トップ > 体験談

2018年2月

2018年02月28日
帰国まで1か月を切り、本プログラムも終わりに近づいてきました。これまでの10か月をとても長く感じている一方で、残り数週間しかないことに驚いてもいます。

現在は、3月に開催される寮生のイベントであるJapanese Cultural Dinner(日本の紹介や伝統的な料理をふるまうイベントです)に向け、日本人の留学生たちと共に準備を進めています。私の学校では留学生を多く受け入れているため、寮生は主に中国人、メキシコ人、少数のドイツ人、日本人、カナダ人で構成されています。

そのため、日々日常様々な言語が飛び交っており、その中で生活しているうちに英語以外の言語への関心も生まれました。今回、寮生に対しても日本を紹介できる機会があることを嬉しく思います。また、自身の授業も残り数回となりましたが、最後まで生徒たちに楽しんでもらえる内容を考えたいと思います。
2月で節分だったので、節分に関する授業をしました。豆まきの様子をユーチューブかみせたり、折り紙でだるまを作ったりしました。子供たちはみんな折り紙がすきです。でも中には上手く折れなくて諦めそうになる子もいたので、授業でやる分には簡単な折り紙を提案したり、子どもたちをしっかりみて、付いてきているかどうかの確認をするのが大事だと実感しました。

またダンスも子どもたちは好きなので、恋ダンスの動画をみせると真似して踊っていました。いただきますのポーズも恋ダンスを通して教えることができました。
新年が明けて早々、1月2日から学校が始まりました。年末年始はNZから訪ねてきた友人とヘルシンキで過ごしたのですが、レストランを予約していなくて寒空の下1時間半程レストラン難民に... 年越しの瞬間は、5分ほどのNew Year 花火を楽しむことができました。

1日の朝は夜の賑やかさはどこにもなく、閑散とした街並み。今度はどこもお店が開いてなくて、唯一10時から開いていたマクドナルドで朝食をとりました。お陰様で、そのあと予定していた観光プランも全て後ろ倒しに。なかなか面白い年越ができて、大満足です。

学校の先生方に「NZから友人が来る」と伝えると「ぜひ、学校に来てほしい!」と言っていただき、年明けの4日間学校生活を共にしました。友人の職業は教師ではないのですが、主に英語の授業で活躍し、他にも全校生徒の前でNZについてプレゼンを行ったりマオリの歌を披露したりもしました。

2人で数ヶ月前からプレゼンの内容を考えてきたので、無事に終え、先生方や子どもたちからたくさんの賞賛を受けた時には胸がいっぱいでした。そして幸運なことに、友人の学校生活最終日にフィンランド大統領が私たちの街に来る!ということを知りました。偶然2年生の子どもたちが大統領を迎えるためにアトラクションをする予定になっており、そのイベントに私たちも声をかけていただきました。

なんと、大統領の前でギターを演奏をするチャンスまで頂いてしまいました。以前の研修先NZで出会った友人とフィンランドの学校を見学、授業をしたこと、子どもたちの歌とダンスに合わせて大統領と大観衆の前で演奏できたこと、一生忘れられない経験ができました。このような機会を与えてくださった先生方に、心ばかりのお礼として歌舞伎揚を職員室のテーブルに。2人で書いたメッセージを添えました。

その後1週間ラップランド旅行を挟んだ後、日常生活に戻りました。週4日、計6時間クラブを行っています。今月は「忍者」と「相撲」をテーマに。低学年グループには、講義とビデオを見せた後に手裏剣を使ったチーム対抗ゲームを。高学年グループは、手裏剣を自分たちで作り、それを使ってゲームを行いました。高学年の子どもたちはとても手先が器用なので、短い時間でたくさんの手裏剣を作りました。

クラブ後、学校中を舞台に忍者になりきり戦っていた姿は微笑ましかったです。忍者もお相撲さんも、大人気!トントン相撲も、大盛り上がりでした。次回は、箸のもちかたを学習したり、習字を体験してみる予定です。
1月上旬にロンドンでの語学研修を終え、学校での研修に入りました。研修校では今までのところ、理科の授業を見学させていただいたり、日本語の授業のお手伝いをさせていただいたりしています。

どの先生も大変親切で感謝感謝の毎日ですが、自分の英語力が追い付かなくて、自分の思うように授業や生徒に関わっていくことができないのが残念です。ロンドンの語学学校で学んだことが少なからず役立っているので、もう少し長く語学研修をしてもよかったかもしれないと感じています。

