
2017年12月
また、はじめてクリスマスを異国で過ごし、同じ「クリスマス」というイベントでも日本との違いを強く感じました。こちらのクリスマスは日本でいう正月と似ていて、家族でゆっくりと過ごすことが多いようです。お店や公共交通機関も24日の午後から26日の朝までは閉まっていることも驚きでした。
先生方もオープンな方が多く、急に教室に飛び込んでも、いつでも受け入れてくれます。これまで訪れたヨーロッパの国とは全く違う雰囲気があります。また、日本でよく聞く'海外では'という情報の多くはアメリカ側からのものだと感じられる場面が多くあります。
語学学校では、大変刺激を受けながら授業に参加しています。英語力に関しては、自分はlisteningが弱いのでlisteningを重点的に鍛えれば改善できるはずだと考えていましたが、授業を受けるうちにlistening以外の力も総合的に向上させなければlistening力も向上しないと気づき、現在の日本の英語教育が4分野バランスの取れた能力向上に力を入れているのにも納得しました。
習字の授業を美術の授業で行いました。習字をしたことのないもしくは習字が何なのか知らない子供達に、一から説明しなければいけないことで、持ち方やはね、とめ、はらい、など字をきれいに墨を使って筆で書く」ということについて自分も考えさせられた機会でした。文字は「花」を選び、呼び方や意味を話しただけでも「へえ~」と言ってくれました。思っていたよりもスムーズに書いてくれたので、片付けも時間内に終わり、先生も楽しんでくださいました。
最近は、子供たちが育った環境や過ごした場所がどんな風に人に影響するのかということについて考えます。
日本で丁寧に細かく指導する部分をこちらでは子供の判断や想像に任せたり、逆に日本で細かく指導されているからこそ日本で出来るようになることもあり、それぞれ教育の違いがそれぞれの良い部分につながっているんだなあと思います。
そして放課後のアフタヌーンクラブという日本の小学校にあるような児童会にも参加しています。そこで折り紙がとてもウケました。
はじめは、ひとりの子が折り紙の遊び道具を持っていて、「あれ作れる?」というところから始まりました。それを作ってあげると、他の子も興味を持ちだし、「新しいのが作りたい」と言ってくれる子が増え始め、毎日のように新しい折り紙の折り方を家で調べて学校へいく日々でした。作った2種類のものを糊で貼って新しい作品を作ったり、持って帰って飾っているといてくれる子もいました。何枚かを組み合わせて立体を作ってあげると、目を輝かせて喜んでくれました。
まだまだ自分の動き方が分からず戸惑うこともありますが、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
11月に入り、月末に一気に冷え込んで積もった雪も解け、『魔の11月』が始まった。暗くて陰鬱な、一年で最も鬱が増える季節だと言われる。確かに、一日中暗く気持ちが沈むのがよく分かる。私も気候とホルモンの関係で、何も手につかないやる気の起きない日々があった。北欧デザインが日本でも近年人気であるが、あの白木の家具や、ビビッドな色・柄のテキスタイルなどは、この陰鬱な日々を少しでも快適に過ごすための知恵なのだと思える。
また、ここでは誕生日を迎えた場合、「誕生日おめでとう!」とケーキが出てくるのではなく、「誕生日です!」と当事者がケーキを振る舞う。うちの学校だけかと思っていたら、この国の習慣なのだそうで、おかげさまで無事にまた一つ年を重ねられましたよという周りへの感謝の表れなのかもしれない。最初は衝撃であったが、郷に入ってはということで、私も今月の誕生日にはベイクドチーズケーキとレアチーズケーキを作って行った。自分の誕生日にケーキを焼いたのは初めてだったが、いい経験だった。人間関係の希薄なこの国にあって、これは職場の環境作りに一役買っていると言えるのかもしれない。
先月ら引き続き、一年生対象のtiimijakso(チームビルディング)に見学に行かせていただいている。ただし、こればかりが一日中続くので、生徒も飽きてしまい、集中力が続かない。参加する生徒、しない生徒にも分かれてくるし、舵取りの仕方は難しい。気になるのは、やはり担当の先生方の疲労度合いである。3学期は教科指導はなくこれだけ、しかも一日中、しかも初の取組、となると疲れるのも仕方ない。一年を通して割り振る、週のうちもしくは一日のうち一時間とか数時間とか、バランスを考えた方がいいのではというのが個人的な感想である。今月28日に3学期が終了したが、それとともにtiimijaksoも終了した。29日から4学期が始まっているが、やっと普通の授業に戻れるという声が聞かれるのは、やはりそれだけしんどかったということでもあると思う。この取組に関しては、趣旨に関しては賛成するけれど負担が大きいという意味で反対されている方も多い。