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2014年10月

今月から、近くの高校でも週に1度、活動させていただけることになりました。つくづく人との繋がりがとても大切だと思います。高校の校長先生とその家族とも仲良くさせていただいており、感謝しています。着物、浴衣の着付けをするととても喜びます。着物の種類や歴史などを説明する、または年賀状を作るなどはとても好評でした。

高校でも教えだすと小学校の子供たちの可愛さがさらによくわかるようになります。高校生には高校生の良さがありますが、人懐こい小学生たちもとてもかわいいです。

私の学校ではbreakfast programがあり、毎朝保護者たちが日替わりで朝食を子供たちに配っています。その材料やパンやジュースは全て寄付なのに驚きました。私も毎朝手伝っているので、子供たちと関わる時間が増えて楽しいです、日本では給食費を払える経済力を持っていても払わない親がいるのに、自分たちの寄付で、家庭の事情で朝食を食べられない子供たちに食糧を配るのはとても素敵だと思いました。
私がこのプログラムに参加した最大の目的は自らの英語能力の向上でした。それが、日本での外国語の授業に役立つと考えていたからです。

 私のいるニューブランズウィック州は、フランス語と英語を公用語と認めている唯一の州です。そのため、3年生からフランス語の学習が始まります。最近は、自分の日本語の授業がない時には、3年生の教室にお邪魔して、一緒にフランス語を学習しています。フランス語を覚えたいからではなく、フランス語を全く知らない生徒にほぼオールフランス語で、どのように教えているかを学ぶためです。私自身も、フランス語が全く分からないので初めて英語を学習する日本の子どもたちの気持ちがよーくわかりました。また、文字の読み方を教えることの大切さに気付かされました。

 また、私のいる小学校には韓国や中国の子どももいます。その子たちは毎週数時間クラスから離れて個別や少人数で英語を学習しています。その英語の先生にどのような教材を使っているのかどのように教えているのかを質問し、見せていただきました。カナダの小学校でも使われている英語の本も購入したので、日本に帰って時にクラスにおこうと思っています。

 フランス語の授業を見学したり、英語の先生とお話している中で、「文字と音の関係」「発音」をどのように教えているか気になったので聞いてみました。Jolly Honicsを使って教えているのだそうです。現在KGのクラスでちょうど教えているそうなので、今後空き時間に見に行こうと思っています。

