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2013年9月

最近強く思うことは、「教師という立場でこの経験ができて良かった」ということです。もちろん学生のうちにたくさんのこと(例えば留学)をすることも非常に有意義なことだと思いますが、

【教師としての経験をもとに、日本との比較をしながら学ぶことができる】
【学び続けることの大切さを改めて感じることができる】

ということは、一度社会人を経験した後の方が強く感じることができるものだと思います。私は今、その経験ができてとても幸せです。

 日本の社会はとても忙しく、なかなか休みを取って学ぶということが難しい環境にいる人が多いように思いますが、私は自身の経験から、ぜひもっとたくさんの人にこのようなチャンスが与えられることを望みます。

 長い人生で考えた時の「たった1年」が、「人生にとても大きな影響を与える1年」になることもあると、日本に帰ったらぜひたくさんの仲間や子供たちに伝えたいと思います。

今月の授業についてお話します。今月のテーマは「Japanese summer festival」にしました。5歳児と1年生には、お祭りの様子を見せたり、折り紙で魚を作って魚釣りゲームをしたりしました。(金魚つりのつもりです^^)そして、日本の歌を一緒に歌ったり踊ったりしています。
5歳児は初めての日本語授業だったので、簡単な挨拶や歌。折り紙はチューリップを作りました。
私の授業がない日に、一人の女の子が色鉛筆で白い画用紙をピンク色で塗り、四角に切って自分で折り紙を作ってチューリップを作ったことを担任の先生が教えてくれました。また、その女の子がチューリップの花をプレセントしてくれて本当に嬉しかったです。

2年生から3年生は、youtubeを使って日本の花火大会をクラスで見ました。スクリーン全体に打ち上げられた花火にみんな大興奮でした。花火の意味を教えたり、夏祭りクイズをしたり、どれも興味をもってくれました。
また、みこしを作り、学校内を「わっしょい!わっしょい!」と言いながらみこしをかついで回りました。動画もとって、その後みんなで一緒に見ました。ハッピやうちわを持っていったのも効果的でした。

4年生から5年生は、youtubeで花火の様子や屋台の様子、また風鈴やうちわ、ゆかたなどを紹介しました。その後自分が気にいったものを絵に書いたり、文章に書いたりしてみんなで発表会をしました。特に、亀すくいには衝撃を受けたようで、とても興味をもっていました。