日本の総合的な学習の時間を、負担が少ないと教科科目に読み替えてしまうのと考え方は似ている気がする。以前近隣の学校でもこれに取り組まれたが、負担の大きさからその一度きりで終わってしまった経緯があるそうだ。今後この学校がどうされるかは分からないが、今回を失敗と結論付けて終わってしまっては残念である。それに実際チームビルディングはフィンランドの生徒に必要であると自信を持って言える。「自主自立」を小さいころから叩き込まれるこの国の子どもは、自分自身の責任はとれるが、組織で動くということは本当に苦手のようである。決して眠ることなく授業にはきちんと向かえる生徒が、こういったチームでの取組になったとたん、床に寝そべり、頭上には紙飛行機が飛び交い、外部講師が話すも、携帯から目を離さず、私語ばかり...と、参加姿勢としては最低なのではと思えるもので、あまりの変貌ぶりに驚きが隠せなかった(本校は市内でもトップレベルの学校である)。日本であれば体育の先生の怒号が飛んでくるところであるが、フィンランドの先生は嫌な顔はするが、叱り飛ばすということは絶対にしない。それも国民性なのかもしれないが、これは講師に対する礼儀や話をきくマナーという意味でも、世界的なスタンダードという点でも、しっかり指導するべきところなのではないかという風にも感じる(そう思うのは日本人的考え方なのかもしれませんが)。
そして、こういった協働作業の機会が少ない問題点は、協調性が育たないのもさることながら、リーダーシップが育たないことが大きな問題であると思う。チームによって、何人かはきちんと活動をする生徒はいるが、チーム全体を仕切る、まとめる、という生徒の存在は皆無である。やる人はやる、やらない人はやらない、そしてやらない人を誰も注意しない、と、ここでも個人に任されている感があり、チームビルディングであってチームビルディングでないというのが正直な感想である。そこには、チームのメンバーや講師など、相手に対する敬意というものが全く感じられなった。こういった状態を自分たちが問題視していないというのが一番の問題ではないかと思うし、この子達にこの科目が必要だと思われた先生方の意見は正しいと思う。
フィンランドの学校教育は世界的に有名ではあるが、大学教育に関しては耳にしないように思う。ここの大学院におられる日本人研究者によれば、学者は他国での学会に行ったところで、横のつながりを作らずに帰ってくる、とため息をついておられた。また、どこかの国とのプロジェクトでも、その国出身者がいるのにその人物に声をかけず、アドバイスも受けず、そこにある人脈の使わず、ということが多々あるらしい。本当にプロジェクトなどの活動や人脈作りなどが不得意、というよりやり方を知らないという方が正しいようだ。現状では、協調性やリーダーシップを育もうにも学校の教育活動にその機会がないため、形を変えてでも、こういった活動は継続した方がよいと思う。ただし、講師側のコーディネートの仕方にも問題を感じた。数人での活動は成り立っても、1チームの人数が多くなればなるほど統率しづらくなり、蚊帳の外の人間が出てきてしまうのは当然だ。与える側の力量が問われることを痛感する。まずはマテリアルの充実や、方法の見直し、講師の育成が急務である。
一年に一度の、救命救急講習があった。座学に一時間、実技に一時間である。私は最初の一時間の時間帯には授業があったため、実技から参加。人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの使い方など、やることはほぼ日本と同じであった。ただし、日本のように「大丈夫ですか!」「誰か救急車お願いします!」「意識なし!」「気道確保!」など指差し確認、声出し確認はなかったが、これは絶対にあった方がいいと思った。心臓マッサージでは、なんとBee GeesのStayin' aliveがかかり、この速さで心臓マッサージをするようにと指示があり、びっくりした。実際に人形を使ってやっていると、少しスピードが速いと言われ、救命士さんに、真横で"Stayin' alive"を歌われた。今後心臓マッサージをするときには、私の頭には永遠にこの歌が流れると思う。
Now, I satisfied with everything in Finland life. The most important reason is that I can challenge everything I want to do.
In this month, I challenge to do sport festival in Finland school. I have prepared for this event for two months with my friends and teacher. I had a great time with everyone.
