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アイルランド

2023年9月初旬からアイルランドのコークという町にあるCork City Librariesで研修をさせていただいています。

私がアイルランドにやってきたのは2023年7月末で、研修プログラムとは別に、個人的に1カ月ほど首都・ダブリンにある語学学校に通いました。

前段として、研修が始まる前のお話を少し書かせていただきます。

語学学校に通っていた期間は、ホームステイ先に滞在し、英語を学びつつ、語学学校のクラスメイトと交流したり、ホストファミリーや語学学校の先生からアイルランドで生活する上で知っておいた方がいいこと等を教えていただきました。

英語と全く関わりのない生活を長らくしていたので、この期間に英語での生活やアイルランド英語の独特なアクセントに少しでも慣れることができたのはとてもよかったです。

語学学校を修了し、いよいよ研修を目前に控えた8月末、ダブリンからコークへ引越をしたのですが、家がなかなか見つからず苦労しました。

ホストファミリーからは、今アイルランド全土でハウス・クライシスが起こっている、家を探すのは難しいし、外国人を狙った詐欺や犯罪が横行している、と聞きました。IIP様にもご助力いただきつつ、ホストファミリーや語学学校の講師にアドバイスをもらって家探しをして、研修が始まる7日前に家が決まりました。現在はひとりで一軒家に住んでいますが、今後シェアメイトが増えるかもしれません。

ホストファミリーや語学学校で知り合った友人たちとたまに連絡を取りつつ、コークでの暮らしを楽しんでいます。

さて、私が研修をしているCork City LibrariesはCity Libraryを中心に据えた9つの分館がある市立図書館です。City Libraryには、Children's and Teen's Library、Rory Gallagher Music Library、Reference Library、 Local Studiesが含まれています。

私はCity LibraryのCataloguing sectionとRory Gallagher Music Libraryに所属しています。現在の主な仕事は、CDやレコードの書誌情報の更新、展示準備、ソーシャルストーリーの作成です。また、12月に館内でクリスマスソングを演奏することになったので、本番に向けて同僚と練習をしています。

みなさんとても親切で、質問にも丁寧に答えて下さります。休憩時間が多く(朝の休憩、昼食休憩、午後の休憩とあります)ゆったりと仕事をしていて、職員同士の交流が盛んです。

コークの方々はとても早口で、アクセントも独特です。もうすぐ研修を始めて2カ月経ちますが、やっと慣れてきたところです。 

これまでの研修で、日本の図書館の遅れを感じる場面が多々ありました。

こちらの図書館では、全ての資料はRFIDで管理されています。アプリ上で蔵書検索から予約までできて、アイルランド国内の図書館であればアプリ上から相互貸借の申し込みもできます。

資料の貸出・返却は専用の機器を使って利用者自身で行い、カウンターでは利用に関する質問のみ受け付けています。予約本の受け取りについては、一部の館はまだカウンターでの受け取りになっていますが、ほとんどは予約取り置きコーナーに置いてある資料を利用者が持っていくスタイルになっています。

また、社会的マイノリティに対する配慮、SDGsへの取り組み、自閉症の子どもたちへのサポート等、様々な取り組みを積極的に行っています。公共の施設として私たちが取り組んでいかなければならない課題である、という意識が職員の中でしっかり共有され、根付いているように感じました。

私が日本で研修前に働いていた図書館はとても忙しい職場でした。しかし、ほとんど同じ業務、むしろイベント量や取り組みの多いこちらでは、働き方にかなり余裕があるように見えます。ITを活用している、という点は大きいと思いますが、引き続き研修を通してどのような工夫がされているのか学んでいきたいと思います。

夢のような3ヵ月があっという間に終わってしましました。アイルランドの人々の温かさを身をもって感じることができ、私にとって第二の故郷とも言えるくらい大切で思い出深い国となりました。

子供たちが最後に私との思い出を語ってくれたり、ハグをしてくれたり、教室に会いに来てくれたり、すべてが愛おしくて貴重な経験です。日本のことをたくさん質問してくれたり、日本の文化に興味を持ち始めてくれた子がたくさん出てきたりして、自分がアイルランドに行った意義を確認できたように思います。

ホストファミリーにも恵まれ、こんなに素敵なホストファミリーに出会えたこと、素敵な学校でボランティアが出来たことなどこんなにも素敵な機会を与えてくださったIIPには心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

アイルランドに来て早くも2か月が過ぎました。こっちでの生活や学校のシステムにも慣れてきたおかげで学校の先生方や子供たちともたくさんコミュニケーションを取れるようになってきました。今月は英語の補習授業も担当させてもらうことができ、様々な学年の子供たちと関わることが出来ました。休み時間などを使って折り紙を他学年の子共たちに教えたり、日本のテレビ番組やアニメ、漫画の話で盛り上がったりすることができ、本当に充実した1か月を過ごせたと思います。

