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50代以上

第7回目「日本のスクールライフと教育システム」
小中学校の日常生活や時間割、部活などについてパワーポイントで説明した。
質問やコメントをその都度小グループでディスカッションをした。
「スウェーデンと日本の違うところや似ているところ」を質問したりコメントをシェアしたりしながら授業を行った。彼らは学校で生徒自身が掃除をすることや一日の学校生活の時間が長いこと、放課後の部活などが違っていることに驚いていた。
スウェーデンでは自分の選択している授業の時間に登校し、授業が終われば帰宅する。自分のしたいアクティビティがあれば放課後に別の場所に出かけるようだ。
先生たちも自分の授業が終わればご帰宅する。特に金曜日は2時ごろから人が少なくなり3時ごろには空っぽになる。冬は3時すぎごろから暗くなるので帰宅は早いようだ。日本のようにどこかに飲みに行くような文化はなく、家に帰って食事をして家族で過ごすのが一般的。

第8回目「日本人の着物ライフについての説明と着付けのデモンストレーション」
始めに簡単な着物の歴史や日常生活や祝い事での着物、着物がSDGsであることなどについてパワーポイントで説明し、その後は、男性用の浴衣、女性用の紬に半幅帯、豪華な振袖と金糸銀糸の袋帯も見せ、実際に着てみたい生徒に着せた。6人の生徒がモデルになってくれたので、順番に着つけるのに30分近くかかった。先生にも一人振袖を着付けて差し上げた。

第9回目「書道作品作り1」
水半紙での練習は以前実施したが、実際に墨を使って書き、作品にするのは初めて。実施の前にあらかじめ、作品を「原爆の子の像」に持っていくので、平和に関する言葉、友情や幸せなど自分の思いを表すことばを決めてくるようにと伝えておいた。容易に探せるよう、小学校で使っている実際の教科書や漢字ドリルなどを見せてその中から選んでもよいようにしたり、実際に私が手本を書きそれを見て書くようにしたりした。

書写は手本をまねて書くのだということを指示したが、筆順については特に指示しなかったので思い思いに書いていた。名前も小筆、筆ペン、カラー筆ペンなどを自由に使って書いてもよいことにした。原爆の子の像に持っていく用、自分の家に持ち帰る用、学校に展示してもらう用の3枚を書くように指示した。

第10回目「書道作品づくり2」
先週書いた書道作品に折り紙で装飾した。折り紙を使って折った、折り紙作品を思い思いに飾っていた。これらの作品を学校に飾ってもらうととともに、原爆の子の像に千羽鶴とともに持参するつもりだ。
また、この日が最後なので3か月にわたった授業の感想や思いをレポートにした。作品を貼って記念撮影をして最後の授業を終了。

第11回目(特別支援スモールクラスでの授業)
特別支援教室のスモールクラスで書道の授業。
この日はサンタ・ルチアのセレモニーが教会であり,町内のすべての児童生徒が教会の聖歌隊の音楽を聴きに行った。サンタ・ルチアはキリスト教の女性殉教者で12月13日は彼女の聖名祝日。この地方では祝日ではなく、毎年このイベントに参加する。サンタ・ルチアは女性のサンタクロースのような存在だそう。イタリアのサンタ・ルチアがどうしてスウエーデンに根付いたかは誰も教えてくれませんでしたがこの地の人たちにとってはとても大切なイベントのようである。

そのセレモニーから帰って書道の授業。生徒たちは漢字やカタカナに興味を示し、名前をカタカナで表現したものを見ながらアルファベットとの違いを尋ねたり、何度もカタカナを書いたりしていた。
漢字は私が書いたモデルを見て、真似をして書くのだということを示すとしっかりとしたタッチで全員が書きあげた。心、和、友、美、平和、仁など・・・を選んで書いていた。(先生も書いてくださいました)
これらも一緒に原爆の子の像に持っていくことを説明し、折り鶴のいわれについてもハンドアウトを作って説明した。

10月の初めに地元の広報の方が私へのインタビューに来られた。なぜスウェーデンの中学校に来たのか、日本とスウェーデンの教育の相違、学校の印象、日本文化の授業について、スウェーデン文化の印象などを聞かれた。それが先日、記事として掲載された。
事前にインタビューに来られることは知らされてはいたが、何について聞かれるのかわからないので、勝手に想定して問答を作成しておいた。予想通りの質問だったが、話の内容から発展して意見を聞かれたり深堀されたりしたので、教育用語を覚えておいたり、印象や感想など瞬間的に英語で応答できるような英語力は必要だと痛感した。



スウェーデンでの暮らしも2ヵ月目ともなるとすっかり慣れてきました。毎週火曜日の日本語クラスも順調に授業が進みました。
10月24日は簡単な茶道を体験してもらいました。日本から持って行ったお干菓子は美しいし、ハロウィンなど季節感のあるお干菓子だったので人気でした。このお菓子はどこで買えますかと聞いてくる生徒もいました。お抹茶でお薄を点て、器型の紙コップで試飲してもらいました。初めての人の感想が気になりましたが、概ねおいしいという感想でした。実際にお薄を点てる体験がしたい生徒には体験をしてもらいました。茶筅の扱いやお湯の温度、器の形状などのせいか、泡だてるのは難しいようでした。

10月29日から11月の1週目は学校の秋休みになります。また、この日から冬時間になりました。先生たちは初めの2日間は研修会があるので出勤しておられましたが先生たちは水曜日からが休暇です。
休暇は明けたのですが校長先生は風邪をひいて寝込みました。学校内も生徒も先生も風邪とかコロナで休んでいる人が多くなりました。しかもマスクをしている人は一人もいません。

11月最初の授業はヒロシマと原爆の子の像、そして折り紙での折り鶴の作成です。毎日のようにウクライナやイスラエルの戦争についての報道があるため生徒も今回の授業は関心を持ってくれました。ヒロシマ、ナガサキのことをよく知っている生徒もいました。
授業ではなぜ折り鶴が平和の象徴なのか、さらに千羽鶴を折ることの意味を原爆の子の像の由来とともに話しました。同じ年頃で原爆によって亡くなった佐々木禎子さんに思いをはせ、平和を祈りながら折り鶴を折ってくれました。
単に折り紙の折り方をレクチャーするだけでなく折り鶴の意味を教えることで平和への思いを新たにしてくれました。「みんなが折った平和への願いがこもった折り鶴を原爆の子の像に持っていくよ。」と話すと折った折り鶴に自分の名前を書き込んだり、平和への思いを書いたり、たくさん折りたいから紙をくださいという生徒もいて嬉しい限りでした。千羽には届かないかもしれませんが何かの形にして持っていきたいと思っています。

