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〇 常に英語と接することのできる環境を
二週間英語付けの毎日だった。最初は、日本人か日本語を話せる人がいて欲しいと思っていたが、結果として日本人も日本語を話せる人もいないという状況に置かれたことで必然的に英語で話さなければならないという環境になった。機器や本に頼ることもあったが、電子辞書で調べた単語や、英会話の本に載っている表現を実際に使うことで、本当の力になった。ホストファミリーが話した最後の言葉を繰り返してみたり、分からないことは聞き返したり、簡単な言葉で話してもらったりすることも効果的であったように思う。

また、現地の新聞や広告を見ることで長文の英文を読むことにも抵抗がなくなった。日本に戻ってからも、ホストファミリーとメールでの交流を続けたり、英字新聞を読んでみたり、教員間での英語での発話量を増やしたりすることで英語と接する環境を作っている。また、教室でも、子ども達を賞賛する言葉や、話に注目させる言葉、挨拶などをふだんから意識的に、積極的に英語を使っている。自分自身の英語力アップに向けて、また、子ども達が抵抗なく気楽に英語を話せるような環境を整えていきたい。

〇 異文化理解について
オーストラリアの一般の家庭で生活したことで、オーストラリア人の生活習慣や価値観が少しは理解できたように思う。ホストファミリーが温かく迎えてくれ、全員が聞けば何でも教えてくれたので少しでも分からないことがある時は聞くようにした。共通していることも多く何不自由なく過ごすことができた。ホストファミリーの方々が本当に温かく接してくれた。2020年には東京オリンピックもあるのでその時はぜひ来ていただきたいと思っている。

教育に関しては、各自の得意科目を伸ばし、苦手科目を補強していく「習熟度別指導」や、児童の個性や能力に合わせた対応をしていた。(フリースペースなどで個別に対応。)また、低学年のうちからタブレットなどを用いるなどIT教育を積極的に行っていた。教科書はなく、教師が自由に教材を選んでいる。テキストを見ると「暗記」よりも「考えること」に主体を置く問題が多く見られた。印象に残ったのは、スピーチや発表、話し合いなどを通じて自分の意見を持ち、発言することができる子どもが多かったことだ。小学校のうちから自分の事や思いを自信をもってはなせるような子どもを育てていきたいと強く思った。

このような研修の機会をいただきありがとうございました。自分自身のスキルアップと共に今回体験したことを横浜市の子ども達に還元していきたいと思っている。

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