トップ > 体験談

2013年6月

月末、低学年のスクールキャンプに一緒に行かせてもらいました。日本の宿泊学習とのあまりの違いに驚きつつも、とても楽しんできました。
 3日間のキャンプ中、キャンプと言っても予定は何もなく、誰もが自由に自分のしたいことをして過ごす3日間でした。一緒に行った先生たちも、「Take it easy. Be comfortable.You can do anything what you want to do.」と常に言ってくれ、子どもたち同様に自由に過ごさせてもらい、その中で、子どもたちと一緒に折り紙をしたり、縄跳びをしたり、まだあまり英語のできない低学年の子どもたちとも、仲良くなることができました。
 また、6月が年度末になるここでは、いつもとはちょっと違うプロジェクト授業なども見ることができ、今後の日本での仕事にも、とても役に立ちそうです。
 さらに、中学年の美術の時間に、日本で1年生を担任していた時に行った、折り紙を使ったアジサイの絵工作を、何度かやりました。普段あまり美術の時間に積極的じゃない子どもも、一生懸命取り組んで完成できたのがよかったです。
研修を初めて1ヶ月がたちました。私は5歳、8歳、11歳の子供と共に NZ Auckland 郊外の海岸にほど近い Murrays Bay school 全校生徒 650人規模の学校で研修しております。NZの英語に慣れるのに苦労しておりますが、オーストラリアの英語に近く、母音の音が変化しているだけですので時間をかけて克服していきたいと思っています。
 日本の学校との大きな違いは、①職員室がない。(cafeの様なスタッフが飲食をするテーブルといすの部屋はありますが)②職員会議はペパーレスで毎週、会議はdiscussion を中心とした研修会 ③管理職からのnewsletter は、A4一枚にコンパクトにまとめられ、毎週月曜日に各教員のレターボックスに配布される。内容も教員の資質の向上につながる前向きな内容。④クラスサイズは、平均25名。各HRには3台の最新のMAC があり、生徒は自由に使える。⑤授業は、スマートボードを利用(黒板は25年前からないそうです。英国、オーストラリアも同様かも知れません)教員にはMACbook が配布されており、You-tube も自由に授業で使え、授業の教材は、すべて各自のMacbook に入っている。普段より、無駄なペーパーワークがないため、教員間のcommunication が十分にはかられ、サポート体制ができている。よって、教員の突然の休暇等にもrelief teacherがすぐに就ける体制になっているため、不満の声も全くない。⑥PTAのサポートも充実しており、遠足等 父親も参加する姿が多く見られる。⑦・u條w校に対して親子ともに帰属意識が強く、放課後に塾等、補修をする必要がないため、眼鏡をかけている小学生は、ほとんど見られない。

以上がこの1ヶ月で 私が気づいたことです。上記の内容を読むと良い面ばかりが浮かびますが、実際のところ、仕事はhard で私は、この1ヶ月、使用期間として23時間/週 の授業を与えられ、日本では経験したことのない、5歳児から11歳児の日本語の授業を実践してきました。また、このほど、力不足を指摘されましたので、教員に求められる資質も非常にハードルが高いとも言えます。

毎日がstruggle で親子ともにchallenge を実践しております。
<習字>
gr3,4で習字の授業をしました。日本語には3種類の文字があること、習字で大切なことや注意点を説明し実演を始めると、子ども達は「書く時の力は、どれくらいがいいの?」「かっこいい!」と興味を持ってくれました。生徒一人一人の名前を漢字で書く授業内容にしたので、お手本作りにはかなりの時間を使いましたが、授業後に机の扉の部分にお手本や自分が書いた名前を貼っている子が何人かいたり、ノート1ページを使って漢字で自分の名前を書いている姿もあり嬉しかったです。先生にも好評で、「私の名前も漢字にしてくれる?」とリクエストがありました。筆ペンを持って行ったので、文字の強弱は出しにくかったですが、こぼしたり汚したりしにくいので使いやすかったです。
<昔話の紹介>
「花さか爺さん」の話をパネルシアターで紹介しました。日本語、英語で物語を読んだ後、7グループを作り紙芝居を作りました。どの場面を描くか決める時、女の子グループは、桜や小判が出てくる場面、男の子はガラクタが出て来たり、お殿様(侍の大将と説明)が出てくる場面を選んでいたのが面白かったです。
女の子はパネルシアターに興味を持ち、私が自分で作ったと言うと、とても感動していました。男の子は、パネルシアターのお爺さんの表情が面白かったようです。絵を描く時も、パネルのお爺さんとそっくりな絵を描いていました。最後に代表2人に読んでもらいました。意地悪なお爺さんの時に、ガラクタばかり出てくる場面は、最後までウケてました。
<研修の終了>
8週間の研修期間で、今の自分に出来ることを精一杯やりました。最後が近くなったある日、gr2の男の子が帰る間際に「かぶとを教えてくれてありがとう!」と笑顔と共に言ってくれました。その子は普段クールな表情だったので、私の授業には興味なさそうだな、と思っていました。なので初めて私の目を見て笑顔を見せてくれたことに一層感激しました。
折り紙で手裏剣を教えました。(3年生~6年生)
以前から3年生のクラスで 手裏剣作って!
何人かの子言われていたので、今回手裏剣を教えたいなと思って取り組みました。

手裏剣は人気でした。かっこいい!忍者だ!と言っている子もいて嬉しかったです。

自分でも最後の最後の段階(二つを組み合わせるところ)の説明が英語でするのは伝わりにくいのとしにくいのが難点でしたが、なんとか教えることができて安心しました。

またこの手裏剣の授業の後prepや1、2年生に「OO(お姉ちゃんorお兄ちゃんの名前)の持ってる手裏剣はかっこよかった!作って」という声も聞きました。
とても嬉しかったです。もっとよろこんでもらえるよな授業つくりをしたいです。


▲ ページの先頭へ