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3人の小学生の子供と共にNZでの11ヶ月の研修を3月で終えることができました。滞在最後の2週間は、滞在先の小学校の隣にあるintermediate, collegeにも足を運び、日本語の授業に飛び入り、team-teachingも実践してみました。また、intermediate,collegeのスタッフの方とも交流を持つことができたのは、一生の宝となりました。11ヶ月間、継続して子供たち及び、自分の第2言語の習得を観察してきましたが、滞在が1年近くなって初めて、リスニング力の伸びを感じることができます。また、リスニングの力がつくことで、話す相手に共感したり、意見をいうことができる下地が出来上がりますが、決してぺらぺらに話せるようになるレベルではない、ということが実感です。よく、1年留学すれば、「話せるようになる」と言われることがありますが、私の体験では、子供も私も毎日日本語半分、英語半分の生活をしておりましたので、「話す」ことに関しては、期待するほど高いレベルには達することはできませんでした。現地に滞在し、year68ヶ月、intermediate1ヶ月所属した長男は、「1年経つと授業の半分・u栫A先生話していることが半分理解できるようになる」と、感想を述べています。

帰国し、2週間が経ちますが、家庭で英語を話すことはありませんが、簡単な英文を読むことに抵抗はないようです。9歳の次男は、友人との交流も多かったこともありますが、現地の学校でHRで先生の話すことは80%理解していたようです。現在は、毎日日本語の世界に戻りましたので、2,3ヶ月で、リスニングの力も落ちていくのではないかと思っています。ただ、現在も英文を見るとわからない単語があっても、音読をすることができます。6歳の娘は、現在も家庭での一人遊びは、英語で話していたり、私に話かけるときのみ英語であったりと、コミュニケーションに英語がまだ残っております。普段子供たちの生活で頻繁に使っていた言葉" Be careful!" Mum, You should~"など自然に流れるように口から出てきます。その点では、9歳、12歳の言語の発達とは大きな違いを感じております。言語はあくまでもツールですので、使用しなくなると、自然に使えなくなるということを、これから親子で体験してくこととなりそうです。

異文化での11ヶ月間の滞在は、英語の習得だけではなく、物を違う視点から見ることの発見が多く、帰国してから改めて日本の文化の美しさや改善する必要のあることなど、多くの課題にも気づくことができたのは大きな収穫でした。帰国直前に10ヶ月間の「折り紙」の授業の集大成で、カフェでmini展覧会を開き、日本の文化紹介をできましたことは、良い思い出になりました。また、帰国後に地元の新聞に私の記事が載りましたことも、思いがけないプレゼントになりました。

国を超えて、人とひととの交流をすることで「異なる物」を受け入れ、相手を尊重する、国際社会で生きていく上での基本的なマナー、倫理観を学んだ11ヶ月間でした。この期間親子で学んだことが、今後子供たちの人生にどのようにブレンドされていくのか、継続して観察していきたいと思っております。「英語」の勉強よりも私たちのNZでの体験は、人生観を築く上で大切なきっかけ作りになった気がいたします。

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