校長に続いてホストブラザーそして私も風邪をひきこの週は一週間休まなければなりませんでした。しかし何とか回復し、月曜日からは学校へ行くことができました。早速火曜日から授業でしたが大きな声で話すこともできないので日本の伝統的な玩具で活動してもらうことにしました。
お手玉、紙風船、けん玉、独楽、福笑いや紙相撲などやり方を動画で見せて全種類を体験できるように譲り合いながら体験してもらいました。一番の人気はけん玉です。私が勤務する広島の廿日市市はけん玉の発祥の地とされていて毎年けん玉ワールドカップが開かれています。その時の様子を動画で見てもらうと、高度なテクニックでけん玉を操る様子を、関心を持って観ていました。 
終わりには、日本のじゃんけんのやり方を教え、私に勝った人から関心のある玩具を持ち帰ってもらいました。人気は紙風船でした。今回の授業は活動が主でした。活動させることによって日本により関心を持ってくれると思いました。

生活が慣れてくるにしたがって、もっとスウェーデン語を勉強しておくべきだったと後悔しています。今までは様子を見たり、授業を見学したり、自分の授業は英語でしたりすることで事足りていました。もちろん先生方も生徒も英語で話しかけてくれたり、私も英語で返答したりしてはいますが、もっと踏み込んで先生方の中に入り、先生方の話や、生徒たちが話す生の声を聞き取るにはスウェーデン語が理解できなくてはならないと痛感しています。スウェーデン語はあいさつ程度しか練習していなくて、英語が通じるということに甘えていました。現地の言語をある程度勉強しておくことも必要だったと感じています。

私がいるのはHjoというヨーテボリから車で1時間半ぐらいのところにある小さな町です。私はここの中学校で研修をしています。
日に日に寒くなり生徒たちの中には風邪をひいて欠席している子も出始めました。

学校は8時に始まります。時間割も決められたものではなく生徒の選択で各教室に行って授業を受けるスタイルです。生徒は何も持たずに登校します。授業に必要なものはタブレットだけです。必要なものはすべて学校に備えられており,すべて無料です。(スマホは,授業中先生が預かっています)
ここスウェーデンではスマートフォン,ラップトップがないと生活できません。(電車にも乗れません。)先生もラップトップを持って授業に行きます。

Hjoでは特別支援教育に取り組んでおり,町内の様々な立場のボスが集まる会議や,校長たちの会議,また,いろいろな機関と連携をするミーティングにも参加させてもらいました。
先生たちも一人一人に合ったきめ細かい教育をするべく研修をしたり,一人一人の生徒を先生やサポートスタッフが共有したりする小さなミーティングをいつもしています。もちろんスウェディッシュフィーカ(ケーキやお菓子と一緒のコーヒータイムでスウェーデン人には最重要)をしながらです。

ここでの校長先生は教師ではありません。これにはびっくりしました。ここでのプリンシパルは日本でいう校長先生とは全く違い,学校や先生たちをまとめる(日本の校長とは異なる)代表取締役?みたいなポジションのように思います。ビジネスっぽいのです。ですから町内の学校の予算のことや施設,人事など重要事項に常に関わり子供たちや先生方のために奔走されています。常にお忙しくされています。

日本語や日本文化を教える授業はこれまでに3回行いました。毎週火曜日の一単位時間で,生徒は自由に来ることができる時間を設定してもらっています。
1回目は日本の概要や簡単な日常会話の練習をしました。日本のことをよく知っている生徒もおりましたが,知らなくて興味を持ってくれた生徒もいます。校内で会うと「こんにちは」と挨拶してくれる生徒もいます。私は逆にスウェーデン語で返し,生徒に発音を確かめてもらったりしてコミュニケーションをとっています。

2回目は日本の食文化についてレクチャーやクイズなどして,その後箸の使い方を練習したり,キャンディを箸でつかむゲームをしたりしました。最近この町にも寿司レストランができたので箸を使くうこともよく知っていて上手に使う生徒もいます。
3回目は書道に親しみました。生徒の名前をカタカナで表記しました。生徒はそれを見ながら水半紙に水で練習しました。漢字にも興味を持つ生徒もいて,次は実際に墨で書きたいという生徒もいました。

やりたいことは何でも言ってくださいと校長に言われているのでいつも相談に乗ってもらっています。4回目の授業の後,再来週から一週間,生徒は秋休みになります。火曜日には楽しい企画をして,その後の秋休みを楽しんでもらいたいと思っています。


ALL IS OK. You choose.しなければならない、ではなく、自分で決めなさい。
この言葉は、はじめは素晴らしいと思っていましたが、だんだんと苦しくなってきました。
自分が選択しないと誘ってはもらえません。日本の文化として遠慮するという行為がうまく通じずにただの行きたくない、ととらえられ、気持ちがすれ違ったり、食べたいときに自分で食べるという習慣も勝手に冷蔵庫を開けることに抵抗がある日本人にとっては気を使いうれしいことに体重が減っていきました。外国で暮らすということは素晴らしい発見もたくさんありますが日本の素晴らしさもたくさん感じることができました。
この時期は、明るい時間が6時間くらいしかなく、曇りや雪の日が多いと一日中暗い感じです。私の場合、英会話もすらすらというわけにはいかないので、日本にいるときのように、気楽に友人と会ったりスポーツクラブに行ったりして楽しんだりリフレッシュしたりできません。
とは言うものの、近くにある室内プールにはたまに泳ぎにいきますが。(^_^;)

ホームステイでなく、別な学校(スエーデン語の高校生のよう)の寮に入れてもらっており、独り暮らしになれた私には気楽でいいのですが、朝食の短い時間に高校生と食堂で挨拶を交わす程度の付き合いしかできません。従って、学校の休みの時期は人との交流がなくなってしまいがちです。

そこで、クリスマス休暇が4週間ほどあったので、思い切ってバルセロナとイナリ湖畔に旅行に行き、思った以上に貴重な体験ができました。外国語に囲まれた環境なので、それなりに会話力はアップしていると思いますが、私の場合ジョークを言って笑いあったり深い話をするまでにはまだ時間が必要です。
宗教の先生から日本の宗教について話をしてほしいとリクエストが来た。
日本の公教育では宗教色を出さないので宗教について語った経験はなく改めて勉強した。
ちょうど新天皇の即位の年とも重なり、神道と仏教が混在する日本人の生活について写真を交えて話す。教科書を見せてもらうと日本の神道について詳しく載っていた。私たちがよく知らないことも遠いフィンランドで学習してもらってると思うと嬉しくなる。あなたの宗教は何ですか?と聞かれて答えられない日本人がたくさんいる。私も然り。でも祭りを楽しみ、神の御利益をいただくために手をあわせ、お守りを買っておみくじを引く、日本人は心のどこかに神道の精神を持っている気がした。
「日本語は難しい、けれど、すばらしい」
ホストファミリーは日本語を勉強していて日本語を教える機会がたくさんある。基礎的な日本語だから簡単と思っていたが難しい。フィンランド語も難しい言語だが日本語も負けず劣らず難しい。同じものでも言い方がいくつかあったり、どんな時にどちらを使うのかということを明確に教えられない。助詞「は」「が」のちがい、動詞の語尾の変化など難しい言語を使っているんだなと実感する。簡単な歌で覚える日本語として選んだ曲は「島人の宝」繰り返しが多く、身の回りの簡単な単語で組み立てられた歌詞である。これが作られた背景も併せて説明するとなおいい。ほかにもいい歌はあるのだが日本独特の言い回しや単語を説明するのが難しい。日本人しかわかりえない感情の表現、あらためて日本語の美しさを感じる。
フィンランドの教育のすばらしさを見つけ、今の日本の教育のあるべき姿を考えるためにここに来ました。

