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2017年9月

新学期が始まり、1ヶ月半経ちました。今学期から新しい研修校になったのですが、こちらは規模が大きく、施設も新しいので設備が整っています。

教師たちはデジタル教材とSMARTという機材を使いこなし授業を展開させています。教育予算が充実しているフィンランドの教育現場を羨ましく思います。また、教科書も優れていると私には感じるのですが、教科書はあくまでも参考書であってもっと他の活動を取り入れて授業を進めるようにと打診されているそうです。

ほんの少しですが、私も日本文化紹介の時はやはりプレゼンテーションソフトを活用したり、動画を多用して授業を行いました。
長かった夏休みが明け、新学期が始まりましたが、今年度も引き続きKindergarten~Grade3までの4クラスを担当しています。夏休み明け最初の授業では、生徒たちの集中力がなかなか持続せず、担任の先生に助けていただき、なんとか初日の授業を終えることができました。

また、Kindergartenへ上がってきたばかりの子どもたちには、他のクラスよりもより簡単でゲームチックな授業を考えなければならず、昨年度より少し工夫が必要になりそうです。また、今年度はPrimary Schoolの授業以外で、High Schoolの課外授業や寮のイベントなどでも声をかけてもらえる機会が増え、嬉しく思っています。

カナダに来て5ヵ月が経過し、リスニングの能力は少し伸びたとなと自分でも感じていますが、スピーキングはまだまだ改善が必要だと感じる場面が多く、落ち込む毎日です。より円滑にコミュニケーションが取れるようになれば、今の状況をもっと楽しめるはずなので、なるべく積極的に色々な場所へ出かけていくよう心掛け、残りの7ヵ月を充実して過ごせるよう頑張りたいと思います。
イギリスの中学校での研修が始まり2週間が経ちました。

トリニティースクールは日本の中学校に似ている感じの雰囲気で、教室移動は並んでいく、集会へ行くときは言葉を発しない、集会中は顔を上げて話を聞くなど厳しく指導されている印象です。

初日に校長先生が「校内で見かけたらセンセイと呼んであいさつするんだよ」と僕を紹介してくださったおかげで、日本の学校かと錯覚するくらい「ハーイ!センセイ」と声をかけてくれます。お辞儀をしてくれたり、コンニチワと言ってくれる生徒もいたり教師に対しての敬意を感じます。

①学校の様子
先生方はネクタイ着用のオシャレな正装で授業をされていて、さすがイギリスの学校だなと感じました。また、生徒が教室に入室する際、教員が全ての生徒と握手をして挨拶をかわすというこだわりぶりには感心されられました。(思春期の生徒がよく嫌がらないなと不思議でもあります)。

遅刻や忘れ物、態度についての生活指導も厳しく、昼休みや放課後に主任の先生と話をしている様子をよく目にします。(叱るというよりは改善策を生徒に寄り添って考えている様子)全教室にプロジェクター&ホワイトボードが設置され、先生方は全ての授業やホームルームのパワーポイントを準備しています。

配布物もほとんどなくホームページ上で各自チェックするというスタイルなのでペーパーレス化も進んでおり仕事もシンプルに感じます。宿題ですらホームページのマイページに掲載されます。

②驚かされる道徳教育
公立校でありながらミッションスクールなのですが、宗教教育・道徳教育は日本と大きく違っており、本当に驚きました。礼拝という名の全校集会やイギリスの学校ではメジャーなハウスシステムと呼ばれる学年の壁を越えた縦割りの集会は毎週あるわけですが、そればかりでなく、毎日のホームルームの時間でも、生徒を勇気づけたり、自らの将来について考えさせたり、今現在世界中で起きている問題について考えるなどの、人間としての在り方を毎日シャワーのように浴びています。

特に金曜日は上級生が下級生の教室に出向き道徳教育をするという、非常に革新的な取り組みにも驚かされました。教科教育を越えた教員の本来あるべき姿について痛感させられています。特に日本は来年度より道徳が教科化されるわけで、言動の一つ一つから人間の生き様がにじみ出るような教員像を目指さないといけないのだと心から感じました。ちなみに毎時間の授業で用意された聖書のフレーズを生徒が読み上げるという取り組みも効果的だと感じています。

