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2024年05月21日・A.H・ 30代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
クランブルックに到着し、翌日から学校に出勤、校長先生に学校を案内してもらい、先生方の授業を見せてもらうなどして過ごした。外国の中学校に教員という立場で行くのは初めてだったので、全てが興味深かった。日本文化を伝える授業も15回以上やらせてもらい、とても充実した毎日を過ごしている。今回は、この地区の時間割と教科について詳しく報告する。

【時間割】時間割のシステムが特徴的で、どの授業も平等な回数を行う上で合理的だと感じた。授業は1~8までのブロックに分かれていて、1ブロック(66分間)に1教科行う。毎日、生徒は5ブロック分の授業(午前中に3ブロック、午後に2ブロック)を受けることになる。Week1の月曜日の1時間目からブロック1が始まり、1,2,3,4,5と授業を受ける。次の日の火曜日は、ブロック6から始まり、6,7,8,1,2,と5ブロック分の授業を受けることになる。この流れを木曜日まで繰り返すと、木曜日の5時間目はブロック4で終わる。
そして、翌週の月曜日、つまりWeek2の月曜日はブロック5から始まり、その週の木曜日の5時間目はブロック8で終わることになる。つまり、2週間でどの授業も5回受けられる計算だ。このWeek1とWeek2を繰り返していくという。金曜日はというと、祝日などでなくなってしまった分をうまく計算し、この日はWeek1の月曜日の時間割、この日はWeek2の火曜日の時間割、と決められている。
また、年間の教員の就労時間が決まっているようで、その調整のため金曜日は休みになることも多い。先生たちは、それぞれのブロックに1~8に授業の準備時間も含めて受け持つクラスと教科が決められている。日本では、月曜日が祝日で休みになることが多く、授業時数の不平等がよく生じているため、このやり方は一つの解決策であると感じた。

【アウトドア教育】選択科目の1つにアウトドア教育がある。今まで、学校近くのコミュニティフォレストで焚火をしたり、焚火でホットドックを食べたり、野外遊びをしたり、また、バスに乗ってハイキングに行ったり、釣りに行ったり、ある時は、自転車を持ってきてサイクリングをしたりと様々な活動に同行した。日本でも校外学習や宿泊学習で似たようなことを行うこともあるが、年に数回程度である。時に2ブロック分を使って外に出ることもあるのだが、定期的にこのような活動があることは、大自然がすぐ近くにあるカナダならではの教育である。


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