た担当クラスでは箸の使い方とひらがなを紹介しました。持ち方、使い方全てに子供たちは興味を持ってくれ、学校のスナックタイムで積極的に箸を練習したいという子がたくさんいて本当に嬉しいです。箸の使い方を練習するとき最初の方はポップコーンやマシュマロを使って練習をし、慣れてきたら豆や小さく切ったニンジンなどを使って毎日練習しています。上手に使えるようになった子がまだ上手く使えない子に教えてあげるようになり、教室内での良い連鎖がたくさん見られるようになってきました。また、ひらがなの紹介では、粘土を使ってひらがなの形をインプットさせてから、実際に自分の名前をひらがなで書く練習をしています。ひらがなにも興味を持ってくれているのですが、「忍者」や「侍」などの漢字もすごく人気なので今月からは漢字も少しずつ扱っていく予定です。

2月には1週間のミッドタームブレイクがあり、ホストファミリーと一緒にアイルランドの南から西側を旅行してきました。地域によって全然違うアクセントがあるということで、ホストファミリーが色々なパブに連れて行ってくれ、地元の人と話す機会をたくさん設けてくれました。話すスピードがものすごく早かったり、独特のアクセントがあったり聞き取るのはすごく難しかったのですが、アイルランドのローカルな部分も経験出来て非常に貴重な経験となりました。
 
残り1か月の研修となりましたが、悔いの残らないよう思いっきり楽しみたいと思います。
IIPが手配してくださった研修校(小学校)以外にも、自力で交渉をかけて何校かの中高に訪問できたのは大変幸運でした。様々な校種に赴き、実際に多様な教育形態を見れましたし、多くの先生方ともお話できて、国全体の教育方針も掴むことができました。交渉の掛け方は、とにかく学校関係者や保護者、地域のコミュティーで出会った方にかたっぱしから声を掛け、教育に携わっている方がいらっしゃったら連絡先を聞く、その他にも近くの街にある学校をピックアップしてホームページに行き、そこに連絡先が載っていたら連絡をとる、などです。いきなり連絡を取るわけですから、風当たりが厳しいこともありますし、打率は低いですが、それでも、何事もやってみなくては始まらないからとにかく行動してみよう、と思えるのはこちらで暮らしているからこそ身についた姿勢のように思えます。
アイルランドでの研修が始まり、3週間が過ぎました。 イギリスで同じ校種(小学校)で6週間程研修した後ですので、立ち回り方を学んで随分スムーズに自分の要求も伝えられるようになり、充実した活動が送れています。授業見学も日本紹介も学校側が振ってくれるのを待つだけではなく、具体的に自分は何をしたいのか、何ができるのかを積極的に提案・模索することが肝要だと実感しています。学校側は私にとって良い経験をさせてあげたいと常におっしゃってくれていますので、大変協力的でよく相談に乗ってくださり、親身に助けてくださいます。イギリスでの研修のはじめの頃はあまり自分の要求ばかり主張していてはいけないのではないだろうか、言われたこと以外のことを勝手にやっては迷惑ではないだろうか、とても感謝しているのに現状に不満があると思われてしまうのではないか、と考えてしまって悩んだこともありましたが、相談すればきちんとわかってくださいましたし、このようにすれ違ってしまっては限られた研修期間を無駄にしてしまいますので、今回ははじめから伝えたいこと、言葉にしなければ伝わらないこをはっきり伝える、ということと、受け身ではなく積極的に動く、余計な遠慮はしないということに留意していい形でスタートが切れたと思っています。言われたことを完璧にこなせるようになるまで不満や要求を口にしてはいけない、受け入れるからにはある程度先方がアレンジしてくれていてその枠からはみ出てはいけない、という感覚が前年に日本で教育実習(中高)を経験した私のなかにはあったため、日本と異国での職場環境や文化の違いは考えさせられるものがあり、今となってはとても良い経験ができたと自負しています。

近況としましては、学校の先生、職員方やこちらで知り合った友人などを通して現在5校ほどの中高に見学やインターン受け入れのお願いを交渉しており、うち一校は内定して訪問させていただく期間も決定いたしました。小学校と並行してこのような経験ができるのも、協力してくださった皆さまのお陰ですし、こうして自分が実現させたいと思ったことを早い段階から積極的に口にし続けたことが功を奏したと思います。中高へ訪問する際は小学校でお手伝いさせていただく時間が削れてしまいますのに、私にとって良い経験になるのならと先生方も親身に協力してくださって推薦状のようなものまで書いてくださり、本当に感謝が尽きません。今後とも皆さまのご好意を無駄にせぬよう、私にできることを一つずつ模索し、精一杯努めていきたいと思います。
学校に赴任して1か月がたちました。挑戦した授業は「箸の使い方」「折り紙で犬、ブタを折る」「着物」「日本人の食生活」「地震」「茶道」「華道」などです。所属校はすべての教室にインターネットとスクリーン・プロジェクターが完備されているので、写真を見せながら、「これはなんでしょう」と質問しながら授業を進めることが多いです。対象は3歳から12歳までで、幼稚園児の児童とは折り紙をしながら接しています。

