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数学の時間では、黄金比の作図の授業をさせていただきました。
作図の手順や式の展開など、パワーポイントのアニメーションを準備しておいたので、生徒も理解できたと同時に、現地の先生にもよい提案となったと思います。また、1人の生徒にテスト対策の個別指導を実施しました。

日本文化を紹介する授業を英語や地理の時間に実施しました。
先方からいただいた「日本まるごと事典」に助けられました。ありがとうございます。
授業の中で紹介した「ありがとう」「さよなら」などと声を掛けてくれる生徒もいて励みになりました。

春季タームの最後2週間は、テストウィーク、プロジェクトウィークと続きました。
テストは試験時間3時間、生徒が集中して取り組んでいました。また、ノートPCを使った試験などもあり、日本よりも進んでいる面を見ることができました。テストでも使われていた作図ソフト「Geogebra」は日本でも活用したいと思いました。

プロジェクトウィークは、フィンランドの学校は年に2回どこでも実施されている取り組みのようで、日本で言う総合学習のような時間です。タンペレ科学技術高校は職業訓練校が同じ敷地内にあるので、ハイスペックな装置を使ってのロボティクスやプログラミングの学習が印象的でした。

またテストウィークには、授業がないからと職業訓練校を見学させていただきました。
デザイン、流通、木材加工、金属加工、電気・電子、レストラン、ホテル・・・中学を卒業した学生は高校へ進学するか職業訓練校に進むかの選択ができます。職業訓練校で生徒が制作したものは、安価で買うことができます。

また、企業とのインターンシップや就職後の研修もあるので技術者が育ちます。文系学部出身のプログラマーがいる日本との違いを感じました。職業訓練校を1つの企業とする考え方もあります。人口わずか500万のフィンランドが、世界でも最先端をいく源が理解できた気がします。

今週末がいよいよ卒業パーティーとなりますが、できることならここにもっと長く住んでいたいと思える場所です。
本当に良い経験をさせていただいています。ありがとうございます。

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