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体育と美術の授業でそれぞれ空手、習字を担当していますが、勿論全部の授業を空手や習字に費やすわけではないので、各担当の先生との相談が非常に重要です
空手は、怪我のことを思うと、型練習を中心にやった方がいいなと思って最初はそのように授業を進めていましたが、明らかに子どもたちのウケが良くないです(笑)

先生や生徒たちのもっている空手のイメージは映画の中で神秘的ながらも格好よく動きまわっていたアレなのであまり体を激しく動かさない型の練習はとても退屈なのですね
加えると、これは体育の授業なので、激しく動き回れる格好に着替えて体育館にやってくるわけです。なのにやることは老人が朝、公園でやるような体操では面白くないといった感じでした。

そこで、もっと動き回れる練習内容にしたところ、生徒たちには大好評でした
具体的には、ストレッチや準備体操に30分、ダッシュ練習、基本動作、移動基本形に20分、相撲で15分といった配分です
相撲といっても空手の相撲稽古のことなので互いに押し合い、引き合い、持ち上げるのみですから怪我は起こりにくいです(マットが足りないので投げは出来ませんでした)
対人練習は最初のストレッチと最後の相撲だけですが、やはりパートナーと組んで実際に身体を通して技を試す楽しさを感じられる分、よく分からない型を覚えるより何倍も楽しそうでした

日本の文化紹介として空手をはじめ柔道や合気道など武術を授業に取り入れようという人はいると思いますが、それらの方に参考となれば幸いです
ちなみに日本で当たり前のようにやってるストレッチやダッシュ練習はこちらではとても珍しいものなので、それだけでで充分に生徒たちは楽しんでました

習字に関しては学校にある絵筆(小筆)、紙、インク、パレット(プラスチックコップ)、古新聞紙でほぼ完全に代用できましたので
自分用(皆に見せる用)に、半紙、墨汁、筆、すずりのお習字セットが一つあれば十分でした
あとは生徒たちの名前、彼らの好きな動物や国名を漢字で書いて練習するだけでも十分ですね
そもそも右上から下への縦書きから苦労しているので、とめやはね、はらいなど出来なくてもいいかもです

どうしても、習字で文字を書くことを退屈に思う生徒が出てくるので、私は絵を描きたい組と文字を書きたい組に分けました
文字組は引き続き、名前や動物の練習ですが、絵組はその絵を描くといった具合です
黒色だけを用いて水で濃淡を表現して絵を描くことに生徒たちは楽しみを見出していました
私に水墨画の経験は全くなかったのでIIPから貰った教科書の水墨画紹介のページが非常に役に立ちました

あと、生徒との距離を縮めるのに折り紙(羽ばたき鶴や狐面さえ出来れば十分です)はとても役に立ちます
習字練習に使った紙で羽ばたき鶴を折って上げると子どもたちはとても喜びますよ

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