トップ > 体験談
2013年01月07日・Mitsuru Tsuji・ 30代 , デンマーク , 海外教育交換プログラム
ここデンマークも、今や、冬、冬、冬です。
気温は氷点下付近を行ったり来たりし、路上には雪が残っています。
毎日天気が晴れず、太陽がなかなか姿を見せません。
加えて、日照時間も北欧なので短いです。
だいたい8時半過ぎに明るくなり、4時過ぎには暗くなります。
およそ8時間といったところでしょうか。
あとの16時間は深い深い闇です。

だいたいが能天気な私も、さすがにここまで天気が晴れないと、「なんだかなぁ。」という気分に時になります。天気と人の気性は、あながち無関係ではないなぁと、折に触れて思います。

ただ、こういう状況をプラスに考えることも海外で暮らす上では重要だと感じます。

暗い夜に、キャンドルと暖炉の灯りを頼りに、家族と共にワインを片手に語らう、このようなデンマークの家族の在り方は、何か今の日本が忘れかけているものを感じさせてくれるような気がします。

  また、暗い闇の中に灯る微かな明かりの下、読書に興じ、時に何も見えない窓の外を眺めては、今の自分の在り方、これからの在り方について想いを巡らす。このような有意義な時間は、昨年度、東京の喧騒の中で暮らし、仕事に忙殺されていた自分にとって欠けていた、必要な時間だったと改めて感じさせられます。

何よりも大切なのは、その時その時、その場所この場所で、自分にとっての喜びを見つけ、前を向いて生活を引き締めて行く、そんなことなのかなぁと、デンマークの何も見えない闇の中を見つめながら、思う日々です。

▲ ページの先頭へ