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2014年03月19日・Kana Inoue・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
 研修校の4、5年生では総合学習のような教科の時間があります。2月の初めから約一ヶ月を使って「動くおもちゃ作り」に取り組んでいました。一グループ4、5人に分かれ、ダンボール、パイプ、プロペラ、針金、竹串、プラスチックのコップなどの材料を使いそれぞれアイディアを出し合い製作していました。
 生徒が作っていたのは、車、船、竹とんぼのようなものなど様々でした。その中で4年生の一つのグループがビー玉の通り道をパイプやダンボールを使って、上から下まで落とす装置を作っていました。
 その様子を見たときにNHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」を思い出しました。こちらの学校では各教室にプロジェクターとネットがつながったパソコンがあるため先生方はよく授業中にGoogleやYouTubeを利用していて教材の一つになっています。そこで、YouTubeにあったピタゴラスイッチの動画を日本の文化紹介の授業中に見せることにしました。
 生徒が作っている装置と同じ様なものを日本のテレビでは一つの番組の企画として流している、そして装置を作る研究グループがあることを伝えて動画を見せました。生徒は自分達と同じアイディアのものがテレビ番組になっていることに驚いていました。さらに番組の内容自体にとても興味を示し、15分くらいの動画を5分くらい見せたのですが「もっとみたい!」と言う生徒が多く授業の時間的に見せることが出来なかったので、動画のURLを生徒に伝え、家でも見れるようにしました。
 約5ヶ月学校ですごしてきた中で、先生方の授業の取り組み方や内容、また生徒がどのように授業に取り組んでいるかを理解深めてきました。今回の取り組みは1ヶ月間くらいの時間では取り組めなかった内容だと思います。長く学校の中で過ごし生徒や先生の様子を観察し、教科内容や方法を知ることが出来ていたので、現地の授業と日本の授業をつなげることが出来たと思います。また生徒にとって日本の文化をより身近に感じられる授業にする為には、生徒が学んでいることと近い所のトピックを考えることも大事だとこの取り組みで学びました。
 残りの3ヶ月では生徒や先生の様子をよく観察しながらフィンランドの教育についてさらに理解を深めて、それを日本文化紹介の授業につなげていきたいと思います。

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