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  9月中旬よりフィンランド、Kuopioでの研修が始まり、約1ヵ月半が経過しました。その間に感じたこと、体験したことを報告させていただきます。

 まずは先生方の働き方、職場環境についてです。職員室は、机や書類が並び授業準備等を行う部屋と、ソファが並びコーヒーを飲みながらリラックスできるスペースに分かれています。リラックス空間は、多くの先生方が談笑しながらコミュニケーションを取る大切な場であるということを日々感じることができます。先生方は研修生である私を温かく迎え入れてくださり、いつも気にかけてくださいます。担当教科に関係なく、すべての先生が当たり前に英語を話されることに驚きました。先生方は、基本的に担当授業までに出勤し、授業、やるべきことを終えると帰宅するため16時にはほぼ職員室が空っぽになります。帰宅後や週末など、自分の好きなことのために使う時間が日々の生活において大切だとおっしゃっていました。まさにワーク・ライフ・バランスを実現しているなと感じます。

 続いて、授業についてです。授業は5学期に分かれており、生徒は各学期で自分の受けたい教科を選択し登録します。そのため、生徒も自分の授業時間に合わせて登校し、終われば帰宅するため日本でいう大学生のような印象を受けました。教科を問わず様々な授業を見学させてもらっていますが、どの授業にも共通していることは、生徒の主体的な活動が中心であるということです。1クラス75分授業ですが、生徒たちはその時間のトピックに基づき、多くの時間をグループワーク、調べ学習、課題などに費やします。生徒達が自分で考え、活動する時間を大事にしているということがわかります。また、自分の考えや意見を表現することについても1年生の初期段階から学んでいます。表現、発表方法についても、ゲーム作成やプレゼンテーション、パワーポイントの作成など様々です。生徒が自主活動に取り組む際には、教室外の好きな場所で行ってもよいという自由な雰囲気も見てとれます。先生方は、知識を教えるのではなく、生徒達の主体的な活動をサポートし、導いていくという姿勢を大事にしているのだということを、どの授業からも感じ
取ることができます。

 今後も、日本との共通点や相違点について感じ考えながら研修を続けさせてもらいたいと思います。

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