研修校では、留学生向けのESLの授業を主担の先生のアシスタントとしてやってきましたが、最近は、1日3コマの各授業時間とも半分(40分)はメインで教える時間を頂き、Grammar, Critical Reading, Socialinguisticなど曜日に分けて教えています。本当にやっとここにきて担当分野は英語で授業がスムーズに出来るようになり、最終的にはどの分野の授業でも教えることができるように教授法を身につけていければと考えてます。
また、課外では、トロントの日本大使館が主催で年に1度定期的に行う、現地で働く日本人または日本語教育関係者に向けた研究会で、私が今行っている活動を報告するプレゼン機会をいただきました。たいした活動も出来ていない私ですが、この機をきっかけに、今いるロンドンでだけでなくオンタリオ州にいるたくさんの先生方や商工会議所の方とつながることができ、たくさんの情報、アイデアをもらえるようになったのは非常に助かっています。
最後に、いま現地の高校・大学と兵庫の高校・大学との間で新しい交換プログラムが進行しており、その間にはいりとりまとめを依頼され行っています。とてもおもしろいプログラムで、無事に協定が結べればと尽力しています。私がカナダで研修した証として残れってくれればこれ幸いだと思っています。
12月は、平行して資格習得のため受講しているTESOL/DIPLOMAの前期修了テストもあり、毎日毎日が更に時間に追われるでしょうが、充実した日々が続いており、毎日が楽しく過ぎていくと思います。充実感溢れた気分で年内が終わるよう、12月も頑張りたいと思います。
フィンランドでは、特別支援学校中等部や通常の学級の支援級卒業後は、特別支援学校高等部ではなく、主にこうした専門学校(職業訓練校)への進学となるようです。調理、メディア、木材加工、コンピューターなど様々な専門領域のクラスに加えて、その専門を決めるためのクラス(VALMA)、将来の就労や自立した生活の準備のためのクラス(TELMA)があります。
半月ずつ入らせていただいた2つのTELMAクラスでは、それぞれ生徒が必要とする支援やその度合いが異なっていましたが、どちらのクラスでもクラス担任の他に多くのアシスタントの先生(教員ではない)がついていて(そのうちの一つのクラスでは、マンツーマン)、生徒たち一人ひとりがとても手厚い教育・支援が受けれているように思いました。そして、どちらのクラスも先生とアシスタントの先生との間での情報共有・意見交換が活発に行われていて、チームの連携を強く感じました。
専門学校なので、日本の特別支援の生徒の一般的な進学先である高等部(普通科)との簡単な比較はできませんが、より就労への実践的な経験を積む時間や、個々、少人数での活動が多かったです。障害者の就労についてはどちらの国でもまだ厳しい現状がありますが、学校を卒業した後の特別支援の生徒の将来について考える、よい機会となりました。
①毎日のご飯、調味料、お弁当、伝統料理などをまとめて「日本の食事」として授業をしました。写真を見せて気づいたことを発表してもらい、そのあと私が補足する、という形式にしました。その後、手巻き寿司(ツナ・キュウリ・チーズ)を作って食べました。いただきます、ごちそうさま、も練習しました。
②日本の服装(普段着、制服、冠婚葬祭など)を紹介しました。学校に浴衣や法被がいくつかあったので、その後、制服の上から着てもらいました。また、この時が最後の授業だったので、今まで使用したパワーポイントを抜粋したものを配布し、3か月の振り返りをして終了しました。
日本語の授業以外では、Athletic day で教員の昼食を校長先生と作ったり、放課後に行われたGALAでPTAのお手伝いをしたり、Art Exhibitionに参加したりしました。生徒の教室での様子だけでなく、いろいろな表情を見ることができて楽しかったです。
NZでの研修が終わりました。日本語(日本文化)を教えるのは初めてで、日本について自分自身が初めて知ることも多く、発見もたくさんありました。実際に授業が始まれば生徒の反応が楽しみだったり、もっと工夫をしたくなったり、日本にいるときと同じように教員という仕事が楽しめました。生徒も先生方もとても優しく、無事に研修が終えられて良かったと思います。
2週に1度、数学科教員による教科部会が開かれていますが、その中で毎回1人の先生が指導法などのアイディアを持ち寄り共有するSHOW&TELLという時間があります。今回は私の番でしたので、2020に向けて進んでいる新学習指導要領「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)について紹介しました。
ジャパニーズクラブの活動では、日本から持参したけん玉、だるま落とし、コマ回しを体験しました。特にだるま落としはコツをつかむのが早く、楽しそうに取り組んでいました。また翌週は、生徒が最も楽しみにしていたお好み焼きを調理室で作りました。前週に作り方・材料を日本語の単語を含め学習しのぞみました。また、お箸の使い方の学習も同時にできました。材料はウスターソースを日本雑貨店で購入すれば、他は現地で調達できます。生徒からお金を徴収し、買い物はホストファザーが手伝ってくれました。