以上のように、最近では授業を見る視点も定まってきました。自らの語学力向上だけでなく語学の指導法を学び取るという新たな目的ができ、残りの半年も充実したものとなりそうです。
1校目の研修が終了しました。最後の日には、たくさんのクラスや子供達からカードをいただき、先生方からもメッセージカードとプレゼント、お世話になったホストティーチャーやホストファミリーとのサヨナラディナーも催していただきました。現地の方々の温かさに本当に感激しました。この半年で日本とは全然違う文化や教育に触れて、たくさんの事を学んだり、考えさせられたり、改めて日本の良さを感じました。日本にいた時よりも日本の文化や歴史などに興味をもち、日本という国を知るきっかけにもなりました。私の拙い英語も少し上達し、内容が聞き取れるようになったと同時に、子供達も私の英語に慣れてくれて、正しい文章や言い回しではないけれど何を言いたいのか理解してくれることが多くなりました。素敵な人たちに囲まれて、とても貴重な経験をさせていただきました。この経験を踏まえてまた2校目でも新たな事に挑戦して多くの事を学んでいきたいと思います。
週に1回各クラスに入って日本の授業を担当しています。今回は歌舞伎について紹介しました。教室に入る際に歌舞伎のマスク(日本で売っていた歌舞伎のフェイシャルマスク)を着けて、教室に入りました。子どもたちも先生方も口を大きく開けて、驚いていました。特に子どもたちは興味を持ってくれて、「かっこいい」「どうなってるの?」とたくさん声をかけてくれました。授業に入る前の導入で興味を持たせることは、どの国でも共通して大切なのだと思いました。その後に、歌舞伎について英語で説明されているビデオを見せ、歌舞伎の歴史や隈取、見栄などを学習しました。最後に、隈取のマスクを作る活動を入れると、子どもたちはノリノリ。事前に、学校に置いてあった工作で使えるマスクに、私が隈取のデザインを鉛筆で下書きしたものを用意しました。子どもたちはそのマスクに色を塗るだけ。隈取は赤と黒、青と黒といったように2・3色しか使わないので、子どもたちも「簡単!!」と喜んで色塗りをしていました。出来上がった後は、休み時間や他の授業でもマスクを着けて活動していました。子どもたちも気に入っくれたようなので、私も嬉しかったです。
 小学校での研修が始まり6週間が経ちました。全校集会でのプレゼンテーション、各クラスでの文化紹介、クラブ活動、子どもたちや先生方のサポートに毎日充実した日々を送っています。
 初め、「4回、全校集会でプレゼンテーションがしたい」と言ったものの、あらかじめ計画されたものに私の時間を作りだすことが難しそうだったので「2回でも構いません」と申し出ました。すると、「この国では、きちんとやりたいことを言わなきゃだめよ!」と励まされ、最終的に6回、全校集会をもたせていただけることになりました。
 各学年の授業もサポートしていますが、先日、突然のオファーがあり慌てたときにとても役立ったサイトがあるのでご紹介します。「kids web Japan」というサイトです。2年生の学習サポートに入っている時、突然「15分くらい日本のおとぎ話をしてくれ」と言われました。このサイトには、典型的な日本の昔話が、かわいらしいイラストと英訳された文章で掲載されているのでとても助かりました。他にも、日本の文化紹介が英文で載っていたり、紙相撲のテンプレートがあったり、なにかと役立ちます。
ロンドンでの英語研修が2か月目に突入しました。少人数クラスの快適な環境でよい仲間にも恵まれ、充実した学習をしています。文法事項に関しては高校の復習のような感じなので私の課題は語彙を少しでも増やし使うことと、とにかく「もっと話すこと」です。片言の英語でも物おじせず積極的に発言される生徒さんがたくさんいて、私ももっと発言しなければと焦ります。ですが先生が「味噌汁ってどうやって箸で食べるの?スープでしょ?」と私が発言できる機会を与えてくださることもしばしばあり、少しずつ頑張っていこうと思っています。
10月のロンドンは朝晩冷え込みます。体調管理に気を付けて過ごそうと思います。
 フィンランドで11番目の規模の小都市Poriで、Kyu Cupが開催される。Tampere、Espoo、Helsinki、Oulu(道場名は北風兄弟)そして我らPoriの道場、Helsinki大学学生、そして全日本剣道連盟の先生が率いるTurku大学留学生、ロシアからSt. Petersburg 道場。昨晩、会場準備をする際に、更衣室の表記を「フィンランド語、英語、日本語、ロシア語にしなきゃあ」と言っていたヤニの言葉の通り、国際色豊かな大会になった。ロシアは車で長時間をかけて来て、昨晩は合同稽古の後、ポリ道場に宿泊した。遠路はるばる来てくれたのにロシア国旗を準備できなかったことが申し訳なく思う。