まず違うこと、先生たちが怒らない、子供もひとりの人格として認めている。その状況の最たるものが子供は教師をファーストネームで呼ぶ。(違和感)

次に、日本から持って行った教師の必須用具赤ペンが何の役にも立たない。教師は評価しない。〇×をつけない。〇などの評価を教師からもらうために学習するのではなく内発的動機で学習に臨むことを1年生の段階から経験させる。型にはめる日本の教育と違って、なんでもあり、教室にはソファーがあり、学校は楽しいところをアピール?×だなんて付けたら子供のモチベーションが下がる。(つい間違いを指摘してしまう)

そして何より、少人数指導!!クラスの人数も多くて20人程度、それでも2グループに分けての指導が行われる教科もある。それだけ専科の先生やアシスタントの先生がたくさんいる。子供たちの教材はもちろん給食費も無料、教育にお金をかけていると感じる。1日4時間から6時間の授業、掃除もなければ給食指導も委員会活動もない、ランチ、スナックをとり、子供も教師も3時には下校。(プレッシャーが少ない)

つくづく日本の教師は頑張っていると思います。でもそれが子供を幸せにしているでしょうか?教師自身も身を削って、子供たちもそれにこたえようと頑張っている姿は美しくもあり、悲しくもあるような気がします。少なくとも今の日本の教育に耐えられなくなっている教師や児童がいることは事実です。

文化が違うのですべては受け入れ難いですがこれからも新しい教育の形を考えていきたいと思います。
こちらに来て1ヶ月たちませんが、早くも風邪を引いてしまって情けないです。汗一つかかない素晴らしい夏を過ごしているのは最高なんですが、気候の違いについていけず、1週間は引きずりました。回りの人の服装もまちまち、夏という固定概念に惑わされることなく調節をしていくことが大切です。まあ、そんなアクシデントはありましたが、学校では毎日、毎時間が驚きの連続、あまりの違いに考えさせられることが多く頭が一杯になってきました。また、英語の能力のなさと浴びるように聞こえてくるフィンランド語でちょっと落ち込むこともありますが、豊かな自然と共に生活できていることが何よりも幸せです。
時間が経つのは早いもので、プログラムに参加してから27年が経ってしまいました。
アラスカで3歳の誕生日を迎えた次女は30歳、当時10歳だった長女は結婚して二人の子供の母となりました。
私は、帰国後に教員免許を取得し、現在は社会人の英語研修や、全国の中、高校を回ってコミュニケーション・ワークショップを行っております。

ホストファミリーの皆さまとはその後も家族ぐるみで交流が続いております。
二人の娘の「アメリカのおばあちゃん」となったホスト・マザーに巡り合えたことは家族全員にとって大きな転機であり、また大きな幸せとなりました。

IIP様が結んでくれたご縁に心からの感謝を申し上げます。
 
ビザの関係で1月は新学期早々に帰国することになりましたが、ギリギリまで研修を続けたいという思いから3日間登校しました。
各クラスにお別れの挨拶をした時に、クラスにより生徒全員がメッセージや絵を描き、先生が写真を付けて本に装丁して下さったものをいただいたりして、1学期の短い活動期間でも充実した研修だったと実感しました。

個人的にも先生や生徒、スタッフの方々にカードやプレゼントをいただいたり、ホームステイ先のファミリーを始めカナダでの家族や友人がたくさん出来たのは一生の財産になりました。

「カナダ人の生活を体験したい」と言い続けたⅠ年間は、学校生活や日常生活、イベントも観光も旅行も、行く先々で関わって下さった全ての人々のサポート、ホスピタリティをいただいたお陰さまでこの上なく充実したものになりました。
1.授業を通して、研修生の英語力を高める場合、説明文の充実と共に質問の時間の設定とその充実を図ることが必要だと考えます。

2.カナダはやはり寒さが早くやってきます。10月中旬以降は寒さや雪対策が必要だと思います。

3.カナダも、例えばアメリカ同様民族の坩堝と言われるが、その通りです。しかし、学級の生徒たちは皆仲良く、学校生活を楽しんでいます。いじめの法律での禁止、「カナダ人がひとつ」という考えが貢献していることが分かりました。
10月最終日のハロウィンが終わり11月に入ると11日が第一次世界大戦終結の祝日「英霊日」で、その後1年で最大のイベントのクリスマスシーズンへと流れます。1年を通して日本には無い祝日を知り、各催しに参加出来たことは大きな経験になりました。

学校生活は遠足があったくらいで穏やかに過ぎていきましたが、先生方にとっては、1週間は放課後に生徒の親のインタビューをおこない、その後レポートを作成しなくてはならないので非常に忙しいということをお伺いしました。

ビクトリアでは地震があるので避難訓練が行われますが、近年では「Lock Down Drill」といって不審者が侵入してきたときの為の避難訓練も行われるようになりました。これはアメリカで銃の乱射事件が続いていることの影響で始まったそうですが、銃に対する法律も違いますし、カナダではそのような事件はほぼ無いということです。

学校の掲示板をお借りして日本食を紹介したら、生徒はお寿司とラーメンは知っていました。お寿司が普及しているためか、大人も「Sashimi」(生魚)を「Soy Sauce」で食べるのが好きな方の多いことにも気が付きました。日本での定番の朝食やカレー&ライス、個人的なおススメとして鰻やふぐも紹介しました。
授業で教科書を使用していないことに疑問を感じたので先生方にお伺いしたところ、3年程前に教育システムが変わり、年度末に既定の水準に達すれば良いので、授業の進め方は各先生に一任されているそうです。州政府指定の教材や資料からプリントを作成して授業で使うことが多く見受けられました。(教材の指定はないとおっしゃる先生もいらっしゃったのでこの点は定かではありません。)

時期的にハロウィンが近くなったので、折り紙でカボチャをリクエストされました。今の時代はYouTubeで様々なネタを検索できるので本当に助かります。お化けやこうもりもあわせて教えました。折り紙のクラスは生徒たちが大好きでいつも大いに盛り上がります。因みに生徒たちに「日本にはハロウィンが無い」と伝えたらとても驚いていました。
9月からはバンクーバーアイランドのビクトリアへ移動して新しい小学校で研修が始まりました。この学校では幼稚園児から5年生までの生徒200人が緑豊かな木々に囲まれた環境で学んでいます。

