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2018年10月

ターム4が始まり3週間目になりました。このタームでは体育の先生にお願いして、Year7,8(日本の小6と中1)のクラスで組体操をやらせていただくことにしました。プランを見てもらい、生徒にはパワーポイントで説明した後、来週月曜日からいよいよ実際に練習に入ります。怪我人が出ないように、二人組みの技をやる時にもサポートを2人つけて行うことになりました。タームの最後の方のアッセンブリーで発表できればいいな、と思っているのですがどの程度の出来になるか未知です。

カーンコットスクールでは素晴らしいアクティブラーニングの授業を見せていただいています。サンソンスクールの方は4、5人のグループに分けていただいて、ちょっとしたゲームや工作を教えています。

どちらの学校でも実際に日本のことをシェアするのは4年生から、というのが限界ラインのようです。1-3年はまだそれどころではない、といった感じです。なので1-3年生のクラスではひたすら先生の手伝いです。少しでも役に立てたら、という気持ちではありますが、どうしても小さい子の扱いには慣れておらず、それほど役には立っていないかも知れないのが心苦しいです。
授業で教科書を使用していないことに疑問を感じたので先生方にお伺いしたところ、3年程前に教育システムが変わり、年度末に既定の水準に達すれば良いので、授業の進め方は各先生に一任されているそうです。州政府指定の教材や資料からプリントを作成して授業で使うことが多く見受けられました。(教材の指定はないとおっしゃる先生もいらっしゃったのでこの点は定かではありません。)

時期的にハロウィンが近くなったので、折り紙でカボチャをリクエストされました。今の時代はYouTubeで様々なネタを検索できるので本当に助かります。お化けやこうもりもあわせて教えました。折り紙のクラスは生徒たちが大好きでいつも大いに盛り上がります。因みに生徒たちに「日本にはハロウィンが無い」と伝えたらとても驚いていました。
フィンランドの小学生で行った活動で喜ばれたのは、物づくりでした。季節外れですが、トイレットペーパーの芯を使ってのこいのぼりづくり、折り紙等いろいろな学年でやらせていただきました。今までにも、日本から人が来ていた小学校だったため、折り紙に対してのモチベーションが高く、たくさんできました。あらかじめ作り方の手順の見本をいくつか作っておいたので、高学年はそれを見ながら一人で作っていました。作り方の手順の見本は最後に学校にプレゼントして帰ろうと思っています。
2018年8月から、アメリカのジョージア州にある州立大学で日本語のクラスを受け持っています。授業は、初級クラス(午前と午後のクラスがあって、それぞれ20名ずつほど)が週に3回、中級クラス(6名のみ)が週に2回あります。スペイン語やフランス語が第二外国語としては主流で、学生の多くは学部によって第三外国語が必修になっており、中国語、ロシア語、アラビア語、日本語から選択できます。まんがやアニメの影響で、日本語クラスは多言語より毎年人気だと聞きました。

初回の授業で、どうして日本語クラスに興味を持ったのかとアンケートをとったところ、圧倒的にマンガ、アニメ、若者ファッションなどの文化を通して日本に強いあこがれを持っていると分かりました。なので、極力、クラスで文法を勉強するときは、マンガの登場人物かアニメの画像からヒントをもらって例文を作っています。

ひらがな、カタカナ、漢字を初めて学ぶときは時間をかけて、書く練習をしています。カタカナに関しては輸入された単語に基本的には使うと伝えたところ、自分たちの場合はその単語が輸入されたか日本古来のものかどうやって見分けたらいいのかと尋ねられて言葉に詰まりました。私たちは毎日見聞きして、次第にそれがカタカナで表記されていると学んでいますが、日本語学習者にはそれも未知の世界なのだとその時分かりました。それまでは、知らない漢字をたくさんみて圧倒されないようにと、未習のものはすべてひらがなで書いていましたが、見てだんだん慣れるようにしようと思い、なるべく漢字で書いて、そこにひらがなのルビをふるようにしています。

中にはすでに高校で日本語を少し学んでいる学生さんもいるので、もっと文化のことを教えてほしいというリクエストが多いです。数名の学生さんが板書を写すのに時間がかかっている時などに、5分間ほど、できるだけ毎時間、トリビアのようなことを伝えています。前回は、キラキラネームについて紹介して、逆にアメリカでは、ファーストネームについて最近どのような傾向があるのかと尋ねて、似ているところがあったり全然違っていると発見できて、とても勉強になります。