 現在段位を取得している私は「級」大会には選手として参加できない為、審判員の役目を仰せつかった。フィンランド人同士であれば、フィンランド語で審判をする。といっても初心者の部で「Kaksi Kelta Men.(面打ち2回!)」と指示するだけなので困難ではない。ロシア人をはじめ各国の留学生も混じるため英語が基本公用語となる。そして身振り手振りも交えて「One-step forward(一歩前へ)、Nine-step apart(九歩の間合)」と選手の立ち位置を促したり、鍔競り合いの反則を英語で説明したりする以外は全て「日本語」の発声となる。大会には日本人の先生が名誉会長としていらっしゃる。剣道国際化の先駆者として、Finlandでkendoが親しまれる為に欠くことのできぬ存在として認知されている。
 アンナは銀で終わった。ポリ道場では一週間前から朝練も導入し、気迫充分に挑んだが判定制の基本稽古の部で負けてしまった。誤審ではないけれども判断基準が違う審判の価値観がもたらした結果であった。名誉会長の先生も後に、アンナが一番声が出ていて打ちもキレイだったと褒めてくれたが、その感覚は日本の感覚なのだろう。声と手と足が三拍子揃う打突(剣道ではこれを「気・剣・体の一致」と呼ぶ)よりも、手足バラバラでも打ちに威力がある・良い音がした方が優勢になってしまった。アンナの兄オスカリも一回戦で負けた。ポリ道場には、負けて悔し泣きする門下生が集うからこそ、私も続けて通いたくなる。とはいえ今日の個人戦は早々に敗退してしまったので、明日の団体戦にかけることになった。
 私は主審に入る前に、高校剣道で一本になる基準を頭からぬぐい去ることと、海外で剣道をする剣士にとっての一本は何なのかを考えながら挑もうとしたけれど、結局結論が出せなかった。先の基本稽古の部の判定が余計に混乱させた。気・剣・体の一致は?残心は?間合いは?そんなことを考えているうちに場外反則で一本取られてしまう選手以外、誰も一本を取れずに引き分けになる試合ばかり続いてしまった。名誉会長の御教示を仰ぐ。「阿部さんね、厳しすぎ」
 「incentiveを与える為にはちょっとした良い当たりも一本としよう。足と手が合い残心までの全てを見たかったのだろうけれど、そこまで技術があるわけではない。引き技も同様で強く打てる子と力がない子が一緒に戦うわけで、日本のように低学年の部、高学年の部と年齢制限をしないから、打突部位をしっかり見てあげて当たったら一本!審判が取ってあげないと「今のは一本にならないのかな」と子どもは思ってしまって次からは打たなくなってしまう。」全てのヨーロッパ地域に、日本の風土で剣道を享受した先生がいるわけではない。言葉の壁を超えて、日本人としてkendoを根付かせるための姿勢がそこに在るような気がした。既存の価値観を教えるのは容易い。「I don't think so. In Japan~」という押付けだけは私も回避したが、ただそれには何度も何度も各地で集まって合同稽古を開き、多くの人間たちと見解を統一していく必要があろう。有段者が上から物を言うのではなく、選手に気付きを与えて成功体験を積ませる。その信頼が図らずも、剣道に対する敬意と愛、さらには日本語を勉強したいと思う門下生が現れることにつ
ながる。名誉会長は他のフィンランド人審判にも一本になる打突の議論を持った。それは指示ではなく、どう思ったか意見をすくい取り話し合うという、紛れもない議論の場だった。
  以降は翌日まで、我々審判団はガンガン旗をあげ、打ち消し合い、試合後に反省検証を行っていった。Turku大学の団体戦を名誉会長の先生と共に見ていた。「あのインド人の女の子は10ヶ月前に始めたばかり。副将の彼は医学部でもう2年くらい剣道やっているかな。すぐ小手に行っちゃうんだ、気が小さいのかね、まっすぐがーんと面に行けば良いのに。ほらまーた小手行った。面だ面、行けっ行けっ!そうそう、それで一本だ。」小声で独り言を言いながら表情は楽しげであった。団体戦はOuluの北風兄弟(道場名)が優勝した。袴の下にヒートテックを履く必要もないほど、エキサイティングな1日であった。
ロンドンでの語学学校生活も終わり、イギリス中部のゲインフォードで小学校の実習が始まりました。総生徒数93名という小規模の学校ながら創立約150年となる歴史ある学校です。各学級が2学年一緒のため、一斉指導はとても大変そうでした。イギリスは最近、日本でいうところの学習指導要領がまとまったため、それを参照して指導が行われていますが、この学校では日本のように教科書がなく、担任が各グループの実態に応じた課題を作成して、指導をしています。イギリスにしては意外だと思いました。また、公立学校にして英国教会の管轄であることから、朝会では賛美歌が歌われ、ちょっとしたお説教の時間もあります。日本の私立のような指導が公立で行われている感じに少々の違和感がありました。