新年度が始まるにあたり、先生方は年間計画や方針を立てることに大変忙しくしていらっしゃいます。
ジム(体育館にあたる)や音楽室は教室ごとに曜日と時間の割り当てがあり、交代で使用しています。学校への送迎はスクールバスもありますが、父兄が送迎する生徒がかなり多い印象を持ちました。
カナダでは小学校から高校までは7月と8月が夏休みですが、この期間は子供たちが家で野菜や果物の収穫を手伝うという昔からの風習が継続されているということです。年度替わりの関係かは分かりませんが学校からの宿題はありません。

学校や教会、地域の諸団体が主体となって「サマースクール」が盛んに開催され、課外授業やキャンプなどでさまざまなアクティビティを体験します。

私はバンクーバーのダウンタウン近くに住み、観光地を含め色々な場所へ行きましたが、多くの海岸、公園では毎日のようにワークショップにコンサート、夜間の大スクリーンでの映画上映など、あちらこちらで有料、無料のイベントがたくさん開催されておりました。日没が9時半頃と遅く、交通手段も発達しており、キャンプをする人も多いため夜間でも街は賑やかです。
年度末である6月は、幼稚園から高学年までクラス毎に遠足や、水槽で飼育していた鮎の川への放流、川下り、校庭での水遊び大会に2泊3日のキャンプなど、アクティビティが盛んに行われました。カナダを象徴するムースやエルクのいる野生動物園への遠足もありました。

私は大変幸運なことに、ホストティーチャーのGrace先生の働きかけと先生方のご厚意で全行事に参加させていただき、カナダならでは、の経験を多く得られました。生徒達ともたくさんの思い出を作ることが出来ました。学校全体と、クラス別の記念撮影にも入れていただいた際の写真は、最終日にいただいた寄書き等と共に私の一生の記念品となりました。

月末の最終日は全校集会を行い、高校へ進む7年生を簡単に紹介し午前で終了となります。カナダでは小中学校の区切りは無く、高校から卒業式があります。(余談ですが、国か州か分かりませんが先生の退職制度が無く、ご自身でお辞めになるまで働けるそうです。こちらにも67歳の先生がいらっしゃいました。)

こちらのスクールインターンシップに参加したことで、教師でもない自分が学校生活を新たに体験し、観光では得られない衣食住を始めとして経験したことの多くが本当に貴重なものばかりです。

自分のテーマの中には「英語の取得」という核がありますが、言葉が通じなくても慕ってくれた生徒達や、言葉を使わずにお互いに何とか伝えようと奮闘したこと、クラスの中で話が理解できない時に感じた疎外感までをも含めて言語に付随して得た体験はとても印象深く、今後の自分の人生に大きく影響するように思います。

9月からは場所を移動して他の小学校で活動する予定ですが、この半年の経験を活かし、更に工夫して存分に交流したいと思います。
カナダでは日本食が大人気でレストランがたくさんあり、多くの人がお箸を上手に使っているのに驚きました。早速日本から持参した割り箸を使い、授業でお箸の歴史を使い方を紹介しました。

その後マシュマロとシリアルを用いて2分間でどれだけお皿に移せるかレースをやり、子供たちに喜ばれました。割り箸はみんなが欲しがるので2クラス分程度は持参した方が良いと思います。

また、廊下の掲示板の一画を借りて、日本の学校生活の様子を写真を交えて紹介しました。当初はパワーポイントで授業用に作成しましたが、全校生徒が見られるのでこちらの方が良いと思います。先生方や父兄の方まで興味深くご覧になっていました。今後も週単位で日本食やアニメ、東京オリンピックなどのトピックなど、生徒の興味のあるもの、時期的な物を取り入れて紹介していこうと思います。

また、これまでは先生方のリクエストに応える形で授業を行ってきましたが、ここで改めて自分が授業出来ることと、それをどのように進めるかまでを書き出し、折り紙は全て見本を添えて難易度もつけて紹介しました。そうすることによって幼稚園児から高学年まで、先生方が取り入れる参考になったようで、授業のオファーが増えました。ランチについては、有難いことに先生方が日替わりで私の分を用意して下さるため、カナダ人の食生活を大いに楽しんでいます。
研修もあと1か月半となりました。学校も4校目に入りそれぞれの学校の特徴や違いもよくわかるようになりました。

約1か月ごとに学校を移動する形なので、基本的な授業を4パターン準備し、学年やクラスの状態によってアレンジしていくようにしています。

①日本紹介(まず、日本について知っている事を)
日本語の挨拶:おはよう・こんにちは・ありがとう・さようなら の4つ
着物:実物と写真で説明(着物を着るだけでかなり集中する)
相撲:力士の手形を見せて大きさを想像させる。ネットで写真を見せる。
じゃんけん:カナダと同じであることを説明し、言葉を教えて実際に遊んでみる。
折り紙:折り鶴は殆どの児童が知っているので羽が動く鶴を全員にプレゼント。

②かぶと作り
前授業で折り紙に興味を持たせてから、大きな紙で実際に作らせる。
日本から持参した風呂敷を使ってマントにし、紙で作った刀を持たせると侍や忍者に興味を持つ児童が多いので更に楽しめる。

③日本の遊び・笑い
けん玉:実物はかなり難しいので紙コップと新聞紙の球で手作りも用意している。
二人羽織:自分が子供の背中側に入り、手を使ってパフォーマンスする。
福笑い:子供達の前で顔の輪郭を描き、目・眉・口・鼻のパーツは用意しておく。
コマ:技術が必要で難しい。飛んで危険なこともあるので注意する。
糸電話:既に知っている児童が多いが糸の扱いがわかっていない事が多く説明してから遊ばせている。

④日本語の文字と習字
IIP資料のHELLO JAPANESEのひらがな一覧とTEACHING JAPANのひらがなカタカナ一覧をコピーし文字と読み方を伝える。
事前に児童の全員の名前をカタカナで書いておき、それを手本に習字の体験をさせる。墨や筆の扱いに注意させている。

その他、先生の方から寿司づくりを頼まれる事もあり、簡単な手巻きずしの授業もさせてもらう事もあります。一コマ45分くらいの時間なので、折り紙を折ったり、かぶと用の紙を切ったり、名前を書いたりする事前準備がかなり大変ですが、子供たちが喜んでくれるとやってよかったと思います。小学校はあと少しですが、次の中学校はまた違った授業をしてみたいと思っています。
今回は授業の内容を報告しました。

小学校は毎朝教室で国歌が放送された後は校長先生からのアナウンスがあり、その後クラスごとに、黒板に書かれたスケジュールに沿って授業を進めていきます。途中リーセスという15分休憩が入り、生徒は持参した果物やお菓子を食べます。正午の半分は外で遊び、後半はお弁当を食べます。14時35分に学校が終わるとすぐにスクールバスに乗って帰っていきます。放課後のクラブ活動等はありません。