保護者用のワークショップを企画している教員から「生け花」の授業のお話を受けたので、前日までいろいろと調べてどうにか教員の皆さんと保護者の皆さんに日本の生け花をお伝えしました。

また、近くの高校にも見学できる機会を頂いたので、3日ほど訪問させていただき、高校生に日本の「茶道」を伝えました。英語のほうはまだまだできないことのほうが多く、聞き取れないままに過ぎてしまうこともあります。あと1か月でアイルランド生活も終わりですので、1時間1時間を大切にし、やっていないことをやりきって次の国へ向かいたいと思います。これからは授業見学の機会を作り、引き続き生活を楽しんでいきたいです。
先月7か月間お世話になったアイルランドの学校に別れの挨拶をしました。今思えばあっという間でしたが、とても充実した毎日を送れたと思います。こちらに来て1番感じることは日本人に対する信頼がものすごくあるということです。今やトヨタをはじめ車や電化製品の日本企業が海外進出している世のなかで、日本の製品はやっぱり良いととても評判がいいこと。

また、昔日本に行ったとき、日本人はとても親切だったなどたくさんの人から日本人に対する好印象を聞く機会がありました。とても喜ばしいことですが、自分はそのいいイメージを壊さずにいられているのかということをよく考えました。こちらでは私はたった一人の日本人で、こちらの人たちにとっては私=日本人、私の行い次第で日本に対するイメージが決まってしまいます。常に日本人の代表であるという意識がとても大切だなと感じました。

また、こちらの人は本当に親切です。何か困ったらすぐに助けてくれます。こちらの人に親切にされるたびに、自分は今まで人にここまで親切にできていただろうかと自分の行動を振り返ることがよくあります。

今月からは新たな地で研修が始まりました。今までで得た経験を生かしながら、新しいことにも挑戦していきたいと思います。
文化紹介のひとつとして「食べ物」は魅力的です。日本人は海藻を食べる、という知識を持っている生徒は多いので一度紹介してみようと、海苔巻きせんべいを紹介しました。その時にクラスの先生に言われたのは「食べてみたいかどうかを必ず確認してからにしてほしい」ということでした。低学年では躊躇する生徒が多く高学年では食べてみようとする生徒が多くいました。
こちらに到着してから、予想通り宗教の質問をよく受けます。その際には日本人は特定の宗教を信じている人は少ないけれども神を信じていないわけではないと必死に説明を繰り返していました。あるとき、いつも通り「あなたの宗教は?」と聞かれ一生懸命上記の説明をしたところ、アイルランドでは宗教の質問は単純に興味があって聞いているだけ、名前を聞いているようなものだからそんなにナーバスになる必要はないと言われました。私の中で、日本以外の国では「無宗教」=「神を信じない野蛮人」と見なされるのではないかと非常に心配していたので上記のように言われとても安心しました。実際、アイルランド人はほとんどの人がカトリックですが近年のアイルランドではほとんど形骸化しているとのことでした。宗教の認識、文化の違いを日々味わいながら過ごしています。
日本文化の紹介には、やはり「もの」があるといいですね。子どもたちの興味の示し方が違います。折り紙、着物、習字など道具を使っての紹介にはとても関心を示してくれます。でも、もの、なしでとても盛り上がったのが「なべなべそこぬけ」でした。小4のクラスで紹介しました。はじめは2人組でやって、4人組、6人組と人数を増やしていき、最後にはクラス全員24人で裏返してまた元に戻って、を成功させると大喜び。体を使った遊びは楽しめます。「はないちもんめ」「だるまさんがころんだ」も紹介してみたいと思っているところです。
ロンドンを発ってから、約1か月がたちました。
こちらはロンドンと違い、日本人はほとんどいないので、最初はここでやっていけるのか少し不安でしたが、毎日楽しく過ごしています。
私の学校は4~12歳の子供がいるところです。最初の1週間は見学させてもらいました。その後はタイムテーブルを作ってくださったので、それにしたがって教室を回っています。今は主にアートの時間を担当していて、折り紙を中心に子供に教えています。またこの学校は異文化交流が活発で、この前そのイベントがありました。生徒たちが事前に世界の国々について調べてホールにディスプレイを作成し、当日はアイルランド以外から来た生徒とその家族が民族衣装を着たり、その国の言葉を教えたりしていました。私も1ブース頂けたので、浴衣を着て授業では見せていない少し複雑な折り紙をしました。平面の四角い紙からいろんな形ができる事にこちらの人はすごく興味深いようです。
また、学校外の活動では、最近学校の方に誘っていただいて、アイルランドで盛んなゲーリックフットボールを始めました。このスポーツはラグビーとサッカーの間のような競技で、学校でも大会が開かれています。こちらであった人にこのスポーツを始めたと伝えると、大変喜んでくださって、それだけで結構会話が弾み、距離が一気に縮むように感じます。

