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フィンランドでの約5週間の研修を終えました。私はワールドコースで4ヶ国で研修予定だったのですが、フィンランドは研修に際して最も興味を持って楽しみにしていた国でした。期待を裏切らず、大変学ぶところの多い教育システムで、何より、教員も生徒も非常にリラックスしておりストレスのない環境にも関わらず、生徒の学力が安定して高く、平均層が厚いことがシステムが成功している証に思われます。

教員の労働環境が非常に良く、短時間労働が確保されているにもかかわらず、生徒は自主的に学習意欲を燃やして自分の興味関心を思う存分に追求していたのが印象的でした。先生方は非常に熱心で校長先生や実習生を含め、非常に多くの先生方が私の授業の視察にいらしてたくさん質問を受けましたし、職員会議の場で日本の教育制度や教員養成課程について説明する機会も多くあり、お昼時や同僚同士でディナーに出掛けた際などプライベートなときにもいつも教育の話や生徒の話を中心にしていて、本当に熱心で有能な教員ばかりだと感じました。

中学・高等学校での研修でしたが、英語は全く問題なく通じました。語学に限ら全ての教科の教職員、全生徒が大変流暢な英語を話しているので、授業やコミュニケーションで困ったことは一度もありませんでした。私がフィンランド語で行われる、国語、文学、宗教、歴史、セルフカウンセリング、音楽などの授業を見学した際も、必ず1~2人私の通訳をしてくれる生徒をその場で募ってつけてくださいました。

私の授業では、ジェネラルインフォメーションから始まり、日本語、伝統文化、現代の生活とサブカルチャー、教育制度、音楽、宗教的状況と年中行事、食文化、江戸社会、調理実習、書道など45~90分の授業を受け持っていました。日本への関心が非常に高く、特に日本語は既に学び始めている生徒、これから学ぼうと考えている生徒が多く、需要が高かったです。毎日3、4つほどのコマをいただけて、その他に生徒と遠足に出掛けたりなど、大変多くの経験をさせていただきました。

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