何か授業を提案するとき、担任の先生がたに相談をすると、親身になって聞いて下さるので安心して授業をすることができています。コミュニケーションはとても大事ですね。

また、今月は他学年のキャンプトリップにも参加して、受け持ち学年意外の子たちとも交流ができよい経験になりました。

NZで子供3人と共に研修を始めて4ヶ月になりました。1日の内ほとんどの時間を家族でおりますので、日中は子供達は不安があれば母親の私の顔を見に来れる環境であるのは、大変ありがたいことです。一方でホームステイと異なり、母国語を1日6時間以上使うことになりますので、他の外国からきた生徒の言語習得と比べると不安になることもあります。特に11歳の息子は、クラスメイトとの交流は言葉なくても通じ合えることが多いので、楽しい学校生活を送っておりますが、まだ先生の話を理解することは難しいようです。9歳になった次男はNZの自然が多い環境を気にいり、満足しておりますが、やはり英語を聞き、理解することに苦労をしております。6歳になった娘が4ヶ月経ったところで大きな変化が見られるようになり、家庭では日本語のみの生活ですが、授業でKIWIの子供達と同様に英語もphonicsから学ぶため、音をコピーして発話することができる様になりました。この点が2人の息子達と大きく異なるところです。また、3人とも英語を母国語としてない生徒の補講(ESOL)を週3回受けているため、娘の言葉の習得の変化はさらに顕著になっています。 
NZの子供達は裸足が大好きで、学校の登下校は靴を着用してますが悪天候でも、昼間は裸足で校内を歩いている姿が目立ちます。また、街中でもトイレでも裸足でいるのが普通である子供も多く、これがKIWIらしさで『自由!』を満喫しているのだそうです。また学校では生徒達はハリーポッターの話の様に4つのhouse に別れ、毎週得点を競い合います。そのため、毎週金曜日はホールで生徒の表彰式があります。日本人からすると、こんな簡単に賞がもらえるの?と思うほど、大勢の生徒が全校生徒の前で表彰されます。つまり、大勢の観衆の前でたくさん評価する、褒めることが教育の一つに位置づけられているわけです。これは、日本でも学ぶべきことだな、とつくづく感じております。特に小学生の内は、たくさん褒められることで誇りをもち、生活を送ることになります。『自信』がつくわけです。日本人の一番の弱点かもしれません。自信をつけるベク、大きな大人の私も日々切瑳琢磨の日々を子供達と共に送っております。NZの海の色 空の美しさ 鳥のさえずりが私達の生活を支えてくれています。もしかしたら、NZの人たちも自然の一部となって生きているのかもしれません。
高校生の生徒達と関わることで、自分の知らなかった日本の文化を改めて確認することができます。
12年生の子達は自分の興味のある日本の文化について自身で調べてそれを原稿用紙にまとめて発表します。
その際に私は文章のチェックをするのですが、やはり自分の知識不足を痛感します。彼女達の選ぶテーマは、
芸者、盆栽、龍安寺の石庭、駅弁といったものです。とても難しいテーマをきちんと調べて日本語で書くというのは
すごいなと思います。その中で盆栽について話します。生徒は盆栽の育て方から盆栽の種類まできめ細かく調べて日本語で書いていました。しかし私には盆栽の知識がなかったので、正しい日本語に訂正するのが難しかったです。生徒とじっくり話しながらきちんと修正できたとは思いますが、、日本語への翻訳や正しい日本語への修正という作業はただ訳せばよい!というのではなくきちんとした知識も必要だと改めて実感しました。自分もきちんと彼女達が調べたことを家に帰って調べて新たな発見になります。
また先日8年生の生徒達が日本語のオーラルのテストでクラスの前で自己紹介をしました。どの生徒も大きな声で、表情豊かでした。まだまだ日本語が難しくて時々ひっかかり言いにくそうに言っていましたが決して声が小さくなることがなく堂々と前で発表していました。一生懸命さが伝わってきて輝いて見えました。より一層私も英語を頑張ろうと思いました。オーストラリアに来て本当に子供達から沢山のことをもらい、頑張る力をもらっているなと思います。
先週金曜にアメリカに到着しました。家に到着するや否や、「出かけるぞ!」とのことで、2~3時間かけて2つ離れた州にあるビーチサイドのトレーラーハウスへ行きました。ビーチに行ったり、買い物をしたり、親戚大勢でキャンプファイヤーをしたりと週末目いっぱいを過ごし日曜夜に帰宅しました。このスタイルは毎週行われるようで次週も金曜帰宅と同時に行きました。翌週は月曜から金曜は朝の8時半に学校へ行き、最初の一週間は授業見学を中心として過ごしていました。2週目からは徐々に日本文化の授業を行う予定で、今日早速初授業をこなしてきました。帰宅後は料理作り、後片付けを手伝い、ほぼファミリーと時間を過ごし、イタリアからの留学生とともに本当の家族のように接してもらっています。生活のペースがまだつかめておらず、かつ会話も60%程度しか理解できていないので、あまりうまく自分の時間がとれていない状況ですが、徐々になれていければと思います。                 
夏休み明けに、5日間、6年生の校外宿泊学習に同行させてもらいました。行先は、デンマーク人にとって特別な島だと言う、ボーンホルム島です。デンマークの他の場所では見られない自然が多く見られることから、学校の校外学習先としても人気があり、多くの子どもが校外学習で一度は訪れるそうです。

当日は、駅集合で、電車とバスとフェリーを乗り継ぎ、スウェーデンを経由してボーンホルムまで行きました。4泊5日でしたが、移動を除くと実質の活動期間は3日間で、3日間とも宿泊先から自転車をレンタルして、みんなで観光地を見て回りました。3日間でサイクリングした距離は、合計で100㎞以上でしたが、大きなケガも病気もなく、全員元気に過ごすことができました。デンマーク国内はどこもそうですが、走りやすい自転車道があり、天気にも恵まれて、景色を楽しみながらとても気持ちのいいサイクリングでした。日本でも同じような校外学習ができたらなと思いますが、交通事情や一クラスの人数を考えると、無理だろうと感じてしまうのが残念です。