③数学の授業
イギリスにはGCSEという義務教育終了時の全国的なテストがあり個々の将来を大きく左右します。なのでそれに向けて頑張っているという様子で、GCSEという言葉は毎日耳にします。カリキュラムが前後しているのもあり、11歳で平方根を知っていたり、12歳で小数の掛け算割り算のひっ算の練習をしていたり、色々と疑問に思う点は多いのですが、日本の高校入試に向けた勉強はハイレベルなのだなと感じました。

ただ、大きく違っているのは生徒が授業に向く姿勢です。斜に構えている日本の生徒とは異なり、本当に楽しそうに授業を受けています。塾に行っている生徒が少ないのもあると思いますが、授業1時間で多くの事を吸収しているように感じます。クイズ形式の授業や実社会で使える問題を取り入れたりと先生方が工夫されているのもあると思いますし、何より自尊感情が高いのかなと感じます。

ちなみに生徒は教科書をもっておらず、教員が準備したパワーポイントをノートに書き留めながら授業が進んでいます。教室備え付けのエクササイズブックで練習問題を解いたりすることもあります。

④ジャパニーズクラブ
週に1度水曜の放課後ジャパニーズクラブの活動を行っています。顧問の先生は日本に住んでいたことがありオーストラリアで日本語指導の経験もある方なので、生徒はひらがなを何とか読めると言ったレベルです。アニメなどから日本に興味を持っている生徒が多いのでこちらもやりがいを感じます。

今週は日本の服装についてプレゼンテーションを行い、その後日本から持っていった浴衣と甚平を生徒が着るという活動を入れてみました。お土産にたくさん買っていった100円ショップの扇子も喜ばれました。今後は日本語の指導、折り紙、書写、お好み焼きを作るなど準備を進めます。IIPさんからいただいた本が本当に役にたっています。

2017年09月09日 カナダ
2ヶ月間の夏休みも終わり9/5より学校が再開されました。

7月から受講の始まったTESOLのコースも8/5に無事に終了し、TESOL-Certificateの資格を取得できました。当初はプログラムの後半での受講を考えていたのですが、9月から少しでも授業で実践的な補助をしたく、おもいっきてチャレンジしました。

100時間の講義に15時間の模擬授業を課されたており、課題も多く、特に最後の模擬授業は1日5時間の授業を全て英語で行わないといけないため準備に相当な時間を必要としました。しかし、9月からESLの授業で役立つ教授方法を学べたことに対する充実感で今は非常に満たされています。TESOLの資格取得は、英語が第1言語でない生徒達への教育方法や評価方法、今後の課題など、たとえ基礎的なTESOL-Certificateの取得コースでも多く学べます。

私は引き続き、9月の中よりワンステップ上のTESOL-Deplomatのコース(300h講義[online]+30h実践授業)を受講し更に有効な教授法の知識を深められればと考えております。

もし、英語の先生で現地で少しでもESLの授業などを持ちたいとお考えの先生がいれば、早い段階からTESOLなどの資格を取得する努力をされることは、現地校での役割も増し、充実した研修が遅れるのではないかと感じています。
NZに着いて一週間です。研修校より9回分の授業を考えてほしいと言われました。自己紹介、数字の数え方、折り紙、習字、箸の使い方、日本食作り...など、準備できそうな項目をその日に考えて、各時間の目標を2~3個挙げた一覧を作成し、お渡ししました。

自己紹介はどこの学校でもする機会があると思うので、日本でパワーポイントや原稿を準備しておくと安心です。(私も自己紹介だけはすぐできるよう準備しておきました)

その後、日本語授業の打ち合わせを副校長先生としました。そこでは、授業をするうえで必要なことを確認しました。(英語が得意ではないので、前日に訳してメモを持っていきました。)

授業の到達目標/期待される、会話・筆記・体験の比率/生徒の日本語履修状況/出欠確認したあとの報告義務/生徒のアレルギーの有無/プロジェクター、スピーカー、CDデッキなどのレンタル依頼/教材購入時の費用・その手順/生徒の写真を撮っても良いか/生徒の名前の呼び方、などです。

実際に授業をしてわかることも多く、作成した授業内容も改良が必要でした。自分の授業の中でも、新しい単語や表現をどんどん取り入れて、生徒との会話を増やしながら、スキルアップしていきたいと思います。
8月の中旬になって夏休みが終わり、いよいよ新学期が始まりました。こちらでは夏休みが終わると新しい学年が始まるので、休みの間宿題はないようです。

