トップ > 体験談

2016年11月

折り紙はもちろん喜ばれますが、お箸の使い方も先生方自身が教えて欲しいようで、たくさんリクエストを頂きます。

低学年には少し難しいですが、中学年のクラスでは、PowerPointを使って、持ち方を見せて教えてあげると、最初は全くできない子も、授業の終わり頃には少し使えるようになります。

割り箸を使って授業していますが、毎回、「持って帰ってもいい?」と聞かれます。こちらで買うと高くて量も少ないので、日本の100均などでたくさん入っている割り箸を購入していくといいと思います。

4月から11月まで過ごし、研修も残り4か月となりました。これまでの体験を簡単にまとめてご紹介します。在籍している校種は高校です。また、私は東京都の中学校で国語科の教員をしており、フィンランドの国語教育の実態を知ることが一番の目的です。

4月から6月の頭までは、よくわからないことが多かったので自分の授業をしつつ他の教科の先生の授業を見学したり、他の校種の見学にいったりしていました。私が在籍している高校は、これまでもIIPを通じた日本人の研修受け入れをしていたので、担当してくださっている先生の方からいろいろ見せてくれたりもしましたし、私の方からお願いすればいくらでも授業見学させてくれました。ただ、最初はカリキュラムがよくわからなかったので、2か月くらいかけて、学校がどう動いているのか確認した感じです。6月から入った夏休みは3週間ほど旅行をしました。

7月から9月の間は、フィンランド語教科月間としました。英語でもなんとかなりますが、国語の授業の内容をきちんと理解するためには、フィンランド語が分かったほうがやっぱりいいなと思ったからです。6月までの間も独学はしていましたが、難しいものがあったので、7月にユバスキュラ大学のケサユリオピストという3週間のフィンランド語の夏期講習に出ました。最初は完全初心者コースに振り分けられていたのですが、ひとつクラスを上げてもらい、なんとかついていった結果、頑張れば日常生活をフィンランド語で送れるようになりました。8月の頭に学校が始まってからは、職場の先生にもフィンランド語で話してもらうようにお願いしました。また、9月からカンサライスオピストというコミュニティカレッジでフィンランド語の講座が始まるので、それに申し込みました。中級クラスに入るためには試験があったので、試験までは自分の授業のあとはひたすらフィンランド語の勉強をしていました。カンサライスオピストには、他にもいろいろな講座があるのでおすすめです。ただしお金はかかります。

9月後半から11月は、フィンランド語の講座に出る、高校の授業に出席する、自分の授業をする、という3つが中心的な活動になりました。夏休みあけから、高校の国語の授業に継続して出席し(生徒のように)、単元をどのように組んでいるのかを記録しています。(時には私も生徒と同じようにフィンランド語のレポートを書いたりもします。)また、フィンランド語と国語の授業の方が落ち着いたので、自分の授業を多少充実させようかと、現在UEFに留学している日本人学生にボランティアで来てもらったり、カンサライスオピストの日本語の授業をしている先生が図書館司書の方だったので、私の授業に出席している生徒と一緒に日本の俳句や短歌を紹介するイベントをすることになったりしました。

残りの期間は、新しいことに挑戦するというよりも、自分がこれまでに行ってきたことや学んだことをまとめて来年度以降の自分の活動の道を探りたいなと思っています。
今回は皆さんの報告でも目にするフィンランドと日本の教育現場の違いについて。一言でいえば何もかもが臨機応変、フレキシブル。

例えば、open school(文化祭のようなものですが日本ほど凝っていません)の準備で、地域の歴史や学校について調べるグループ。2人一組で周囲の学校にアポなし訪問。とりあえず校長先生にこんにちは。その後は、インタビューしに来ました。あら、そうなの。どうぞ。と授業中の先生が廊下に出てきてくれたり、教室に招き入れてくれたり。

あるいは、フィンランドの学校には学校図書館やプールがありません。そこで使うのは市立図書館に、公共の体育館、スタジアム、競技場(サッカー、野球、陸上など、公式の試合にも使えるほど立派)。学校周辺に充実した施設が備わっているので、先生が付き添わずに、数人の生徒が授業中に町の施設へ行くこともしばしば。今の日本では不審者が、安全が、責任の所在が、手続きが、と難しいのではないでしょうか。どんなに小さな学校でもそれぞれの学校に一つずつ設備が備わっている日本、個々には何もないけれどその分公共の施設が豊かで地域と繋がる場にもなるフィンランド。皆さんはどちらが好きですか?
さらに小中学校の建物に歯医者さんや心理カウンセラーのいるクリニックも併設されているところにもお邪魔しました。

