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2019年2月

私が通っている学校では、15時に下校となり、子どもたちは一斉に帰ります。部活動もなく、先生達も会議等がない時には15時30前に帰ることもしばしば見かけます。そのため、日本文化を紹介したい時には、自分から時間を見つけるか、自分で作り出す必要があると思いました。

例えば、社会の授業でアジアについて授業をしたと聞いたので、5分だけでも日本の紹介をさせてもらったり、自由時間に箸の持ち方を教えたりなどです。授業体形には至っていないこともありますが、日本の授業の仕方にこだわらず、伝えることを第一に行動すると、時間を作って伝えることができると感じました。
2月4日から新年度が始まり、研修も残すところあと2ヶ月弱になりました。今学期は、今まで中国語を教えていた先生が来られない事になり、代わりとして日本語の授業を今までよりも長い時間実施することができるようになりました。Year6からYear8の3クラスを週1回各30分ずつです。

1週目は日本語での簡単な自己紹介、お辞儀の練習をやりました。Year6では言語面は軽く行う程度にして、日本のゲームを8割、日本語を2割くらいで実施しました。Year1からYear5は授業の手伝いとして週1回1ブロックづつ参加しています。ちなみにニュージーランドでは1日のスケジュールが、モーニングティーの前、後、ランチの後、の3ブロックに分かれています。3月に日本での勤務校とスカイプでのコミュニケーションを予定していて、子供たちも何をやるか一緒にアイデアを出してくれています。来月になったらその件も報告できるかと思います。

また、昨年から引き続き割と時間を割いていただけた学年(現Year8)では、前の学期に日本にいる家族に頼んでスカイプでリアルタイムに日本とつないで自動販売機に行ってもらい、購入したのですが、そのドリンクをお正月休みに遊びにきた家族に持ってきてもらいました。

こちらでは見たこともないようなドリンクもあり、試飲させてあげたらとても盛り上がりました。おしるこ、コーンスープはみんな気持ち悪がっていましたが、話題的には良かったです。一番評判が良かったのはカルピスソーダと、ゼリー入りふるふるドリンクのグレープでした。

あとこのサイトのクイズや、ビデオクリップが結構役に立っているので紹介しておきます。特に「これは何でしょう?」というクイズはとても喜んでいました。 https://www.erin.ne.jp/jp/
本でも大学で学期の始めにシラバスが配布されると思いますが、policyの部分について日本よりも進んでいると感じたことがあります。健康面への配慮と、権利、という点です。希望する学生から、また、その学生をサポートする大学のdepartmentから授業の担当者に向けて具体的配慮がひつようである旨が連絡されます。

例えば、試験時間を他の学生よりも少し長く確保するなど、その学生の身体的特徴に応じて個々の対応が求められます。日本の高校で教員をしていましたが、アメリカの学生が日本の学生よりも、例えばADHDやLDなどの診断名を自覚している数が多いと思います。授業中の生徒の言動、話題の変わり方、字の書き方などを見ていて、その程度にも個人差がありますが、私から本人に尋ねることが憚られていた時、自分から知らせてくれることが多々ありました。

話を聞くと検査を受けた結果に基づいているとわかりました。ADHDだと把握しているのとしていないのとでは、周りがその学生を見る目に温度差があるように思います。本人に悪気がないのに友人から自分勝手だと見なされて集団から外されたり浮いてしまうというケースを日本の高校で感じました。少なくとも保護者の中で、診断名を受けて納得がいったと前向きにとらえられる方をあまり見てこなかったので、(私は、つい最近まで高校生だった18、19歳を見ているので)アメリカの大学生が自分の状態を自覚して、必要な措置を自分で訴えられるという点に、私はプラスの印象を受けました。

始めは、診断名がついている学生がなんて多いんだろうと驚いたのですが、これで診断名がつくのかと違和感を覚えた時、すんなりと飲み込めた時があり、改めて、一人ひとりが違う分、教える立場に立つ時はSPEDを理解しておくことの重要性を感じました。もちろん、子供に診断テストを受けさせるかどうかは保護者の同意に基づくので、アメリカでも強制ではないのですが、テストを受けることをカウンセラーや学校のせんせいが勧める、そのことに言及すること自体、日本はもう少し敷居が高いように思います。
この学校では、3・4年生のクラスに入り、日本語でのアシスタントをしています。

午前中は4年生と算数や理科、午後は3年生と算数や理科を行っています。日本語のクラスなので、基本的には先生の指示は日本語です。両親のどちらかが日本人という子もいれば、両親共に日本語を学んだことがない方もいます。

Kinderから5年生までの学校ですが、私の想像以上に日本語を理解していて驚きました。ただ、文化が違う国で、感覚が違うところがあるので難しさを感じました。何が良くて、何が良くないことなのか、担任の先生に伺いながらやっているところです。
6歳~10歳くらいの子どもたちは、日本と韓国と中国が混合していることが多く、漢字=中国だと思っている子がほとんどです。また、日本について聞くと、お寿司はかなり有名で話を共有しやすいですが、変わり種のようなものがけっこうあります。特に卵焼きを知らないので、卵焼きをお弁当に持って行った時、かなり興味深々でした。

女の子はキラキラした物が好きな子が多いので、日本の伝統的な飾りやアクセサリーを見せるといいと思います。男の子はソニックやマリオ、マリオ等のキャラクターが好きでゲームの話をよくしています。

ただ、ハロウキティやソニック、ピカチュウ等は既に浸透しており、グッズもこちらで沢山買えるので、単に持って行っても喜ばれません。紹介するなら、日本独自のものを見せる必要があります。

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