各学年に一人程度の転校生が仲間入りをしたり、6年生は初めてのスウェーデン語の授業が始まったり、新しい先生が来たり、新しいことが目白押しで、学校全体がワクワクしているのを感じました。

私の研修校では、6年生と1年生がペアを作り、これから1年間6年生が様々な面でサポートしていきます。学校案内から始まり、声かけ、学校全体で集まる時には一緒に座って注意を促すこと、また冬になればスケート靴を1年生に履かせるのは6年生の役目になります。彼らはすでに十分独立していて、これまでの6年生の行動を見てきているので、初日から戸惑っている様子は見られませんでした。

私の研修については、この学期から本研修校を出て、他の研修校を回る予定でしたが様々な事情が重なり、しばらくは本校で活動することになりました。こちらでは全ての学年と活動をし終えており、そして近々大きな行事があることも重なり、日本文化紹介という時間も取れず、授業を見学、机間巡視、コピーや教科書を運ぶ雑務等をしています。少し空白のような時間で、モヤモヤする時もありますが、次の活動に向けての準備期間と考えて、アイデアを練ろうと思います。

また、今年の夏に一番好評だったのが浴衣です。見せる機会があれば...くらいに思って持って行っていたのですが、ぜひ着たいとのリクエストがあったので、みんなで着る日を決めました。とは言っても恥ずかしながら、今まで人に着付けをしたこと、ましてや自分で着たこともなかったので、急いで動画を見ながら練習しました。

なんとか着付けもでき、すごく満足してもらえましたが、日本にいる間に、1度だけでも着付け体験教室にいっておいたほうが良かったかも、と思います。私はネットで浴衣と帯と下駄のセットを安く購入し、紐の代わりにストッキングを代用しました。
長い夏休みが終わり、新学期が始まりました。

始業日の前2日間には会議が続きましたが、そんな中でも、市の高校合同会議の後は、全員で湖クルーズ(途中下船ワイナリー見学)を楽しむなど、忙しい中にも余裕を感じる一時がありました。

新学期の準備として必要なのは教科の準備のみで、時間割の登録は既に6月に済んでいるし(事務の仕事)、クラスも名簿の順に全員を並べて、三十数人ごとに機械的に切っていくことで出来上がるため、クラス編成に頭を悩ますということもありません。

始業日は、体育館に新年生から3年生までが揃い(入学式はない)、2,3年生は事務連絡の後は下校、1年生は連絡事項を受けた後、上級生のチューターに校内案内をされて下校、という形でした。

授業は翌日から開始で、科目としての「外国語・日本語」も始まりました。「日本語」は必修科目ではなく選択科目なので、8人と少数ですが、関心や意欲はとても高いです。近隣の学校との単位交換が認められており、隣の高校からも4名が選択しています。英語での日本文化の紹介と、日本語そのものとをバランスを考えながら行っています。

日本語に関しては、まずは音声面を最も大切にしていますが、フィンランド語との共通点も多いため、英語母語話者よりも格段に日本語らしい発声ができています。ただしウ段、拗音、長音、促音はやはり難しく、根気強く繰り返し指導する必要を感じます。ひらがなとカタカナの表記ついては、これは仕方ありませんが、定着には思った以上に時間がかかりそうです。

その他、宗教や歴史等の科目で授業を行いました。「日本の宗教について」では、神話や妙心寺の副住職のTED KYOTOより、日本人の宗教に対する寛容性や自然崇拝という点から話を進め、塩や水での「清め」や、年中行事や暮らしの中の祭礼、神社仏閣と庭や文化、祭りとの関わりなどの紹介をしました。そこに儒教を加え、準備にかなり時間を要しましたが、何とか概要をつかんでもらうことができました。

その他、受けた質問の中に、「オタク」に対する偏見や、それに関連して「ひきこもり」や過労死の問題、また大学生による集団暴行から「日本における性教育」など、思わぬところから質問が飛んできました。答えは出ない質問とも言えるかもしれませんが、自分なりの見解は持つ必要があるとともに、他府県や他校種、公私による違いを知る必要も感じました。