20人のクラスに教科の先生一人、スクールアシスタント一人、スペシャルティーチャー一人の3人体制の授業もできる。掲示物はスクールアシスタントにお任せ。スクールカウンセラーが教師と同じ立ち位置にいて、イベント事で仕切るのはカウンセラー。専門性に特化しているフィンランド。

一方、日本のように一人の教師が担任から掲示から学級通信、行事もバリバリ一緒に盛り上がることで深く生徒を理解できるのもまたその通り。
違いや気づきを挙げればきりがないので、興味がある方はぜひ一度フィンランドへ、ということが私の言いたいことで、百聞は一見に如かずです。
 オーストラリアに来て1か月がたちました。
研修校には日本語の授業があるので、そこでアシスタントのような形で参加させて頂いています。
子どもたちはリアクションも大きく楽しんで授業に参加している様子です。
ひらがなをラップ調で踊りながら覚えている姿が可愛らしいです。

先日お時間を頂き、季節をテーマにした会話(春夏秋冬の言い方や、どの季節が好きか?と聞く会話の練習)の授業をさせて頂きました。
事前に準備して臨んだつもりでしたが、子どもたちの前に立つと頭が混乱して思うように英語が出てこずスムーズに伝えられずに歯がゆい思いをしました。めて英語で授業をする難しさを実感しました。
簡潔に伝えられるように、あらかじめ伝える文章も考えておくようにしたいと思います。

日本語の授業が無い日には、通常クラスを見学させて頂きました。
授業の雰囲気はゆったりとしていてグループ活動が多く、とても参考になりました。

ホームステイ家庭は中国系の家庭でとても親切にして下さいます。現在2件目の家庭にお世話になっています。
小学生の子どもたちがいますが、まだ少し心の距離があると感じるので、こちらから心を開いて挨拶をしたり遊んだりしながら仲良くなっていきたいと思います。
帰国から半年が過ぎ、滞在の1ヶ月は夢のようだと感じるこの頃です。ですが、あの時間は夢でも何でもなく、今でもあの場所でお世話になった方たちとネットを通して繋がっていられることを嬉しく思います。

先日、名古屋で異業種交流展があり、オランダ経済小 企業誘致局の方が講師をされるセミナーに参加してきました。日本企業がオランダに進出する際のメリットなどの説明を聞くことが出来ました。こういったセミナーに参加しようと思えたのも、IIPのインターンシップを経験したからだと思います。

最近は、アプリを使ってオランダ語の勉強を始めました。次に行くときは、お世話になった方たちをオランダ語でびっくりさせるのが今の目標です。
研究校の先生のつてでまた小学校に行かせてもらう機会ができています。

この地域はロシアとの国境に近く、ロシアから引っ越してくる家族も多いのですが、そうでなくても国外から引っ越してきた家族が多い地域があります。学校の3分の1もしくはそれ以上が他の国からの子供という学校もあるようで、今回訪れた学校はそのような状況にあります。

そのため、フィンランド語を話さない生徒のためのクラスがあり、今回はそこにお邪魔しました。日本にも外国からの子供がたくさんいる状況はあるのに、学校に特別にその状況を支援するようなシステムはないように思います。もちろん地域にはありますが。

今回の機会により、フィンランドの教育状況が豊かだと言われる一面を伺うことができたように思います。
11月上旬ですでに気温は0~1度です。日もずいぶん短くなりました。フィンランドの秋は曇りか、雨か、雪の日がほとんどなので、気持ちもしずみやすくなるそうです。

夏休みの間お世話になったホームステイ先の方に、先日スモークサウナのあるスパへ連れて行ってもらいました。伝統的なサウナだそうです。独特の香りのするサウナでしたが、通常のサウナ同様、温かく、また、スモークの香りでリラックスできました。いい体験でした。
ニュージーランドでの3ヶ月の研修が終了しました。イギリスと合わせると、1年の半分以上を海外で生活していたことになります。

自分の力不足を感じることも多々ありましたが、周りの方々に支えられてとても楽しい充実した時間を過ごすことが出来、改めて日本の魅力を感じたり、違う視点から物事を捉えることが出来るようになりました。

そして、何よりも子供達の笑顔と好奇心に救われました。自分には当たり前だった事が、子供達の視点で見ると違う感じ方をすることが出来て新しい発見をすることもありました。少しでも子供達が日本に興味を持ってくれていたら嬉しいです!

▲ ページの先頭へ