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親子のスクールインターン

時間が経つのは早いもので、プログラムに参加してから27年が経ってしまいました。
アラスカで3歳の誕生日を迎えた次女は30歳、当時10歳だった長女は結婚して二人の子供の母となりました。
私は、帰国後に教員免許を取得し、現在は社会人の英語研修や、全国の中、高校を回ってコミュニケーション・ワークショップを行っております。

ホストファミリーの皆さまとはその後も家族ぐるみで交流が続いております。
二人の娘の「アメリカのおばあちゃん」となったホスト・マザーに巡り合えたことは家族全員にとって大きな転機であり、また大きな幸せとなりました。

IIP様が結んでくれたご縁に心からの感謝を申し上げます。
 
5,6人ずつの小グループ単位で教えているために子供の特性に合わせた指導はしやすいのですが、1年間授業をするので意欲と知識をいかに持続させるかが課題です。ネタが尽きないように、ネットを中心に教材研究する日々です。
IIpのテキスト「hello japanese」のひらがなや数字の表は、発音がイメージしやすく、イラストも付いているので、こどもたちにも印象に残りやすいようです。
コピーして一文字ずつ切り離しカードにすると、読み書きができないレベルでも楽しみながら繰り返し学ぶことで、自然に習得することができています。

日本語が読めるようになると子供たちの自尊心も高まり、特に、お勉強があまり得意でない子供たちは、得意気に先生や親にひらがな本を読み聞かせたりしています。多少間違えても相手には気づかれないことも大きなメリットですね。
来月卒業(こちらでは卒業とはいわないそうですが)する生徒は、最後の表彰式で日本語のスピーチをやることになりました。
先日は、「三角おにぎり」を作りました。炊飯は私が事前にやっておき、握ることに時間を費やしました。こちらでもsushiは売っていますが三角のおにぎりはないので、3画に握れることは子供たちの自慢の一つになりました。
そして、「いただきます」の意味も伝えました。子どもたちは、食べ物を残したり捨てたりすることに抵抗がないようなので、少しでも意識が変わるとうれしいなと思います。

また、地域のガールズスカウトのお子さんたち向けのボランティアもやらせていただきました。私の娘たちは、福笑いやけんだま、折り紙を教え、私は浴衣の着付けをしました。とても盛り上がり、後日お礼のカードやプレゼントまで頂き、親子共々とても嬉しかったです。
5月に現地入りし翌週から授業を始めて、7月上旬に2学期が終了しました。
NZの学校時程は、登校→90分授業→モーニングティーブレイク30分→90分授業→ランチ60分→90分授業。
1年生~8年生まで計30人程の小規模校ということもあり、子ども達に合わせた授業をするために、高学年を対象に月・水は60分×3、火・木は通常の授業を見学をしながら個別指導、休み時間は日本語を使って遊ぶという形でスタート。

そして、一ヵ月後に中学年対象に60分×2を追加。中学年は日常の遊びを通して日本語への関心が高まった後に開始したこともあり集中して取り組めている。高学年は日本語を、中学年は日本文化を中心に教えています。低学年は中国語の授業があるため来学期以降の予定ですが、担任の先生のご配慮で、低学年在籍の私の娘が毎日一単語の日本語を教える時間も設けていただいてます。

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