2017年09月03日
8月は6日まで夏休みで、7日からインターンが始まりました。入学式を皮切りに新学期はどの先生も忙しそうで、相変わらず、なかなか自分に出来る事を見つけるのが難しいです。

今日でフィンランドに来て半年が経ちました。半年前と比べて、どれくらい成長できているのか自分では分からず、残り半年どのように過ごそうか少し焦ってきました。まだまだ自分の中で十分に英語が話せていないのに、授業の進行には慣れてしまい、メモをとったり質問したりする回数が完全に減ってしまいました。状況を変えるのはいつも自分だということもわかっています。来週から再び英語とフィンランド語の授業も始まるので、なんとか気持ちを切り替えたいと思います。

ちなみに、授業以外ではタンペレ大学の学生で日本に留学したいと言っていた人に大学や実際の学生生活について聞かれたり、高校でも日本の大学に正規入学したい生徒が相談をしてきたりしました。来年、帰国した後も彼女たちと日本で繋がれるかもしれないと思うと少しワクワクします。彼女たちにとって、最善の選択を一緒に作りたいです。
2か月の夏休みが終わり、新学期がはじまりました。

今学期からは、英語のクラスのアシストとして入ることも多いのですが、英語がよく話せるといわれているフィンランドの生徒たちも、やはり日本の生徒と同じように間違いを恐れて自分からはあまりしゃべれないという子が大半です。

こちらの英語の先生も、生徒たちがミスを恐れて、恥ずかしがってしゃべれないことが課題だとおっしゃっていました。今は、学校の中では唯一の外国人の先生という立場でいるので、積極的に児童・生徒にしゃべりかけるようにしながら、どうしたら彼らに英語を恐れずに話してもらえるようになるか、日々模索しています。
こちらに来て語学学校に通い始めてから2週間が過ぎました。治安について大変心配していましたが、親切な人も多く過剰に心配しすぎていたと思いました。

語学学校には出身国、年齢、学習理由などみんなそれぞれ違った人たちが通っています。日本人ばかりいる場所で過ごしてきた自分にとっては、とても新鮮に感じました。そして価値観や文化、そして考え方の違いに驚きながらも、その「違い」を知ることがまた楽しく感じています。

入学初日にSpeakingとWritingのテストがありレベル別にクラスに分けられました。他のレベルにいきたいときも相談すれば変えてくれたり、先生方やレセプションの方々は、どんなにこちらも英語が下手でも親身になってこちらの言いたいことを理解しようとしてくださいます。レセプションの前で立っていると、すぐに「大丈夫?なにかあった?」と必ず声をかけてくださったり、大変安心出来る環境でした。

生活に慣れることに必死で、自分の未熟さに悔しい思いをすることもありましたが、よい経験になりました。まだまだ始まったばかりですので、経験を通して学んでいきたいと思います。
昨日11か月の研修を修了しました。毎日通った小学校にもう行かないのだと思うと本当に寂しい気持ちです。この一年は子どもたちから沢山のことを教えてもらいました。オーストラリアの文化(食べ物やスポーツ、テレビなど全て)や日々の会話の中での英語。そして素晴らしい家族の雰囲気の中で心温まる時間を一緒に過ごせました。ホストファミリーには本当に感謝しています。 
 
小学校で毎日私を見つけては笑顔で話しかけてくれた子どもたち。日本語を好きだと言ってくれた子どもたちや保護者の方。しんどいと感じた日もありましたが、その笑顔に本当に救われ、心から日本語アシスタントをしてよかったなと思えました。

振り返ってみると、人の「温かさ」に触れられた一年だったと感じます。今日まで頑張ってこられたのは、ホストファミリーや小学校の子どもたち、先生方からの沢山の笑顔ややさしさがあったからだと思います。悩んだこともありましたが、その苦しさを乗り越えた先に輝いた日々が待っています。

そして改めて、人との出会いやつながりを大切にしたいと思いました。人と会って話をすること、笑顔で話しかけること。そこから新しい世界が広がります。心温まる時間が過ごせます。その素晴らしさを感じました。

今回オーストラリアで出会ったすべての皆さま、幸せな時間をありがとうございました。

そして日本からいつも応援してくれた家族や友達、私に夢のような時間を与えて下さったIIP本当にありがとうございました!!

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