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フランス

生徒...中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)
授業の流れ... power pointでの浴衣・帯・履物の説明 → 実際に私自身が浴衣を着て見せる(服の上から) → 法被の説明 → 希望者による法被着用 → 米津玄師「打ち上げ花火」のビデオクリップの鑑賞 → 日本の祭りの動画鑑賞 (授業時間55分)
 
本来は浴衣用の下着を着用する、と説明しながら、Tシャツの上から浴衣を着る過程を見せました。特に女子は興味津で、身を乗り出して見ていました。「法被を着たい人~」と募ると低学年の生徒は全員、我先に、と手を挙げ順番に全員着て、ポーズを決めたり楽しんでいました。鉢巻きに寿司職人のイメージがあるようで、sushi~と叫んでいました。

高学年になると、恥ずかしいのか着ない子もいました。女子の中には法被は着るけど鉢巻はしたくない、という子もいて、自分なりのファッションに対するこだわりがあるんだな、と思いました。日本の音楽も紹介したいと思っていたので、Daoko×米津玄師の「打ち上げ花火」を聞きました。浴衣や日本の風景も見られるので選びました。

浴衣が一着しかないので生徒全員に着せられないし、、、と悩んでいましたが、法被はさっと簡単に着られる(しかも男女問わず)ので、10数人なら授業時間内に全員着られ、生徒も満足していました。法被は背に「祭り」と書かれたものをアマゾンで3000円で購入しました。探せば、もっと安く手に入るかもしれません。

浴衣を1着持っていったものの、日本では一度だけ着付け教室で着方を習っただけで、あまり理解できていず、情けないですが現地でyou tubeを見ながら事前に練習しました。授業で紹介するのはやめておこうかと逡巡しましたが、生徒の反応も良く、やって良かったです。着付けなんか無理、と思っている人も是非、挑戦してみてくだい。
面白かった授業は中学生(college コレージュの生徒。10~15歳)に対しての漢字の書写の授業です。春夏秋冬から一字選び、筆ペンで練習し、最後にはがき大の厚紙に自分のカタカナの名前とともに正書する、というものです。

渡航前に書道をするかどうか迷ったのですが、結果的に、筆ペンでもそれなりに日本文化を紹介できたかな、と感じました。(もちろん、本当の書道をするに越したことはありませんが。渡航前に、書道をしたら墨汁で服を汚さないか、洗濯で落ちる墨汁は本当にきれいに汚れが取れるのか、水で書いて浮き上がる半紙は枚数が少ないし、etcと悩んでいました。筆も持っていき、本来はこれを使うが、今日は日常に使われる筆ペンを使う、と説明した後で始めました。

苦労した点は、powerpointであらかじめ説明はしてたのですが、最初のクラスで、イラストのように文字を塗りつぶす生徒が目立ち、慌てて、一画につき、一度だけ書く!と言って回ったことです。二度目のクラスからは、最初の説明で、見本を見せながらその点をかなり強調したところ、改善しました。また、何度も練習するということも新鮮なようでした。拙いフランス語での説明に苦労したことと、あらためて、日本文化を顧みられたことが収穫でした。一文字を書いた後は他の文字を書いたり、生徒の好きな言葉(ドラゴンの「龍」や好きなスポーツや将来の夢である「消防士」など)をボードに書いてあげ、それを書く生徒もいました。

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