姉妹校になっている日本の大学から短期の交換留学で来ている学生さんが授業に来てくれた時は、最近の日本のスラングを知りたいというリクエストがあり、私も知らなかった若者言葉を教わりました。同年代の大学生どうしですぐに打ち解けられるかなと思ってみていましたが、みんなシャイでなかなか苦戦している様子を見て、国民性はあまり関係ないのだなと感じました。

授業をしていて一番感激したことは、いまだ誰一人授業中に眠る学生さんがいないという事です。欠伸はよく見かけますが。また、Yes, ma'amという、最上級の敬語をよく使われてこちらが緊張します。普段はフレンドリーで、習いたての「おはよう。こんにちは。じゃあ。」という挨拶やおじぎをしてくれるのですが、とっさの返事やお礼を伝えるときに、こちらでは先生や年上の方に対する姿勢が明らかに違うと感じます。

授業中に挙手をしてよく質問をしてくれて、納得できないところは粘り強く取り組む学生さんの姿に、とても刺激を受けます。ぜひ日本の文化がよく伝わる映画を授業内で上映したいのですが、英語字幕付きのものは非常に高く、なかなか難しいです。よいサイトがありましたら、共有して頂けるととてもありがたいです。
9月からの新学期、学校の移転やカリキュラムの見直しが行われる中で、美術の授業の一部を任せていただけることになりました。英語力は十分でないにも関わらず、授業の題材設定や進め方を任せていただけたことは、4月からの活動を認めていただけたということだと感じています。とてもうれしく、誠実に努めたいと思います。

授業においては、『もっと英語力があれば深く伝わるのに』と思う時もあれば、『言葉よりもっと大切なことがある』と、実感することも多いです。例え言葉はつたなくても、生徒とまっすぐ向き合って、丸ごと受けとめていると、生徒が心を開いてくれているのを実感します。家庭の問題や、親との付き合い方の相談に乗ったり、日本で教師としていろいろな問題に向き合ってきた経験が、こんなところでも役に立つとは思ってもいなかったので、改めて自信を感じさせてもらっています。
My first overseas life is often positive for me, and it's a productive time because I can see things in a positive light. The family that I'm in charge of is very kind and considerate, so I can live a relaxed life. Now I'm devoting a lot of my time to English conversation, concentrating on communication and imitating the words that elementary school teachers use for their children. The children and teachers in my class what is in charge of support seem to accept me kindly, and I'm grateful every day. From now on, I plan to challenge at other things and try to communicate with my host family and within the school, while working even harder than before.
研修先でも家でも、「あなたはどうしたいの?」「あなたはどう思う?」と自分の意見を聞いてくることが多いです。そのため、自分の意見を持つことと、はっきりyesかnoか言えることがとても重要だと感じました。学校はかなり自由で、自分から行動することが求められます。

ですが、いざ自分から行動するのは不安で何を伝えたらいいのか分からなくなることもあります。そんな時、学校以外でも、相談できる人と関係を作っておくとよりよく生活していくことができます。英語で話かけることが難しくても、挨拶に関する英語は事前に必ず覚えておいた方がいいと思います。

(日本で言う)2年生から英語の授業が始まる。4~6年生にもなると、英語をスラスラ話せる子供も多くて驚いた。もちろん、町中(お店など)はほとんどの人々が英語を話せる。また、フィンランド語(母国語)の他に、スウェーデン語の授業もあるため、子供たち学習は多岐にわたっている。また、私の研修校は自然豊かな町中にあり、広い敷地と敷地ないに森林がある。

子供たちは休憩時間になると、校庭で走り回ったり森林でキノコを採ったりと、とても活発である。その分、授業とのメリハリがしっかりしていて、休憩後は授業に向かう姿への切り替えが早いことに感心した。

先週の土曜日は、年に1回の「オープンスクール」があった。これは日本で言う「親子行事」みたいなものだと感じた。教室によって色々な体験コーナーを設けて自由に体験できるものだ。校庭では親子フットボールも盛り上がっていた。

私の「日本クラス」では、折り紙やお箸の使い方、日本の美しい風景(建物)のスライドショーを行った。折り紙では数多く作ったサンプルの中から子供たちが好きなものを選び、一緒に作った。やはり、ピカチュウや手裏剣(星)が人気で、完成した際にはとても喜んでいた。

その姿を見て、私まで嬉しくなった。また、お箸使い方コーナーでは、「寿司を食べるときは、いつも箸を使うのよ」と、上手に使いこなす保護者の方もいた。子供たちは苦戦しながらも、私が日本から持って行ったミニシュークリームとコーンフレークを掴んで食べると言う体験をとても楽しんでいた。最後には、「日本のお菓子は美味しい」「日本にいつか、絶対に行きたい」といった感想をもらえたことも、やって良かったと実感できた。

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