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2014年04月27日・Kana Inoue・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
3月の中旬に研修校で保護者参観がありました。参観日には保護者の方たちが一日自由にクラスの様子を見てまわり、子どもと一緒に授業を受けることもできます。また給食も一緒に食べます。
 各クラスの先生方は生徒と保護者が一緒に学べる授業に取り組まれていました。内容は学年によって違い、組みひも作り、サッカーなどの体を動かすゲーム、グループで動物を調べるプロジェクト学習などがあり、各クラスの特徴が出ていてとても興味深い一日でした。
 私も3年生と6年生のクラスで1時間日本文化を紹介する授業をさせてもらいました。
 3年生のクラスでは授業参観がある週に相撲を紹介する授業をしていたので、その延長で授業のメインは紙相撲作りに取り組みました。事前の授業で相撲について知っている生徒は少なく、相撲の試合のYoutubeを見せたところ生徒たちは予想以上に盛り上がって試合を観戦していました。そこで授業参観でもYoutubeで相撲観戦を授業の一部に入れました。
 授業参観の日は3年生のほとんどの保護者の方が参加されていました。相撲の試合をスクリーンで観戦しているときに、保護者の方は初め、"何が始まるのか?"と真剣な表情で見ていました。そして試合の盛り上がる所で、声を出して応援し始め、とても楽しんでいる様子でした。試合を見た感想の中に、ある生徒が「どちらが勝ったのか顔が似てるから分からない!」という感想があり試合を見る視点が面白いなと感じました。また、紙相撲では生徒と一緒に保護者の方も参加してクラス全体で盛り上がりながら紙相撲大会が出来ました。
 6年生のクラスでは着物の紹介をしました。内容は浴衣を実際に着る体験と折り紙で着物のブックマーカー作りをしました。事前の授業で生徒には着物と浴衣についての概要を紹介していたので、丈の長い浴衣と約3mある帯をどのように着るのか真剣な表情で観察していました。保護者の方からは「浴衣は一人で着ることが出来るのか?」、「なぜ袖が長いのか」など素朴な疑問がたくさん出て、着物について興味を持ってもらうことが出来ました。また着物のブックマーカー作りでは初めて折り紙をする保護者の方を生徒が手助けをする場面があり、生徒と保護者が一緒に楽しめる時間になりました。
 これまで保護者の方と話す機会はなかったので、学校で日頃何を生徒に教えているか保護者の方に知ってもらういい機会になりました。

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