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夏休み明けに、5日間、6年生の校外宿泊学習に同行させてもらいました。行先は、デンマーク人にとって特別な島だと言う、ボーンホルム島です。デンマークの他の場所では見られない自然が多く見られることから、学校の校外学習先としても人気があり、多くの子どもが校外学習で一度は訪れるそうです。

当日は、駅集合で、電車とバスとフェリーを乗り継ぎ、スウェーデンを経由してボーンホルムまで行きました。4泊5日でしたが、移動を除くと実質の活動期間は3日間で、3日間とも宿泊先から自転車をレンタルして、みんなで観光地を見て回りました。3日間でサイクリングした距離は、合計で100㎞以上でしたが、大きなケガも病気もなく、全員元気に過ごすことができました。デンマーク国内はどこもそうですが、走りやすい自転車道があり、天気にも恵まれて、景色を楽しみながらとても気持ちのいいサイクリングでした。日本でも同じような校外学習ができたらなと思いますが、交通事情や一クラスの人数を考えると、無理だろうと感じてしまうのが残念です。

今回宿泊した場所は、家族が休日を過ごすような貸し家(?)で、各家には、2つの寝室と居間、バスルームと台所があります。各家に子どもたちが5人前後のグループで宿泊し、朝食と昼食は、すぐそばのスーパーで、決まった金額以内でグループごとに買い物をして、自分たちで準備して食べるというやり方でした。事前に買い物リストをグループごとに用意していたようで、どのグループも上手に買い物をして、夜には、自分たちでケーキなどを作ったり、簡単なスナックを食べたりして、グループごとにそれぞれの家で楽しく寛いで過ごしているのが印象的でした。学校の友だちと一緒に買い物をして、食事を準備してなどの活動を、自分たちでやるというのも、とてもいい経験だなと思いました。また、先生たちが、細かく食事の準備や片付け、部屋の整理整頓などを言わなくても、さらに日本のように一人一人が係などを受け持っていなくても、大きな問題が一つもなく、最後の日にはきちんと家の中を片づけて、朝早い出発に全員が間に合うように準備し終えていたことにも驚き感心しました。

低学年の校外学習に同行させてもらったときにも、日本とは全く違う様子に驚きましたが、今回も、日本の学校のやり方と違うところをたくさん見せてもらい、とても充実した時間でした。また今回は6年生ということもあり、英語で子どもたちと会話をすることも多く、それも、とてもいい時間だったなと思います。なかには、遺跡のガイドツアーの際に、ガイドさんが話すデンマーク語を、その場で英語に訳してくれる子どももいて、とても感動しました。さらに夕食後は、引率の先生たちとのんびりコーヒーなどを飲みながら、デンマークのこと、日本のこと、それぞれの教育のことや、お互いの家族のことを話したり、一緒にクロスワードや数独をしたりという時間もあり、本当に素敵な貴重な体験をさせてもらいました。

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