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この1か月は、1日に2~3時間他の先生の授業を見学させてもらい、週に3時間自分の授業をする、というスタイルをベースに、近くの小中学校にいったり、ヘルシンキまで旅行をしたりしていました。

フィンランドの高校は、朝学活も帰り学活もなく、自分で時間割を組んでそれに合わせての登下校なので、日本の大学のイメージに近いです。また、先生たちも自分の授業に間に合うように来て、特にやることがなければ帰ります。私自身は、中学校でずっと勤務していたので、部活がないというのはこんなにも楽なのか!ということに感激しています。(もちろん部活を行うことのメリットもありますが)。

しかし、このようなスタイルになったのは、10数年前のことだと言っていました。それまではホームルームがあって、同じクラスの生徒は同じ時間割で授業を受けていたそうです。メリットとしては、自分の好きなように時間割が組めるので学習に対するモチベーションが上がることと、学年をこえていろいろな人と話したり協力したりできることの2点。デメリットとしては、そうは言っても結局小グループで固まってしまう点、集団としての一体感や団結力はあまりない点の2点が挙げられると言っていましたが、自ら学習に向かう姿勢を大切にすることはいいことだと思う、というのが私がお話を伺った先生の意見でした。

先生方はとても親切で、聞けばなんでも教えてくれるので、授業終了後等のあいた時間を見計らって、ネットや本で調べたことだけではわからなかったことをきいたり、実際現場で働く立場としてどのように感じているのかを聞いています。特に現場の声を聞くことはなかなかできないので、非常に興味深く、良い経験をさせてもらっていることに感謝しています。

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