アイルランドへ来て3週間になります。Rathgar JSは私立の小さい小学校なので、ユニークなものがたくさんある学校です。毎週のように課外授業があり、私も美術館や刑務所だった博物館へ同行させてもらいました。また週に2回「ゲーム」といって校外で行う体育のようなものがあり、授業準備が忙しくない限りは参加するようにしています。独自のカリキュラム・教育思想を持っているため、なかなか慣れないことや時には理解に苦しむような習慣もありますが、これも文化の違いだと思い、理解できるように頑張っています。

先週は6年生のクラスで文化紹介への導入も兼ねて自己紹介をしました。こちらの生徒は既にたくさんの日本人インターンと出会っており、混乱を避けるため、少し詳しい内容の自己紹介にしました。私の場合、名前の発音が難しいらしく、なかなか覚えてもらいにくいので、まず名前について説明しました(由来、漢字が使われている事、姓名が逆になること等)。私の姓は先祖の職業をそのまま表しており、ファーストネームの方も左右対称になっていたりと説明しやすく、生徒もとても興味深いと言って聞いてくれました。また、習い事をしている生徒も多いので、私の小学生時の習い事リストを作ってその様子の写真を紹介しました。オランダではPreziを使ったプレゼンが定着していましたがこちらではそうでも無いようで、「初めて見たけど面白いね」と評価していただきました。
このサイトでは日本の童謡の英語訳が紹介されています。
この訳はどうなのかな...?と思う部分もありますが、オリジナルのリズム、メロディーで英語で歌えるようになっています。よかったら参考にしてください。

http://www.edu.dhc.co.jp/fun_study/kotonoha/kotonoha_001/

また、このアニメーションは昔の日本が分かりやすく、また、おもしろい絵なので、とても受けがよかったです。日本のバンドのミュージックビデオです。
日本の鬼、きつね、たぬき、神輿、祭り、田植えなど、英語力があまりなくても映像とともに単語を言うだけで理解してもらえると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=JSFjSIM3oMc

日本の紹介として、最初に写真などのスライドショーを見せました。
子ども達は特に相撲や剣道のスポーツに興味を持っていた他、日本の浮世絵などにも興味を持っていました。
忍者、侍、寿司などはみんな知っていました。
特に忍者は人気のようで、休み時間に忍者の絵を描いている子どももいました。

6年生に向けては紙芝居の授業を行いました。「泣いた赤おに」を作りました。
まず鬼というものがどんなものかを説明し、節分の鬼のお面を見せました。鬼は人間を食べることもある、と言うとみんな面白がっていました。アイルランドにはたくさんの妖精についての昔話があるので、それと関連させながら話しました。次に、私が作った紙芝居でみんなに読み聞かせをしました。悲しい結末に、子ども達は考えさせられたようで、友達について考える良い機会となったかと思います。次に子どもたちに何行かづつ話のまとまりを渡し、2人一組で1シーンづつ描かせました。鬼を描くのにすこし苦労していたようですが、楽しんで制作していました。最終的にそのクラスのオリジナルの紙芝居ができました。とても素敵な「泣いた赤おに」ができました。

5年生に向けては日本の伝統文様を描かせる授業をしました。
全体でではなく、違う教室で、課題が終わった生徒4人ぐらいを相手に教えました。
少し難しかったらしく、二時間で描き終わりませんでした。時間がかかりすぎるため、この授業はこれからしないことになってしまいました。次回からは日本の伝統文様を印刷し、それの塗り絵をすることになりそうです。

3年生に向けて、この映像を見せました。
「縁側でダンスホール」という「neco眠る」というバンドのミュージックビデオです。この映像を作ったのは坂本渉太という映像作家です。

http://www.youtube.com/watch?v=JSFjSIM3oMc

昔の日本が分かりやすく、また、おもしろい絵なので、とても受けがよかったです。
日本の鬼、きつね、たぬき、神輿、祭り、田植えなど、英語力があまりなくても映像とともに単語を言うだけで理解してもらえました。

また、朝の集会で何かやってくれ、ということだったので、みんなで「ふるさと」を歌いました。英語訳に先生方含めとても感動していました。次は「赤とんぼ」を歌います。

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