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2018年1月

1月に入り、週一回60分(計10回)の日本文化教室がスタートしました。3~9年生を対象に、自分の授業がない人に募集をかけたところ、5,6年生を中心に13名(+放課後の学童のようなものに残っている1,2年生1名ずつ)が参加することになりました。教えることの中心は書道ですが、時折折り紙や日本の生活文化等の説明も加えていくつもりです。道具は日本から持参した半紙約400枚と筆2種類それぞれ13本ずつ、墨汁を使っていますが、現地のアマゾン的役割のeBay.comというサイトでも取り扱っていました。もし教具が足りなくなればここで調達しようと考えています。5,6年生が中心ということで、まだ英語がそこまでできない児童生徒たちなので、授業は基本的に私が英語で話し、フィンランド人の先生がフィンランド語に通訳をして進めています。
In December, you can enjoy many Finnish event. I visited many school's workshop and ceremony for independent day. And I did workshop about Japanese culture at junior high school. 

On last week before Christmas holiday, most of school don't have normal lesson. We enjoyed Christmas event and party in school. I hope you can also enjoy Christmas time. 
9月初旬から始まった新学期も、12月22日を持って、クリスマスブレイクに入りました。本当にあっという間の3ヶ月でしたが、とても充実していたと思います。

研修が始まった4月から夏休みに入るまでの3ヶ月は、研修校で自分が出来ることは何かを模索する日々でしたが、夏休みにTESOLの資格を取り英語教授法を学べたこと、授業への下準備が夏休みにしっかり行えたおかげで、この3ヶ月は自分なりに満足のいく日々を過ごせましたし、成長も感じました。

特に、留学生へのESLの授業を75分間まるまる任せていただくことも増え、9月最初の頃は授業時間の75分をカリキュラム通りやりきることが精一杯だったのが、12月にはカリキュラム以外のオリジナルで用意した付随的な内容も織り込みながら授業を進めていけるようになったことは大変有意義でした。

また、12月はESL以外でも、数学や物理の授業についていけない留学生の補講を任せられ、悪戦苦闘しながら(日本語でもあまり人に教えた覚えのない科目なので・・・)も何とか乗り切れたことも今となればいい思い出です(笑)。

また、かねてから計画していた文化紹介の授業も、中国人留学生と協力して書道や折り紙などを実演指導できました。
何事もチャレンジしていけば、完璧でないにしろ、少しでも満足のいく結果が残せると思います。年が明けるといよいよ研修も残り3ヶ月となります。最後まで、後悔の無いよう全力で頑張っていきます。

12月は、他の地域の中高一貫校を見学させて頂くことが出来ました。
研修校は義務教育の9学年が在籍していますが、高校生の様子を見学出来る機会はなかったので、大変貴重な機会でした。
英語の授業にも文学や文法の授業があり、文学の授業では「グレート・ギャツビー」の原作を読み映画を鑑賞し、自分で成果物をまとめるという内容でした。

成果物のまとめ方もいくつか選択肢が与えられており、自分の得意な方法で最終的な課題を提出出来るようでした。
私の簡単な自己紹介やフィンランドに来た目的などを話し、生徒にも「今なにしてるの?」と聞くと、とてもフレンドリーに説明をしてくれ、逆に私にも質問をしてくれるなど、参加しやすい居心地の良い時間でした。

クリスマスはホームパーティーに呼んで頂き、伝統的な家庭料理をごちそうになりました。ひとつひとつ料理の名前と食べ方を説明してくださいました。サンタも登場し、子供たちに渡されるプレゼントの量に驚愕しました。

お正月は日本の方が賑やかなイメージでした。なので1日や2日から働き始める人も街にはいたので、クリスマスがどれだけ大きなイベントか分かった冬休みでした。
毎週の日本クラブの活動では、持参した道具を用いて書写を行いました。前の週に漢字について簡単なものを中心に学習し、事前学習をして臨みました。

当日は私が見本を示した「友」「和」の字に挑戦をし、生徒それぞれの名前も私がカタカナで書いたものを示し、見よう見まねで書いていました。やっているうちに「妖怪」という字を書きたいという生徒がいたので(妖怪ウォッチの影響かと)、黒板に書き順と書き方を示し、それを参考に上手に書いていました。当日の取り組みは学校便りにも写真付きで紹介され、取り組みを発信することができてよかったと思います。(妖怪を書いた生徒が写真の中心に来てしまいこれが日本のであれば保護者から批判されないか懸念するところでしたが)

数学の授業では、ハロウィン前同様クリスマス特別プリントを用意する先生がいました。座標を利用してクリスマスツリーを描いたり、1~26の数字の計算の答えとアルファベットをリンクさせ、クリスマスに関する用語を見つけたりと、生徒が楽しく数学の問題に取り組んでいました。このようにゲームを取り入れた授業展開が日本の教育でももっと可能性があるのではと感じました。

最終日とその前日には、担当していた学級の生徒および先生方からお別れのカード、コメント、記念品などをいただきました。人同士の温かみを感じることができ、これらは日々の教育の成果であり、教えていらっしゃる先生方の人柄を感じることができました。

フィンランドでの2ヶ月間に続きイギリスでの4ヶ月間、私の人生においてこれ以上ない経験をさせていただきました。この機会を提供していただいたIIPさんには心より感謝申し上げます。私は前職を辞める決断をして海外インターンシップに挑戦したわけですが、IIPさんの活動が今後より理解を得られ、現場の教員がその教育方法を国を越えて頻繁に共有し合える日がくることを心より願っています。本当にお世話になりありがとうございました。
クリスマスの休暇を終えて、新しい年を迎えました。

こちらのでクリスマスは家族とゆっくりと過ごす、穏やかな時間でした。私の滞在するホームステイ先でも、離れて暮らす家族が集まってきて、食事をしたりおしゃべりしたり、運動したりいつもは静かな家がとても賑やかでした。

こちらでは寝て起きたらプレゼントがあるという形式ではなく、イブの夜にみんなでプレゼント開けます。あんなにプレゼントをもらったのもの初めてで、包みを開けるのがワクワクしました。私も日本から色々取り寄せて贈り物をしました、喜んでもらえたのでよかったです。

残りわずかな研修期間で、帰国したくないという寂しさも時より押し寄せますが、素敵な家族と過ごせること本当に嬉しく思います。

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