トップ > 体験談

2013年7月

今月の前半はスクールホリデーでした。オーストラリアは4学期制で季節ごとに休みがあります。今は冬なのですが、一番大きな休みは夏休み(南半球なので日本とは季節が逆です)で、クリスマスホリデーと重なる時期。今回は冬休みで2週間の休みでした。私は二週間ずっと旅行をしていたのですが、そこで気づいたこととオーストラリアの子供の休みの過ごし方をお伝えします。

①一人旅をする人たち
オーストラリアを旅行したのですが、一人旅をする人に多く出会いました。旅先で日本人を見かけることは少なく、ダーウィンとフレーザーアイランドというところに出かけたのですが、そちらでのツアーには日本人は一人もいませんでした。多くはオーストラリア人とヨーロッパから来た学生でした。そこで色々と話をするなかで、海外では、高校を卒業してから大学入学まで、または大学を休学して半年から一年ほどかけて旅行をする人が多いということを知りました。ギャップイヤーというそうですが、たまたまギャップイヤーの終わりの人たちに合うことが多かったせいか、彼らの英語力の高さには驚かされました。また自分の意見や意思をしっかりと表明する人が多く、それが押しつけではなく相手を尊重した上での表現なのでとても好感がもてました。このような時間をもてる彼らがとてもうらやましく感じると共に、日本人ももっと海外にでるチャンスがあればいいのになと思いました。
旅行先では、オーストラリア独自の文化であるアボリジニーの文化に触れることが多く、とても興味深かったです。歴史の浅いオーストラリアではありますが、アボリジニーの歴史は長くその文化の意味を聞くと、自然崇拝のような考えもあり日本文化との共通点も感じました。また、あやとりのような遊びもあり文化の共通性のおもしろさを感じました。

②こどもたちの休み
日本では休み前の終業式や宿題が定番ですが、オーストラリアにはありません。いつもと変わらない授業をして学期を終えるのです。日本でしか生活をしたことのない私には衝撃でした。子供に日本ではたくさん宿題が出るんだよと言うととても驚かれました。休みの過ごし方は家族によりまちまちですが、最近は共働きの夫婦も多いので、学童保育のようなものが学校で行われているようでした。しかし、日本とは違いシフト制で働くことが多いオーストラリアでは、夫婦でシフトをうまく訓でどちらかが子供と一緒にいるということも多いようです。子供のなかには休みの前後一週間ずつ学校を休んでオーストラリア一周のキャンプ旅行に出かけた子もいました。
7月は七夕の季節です。授業でも七夕の話を取り上げました。みんなに短冊にまず英語で書いてもらい、裏側に日本語で翻訳した文章を生徒自身に書いてもらいました。日本語で書くという作業で、生徒にとって縦書きに書いてもらったのですが右から左に書くというこは不思議だったようです。また簡単な漢字にもチャレンジしてもらいましたが、「かっこいい!」「日本人はこんな難しい文字をかけるんだな~」という言葉に自分自身おどろきました。普段何気なくつかっていることでも、他の国の人にとっては不思議な物なんだなと思いました。こちらにきてももうすぐで6ヶ月がたつので引っ越しになりますが、授業の題材とを身近なところにもあるので身近なところからでも日本語を外国語としてとらえるような気持ちで探したいと改めて思いました。のこりの三ヶ月も悔いがないようなインターンにしたいと思います。
約10か月におよぶ研修生活が終了しました。異国の文化に一人で生活するのは、想像以上に大変で悩むこともありました。でも今までカナダで出会った人たちは本当に温かく接してくれ、今は感謝の気持ちでいっぱいです。必ずまた戻ってくることを約束し、この街をあとにしました。現在はカナダを横断旅行中で、その後、学校に生徒として通い、8月末に帰国します。
無事にカナダでの生活を終えられるよう、最後まで気を引き締めて頑張ります。
フィンランドの小学校は今、6月~8月2週目までの長い夏休み期間中です。日本の小学校の夏休みと違い、プール指導も個人面談もなく、新学年に向けて【切り替え】をしているという印象です。

 私はヘルシンキ大学の講義を受けたり、幼稚園の見学に行ったりして過ごしています。「今あるチャンスを最大限生かそう!!学べることはどんどん学ぼう!!」と、何事も積極的にチャレンジ中です。もちろんヨーロッパ旅行をしたり友達とパーティーをしたり...と、生活も充実させています。