私は、ホストティーチャーの担当するグレイド4,5クラスに常駐していました。算数では九九を覚えず指を使って数え、分数の計算に戸惑う生徒がみられます。ホストマザーが日系人なので日本語で説明をして下さった中に、カナダでは小学校で勉強よりも情操教育の面に比重を置くそうです。

授業中に発表するのは自分の意見なので、みんなが次々と積極的に発言します。幼い子供たちがすでに自分の意見を持っていることに感心します。騒がしい時も多く、先生方は静かにさせるのに叫ぶので、相当な体力が必要に思います。叱る時は本当に厳しいですが、子供たちも愛情を理解しているので、先生を大好きなのが伝わってきます。

また、発達障害の子や知能に問題のある子も同じ教室で学んでいます。彼らには専門にケアする先生がついており、時には違うカリキュラムを用いて、同じように過ごしています。授業中にその子たちが騒いでも先生が冷静に対応して生徒たちは動揺せず、普段から仲良く助け合っているのは素晴らしいと思います。

また、先住民(ファーストネイションやアボリジニといいます)の生徒もおり、彼らの文化等を尊重しながら共存していく教育が徹底しています。カナダという土地はマルチカルチャーを意識して他を敬う精神を育んでいます。

体育は、冬はもちろんスキーです。隣の敷地でクロスカントリーをしますし、近所のスキー場でダウンヒルもします。ホッケーやスケートも地域で盛んに活動しています。私は日本のダンスとして「よさこい」を教えましたが、みんなで揃えて踊ることがあまりないのと、元々好きなこともあって相当ノリがよく踊っています。カウントや歌詞をリズムに合わせて日本語で覚えました。6月末に全校集会で一斉に踊る予定です。

空手も教えましたが、こちらの子供たちは多少知っているようで、忍者とかカンフーと混合しながらも、とても興味深く学んでくれていると思います。

折り紙や習字は日本人にとっては当たり前で簡単に思えますが、こちらでは「凄い、カッコいい」と大変喜ばれます。鶴は最高難易度ですので、幼稚園から出来る犬やウサギなどからそれぞれ教えると良いと思います。沢山の折り紙と筆ペンは必需品です。習字でなくても、プライスカードに筆ペンでカタカナの名前を書くのが大ウケでした。

英語が不自由だと本当に馴染めず辛い思いをすることもあると思います。遠慮なく話しかけてくれる子供達がいるのは嬉しくなります。自分の言いたいことは伝えられても、普通の会話は幼稚園生のものでも分かりません。ホストマザーとも話しましたが、英語の発音を覚えないことには会話もリスニングも向上しないようです人名、バス停などの地名はおよそローマ字読みでは一致せず、聞いたままを発音しなければ通じません。これらはとても良い英語経験です。
また、気を使って遠慮することは日本では好意的に受け取られますが、こちらではやりたくないのだ、と取られるので、まずは意見や主張をすることが大事です。はっきり言わないことで「何を考えているか分からない人」と思われてしまいます。
オールボーでの3週間の研修が過ぎて、あと1週間となりました。2人のホストファミリーを2週間ずつの滞在なので、生活環境に慣れたころに移動の為、少し大変です。でも、日本も同様に、それぞれの家庭でのルールがあり、「郷にいては郷に従え」ですね? 

研修先は、小学校クラスなので、折紙や書道には、とても興味を持っているようです。それも、この小学校では、日本人である私が、初めてなのでなおさらです。折紙は、やはり、最初に鶴、そして兜や手裏剣、へそひこうきなど紹介教えています。

もちろん、ホストファミリーの家においても同様です。書道は、筆ペンと本来の筆、硯、半紙を持ってきました。生徒の名前をカタカナで、書いてあげると、とても喜ばれました。こちらでは、どの家でもペット飼っている(ほとんど犬が多い、2つ目のホストは、猫です)為、私もペットの猫がいるのでホストファミリーとのコミュニケーションをよりとるのも、共通の話題があるととても良いですね。

残りの研修期間に、ペットボトルを利用した水ロケット(日本から事前に送り)を飛ばす計画をしています。おそらく、今までにIIP加者の中では、ないと思いますが、日本らしさ(日本のモノづくり、技術を)をアピールするのもどうかと思っています。
オーストラリアの小学校に三カ月お世話になり、帰国しました。制服はあるけど、ポケモンカードやぬいぐるみなど持ってきても良いし、自転車通学も良いし、おやつの時間はあるし、体育着に着替えなくて良いし掃除はないし、プールカードもないし、教科書は無いし...とにかく子供を叱る材料が少ないことに驚きました。日本は忘れ物、宿題、事細かい決まりがあり、先生たちがもっと慌ただしく、チェックしたり報告したり、準備したりが忙しいと感じました。高校受験がなく、もっとのびのびしているように感じました。理科の時間も無く、本当に基礎的なことに重点を置いていると感じました。
2008年にイギリスでお世話になったホームステイ先に先月(9月17日)娘が訪問し一泊させていただくという歓迎を受けました。

私はホームステイ中に、妻と息子、娘をイギリスに呼んで各地を案内するとともにホストファミリーへ紹介したことがありました。
娘は、今回 Manchesterで開催される学会に Speakerとして参加することになり、帰りの一日をホストファミリーとの再会に当てたいと考えていました。先方へお伺いしたところ快諾が得られ、娘の希望が実現しました。お会いするだけでなくホームステイも体験できて喜んでいました。

ホストファミリーの方々とはクリスマスカードやちょっとしたプレゼントなどで近況を知らせ合う程度の交流はずっと続けてきていますが、娘が一泊するほどのお付き合いは予想していませんでした。一段と交流が発展し、親戚のような感じを持つようになりました。

研修から8年たってホストファミリーと親子2代に渡るお付き合いに発展し、当時は毎日が冒険で苦しいこともありましたが、改めてIIP研修は私にとってかけがえのないものであったと感じています。
1週間の海外交換プログラムを終え、もうすっかり日常の生活に戻りました。とはいえ、体は正直です。時間のずれは今も完全には戻っておらず、突然の睡魔に襲われています。(北欧滞在は、18日間)

数々のハプニング続きでしたが、工夫一つで何とかなるものです。授業は、1時間の実践を振り返りながら、改善を加えていくことで、もっともっと挑戦してみたくなってきます。多くのことを伝えることよりも、シンプルで簡単なことをしぼり込んで伝えることの方が、多くの手応えを感じます。また、休み時間もあやとりやブンブンゴマで遊んでいると、子供たちは興味津々で話しかけてきます。そして自分の知りたかったことは、つたない英語ではありましたが、先生方に積極的に質問をすることや、子供と一緒に授業を受けることで理解できることがたくさんありました。語学力がもう少しあったら、より深い質問もできたのにと、次回の挑戦での課題も明確となりました。

