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アメリカ・ハワイ州のホノルルで日米協会が主催する異文化理解プログラム(スーツケースプログラム)に参加し、研修させて頂いております。
毎回、訪問させて頂く学校が異なるので、様々な学校の様子を見ることができて、とても勉強になります。子どもはハワイの中でも住んでいる地域によってこんなにも違うのかということを改めて実感しております。そして、本土で見てきた学校の様子ともまた異なり、日系人をはじめとした2世・3世の御子息が通っていたり、先生をされていたりということもあり、授業の中に少し日本のような静けさがある瞬間を感じたことが発見でした。
ワイキキ周辺の学校に訪問させていただいた際には、日本人の子供も多く、日本のことを紹介すると、得意気に「知ってるよ」と言って、授業をリードしてくれていました。ローカルの子に紹介した日本文化の中では日本の小学校の「掃除」と「ランドセル」を不思議そうに見聞きしていたことが印象的でした。ワイキキには日本人があぶれるほどいるのですが、私が思っていたよりは学校の中で日本語に親しむという時間は少ない様子です。ただ、共通していることは基本的にみんな陽気で明るくて、一緒にいて楽しいということです。ハワイの地域性なのかもしれませんね。
個人的なローカルの繋がりでパールハーバー近辺の小学校も訪問させて頂きました。この学校は高所得者のエリアということもあり、学校へ保護者からドネーションが集まります。そして、何かしらのイベントの際は、保護者がそのスタッフとして快く協力をしてくれたり、ご年配の方もできる場面で参画します。日本もなんとなくこういう形をボランティアとして目指したいのかな?という意図を感じ取りました。しかし、そのボランティアのレベルがすごいんです。休み時間の外遊びの監視スタッフ、給食の時間の整列スタッフ、そして一番驚いたことは、ロールになっているお手ふき用ペーパーを一枚一枚切って丁寧に重ねているご年配の方が教室の一角で授業中なのにやってくれている光景がとても斬新且つ新鮮でした。日本ではありえないことだと思いました。そして一番嬉しいことは教員が指導していることをボランティアの方々も尊重してくれることです。そうでないと相互の関係がうまくいかないと思いました。

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