 最近思うことは【同じ出来ごとでも、考え方によって相手の印象も結果も、大きく変わってくる】ということです。これは日本にいる時から感じることではありましたが、同じ境遇にいても受け取る人の考え方によってその後が大きく変わっていくということを、様々な場面で感じるようになりました。

 フィンランドにいる日本人と話す機会がありますが、中には大変な経験をしている人もいるようです。日本人同士で行動することばかりだという人の話も聞きました。
 
 そこで「私は現地の生活に溶け込むことができ、親切な人たちに囲まれ、恵まれた環境にいるからラッキーだ」という話を現地の友達にすると「それは、あなただからよ。その環境を作ったのも、あなたよ。」と言われました。ハッとする言葉でした。


 今の思いやこの経験を、今後の人生に活かしていきたいと思います。そして、日本で待っていてくれる子どもたちに伝えたいと思います。

 【たくさんの素敵な出会い】、【このチャンスにめぐり合えたこと】、【日本で応援して待っていてくれる人たち】への感謝の気持ちを忘れずに、これからもフィンランドでの生活を楽しみます。
オーストラリアに来て早3ヶ月弱。早いもので1ターム(学期)が終わってしまいました。こちらは日本とは違い一年を4タームに分けて2タームで1セメスターとして考えています。セメスターごとに通知表や面談をするので、日本のように考えると2学期制になるのでしょうか。しかしそれぞれのタームの間に2週間ずつ休みがあります。今回はオーストラリアと日本の教育システムの決定的に違うなと私が感じたことについてまとめてみました。

① 個に応じた教育
日本では一斉教育が今でも主流、というよりむしろ抽出教育は排他的イメージがあるのか行いませんが、こちらではそれが盛んです。各教科の苦手な子に対するリカバリーだけでなく、IQテストに基づいた英才児教育も行っています。どちらも課外で行うのではなく、授業中に取り出して行います。リーディングの学習中、通常授業についていくのが難しい子を取り出し、数人のグループで特別な先生が教えたり、保護者が音読の手伝いをしたりしています。また数字の学習では、他の子供が読書をしている間に、苦手な子数人を集め、担任の先生がクイックスマートというプログラムに応じて指導をしています。これはコンピューターでデータベース化できるので、各個人が何を苦手にしているのか一目瞭然。それに合わせて、問題が出されるので効率的に学習ができます。
英才児教育については、IQテストを行って上位5%の子供でかつ保護者が望む場合に、週一回ビクトリア州から派遣された先生による学習を行っています。日本で言うと問題解決型学習になるのでしょうか。先生が独自のプログラムをもっており、一年生から六年生まで一緒に行います。これも10人以下の少人数グループで行っており、驚くべきことにフィボナッチ数列の定理を発見する学習を行っていました。

②委託による教育プログラム
先に述べた、英才時教育、そしてクイックスマートはプログラムを購入したり、先生を呼んで行っているものです。ここでは、委託して教育をしてもらうことが一般的です。他にも水泳をしたり、学芸会もサーカスやパフォーミングアーツを専門とする団体を呼び、その組織の方がレッスンを行っています。日本でこのようなことをすると先生の怠慢だと思われそうですが。ここでは、保護者からお金を募り、(だいたいが各学期で20ドルくらい)それをレッスン費用にあてることが多いですが、特にクレームもなく、スムーズに行われているそうです。ちなみに参加するかどうかは保護者の一存なので、参加しないという選択肢もあるそうです。

③fundraise
このような充実したプログラムを可能にしているのは、オーストラリアの教育予算の豊かさが一因です。しかし、その一方で保護者による資金集め(fund raising)も盛んに行われています。イベントが大好きなオーストラリアらしく、保護者がイベントを開催し、その利益を学校に寄付するということがよくあります。私が見た限りでは、Booksaleという学校図書館で、本のストールを開いたり(売り上げの一部をコミッションとしてもらい、利益としていた)Trivia night という保護者と教員での夜のクイズ大会のようなものをしたり、オフィスワークという会社の出店記念イベントで屋台を出してその利益を学校に寄付したり(屋台で使うものはオフィスワークが無料で貸してくれていました)と、イベントを行いチャリティーを募るという考え方が主流のようです。

個を重んじるオーストラリアならではの教育システムだなあと私が関心したことです。そしてそのための資金をどう集めるか、というのもなかなか面白いものでした。私も色々な学校のイベントに参加させてもらったり、また学校以外のイベントにもボランティアとして参加したのですが、どれも誰もが楽しめるようにできていてとても興味深いものでした。

▲ ページの先頭へ