ホストファミリーにも恵まれ、毎日がとても充実した時間でした。毎日の授業終了後は、ホストマザーがショッピングやお茶タイムに連れて行ってくださり、変化に富んだプライベートタイムも過ごすことができました。休日には湖近くのサマーコテージにご招待していただき、サウナを初体験しました。ゆったりと、のんびりとした自然に包まれ、北欧時間の流れの中にどっぷりと浸かることで、フィンランド人のものの考え方やどんなことを大事にして暮らしているのかがとてもよく理解できます。あまりにも忙しすぎる日本での自分を振り返る良い機会でもありました。できればもう少しフィンランドにいたかったというのが本音です。ちょっと癖になりそうです。
2015年03月06日 50代以上 , フィンランド
私がお世話になったポルボーのアートスクールは、小学生以上は一般の学校が終わってからの登校で、どのクラスも週に1回の参加です。日本の習いごと教室の拡大充実版といったイメージ。3才以下のクラスも2つあって親子で参加します。
各クラスの始まりは一斉ではなく、ずれています。例えば、3時15分スタートのクラスの隣で、4時スタートのクラスが持たれると言った具合。最終のクラスが終わるのは20時になることもあります。そのかわり午前中のクラスは少なく、月水はありません。
美術専門なので、一般の学校のように算数・国語・外国語・社会・理科・体育といった授業はありません。音楽は3年生までの児童向けに美術とセットのクラスがかなりあります。
授業の構成には工夫と伝統があり、材料・道具はバライティーに富んでいます。美術に関わろうという方には学ぶものがたいへん多いと思います。
ただ、一般の学校に関わってきた人や今後そうしたい人にとっては足りないものがあります。私は、7日間だけでしたが一般の学校にも紹介していただき行かせてもらいました。
結果的には両方の学校で学べ、授業をさせていただけてかえってよかったと思っています。
また、この学校では先生方の登校下校時間がずれており休憩時間もずれているので、先生方が集まって休憩する時間がありません。自分から話しかけにいかないと、話すきっかけがつかめません。話しかけると先生方はとても親切熱心に教えてくれました。
また、週に1回の参加ということでカリキュラムは変更しにくく、授業をさせてもらうなら、かなり早くから相談しにいかないと難しいと思います。
これから行かれる方は、この辺りの事情をわかっているとよいと思います。    
2ヶ月間で、この学校のことがかなり分かりました。前回、お知らせしたことにいくらかつけ加えます。

学校のある地区にはスエーデン人が多くすんでいて、学校の児童の多くがスエーデン人だということが最近分かりました。
フィンランド語を少しずつ覚えて使うようにしているのに、いっこうにわかる言葉が出てこないクラスがあることに気づき、聞いてみるとスエーデン語中心のクラスがかなりあるとのこと。

授業の流れやポイントが分かってきたので、手伝えるところを増やしたいと思うのですが、やはり言葉が通じないことがひっかかり、多くの事はできていません。
一般の小学校に行った仲間の情報では、同じクラスに1週間ずついて、週の始めに自己紹介をし、週の終わりには授業をするというパターンの繰り返しだそうです。これなら、子どもとも担任の先生とも馴染みやすいし、担任の先生に通訳などの手助けをしてもらえば授業をすることも可能だと思いました。
私のお世話になっている学校ならではの長所もあるのですが、子どもたちは週に1回しか来ず、私は1日に5つ程度の授業を巡っているので、なかなか子どもたちとも馴染めません。
とはいうものの、2週間ほど前に授業案を作って会議で見てもらいました。
11月末からの時期は、クリスマス週間に向けたワークショップの企画や準備、さらには学期のまとめで学校中が忙しく、まだ授業はできそうにありませんが、年が明けたらチャレンジしたいと思って準備を進めています。    
この学校は、0才児から高校生まで幅広い年齢の児童生徒が、週に1度、1時間から2時間程度通ってきます。小学生以上は、一般の学校の授業後に来るので、午前中は、それ以下の年齢の子達です。英語は、小学生の5年生頃から少しずつ使えるようなのですが、授業をするにはフィンランド語が必要です。
現在、フィンランド語の学習をしながら、先生方とは英語で話して授業の見学研修を進めています。私の英語が未熟なのが主な原因ですが、先生方も母国語のようには表現ができないようなのですらすらとは会話できませんが、分かりあえることがたくさんあります。
一般の学校の様子も知りたいのですが、これだけ幅広い年齢の子供を発達段階に応じて計画的に教育していくシステムに出会えたことは、むしろ幸運だったと今は思っています。
始めは何でもないように見えた授業内容が、長年の理論と経験の積み重ねで確立されていることが分かってきて、毎回感心しています。
少人数指導(先生1人に5人から15人)。だからこそできる部分が大きいのですが、先生方の工夫や努力がそのまま共有され、実現されていて無理や無駄なく進められていると思います。
教材も工夫されたものが毎週変わって出てくるので、子供たちは知らず知らずのうちに色々な表現手段を体験しています。絵の具、筆、紙をはじめとして様々な材料、道具がすべて学校で用意されていて、個人や家庭の用意はありません。
学費は、学校の案内書によれば、年400ユーロ程度。かなりの部分を国の財政で賄っていると思われます。
  一月ちょいたちました。落ち着きました。仕事ストレスから解放されて、英語の勉強や教材の準備に本腰も入り、順調です。今、ロンドンのクレスト語学学校で学び、秋からアイルランドに行きます。ステイ先も語学学校から徒歩圏で、授業もまあまあです。街も平和です。IIPルートの日本人がクラスに数人おり、励まされます。それなりの距離を保ちつつ、一緒に遊んだり、これからのインターンに向かってそれぞれ努力しています。私は教会に通っており、そこでいろいろな人たちと知り合い、交流の道を探しています。他の同期の人たちもさまざまはところに出かけていき、現地とのチャンネルと見つけています。なにもしないと午前中、語学学校の授業だけで、午後は家でぼーっ、という生活になります。でもステイ先もけっこういろいろあるので(平穏無事な家庭などない)、宿は途中で変えるという気持ちでいた方がいいと思います。
フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドの研修がすべて終わり、もう一度(できれば何度でも)行きたいというのが正直な感想です。海外生活は期待していた以上のもので、出くわす困難がすべて冒険で、それを克服してゆく過程は本当にエキサイティングでした。まるでジェットコースターに乗っている一年間のようで、こんな経験は一生に一回のことだろうし、本当に楽しく有意義なものでした。お世話になったIIP の皆さんや、現地で助けてくれたたくさんの人達に感謝したいと思います。ありがとうございました。
2月から新学期が始まり、日本語の授業は結構速いスピードで進んでいます。上級学年での動詞の活用や関係詞節・接触節の説明のしかたは、日本の国語の授業で習う文法のまとめ方とはだいぶん違うので、興味深く観察させてもらい、よい勉強になりました。また、総合学習の授業で英文法や英字新聞の読み方を教えさせてもらう機会があり、どこの国であるかに関わらずこういう分野を苦手とする生徒が多いこともわかりました。日本の中世(封建制度)と明治維新に関して、なぜ日本は急速に産業化できたのかについて話してほしいと頼まれ、オーストラリアで使われている世界史の教科書や参考資料を読んだり、ネットなどを使って下調べをしましたが、これも歴史を多角的に考えるよい機会でした。こうしたことは海外の学校に来てやってみないと分からないことなので、ほんとうに代えがたい経験になりました。
文化紹介のひとつとして「食べ物」は魅力的です。日本人は海藻を食べる、という知識を持っている生徒は多いので一度紹介してみようと、海苔巻きせんべいを紹介しました。その時にクラスの先生に言われたのは「食べてみたいかどうかを必ず確認してからにしてほしい」ということでした。低学年では躊躇する生徒が多く高学年では食べてみようとする生徒が多くいました。
挨拶やスピーチを頼まれた時は、必ず原稿を書いて練習しておくことをお勧めします。結果としてスピーチが上手くできるか否かということよりも、その行事のために原稿を書いてきちんと準備しているということが相手に伝わることが大切です。ちょっとした挨拶でも、それを大切に思っている、丁寧に扱っていると伝えることが大事です。うまいかへたかより、そういうことで気持ちが伝わります。
日本文化の紹介には、やはり「もの」があるといいですね。子どもたちの興味の示し方が違います。折り紙、着物、習字など道具を使っての紹介にはとても関心を示してくれます。でも、もの、なしでとても盛り上がったのが「なべなべそこぬけ」でした。小4のクラスで紹介しました。はじめは2人組でやって、4人組、6人組と人数を増やしていき、最後にはクラス全員24人で裏返してまた元に戻って、を成功させると大喜び。体を使った遊びは楽しめます。「はないちもんめ」「だるまさんがころんだ」も紹介してみたいと思っているところです。
研修先は、不動産会社。アメリカの不動産事情と不動産を取得する方法等を学ぶのが目的。研修開始2週間が経過、今は市場に出ている不動産物件を自分で見たり、不動産契約のやり方を自分で調べながら、わからないところを聞いて自分のものにするようにしています。
最初、アパートに住む予定でしたが、アメリカ国内で銀行口座がないため支払い能力があっても拒否されました。仕方なく長期滞在可能なホテルを見つけ、そこに滞在しながら研修を進める予定です。1年未満の短期で研修される方は、住むところを事前に出発前にきめておいたほうがよいです。

