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この一か月は、自分からもっと授業をする機会がほしいと申し出たことで、ほぼ毎日授業をしていました。丸ごとそのクラスを運営するより、先生とチームティーチングという形で分担して授業をしています。文化や発話に関することは私が中心になることが多く、文法事項や英語での説明が生徒が必要だろうと思った部分は先生が説明することが多いです。一人の先生とは、月曜日にその週になにをするか確認しあい、必要な教材を授業に間に合うように準備していく、という流。また別の先生とは毎回の授業終わりに「今日は~でしたね。」とササッと振り返りを先生として、できれば次回の話もして、次に会った時までにアイデアを考えておいて先生に相談するという流れ。日本語の先生が3人いる学校なので、先生ごとに準備の仕方、授業が異なるのもよい勉強でした。

例えば、中3と高1のクラスは"Today's Question"という私の質問から始まります。たまに副詞を2つ使う、~と思います。を使う、等の条件付きで答えてもらい、前回のならった文法を復習しつつ、話すということをしています。
また、中2のあるクラスでは動詞、名詞、文を作る「本(名詞)を読みます(動詞)。」と数週間継続して授業をしました。生徒はなかなか集中力が続かないことが多いので、ビデオを使ったり、絵を使ったり、少しづつ達成感を得られるように工夫したりといろいろな工夫を先生と考えることができました。動詞を覚えるという点では、「会います」‟Each EYEs meet"「勉強します」‟BEN will study"など一つひとつにストーリーを持たせる、という覚え方を実践しました。先生からの提案でしたが、私が授業させてもらい、生徒もその先生とやったことがあったのでうまくいきました。授業の終わりの確認クイズでは約25人くらすで全員14問中10問以上という結果で、先生と生徒のおかげで目標を達成できました。

このように、先生によって準備の仕方、授業、生徒までも変わってくるのでいろいろな先生といろんな学年の授業を考え準備するのは少し大変でしたが、とても勉強になりました。授業をやりたいと申し出て本当によかったです。
チームティーチングをはじめてから、コミュニケーションをとる大切さに改めて気づきました。先生や生徒と簡単な挨拶や世間話程度では、やはりその程度の関係しか築けないし、話題も限られてきます。自分の意見や感想を、言葉にして伝え、先生はどう思いましたか?と自分からも相手の意見を求めることで、より深く幅広く話すことができるようになりました。そして、話し合うことでお互いに考えてなかったいいアイデアが出てくることも多々あり、そういうときは授業が本当に楽しみです。誰かが誘ってくれるまで待っていたら、おそらく私はこの学校で授業やチームティーチングをする機会はもちろん、先生や生徒たちとの関係もこんなに広がらなかったと思います。
私はあと一週間でこの学校を終え、新しい研修先に移動しますが、新たな人間関係を築くことが楽しみです。


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