成功のうちに会を終えることが出来て、幹事だった私の受入担当者もホッとした様子だった。
あとは、各学年の生徒のスピーチが期末の課題として出されたので、日本語の読み方や発音の個別指導を授業中はもちろんのこと、昼休みなども使って行ってきた。始めは苦労していた生徒も、最後には堂々と録音しながらのスピーチを終える姿を見ると、なんとも喜ばしい限りです。
それでは末尾とはなりますが、ここRangi Ruru Girl's Schoolの受入担当者と学校の関係者の皆様には感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。残りの日を充実したものにすることと、無事に帰国することを念頭において、しっかりと有終の美を飾りたいと思います。
研修を開始してから1ヶ月半が過ぎた。生活にも慣れ、アシスタントととしての活動もだいぶ要領がつかめてきた。2週間前から教育実習生がこの研修校に来て、日本語の授業と音楽の授業に参加するようになった。今週から来週にかけては試験週間となっており、各学年の生徒は毎日試験を受けているので、その間は、9月にある生徒の発表会の準備を先生と教育実習生と私で進めている。
初めのうちは、生徒みんなが日本語を楽しく勉強しているように見えていたが、実はそれぞれ状況がまちまちのようだ。次の学期から日本語の授業を選択しない事を考え始めている生徒や、授業ついて行けないと感じて先生と相談を繰り返している生徒、スピーチのテストが上手く行かなくて、泣いていた生徒もいた。もちろん授業が楽しくて毎日ニコニコ教室にやってきたり、外で出会った時も日本語で挨拶をしてくる生徒もいるし、先日、千羽鶴を作って教室に飾ったら、早速いろいろと聞きに来くる生徒もいる。学校で人にものを教えることそのこと自体にも楽しさと難しさをこれまでもヒシヒシと感じてきたが、特に、10代の生徒の導き方の難しさについては、当時の自分や周りの友達のことと照らし合わせてみても様々であった気がするので、先生という仕事の厳しさを今更ながら痛感している。いろいろと影響を与えることになるだけに、しっかりとした自分をもち続けて、見せていくことが大切なのではないかと考えいる。
こうして毎日何かしら新しい発見や思いを、感じて、考えて、体験することの出来る今を、今後の自分のためにも大切に過ごして行きたい。
一方、New Zealandの冬はどうも毎日雨ばかり続いて、気の滅入るような天気だが、なんと言っても、ここChristchurchの人たちはなんだか親切な人が多い。先日も銀行口座を開設しようとした際には、銀行員の対応はもちろんのこと、ATMでお金を下ろすときでも、通りすがりの人でさえ、場所ややり方を丁寧に教えてくれる。知ってはいるものの初めはちょっと疑いたくなるくらい寄って来るのだが、思い返せば、バスに乗ってもそうだし、店の場所を探していても、折りたたみの傘を買おうとしている時や、散髪屋を探している時でも、そうだった。道ですれ違えばほとんどの人が「Hello」と言ってくる。なんだかだんだんこの街が好きになってきた。春には公園でサクラが満開になってものすごく綺麗だそうなので、帰国直前くらいになってしまうのだろうが、今から楽しみにしている。
5月の最終週は生徒のテスト週間で、6月2日卒業式を最後に夏休みに入った。私の3ヵ月間の研修も一段落し、卒業式の翌週は、これまでの授業で使用した資料の整理(資料は一式まとめて受入担当者へ渡しました)と後片付けをした。翌週からは、Finlandの都市(主にHelsinki、Turku、Tampere)を観光しながらゆっくりとまわり始めたところ。来週にはLappeenrantaへ戻って、次の渡航先であるNew Zealandへの準備を始める予定。一方、何人かの先生のお宅で夕食をご馳走になったり、こちらの人たちは、夏休みはそれぞれCottageで過ごすのが習慣のようで、こちらにも滞在して釣りなどをしながらゆっくりとした時間を過ごした。恐らくこの6月はFinlandではかなり過ごし易い時期なのではないかと思う。気候は晴れの日が多く、気温も日中は20℃を超えたくらいで、緑が本当に濃い感じがする。特に朝などは本当にすがすがしくて気持ちが良い。残り二週間程度ですが、体調に気を付けてFinlandの生活を楽しみたいと思います。
この3月で、一年間の研修が終了する。フィンランドの理科教育を見学し、その一部に携わりたいという出発前の目標は達成され、大いに満足している。徹底的に少人数化した環境、問答形式の授業、自学自習可能な教科書、データ・公式集持ち込み可の卒業試験、専門家による学習カウンセリング、これらが有機的に結びつくことで、一人一人の生徒に考え方を理解させるという共通目標に向けた毎回の授業が行われていることが分かった。
一方で、実験・観察を通じた本物の体験という視点で見ると、必ずしもフィンランドの理科教育が優れているとは言えない。実験室の設備が貧弱であること、気候的な問題からフィールドワークなどの実習をしづらいことなど、原因がある。それでも、ICTを活用して充実した教材を使ったり、近隣の大学や高等専門学校と連携してレベルの高い実験をしたりするなど、工夫が見られた。
教員の生活については、教師に求められていることが担当教科を教えることだけなので、自分の時間をたっぷりと得ることができ、余裕のある生活ができている。部活の指導や宿泊行事の引率がないこと、進路指導は専門の学習カウンセラーが担当すること、通知表の所見欄や指導要録が存在しないこと、校務分掌が圧倒的に少ないことなどを見ても、日本の教員が忙しすぎると感じた。
フィンランドには私立の学校がほとんどない。しかし、それぞれの学校の校長や教員に学校運営における決定権がある点で、日本の私学に似ている側面があると感じた。基本的に専任教員の異動がないことも、学校ごとの多様なカラーを出すことにつながっている。また、分からないことを塾ではなく学校の教員に聞くという当たり前のことが成り立っており、フィンランドの学校が生徒・保護者から信頼されていることを少しうらやましく思った。
一年間お世話になった研修校とは、日本の勤務校との短期交換留学プログラムを開始することになった。早速、8月下旬から8日間の予定で、中学生20人を連れて再び訪問することになっている。お互いに第二言語である英語を使ってコミュニケーションをとりながら、フィンランドと日本での暮らしや学校生活を体験することで、英語が世界中の人々をつなぐ重要な言語であることを認識し、異なる価値観を受容する心と広い視野を持った生徒が育つと信じている。この縁を大切に、新しい試みに挑戦しつつ、これからの教員生活をより充実させたい。