こちらの先生方は英語がお上手ですが、ネイティブのように英語が使えるわけではありません。ここに来た当初は、どの先生とも躊躇なく英語でお話しができるので、言葉に関しては問題なしと思っていたのですが、最近あるできごとがきっかけで、そうではないと気づきました。

日本での勤務校の先生からメ-ルが届き、知り合いの大学院生が修論作成のためにフィンランドの高校のある教科の先生方対象にアンケ-トをとりたがっているので、協力してやってほしいとのことでした。さっそく英文のアンケ-ト用紙を送ってもらい、訪問校も含めて何人かのその教科の先生方にお願いしたのですが、なるべく早く返事を送りますねという返事は来るのにアンケートの返答は一向に届きません。顔を合わせたときは愛想が良いのにと、教師不信に陥りかけていたのですが、ある日その理由に気がつきました。アンケートは英語の記述式で、あるていどの量の英文を書く必要があり、英語で回答する負担が大きかったのだと思います。はっきりと断りづらいので、出会った時はいつもより愛想よくしてたようです。この辺は日本人と似ているのかなと思いました。

フィンランドの先生方の中には英語を上手に使う方も多く、フィンランド語のできない私と普段は英語でしゃべっていますが、そういえば時々へんな英語を使っていることがありました。こちらではそういう言い方をするのかなと思っていましたが、英語で会議をしていたとき、記録をとっている先生から、わりと簡単な単語のスペルを聞かれたり、この話は英語でどうまとめたらいいのか尋ねられたりして気づきました。先生方は自分が話したいことのうち、自分が英語で言える範囲のことだけを話していたようです。私はその英語しか聞いていないので、当然それが彼らが言いたいことのすべてだろうと思っていました。ヨーロッパ人で英語の話せる人は英語で意思疎通ができるだろうと思っていたのが誤りで、とにかく自分の方が喋るという彼ら特有のメンタリティーが英語をどんどん喋らせていたようです。まずは相手の言うことをよく聞いてから自分の意見を言うという、日本人のメンタリティ-とは正反対です。