今回宿泊した場所は、家族が休日を過ごすような貸し家(?)で、各家には、2つの寝室と居間、バスルームと台所があります。各家に子どもたちが5人前後のグループで宿泊し、朝食と昼食は、すぐそばのスーパーで、決まった金額以内でグループごとに買い物をして、自分たちで準備して食べるというやり方でした。事前に買い物リストをグループごとに用意していたようで、どのグループも上手に買い物をして、夜には、自分たちでケーキなどを作ったり、簡単なスナックを食べたりして、グループごとにそれぞれの家で楽しく寛いで過ごしているのが印象的でした。学校の友だちと一緒に買い物をして、食事を準備してなどの活動を、自分たちでやるというのも、とてもいい経験だなと思いました。また、先生たちが、細かく食事の準備や片付け、部屋の整理整頓などを言わなくても、さらに日本のように一人一人が係などを受け持っていなくても、大きな問題が一つもなく、最後の日にはきちんと家の中を片づけて、朝早い出発に全員が間に合うように準備し終えていたことにも驚き感心しました。

低学年の校外学習に同行させてもらったときにも、日本とは全く違う様子に驚きましたが、今回も、日本の学校のやり方と違うところをたくさん見せてもらい、とても充実した時間でした。また今回は6年生ということもあり、英語で子どもたちと会話をすることも多く、それも、とてもいい時間だったなと思います。なかには、遺跡のガイドツアーの際に、ガイドさんが話すデンマーク語を、その場で英語に訳してくれる子どももいて、とても感動しました。さらに夕食後は、引率の先生たちとのんびりコーヒーなどを飲みながら、デンマークのこと、日本のこと、それぞれの教育のことや、お互いの家族のことを話したり、一緒にクロスワードや数独をしたりという時間もあり、本当に素敵な貴重な体験をさせてもらいました。
春の陽気を感じるようになってから、体調を崩す先生や生徒、ホストファミリーが増えてきました。そして私も頭痛に悩まされ、初めて2日間Lessonをキャンセルし、お休みをいただきました。冬期より、暖かくなってきた最近の方が朝晩の寒暖差が激しいように思います。冷え性の私は、4月から今まで、冬用のジャケットが手放せません。ただ授業が終わり帰宅する3時ごろはポカポカ陽気なので、PCとバッグ、ジャケットを抱えてゼエゼエ言いながら帰路に着きます。冬用ジャケットの下は半袖のときもあります。ある意味、ウェスタンスタイルに近づいてきた証拠でしょうか...。

ところでIntermediateの先生方は、とにかくおしゃれです。ハイヒールやアクセサリー、毛皮のコートやタンクトップの女性の先生もいらっしゃいます。そんな先生も、朝は牛のお乳を搾ってから学校に来たと言うのでびっくりです。日本の学校で働く先生のように、ジャージなどでは浮いてしまって絶対に出勤できません。目立たず、地味すぎず、気候に合った服装を毎日心がけています。そういうことに気を配る余裕ができて良かったと思います。

