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私がいるのはHjoというヨーテボリから車で1時間半ぐらいのところにある小さな町です。私はここの中学校で研修をしています。
日に日に寒くなり生徒たちの中には風邪をひいて欠席している子も出始めました。

学校は8時に始まります。時間割も決められたものではなく生徒の選択で各教室に行って授業を受けるスタイルです。生徒は何も持たずに登校します。授業に必要なものはタブレットだけです。必要なものはすべて学校に備えられており,すべて無料です。(スマホは,授業中先生が預かっています)
ここスウェーデンではスマートフォン,ラップトップがないと生活できません。(電車にも乗れません。)先生もラップトップを持って授業に行きます。

Hjoでは特別支援教育に取り組んでおり,町内の様々な立場のボスが集まる会議や,校長たちの会議,また,いろいろな機関と連携をするミーティングにも参加させてもらいました。
先生たちも一人一人に合ったきめ細かい教育をするべく研修をしたり,一人一人の生徒を先生やサポートスタッフが共有したりする小さなミーティングをいつもしています。もちろんスウェディッシュフィーカ(ケーキやお菓子と一緒のコーヒータイムでスウェーデン人には最重要)をしながらです。

ここでの校長先生は教師ではありません。これにはびっくりしました。ここでのプリンシパルは日本でいう校長先生とは全く違い,学校や先生たちをまとめる(日本の校長とは異なる)代表取締役?みたいなポジションのように思います。ビジネスっぽいのです。ですから町内の学校の予算のことや施設,人事など重要事項に常に関わり子供たちや先生方のために奔走されています。常にお忙しくされています。

日本語や日本文化を教える授業はこれまでに3回行いました。毎週火曜日の一単位時間で,生徒は自由に来ることができる時間を設定してもらっています。
1回目は日本の概要や簡単な日常会話の練習をしました。日本のことをよく知っている生徒もおりましたが,知らなくて興味を持ってくれた生徒もいます。校内で会うと「こんにちは」と挨拶してくれる生徒もいます。私は逆にスウェーデン語で返し,生徒に発音を確かめてもらったりしてコミュニケーションをとっています。

2回目は日本の食文化についてレクチャーやクイズなどして,その後箸の使い方を練習したり,キャンディを箸でつかむゲームをしたりしました。最近この町にも寿司レストランができたので箸を使くうこともよく知っていて上手に使う生徒もいます。
3回目は書道に親しみました。生徒の名前をカタカナで表記しました。生徒はそれを見ながら水半紙に水で練習しました。漢字にも興味を持つ生徒もいて,次は実際に墨で書きたいという生徒もいました。

やりたいことは何でも言ってくださいと校長に言われているのでいつも相談に乗ってもらっています。4回目の授業の後,再来週から一週間,生徒は秋休みになります。火曜日には楽しい企画をして,その後の秋休みを楽しんでもらいたいと思っています。


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