ついでに。。。
私が教員用のカフェテリアでコ-ヒ-を飲んでいると、フィンランドのコ-ヒ-はおいしいですか?とよく訊かれました。日本でもフィンランドでもコ-ヒ-豆は栽培できないし、いづれにせよ南米かアフリカからの輸入品だろうから、フィンランドのコ-ヒ-って何のことだろうと思っていました。言いたかったのは、フィンランドのコ-ヒ-は日本のお茶とくらべてどうですか?ということだったようです。日本人はお茶を飲み、コ-ヒ-は飲まないと思っていたようです。後日、私が自分でコ-ヒ-をいれて飲んでいるのを見てびっくりしたと打ち明けられました。
研修先が高校のなので、日本に興味のある学生が何人もいます。現在、日本語・日本文化紹介授業を週3時間(75分授業です)受け持っています。自分専用の講義室があり、コンピュータ・OHP・プロジェクターなどが完備されていて授業環境は快適です。ただし、アニメ・マンガ以上のこと、例えば、東北震災・福島の原発事故・日本の伝統工芸のミニマリズムなど、いろいろな話をリスエストされるので授業準備がたいへんです。ネットで調べたり、日本にいる先生仲間にも質問したりしています。生徒には YouTube の映像を見せて説明するのが手っ取り早く、理解も早いようです。
4月初めのフィンランドは、まだ冬です。朝の外気はマイナス5度くらいですが、建物の中は快適な温度が保たれています。5時ごろから明るくなり、暗くなるのは9時ごろ、こちらの人々は静かで穏やかな生活を送っています。
 日本は人気があるようで、学校に日本人がやって来たというニュースが生徒の間に広まり、まだ紹介されていないうちから、生徒のほうから話しかけてきました。マンガ・アニメに興味があり、6月に市内で行われるお祭りでコスプレするそうです。
 日曜日には、凍った湖の上で散歩、クロスカントリー・スキー、パラ・スノーボード・セーリング、氷に穴をあけて魚釣りなどを楽しんている人々を見かけました。
折り紙は少し苦手だったのですが、研修終了間際に 以前 娘に教えてもらったことのある「飾り箱」というのを紹介したところ、子供達がとても興味を持って、何人かの子供達がデスクに押しかけて来るようになりました。紙を6枚使うので 教えるのに少し消極的だったのですが、終盤でもあり 思い切ってみんなに教えることにしたのですが、友達同士で話題が広がりどんどん子供の数が増えていきました。クリスマスシーズンということもあって、おそらく子供達の創作意欲に火が点いたのでしょう。これをきっかけにいろいろな折り紙の作り方を聞いてくるので、本やインターネットを参考に様々な物を作ってみましたが、どうやら ある一定の基本があるように思えます。
「こんな物が」と思う前に一度作ってみると、少しずつその基本が浮かび上がってくるので、少しチャレンジしてみて下さい。きっと役に立つと思います。
I am going back to Japan this weekend. There is going to be a big event this Thursday, which is the day before I leave. The schoo festival begins in tne evening, so I have to pack my personal belongings before that. My host family will have my farewell party on Wednesday, when I am going to cook Sukiyaki which they have never tried to eat. It is a little hard to get a sliced beef because they usually sell a block beef. Anyway just try. So many thanks for your support and arrangement. I was able to enjoy a precious experience in Europe.
インターン生活も後一月ほどとなりました。デンマークでの折り紙に対する関心の高さには驚きました。犬猫から初めて、鶴に至るまで紙は色つきのコピー用紙を正方形に切り取って使ったのでなくなる心配はありませんでした。習字では、名前を日本語で書くと喜ばれ、ついには家族やペット、有名人の名前までリクエストを受ける始末です。筆ペンをたくさん持っていったので墨の心配はありませんでした。ただあまり太い字を練習できなかったのが残念です。低学年には、ラジオ体操を教えて気分転換をさせました。日本のような行儀の良い授業はできませんでしたが、少しは関心を持ってもらえるとうれしいです。
先月は Washer Toth(ワッシャー投げ)を紹介しましたが、カナダの人達は 夏を 最大限に楽しむため 街でも山でも どこでも 短パンとTシャツで過ごします. 同じように慣れない私達 日本人がこのスタイルで過ごすと 二つの弊害が生じます。ひとつは 昼間暑くても 夕方から急激に冷えてくるので、寒さを我慢していると 風邪をひいてしまうこと。もう一つは 蚊や 蜂に刺される事で、こちらの蚊は、見た感じ 日本の蚊に比べると細くて ひ弱に感じるのですが、刺されると 痒いだけでなく いつまでも 痒さと腫れが持続して なかなか治りません。7月の初旬に刺された所が数カ所 アザとして残ったままで、痒さも依然として残っています。前からこのことは聞いていたので、ムヒ(痒み止め)も持ってきたのですが、ほんの一時しのぎしかなりません。キャンプに行く時などは、虫よけスプレーをかけるか、ズボンを履くかの用意をして用心して下さい。
今日で一校目の研修を終了し、日曜日に引越しをして、月曜日から二校目に移ります。最初の研修校は職員200名生徒数1000名程の大規模校で、国際色も豊かで忙しい学校でした。それでも、インターンのために、時間を割いてくださり授業参観させていただいたり、折り紙、習字、日本料理の授業もさせていただきました。少しでも日本に興味を持ってくださるとうれしいです。別れ際に生徒の一人が、家で家族に折り紙を折って見せたと報告してくれてうれしかったです。本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。次の学校は規模が小さいようですが、また大規模校にはない経験ができるのではと、楽しみにしています。ホストファミリーも変わりますが、それも楽しみです。後残りわずかになりましたが、失敗も多いですが、悔いのないようにしたいです。
I started my school life in Denmark from 13th August, the most busy day for teachers at school because it was the beginning of the new term. There are 200 teachers working at school. They accept refugees from 22 countries. So many kinds of children and teachers comes to school. They are very friendly and teachers are eager to make them happy. I had a chance to teach how to fold Origami, beginning with a cat and dog, samurai hat, and candy box. I also showed them paper crane and frog. I was happy they were excited to make them. I also tried to teach them how to count in Japanese. My host mother, one of the teacher,advised me to teach slowly, actively and make children happy. So I would like to do my best to make them happy.

先日4ヶ月の語学研修を無事終了し北欧への移動を待つのみとなりました。優秀な指導人に恵まれ、入学当初ホストマザーとの会話に苦労していましたが、随分慣れました。

授業中に使えそうな先生方の決まり文句を少し紹介します。

「わかりましたか。」

You get that? You make sense? Everyone OK with that? Does eveyone look happy? Are you all right? Is that clear? Is everybody else clear?

「話題を変えるとき」 

I would like you to think something. Let's move on to the next topic. Move on to something now. What do you think what's happening? What I want to do is...What I'd like to do is now...I'd like to you to understand... Can you pay attention, please?

3月に満開だったプラムの木々に赤い実がついています。木々の葉が鬱蒼と茂り、雲の流れに時の早さを感じます。相変わらず、6月に入っても雨が多く気温は13度くらいの日々が続いています。6月5日はエリザベス女王の即位60周年祭(Diamond Jubilee)の式典が挙行されました。ロンドンはコンサートやパレードでずいぶん人出があったようです。今は、オリンピックに向けてトーチリレーが各地を走っています。6月18日にハルの町を通過しました。


私は休みを利用して、ヨークにいきました。古く美しい町並みが古代ローマ時代を偲ばせます。町の中心をウーズ川が流れボート観光ツアーが行われています。カンタベリーに次ぐヨーク大聖堂があり、中世の城壁が残存しています。城壁の一角の美しいデザインはabbeyの跡と、知らない人が話してくれました。町の通りにはみやげ物屋が並びます。


さて、先月に続き、リスニングについて少し触れたいと思います。昨年10月、リスニングの小テストの時です。最初の文章が聞き取れなくて、その後、狼狽してしまい、結局、集中できなくなり、小テストはできませんでした。その最初の文章とは、"Let us not to the marriage of true minds admit impediments"テスト後に渡されたスクリプトです。シェイクスピアのテムペストからの引用でした。先生はここは、誰にでもわからないところ、テストでは、軽く流して、その後の文章の意味を掴むことが大切、と言われました。リーディングであれば、前文に戻り何度でも読むことができます。リスニングでは一瞬にして流れる音の連続につけず、あわてふためくと、知っていることも聞き逃して得点になりません。リスニングで大切なことは、語彙の充実を図り、音声に慣れ親しむ方法しか、外に道はありません。外国に暮らしてみて初めてわかることです。日本にいても、英語の音声を親しむ環境をつくれば、当然、リスニングの力を養成することは可能です。

英国ハルでの9ヶ月、沢山の人に出会い、差し入れやプレゼントをもらいました。人との別れはさびしいものがあります。人生には別離はつきもの、といってもやはりさびしいものです。少しの期間でしたが、私の教え子たちが日本語を駆使して国際舞台で活躍されることを祈念して、6月の報告書を終えたいと思います。ありがとうございました。

語学研修も後半になり、要領がだんだんつかめてきました。授業だけでなくいろんなところで学習できますが、通学の行き帰りで利用する駅では、METROの発行するフリーペーパーを月曜日から金曜日まで入手することができます。ただの割には、内容が充実しています。市の中心部に行けばさらに夕刊まで無料で入手することができます、これも読み応えが十分にあります。必要があってラジオを購入したのですが、音楽が好きなのでBBCのCRASSIC FMを毎日聞いて楽しみながら聞き取り練習をしています。

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