研修校からは、日本の自分の勤務校との間で何らかの交流プロジェクトを始めたいとのご提案をいただき、2月からはその計画を具体的に進めていくことになっており、嬉しい限りです。2月からは理科以外の授業も順次見学させていただく予定です。
ロンドンから電車で2時間半ほど北の地域に移動しました。現在は自分の専門教科の授業見学と、日本語の授業のアシスタントをさせていただいています。授業の進め方、生徒の質問や教科書の内容、そして学校全体の様子についてなど、良いと思ったことや日本との違いを細かく記録しています。いつか日本で役に立てばいいなと思います。
私の住むカナダオンタリオ州ロンドンでは1月8日からクリスマスブレイクが終わり、1月26日~2月1日までが学期末テストでした。
私の担当しているESLクラスの主担の先生が、体調不良で長期でお休みされることになり、代わりに来られた先生とてんやわんやになりながら、協力して試験対策の授業、試験作成、採点、評価表作成などいろいろなことに携わらせていただきました。

日本とは、当然ながら全く違うシステムの中での、生徒の今後の進路にも関係する大切な試験に関わることができてとてもいい経験になりました。

いよいよ、この研修も残り2か月を切ってしまいました。まだまだやり残したことはたくさんあります。最後まで、自分のこれからの教員生活にとって大きな糧となるような経験ができるよう最後まで積極的に活動を続けたいと思います。

1月から隔週での日本クラブがはじまりました。先月は日本語でのあいさつや、日本についてのクイズ、日本語での名前の書き方、書道、などを行いましたが、特に書道の時間では生徒たちが強く興味を示してくれて、自分で好きな言葉をスマホで調べて難しい字を日本語で書くのにトライしている子もいました。

今までも私が今いる市では電子教材が多く取り入れられていましたが、今年に入ってからは、学習アプリの活用についての教員向けの研修も多く開かれ、ますます授業にICT機器が多く使われるようになりました。もちろんそれらの導入には費用もかかりますが、子どもたちのモチベーションの向上や教員の負担軽減など多くのメリットがあります。将来的に日本の学校現場にも多く活用されてくることが予想されるので、ICT教育先進国であるフィンランドの取り組みを身近で学ばせていただけることにとても感謝しております。
今月は研修校以外の学校に訪問する機会が沢山ありました。中東からの難民の子たちが多くいる学校にも訪問しました。子どもたちは元気いっぱいで日本のことにもすごく興味を持ってもらい楽しく授業をしました。学校ではこのような姿だけを見ましたが、母国を離れ、何度も住む場所を変え、今いる場所もいつまで居られるかわからないということを聞き、慣れない土地で過ごしている彼らの力強さを感じました。

また、11月から行なっていた教会と一緒に企画したJapaneseクラブは、1月いっぱいで終了しました。私自身も毎回楽しい時間を過ごすことができ、終わってしまったのは悲しいですが、貴重な機会をいただいたことに感謝します。

10ヶ月過ごして見て、他の先生の授業や子どもたちとの関わり方、これを自分の学校でもやって見たいな、真似したいなと思うことがどんどん増えました。残り、こちらで過ごすのも1ヶ月半なので1日1日を大切にしたいと思います。
こちらで研修を続けて3ヶ月が過ぎました。これまで基本的には小学1年生・2年生の授業補助をさせてもらって来ましたが、年が明けてから上級生の授業も見学させてもらえるようになりました。

そこで改めて気付いたのは、「キャリアの差に関係なく、授業者が観察者に対して同等に扱ってくれる」ということです。
研修校はかなり大きな学校で、学年によっては教室がかなり離れていることや担任の先生だけでなく第二言語専門の先生、アシスタント、特別支援教育専門の先生もおられ、しばらく経った後初めて会った時に「あなたのことあんまりみたことないんだけど...」という会話も行われるほどです。

そこで、私が6年生の英語の授業を観察させてもらおうとすると、「教師 になるために勉強している訓練生」という受け止め方をされることもあります。日本で言う教育実習生のような立場です。しかし授業をする先生は、私を「訓練生」と捉えたとしても、私が見に来ても良い授業観察の時間割を作ってくださり、そして授業後の質問にも根気強く答えてくださいます。自分にも教育実習生を担当した経験がありますが、「ここまで相手を尊重出来ていただろうか」と逆に自分を省みる機会になりました。

相手の経験等で判断することなく、学びたいという意欲に100%の姿勢で答えてくださると、自分の授業観察をする姿勢もよりいっそう高まりますし、「邪魔かな」とちょっとでも考えていた自分が恥ずかしくなります。「学びたい」と姿勢を見せる人に対して、自分 もできる限りの事で応えること、これはこれからの教師人生においてもとても大切な事だと考えされられました。

来たばかりの頃は毎日の生活に精一杯でしたが、少しずつ研修校先生方や子供達のおかげで、上記のようなことにも気付けるようになりました。今まで自分が日本で経験してきたこととこちらで感じたり思ったりしたことを学びにかえ、改めて残り少ない期間の過ごし方を考えて行きたいと思います。

▲ ページの先頭へ