トップ > 体験談
2024年10月21日・A.H.・ 30代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
ナダでは、州の中でも近い地域ごとにSchool Districtとして教育委員会が分かれており、教育のシステムもだいぶ違う。以前滞在したクランブルックでは、日本でいう中学校の年齢の子どもたちが通うMiddle schoolがあり、高校の学齢のHigh schoolがあった。ノースバンクーバーでは、Kindergarten(年長)からGrade7までがElementary schoolで、Grade8~12までがSecondary Schoolという分け方になっている。学習のカリキュラムもこのSchool Districtごとに決まっているため、日本のように学習指導要領によって全国の学習内容が統一されているわけではない。

また、こちらに来て新鮮に感じたのが学年を超えたクラスが大多数を占めているということだ。幼稚園以外は、1,2年生合同のクラス、2,3年生合同のクラスというように2学年合同のクラスが多数存在する。なぜかというと、こちらではインテグレーション教育をしているため、特別支援学校や学級は存在せず、特別支援の必要な子も常に通常級にいるため、その子につくEA(Educational Assistant)の配置によって、教育委員会が学年編成を決めるからだという。これについては、合同のクラスが好きという先生もいれば、1学年だけが好きという先生もいて興味深かった。

ちなみに、フルタイムではない先生やスタッフも多くいて、パートタイムの先生でも担任を持っている。そのような場合は、月~木曜日は〇〇先生で金曜日は△△先生というように決めている。育児をしながらでも働きやすい環境になっていると感じた。
学習や教室などに関しては、担任の個性が大いに反映されていて、教室の配置やあるものも全く異なっている。教科書があるわけでもないので、学習内容も何もかもその先生の力量にかかっているといってもいいかもしれない。日本は統一したり合わせることを大事にしすぎて、その先生の個性が出にくいところもあるという欠点もあるが、裏を返せば、標準化されているし、学年で揃えることによってある程度の質が保てるのかもしれないとも感じた。

現在は、まず、全てのクラスを見学させてもらう予定を立てている。先生方や子供たち、そして学習内容や発達段階を実際に見て理解した上で、日本文化の紹介につなげたいと考えている。


▲ ページの先頭へ