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2018年02月01日・Natsumi Makino・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
こちらで研修を続けて3ヶ月が過ぎました。これまで基本的には小学1年生・2年生の授業補助をさせてもらって来ましたが、年が明けてから上級生の授業も見学させてもらえるようになりました。

そこで改めて気付いたのは、「キャリアの差に関係なく、授業者が観察者に対して同等に扱ってくれる」ということです。
研修校はかなり大きな学校で、学年によっては教室がかなり離れていることや担任の先生だけでなく第二言語専門の先生、アシスタント、特別支援教育専門の先生もおられ、しばらく経った後初めて会った時に「あなたのことあんまりみたことないんだけど...」という会話も行われるほどです。

そこで、私が6年生の英語の授業を観察させてもらおうとすると、「教師 になるために勉強している訓練生」という受け止め方をされることもあります。日本で言う教育実習生のような立場です。しかし授業をする先生は、私を「訓練生」と捉えたとしても、私が見に来ても良い授業観察の時間割を作ってくださり、そして授業後の質問にも根気強く答えてくださいます。自分にも教育実習生を担当した経験がありますが、「ここまで相手を尊重出来ていただろうか」と逆に自分を省みる機会になりました。

相手の経験等で判断することなく、学びたいという意欲に100%の姿勢で答えてくださると、自分の授業観察をする姿勢もよりいっそう高まりますし、「邪魔かな」とちょっとでも考えていた自分が恥ずかしくなります。「学びたい」と姿勢を見せる人に対して、自分 もできる限りの事で応えること、これはこれからの教師人生においてもとても大切な事だと考えされられました。

来たばかりの頃は毎日の生活に精一杯でしたが、少しずつ研修校先生方や子供達のおかげで、上記のようなことにも気付けるようになりました。今まで自分が日本で経験してきたこととこちらで感じたり思ったりしたことを学びにかえ、改めて残り少ない期間の過ごし方を考えて行きたいと思います。

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