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イギリス・ゲインフォードでの研修が終わりました。日々に追われ続け時間があっという間でした。私自身、普通小での経験があまりなかったため、集団指導という形態に慣れておらず、中々、最初の方はうまくいきませんでした。だから、休み時間は必ず子どもたちと遊ぶようにして、子どもの名前を覚えたり、どんなことが流行っているのか、好きなのかということを探りながら授業を組み立てることにしました。やはりどのクラスでもおりがみに感動していました。あまり図工の授業がないせいか制作するということに飢えているように感じ、5・6年生に3回しか折らない「犬」を教えたときは少し対象年齢低く設定しすぎたかな?と少々不安だったのですが、実際にやってみるとそうでもなく、2つ3つと自分で折り紙ができたという感動にとても嬉しそうな表情が印象的でした。会うたびに「次は何を作る?」とか「○○が作りたい!」とか完全に折り紙の人になっていました。決して私も折り紙のバリエーションがあるわけでもなく、とにかくYou Tubeでおもしろそうで簡単な題材を探しては作り方をDLして、教室のスクリーンに映て、何度も止めながら指導していきました。中々、うまくいかないこともありましたが、折り紙でこんなに盛り上がるのは正直、意外でした。

学校でYou Tube画使えるのは本当に便利ですね。そして、黒板も全てスマートボードだったので、とても便利でした。毎日、1.5時間の授業を持たせて頂き、正直、準備や段取りを考えたり、予め関連する英単語を調べたり等をして、かといって子どもが乗らない日もあったりして、かなりしんどかったというのが正直な感想です。特に入学して間もない4歳のクラスの授業はとても悩みました。でも、出来上がったものを下校の時にまた出して、友達や保護者に見せている子どもの姿を見ていると疲れも吹き飛んでしまい、準備は大変だったけどやってよかったと思えることが多々ありました。

グレーゾーンや障がいのある子どもにはアセスメントをしたりして、実態を把握してみたりして、請謁ながら助言させていただいたり、活動を通して支援させて頂いたりして、日本での経験を生かすこともできました。この学校はいわゆるインクルーシブな学校でしたが、障がいのある児童に対して専門の正規教員を加配してもらえるよう校長が国にかけあっていることが素晴らしいと思いました。色々なやり方はあるかもしれませんが、インクルーシブに向けた方向性として間違いなく専門性の高い教員を加配することと言うのが何よりも大切なんだと言うことを改めて感じる機会となりました。

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