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2023年09月30日・Y.W.・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
数の仕組みについて学ぶ学習で、「0と1の間には何がある?」という質問から始まりました。0.1, 0.2...と小数の数をみんなが言い、先生がホワイトボードに書いていきます。次は「0.4と0.5の間は?」という問いで、0.41, 0.42...とさらに小さい数をみんなが言って先生が書きます。「0.46と0.47の間は?」と続き、0.461, 0.462...と小数第三位までを全体指導で行いました。

その後、真っ白い画用紙をペアに1枚ずつ渡し、自分の好きな数で仕組みを書くよう指示を出していました。ものすごく大きい数を書き始めるペア、板書にある小数第三位の続きから始めるペアなど、設定した数字がみんな違っていました。しかも画用紙なので、線を引くところからスタートしなければならず、書きながら目盛りが足りないことに気づいたり、多すぎて消したりしていました。

隣のクラスでは、同じ授業を外で行っていました。周りにあるものを使って数の仕組みを表すということで、子どもたちは木の枝や石、松ぼっくりなどを並べて数の目盛りをつくっていました。大きい石を並べて、間に小さい石を9個ずつ置いていったペアの子たちは、途中で大きい石の間隔が狭いことに気づき、並べる場所を変えていました。先生は、どちらのクラスでも各グループに声をかけながら見て回り、最後にお互いに仕上げたものを共有して終わりました。

授業を見ながら、私だったらと考えました。きっと最初から目盛りを印刷した紙を子どもたちに渡している、そして全員同じ数から始めるよう指示している、ということに気づきました。こちらの1クラス20人、サポートする先生付きという環境と違って、日本は1クラスの子どもの人数が多く、ほぼ1人で授業をします。だから、初めから目盛りをつけ、同じ数にすることで合っているかすぐに確認できるようにしたいけれど、子どもたちにとってはどうなのだろうと考えさせられる授業でした。

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