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2019年7月

生徒...中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)
授業の流れ... power pointでの浴衣・帯・履物の説明 → 実際に私自身が浴衣を着て見せる(服の上から) → 法被の説明 → 希望者による法被着用 → 米津玄師「打ち上げ花火」のビデオクリップの鑑賞 → 日本の祭りの動画鑑賞 (授業時間55分)
 
本来は浴衣用の下着を着用する、と説明しながら、Tシャツの上から浴衣を着る過程を見せました。特に女子は興味津で、身を乗り出して見ていました。「法被を着たい人~」と募ると低学年の生徒は全員、我先に、と手を挙げ順番に全員着て、ポーズを決めたり楽しんでいました。鉢巻きに寿司職人のイメージがあるようで、sushi~と叫んでいました。

高学年になると、恥ずかしいのか着ない子もいました。女子の中には法被は着るけど鉢巻はしたくない、という子もいて、自分なりのファッションに対するこだわりがあるんだな、と思いました。日本の音楽も紹介したいと思っていたので、Daoko×米津玄師の「打ち上げ花火」を聞きました。浴衣や日本の風景も見られるので選びました。

浴衣が一着しかないので生徒全員に着せられないし、、、と悩んでいましたが、法被はさっと簡単に着られる(しかも男女問わず)ので、10数人なら授業時間内に全員着られ、生徒も満足していました。法被は背に「祭り」と書かれたものをアマゾンで3000円で購入しました。探せば、もっと安く手に入るかもしれません。

浴衣を1着持っていったものの、日本では一度だけ着付け教室で着方を習っただけで、あまり理解できていず、情けないですが現地でyou tubeを見ながら事前に練習しました。授業で紹介するのはやめておこうかと逡巡しましたが、生徒の反応も良く、やって良かったです。着付けなんか無理、と思っている人も是非、挑戦してみてくだい。
  6月は卒業の季節。こちらに来て約3ヶ月という短い時間でしたが、一緒に過ごしてきた子どもたちの卒業は、感動的でした。今回はこの「卒業」に関わる体験をまとめます。

 まずは本番の『卒業式』について。私はずっとkindergartenクラスの補助をしていたのですが、この卒業式に向けて「折り紙を活用したバナー製作」、「ダンスの発表としての『お祭り太鼓』発表」、「『みんなともだち』の日本語による合唱」の3つの制作・発表を、主として任せていただき準備・練習してきました。保護者や祖父母の皆様方の反応がとても気になりましたが、笑顔であふれていました。周囲に装飾したバナーも、どの家族も作品の前で写真を撮った後、自宅に持って帰ってくれました。また、式中に全体の前でスピーチする機会もいただきました。拙い英語でしたが、貴重な経験となりました。

 次に、卒業式翌日の年度末最後の職員会議について。私が経験してきた日本の職員会議とは全く異なりました。まずは全教員が椅子に座って円座します。長机や会議資料は一切ありません。「では始めましょうか」という校長の一言をきっかけに、校長が左隣の教員に向かって"労いのメッセージ"を伝え始めます。この1年間の功績やその教員の存在がどれだけ学校・生徒・地域のためになったかを、心を込めて伝えるのです。

 次に、他の教員が思い思いに、話題になっている教員に感謝の言葉を伝えます。順番はありません。思いついた人が、思ったように感謝や功績を伝えます。最後に、その教員がみなさんに感謝を述べて終わります。これを全ての教員に対して1人1人輪番で繰り返していくのです。中には、涙ぐむ教員もいました。

 最後に私の順番が回ってきました。校長が私にも他と同じように目を見て心を込めて感謝を伝えてくれます。他の教員たちも次々に感謝の言葉をかけてくださいます。私も思わず泣きそうになってしまいました。なんと、最後の職員会議はこれでおしまい!こんなに心温まる、前向きになれる職員会議は初めてでした。

 最後に、たくさんの招待状について。最後の職員会議を終えて夏休みに入りました。やりたいことがたくさんあって、何から始めようか?と考えていた私たちを待っていたのは、ホームパーティーに誘ってくださる、たくさんの「招待メール」です。おかげさまで、ほぼ毎日どこかの御家庭にお邪魔しています(笑)。ここに来られて本当によかったね、と家族と話しています。



私のいるGranisleの学校は、スーパーに行くにも100㎞運転しないといけないような田舎ではありますが、今までにIIPのプログラムで来ていた日本人が過去にもいるので、すんなりと馴染めました。初めのうちは様子を見て、自分ができることをお手伝いしている形でしたが、慣れてきてからは、授業もしました。

折り紙の授業は小学校低学年に向けて、作って遊べるものを中心に取り組みました。牛乳パックを使ったおもちゃもウケが良かったです。習字にも取り組みました。子どもの名前を漢字に置き換えて書いてもらいました。漢字に対する憧れがあるようで、喜んでいました。事前にお手本を書いておいたので良かったです。

中高生には、算数パズル、組み紐、絵手紙、相撲、組体操の授業を行いました。身体を動かすのが大好きなメンバーだったので、このような内容にしました。子どもたちの実態に合わせて授業を創ることが大切でした。また、運動をするときは、日本でと同様、安全面には配慮しました。どの授業も喜んでくれて、終わってからも、別の日にまたやりたいと言ってくれる生徒が何人もいました。

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