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フィンランドでの研修も終わりに近づき、これまでやらせていただいた日本紹介授業について振り返ってみました。

私自身の教科が社会科であるため、日本語クラスに参加する以外は、歴史や政治、宗教の授業によく参加させてもらっていました。その他にも、英語や心理学の授業に参加させてもらう機会が多かったです。そのなかで、各教科の授業で取り上げるテーマに関連した内容で、日本の文化や社会について紹介する時間をもらいました。

歴史、宗教の授業では、『日本の宗教と文化』というテーマで日本の文化や社会における宗教の影響、考え方について紹介しました。宗教というテーマは表現や伝え方が難しかったですが、この授業をきっかけに先生方と宗教やそれぞれの国の文化について話をすることもでき、改めて日本について考える機会にもなりました。

英語の授業では、『日本の学校生活』について紹介しました。生徒たちに、日本について知りたいことは何かアンケートを取らせてもらいましたが、やはり自分たちと同じ高校生がどのような学生生活を送っているのか興味があるという回答が多く、日本の教育制度というテーマを選びました。また他の英語の授業では、『日本の犯罪状況』というテーマをもらいました。このテーマについては、日本でも深く掘り下げたことがなかったため、メインとなるトピックを考えることが難しかったですが、少しでも生徒たちに興味を持ってもらえるように日本の若者たちの間で問題となっている犯罪について話をしてみました。

続いて、心理学の授業では、「感情」について学習する単元があったため『日本人の感情表現』というテーマで授業をさせてもらいました。実際に、フィンランドの教科書には日本人の感情表現に関する記述があり興味深かったです。この授業については、生徒たちが大きく興味を示してくれ、一番質問をしてくれたテーマでした。フィンランド語担当の先生からは、『日本のマナー・慣習』について紹介してほしいと言っていただき時間をもらいました。お辞儀や箸のマナーのほか、公共の場やビジネスの場におけるマナーについても取り上げました。

最後に、日本語クラスでの授業についてです。このクラスでは、お正月やバレンタイン等の年中行事について、日本の高校生活やマナー、文化について紹介してきました。それぞれのテーマについては、生徒に興味がある内容について尋ねてみたり、担当の先生と相談したりしながら決めてきました。

どの授業においても、テーマをもらい、それに沿った内容でトピックを考えて授業を組み立ててきました。私にとって、英語で表現し伝えるということは毎回難しかったですが、本当に良い経験をさせていただきました。


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