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今年の8月から来年3月末までの予定で、フィンランド中央部にあるPihtipudasの小規模高校で研修をしています。Pihtipudasに来る前に、5月から3ヶ月間マルタ共和国で英語の語学研修を行い、新学期が始まる時期に合わせてフィンランドに来ました。

現在は、学校から自転車で10分ほどの所にホームステイをしています。ホームステイ先のご夫婦の子どもたちはすでに自立していて、ご夫婦と私の3人の生活ですが、本当の家族のように接してくれ、フィンランドの家庭や文化について深く触れる機会に多く恵まれています。社会教育が進んでいる国なだけあって市民講座も充実しており、週に3回フィンランド語講座、編み物講座に通って、余暇活動の重要性を実感しています。

研修校では、英語科の先生が国際交流の担当として私の受け入れ責任者となっており、小中学校との交流や生活全般の渉外をお世話してくださっています。私自身は、生徒と先生の中間のような立場で、日本の文化や社会について毎週2回のペースでプレゼンテーションを行ったり、生徒と英語の授業を受けたり、英語科以外の授業を見学に行ったりしています。基本的には毎日英語の授業に出席し、生徒と同じように当てられたり、ペアワークをしたりしていますが、日本での専門が高校公民科だったこともあり、自分の英語力の低さに日々苦労しています。

一方で、公民科という専門を生かして日本の社会や制度、経済などについて紹介することに手応えも感じています。その他には、小中学校にも招かれ、折り紙や日本語の授業をしました。折り紙ではアニメのキャラクターを作ったり、日本語の授業では漫画の一コマを扱ったりしましたが、授業以外でも「こんにちは」と声をかけてくれたり、日本のゲームについて教えてくれる生徒もいて、児童・生徒の日本文化への関心は高いと感じます。

寒さや言葉の難しさはありますが、受け入れ校、ホームステイ先共に温かく素敵な方に恵まれ、充実した日々を送っています。

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