メインは特別支援教育でのインターンを希望しているのですが、特別支援学級はなく、普通学級に支援を要する児童が在籍しています。そのため、個別及び少人数の取り出しの授業が平行して行われています。2学年が1学級にまとまっていると大変な面も見られましたが、年上の児童が時に授業ではいいモデルになったり、絶対的な年齢差から嫌味なく年下の子にわからないところを教えたりリードしたりしてあげられることは大きなメリットではないかと感じました。

また、校長先生が1人1人の子どもの名前をしっかりと覚えていて、挨拶のときも名前を呼んで応じていたり、中休みや給食の時は校長先生と輪番制の担任が子どもの管理をして、ほとんどの担任は休憩が保障されていました。きっと日本とは校長先生の業務はかなり違うのであろうと察することができましたが、子どもの実態がよくわかっている校長先生はいいなと思いました。

休み時間は学年が離れていてもサッカーをしたり鬼ごっこをしていたり、給食は食堂で低学年から席が埋まっていくので必然的に高学年は空いている座席で食べるようになっているので年齢差があっても関わりがとても自然です。日本にも縦割り活動や交流等を行っていたりもしますが、活動という形で括るよりは子どもたちの自主性や自然の成り行きに従ったほうが無理がないんだなと感じました。学校からの強制力が働くと子どもの抵抗力も出てきてしまう...子どもの興味・関心をくすぐってそこから一歩引いて見守ってあげられるような活動にしてあげられているところがこの学校のうまくいっている点ではないかという印象を受け、毎日とてもいい勉強になっています。
学校での活動が3週間過ぎ、2週間のスクールホリデーに入りました。

この3週間で行ったことは、以下です。

1.日本語クラスでの生徒との会話練習
2.日本の学校生活についてのプレゼンテーション 
3.日本料理を作るサポート(カレー、肉じゃが、お好み焼き)

ちょうど生徒が日本の学校生活について学習していたため、日本の学校生活について説明してほしいとの要望をいただきました。通学、学習する科目、部活、給食、校則、塾、入学試験などをパワーポイントを使って説明しました。興味を持って聞いてくれたと思います。オーストラリアとの違いに驚いている様子でした。生徒が学習しているテーマについて、またプレゼンテーションをする機会を得たいと思います。待ちの姿勢ではなく、自分から積極的に先生方に働きかけたいです。
アイルランドでの研修が始まり、3週間が過ぎました。 イギリスで同じ校種(小学校)で6週間程研修した後ですので、立ち回り方を学んで随分スムーズに自分の要求も伝えられるようになり、充実した活動が送れています。授業見学も日本紹介も学校側が振ってくれるのを待つだけではなく、具体的に自分は何をしたいのか、何ができるのかを積極的に提案・模索することが肝要だと実感しています。学校側は私にとって良い経験をさせてあげたいと常におっしゃってくれていますので、大変協力的でよく相談に乗ってくださり、親身に助けてくださいます。イギリスでの研修のはじめの頃はあまり自分の要求ばかり主張していてはいけないのではないだろうか、言われたこと以外のことを勝手にやっては迷惑ではないだろうか、とても感謝しているのに現状に不満があると思われてしまうのではないか、と考えてしまって悩んだこともありましたが、相談すればきちんとわかってくださいましたし、このようにすれ違ってしまっては限られた研修期間を無駄にしてしまいますので、今回ははじめから伝えたいこと、言葉にしなければ伝わらないこをはっきり伝える、ということと、受け身ではなく積極的に動く、余計な遠慮はしないということに留意していい形でスタートが切れたと思っています。言われたことを完璧にこなせるようになるまで不満や要求を口にしてはいけない、受け入れるからにはある程度先方がアレンジしてくれていてその枠からはみ出てはいけない、という感覚が前年に日本で教育実習(中高)を経験した私のなかにはあったため、日本と異国での職場環境や文化の違いは考えさせられるものがあり、今となってはとても良い経験ができたと自負しています。

近況としましては、学校の先生、職員方やこちらで知り合った友人などを通して現在5校ほどの中高に見学やインターン受け入れのお願いを交渉しており、うち一校は内定して訪問させていただく期間も決定いたしました。小学校と並行してこのような経験ができるのも、協力してくださった皆さまのお陰ですし、こうして自分が実現させたいと思ったことを早い段階から積極的に口にし続けたことが功を奏したと思います。中高へ訪問する際は小学校でお手伝いさせていただく時間が削れてしまいますのに、私にとって良い経験になるのならと先生方も親身に協力してくださって推薦状のようなものまで書いてくださり、本当に感謝が尽きません。今後とも皆さまのご好意を無駄にせぬよう、私にできることを一つずつ模索し、精一杯努めていきたいと思います。
研修先の高校は、曜日ごとの時間割がなく、毎日同じ科目をセメスターが終わるまで受け続けます。ですから割と進みも早く、1ヶ月でひらがな50音も終わってしまいました。
日本語は必修ではない為、何かしら日本に興味を持ってくれている生徒がほとんどです。
授業の初めに行ったアンケートで、受講した理由に日本のアニメが好きだから、日本のゲームをやっていていくつか日本語を知っているからと書く生徒が大半でした。時間割が空いていたから、フランス語が嫌いだからという生徒もたまにいますが、日本の文化に全く興味関心がない生徒にとって、文字も文法も全く違う言葉を学ぶのは辛いだろうなと思います。
授業内で文化紹介をする機会があるので、そこで少しでも関心を高められたらと思います。

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