先週から研修が始まりました。
学校に行ってすぐ、校長先生に「ついて来てください。」と言われ、着いた先はグレード6の教室。子どもたちが各自の席に着席し全員がこちらをじいっと見ていました。日本を発つ前から『初めて会うときの挨拶はどうしよう。』と考えていましたが、私は一言も話すことなく、先生から説明があり、私はすぐに教室後ろのスペースに案内されました。挨拶についてはすごく心配していたので、ちょっと安心した気持ちもありましたが、自分が初めて授業をするときにしっかり挨拶できるようにしようと思いました。
 そして、初日の一日がスタートしました。初日は、なかなか子どもたちと話すこともできず、お互いに恥ずかしがっていたところがありました。ここの学校には幼稚園クラスもあるため、担任の先生のお子さんがいるということで休み時間に担任の先生と一緒に幼稚園クラスに行きましたが、小さい子どもたちの方が私が外国人だという認識が無い分気軽に話しかけてきてくれました。
 登校初日は、あまり会話をすることもなく終わりましたが、2日目、3日目となると、お互い徐々に緊張も解け、話しかけてくれることも多くなり、勇気を出して自分から話しかけることもできるようになりました。私に与えられたチャンスは授業中です。できるだけ、教室の中をぐるぐる回り、子どもたちに声をかけるようにしています。まだまだ英語の話せない私ですが、今のところ小学生の授業内容はだいたい理解できているので、間違っていたら声をかけたり、「これはどういう意味なの?」と尋ねたりしてみました。すると、徐々に私に慣れてくれる子どもが出てきたので、子どもたちからも気軽に声をかけてくれるようになってきました。また、子どもたちが喜んだのはカラーの筆ペンでした。空いた時間に声をかけてきてくれた数人の子どもに紹介すると、その子たちが喜んで使い、他の子にも紹介してくれました。そこからまた、少し子どもたちとの距離が近づいてきました。
 また、自分が入っているクラス以外の子どもたちにも、そして他のクラスの先生たちにも私の名前を覚えてもらえるように、ネームプレートを作りました。
 私の授業については、まだ先になりますが、文化・宗教の授業があるようで、そこで他国の文化として私が日本文化について教えることになるようです。
 まだまだ語学力が足りず、子どもたちが言っていることも何度か言ってもらったり、言い換えてもらったりしてやっと理解している状態です。それでも、子どもたちと関わることや自分から話しかけることを恐れないで、ここでの生活を楽しんでいきたいと思っています。
ここに来て1か月が過ぎ、今の学校に通うのもあと半分になりました。最初の1週間は初めての英語だらけの生活に戸惑いと不安を隠しきれませんでしたが、2週目になると気楽に友だちやホストファミリーともコミュニケーションをとれるようになりました。放課後や週末は多国籍の友達と観光やお話を楽しんでいます。でも初めのうちに学校で知り合った日本人の方々によく頼ってしまったので、せっかくこっちにいるのに日本語を話してしまう時間が多かったのがもったいなかったなと思います。初めから多国籍の友だちともっと話したり遊んだりしているともっと有意義に過ごしながら英語を習得できていたと思います。多国籍の友達からも日本人はシャイだと言われてしましました。シャイだと損してしまします。せっかく日本を出たのだから、もっとアグレッシブになろう!と思ったこの頃でした。
こちらに来て気づけばもうだいぶ経っていました。最初は人が話しているのをなかなか聞き取れませんでしたが、徐々に耳が慣れてきているように思います。
最初のホストファミリーはアフリカ出身の方で、今は2軒目のお宅に移っています。そのお宅は旦那さんがアイルランド出身の方で、自分の研修先の国のことについて聞くことができ、とても勉強になっています。
イギリスは自分の予想以上に様々な国の人々であふれかえっていて、とても驚きました。私のイメージは「イギリス=白人」だったので、大半は白人の人なんだと予想していましたが、実際はかなりの数の黒人の方やアジアの人を見かけます。最近日本も海外の方が増えてきたとはいえ、まだまだ閉鎖的だなと感じました。
また、今通っているクレストでも様々な国の出身の生徒と会うので、日本にいる時は感じなかった自分の日本人らしさを日々体感しています。
こちらに来る前は、きっと自分は太るだろうと予想していたのですが、うれしいことに今のところ変化はありません。日本にいる時は食事や就寝、起床時間が不規則な生活をしていましたが、こちらに来て毎日早寝早起き、決まった時間に食事をしていて、かなり健康的な生活になったからかなと思います。
メルボルンに来て、5ヶ月弱、あと一ヶ月弱で前半の研修校での生活が終わります。今月はメルボルンでの生活の集大成の様なイベントが目白押しでした。今学期から始まった新しい試み、こちらに来て築いた人脈、そして日本人としてという3つの話をまとめたいと思います。

①新しい試み 日本語マスタークラス、映画
せっかくインターンが来ているのだから、ということで始まったマスタークラス。日本語の能力の高い児童を抽出して12名編成のクラスを作り週一回、授業をしています。中身としては、おみこしづくり、単語カードづくり、会話、アプリ、折り紙、iBookづくり、料理、日本料理店への遠足など。日本ではトップクラスの子供だけを集め、他の授業をやっているなか取り出して授業をすることは不可能ですが、このようなことができるのもオーストラリアの教育の特徴的な部分だと思いました。子供たちは興味があり、能力も高いので、その子たちを満足させる授業を考え設定していくことは、非常に大変ですが、子供に魅力を感じてもらう授業をすることが大切という教育の原点に返った気がしています。教師の勝負は授業という言葉をマスタークラスの子供といると感じさせられます。
また、日本語映画コンテストがあり、スクリプト作りからはじまり、キャスッティング、フィルミングと有志を募り、休み時間に行っています。やる気のある子供たち、そして出てくる様々な意見。オーストラリアの子は、本当に自分の意見を言うことが好きなので、それを拾い上げているときりがない気もしてしまいますが、そこはtake your timeの精神でじっくり聞き、作り上げています。私が海外の教育を見たいと思ったきっかけである、表現力を伸ばすためのアプローチの答えの一つのような気がしています。

②こちらでの人脈
日本で教員をしているという話をすると、もしよかったらうちの学校にも来てみない?というお誘いを受けることが多々あります。所属校の先生に許可を取り、参観させていただくのですが、本当に学校により授業が違うのだということを感じることが多いです。オーストラリアでは州ごとに教育システムが異なり、現在統一の傾向があるのですが、日本で言う所の学習指導要領ほどの縛りがあまりなく、特にLOTE(Language Other Than English)は、各学年ごとに定められている指導内容がなきに等しい状態です。つまり先生の裁量により授業が大きく変わるのです。子供を巻き込み、たくさん日本語を話させる先生の授業はやはりとても魅力的で、60分のなかに凝縮されている中身が濃く、日本語の定着度も高い気がしました。また高校や特別支援学校、そして中国語の授業を見せていただくチャンスもいただき、各学校の特徴を感じました。日本の学校は外国人が訪問するとなるとかなり高い壁がありますが、こちらは快く引き受けてくださることが多く、自分の見聞を広げるためにも、チャンスを最大限に生かしていく大切さを感じました。その
ように築いた人脈で、他校で授業をさせていただく機会にも恵まれ、大変充実した日々になりました。日本で教員をしているとネットワークを広げる必要性を感じないことが多くありますが、こちらでは、人脈を広げその人脈を活用して授業をしたり教育活動をし、学校をプロモーションすることが教師に求められているようです。LOTEの教師の役割として、外国の学校と姉妹校協定を結んだり、アジアファンデーションから奨学金をもらったり、学会に出て行ったりとそのようにして自校をプロモーションすることが求められているのだと、おっしゃっている方が多くいたのも衝撃でした。


③日本人として
8月は広島、長崎、終戦と第二次世界大戦に関わる話が多くありました。オーストラリアと日本は対戦国であったと同時にオーストラリア本土に爆撃をした唯一の国である日本。あまり認識がなく、8月を迎えた私としては、日本人として自国の歴史をもっと学ばなければならないということを強く感じる一ヶ月でした。そして日本の何が誇れる部分なのか、ということを考えるきっかけとなりました。日本人、日本文化のすばらしさは継承制にあり、文学しかり、芸術しかり、1000年以上続いているものがこんなにも多いのは世界に類を見ないすばらしさのように私は感じました。長い歴史があり、すばらしい文化を大切にしてきたということは、それらから多くのものを学び、決して恵まれているとは言い難い条件のもとであってもこんなに発展した国家を築き上げられたということにつながるのではないかと思いました。日本人としてそれらを誇りに思うこと、そしてそれを伝えられる環境にあれることに感謝してこれからも頑張りたいと思いました。


他校を見学している際に、生徒が人種差別発言をしたことがありました。先生は冷静に、それは全国民を見て言っているのか、一部を見て、または聞いた話でそのよな発言をしているのであれば、人種差別だし、失礼きわまりない。あなたもオーストラリア人は・・・と言われたいのかという話をされていました。彼女に聞くとそのように語学学習に対してネガティブな意識を持っていたり、人種差別発言をされることはあるということでした。けれどだからこそ、語学を教える意味があるのだ、語学を教えることはネイティブを作ることではなく、違いを認めること、他社を理解すること、そしてそれがよい市民を形成することにつながるのだという話に心を打たれました。なぜ、その学習をするのか、考えることでもっともっと指導者としての幅が広がると実感した出来事でした。

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