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2012年02月14日・Kazuaki Yazawa・ 海外教育交換プログラム , フィンランド , 20代
2月に入りロシアから寒波が流れ込むようになり、バルト海に面したTurkuでも気温が-25℃近くまで下がる日が5日間ほど続いた。前日に卒業試験の軽食として配られた余りのバナナを屋外に放置してみたところ、翌朝にはカチカチに凍っていた。バナナで釘打ちができるのかと思い試してみたが、細い釘の頭に圧力が集中しバナナに穴が開くだけであった。また、濡らして絞ったタオルを空中で振り回すと、30秒ほどで持ち手の部分が固まってきて、1分もすると広がったままの形で凍りついてしまった。いずれも酷寒の地ならではの現象なので、帰国後の教材として映像に収めた。
研修校の冬の行事として、中学校ではウィンタースポーツを楽しむ一日があった。スキー、スケート、アイスホッケー、ダンスなど12種類のアクティビティから1つを選んで参加する。私はTurkuからバスで3時間ほどのところにあるHimosというスキー場まで出かける日帰り旅行に参加させてもらった。3台の貸切バスに150人ほどの生徒が乗り、私を含めて5人の教員が引率した。ほとんどの生徒が自分のスキー道具を持参し、11:00から16:00まで滑り放題だった。日ごろからスキーによく出かけている生徒が集まっていたとは言え、斜度35度はある最上級コースを何のためらいもなく滑っていく生徒が多く、スキーのうまさに驚嘆した。日本の勤務校では冬休みに4泊5日でスキー学校を実施しているが、その最上級かそれ以上のレベルの生徒ばかりだった。
気になったのは、引率教員の少なさである。150人の生徒に対して5人では、広いゲレンデに散った生徒の様子に目を配るのは到底無理である。そのあたりの事情を探ってみると、朝7時に出発して夜8時に帰着する長時間の旅行の引率を希望する先生が少ないかららしい。学校や市内の運動施設に行き昼過ぎまでには解放されるコースの方が楽というわけだ。スキーを引率している先生はもともとそれが大好きで、引率のついでにスキーが楽しめるならいいと思って来ているらしい。スキー好きの生徒なら、放っておいても勝手に滑っているから、自分は自分で楽しめるとまで言われた。生徒の安全を第一に考えて、事故のないように手を尽くしたシステムで運営している勤務校のスキー学校と比較すると、大ざっぱで緊張感に欠けると感じてしまった。合宿形式の旅行という発想があまりないフィンランドならではということか。
2012年02月03日・S・ 20代 , カナダ , スクールインターン
あっという間に1月も終わりました。暖冬と言われていたものの、ついに-30℃以下の寒さもやってきた1月でした。いい経験になりました。
 1月はお正月関係の内容で、体験型の文化紹介を多く行いました。網で餅を焼いたり、書き初めをしたり、かるたや福笑いをしたり。餅は皆美味しがって食べていました。海苔も持参したのですが、こちらは好き嫌いが分かれていました。かるたは、ひらがなが皆読めない中ででしたが、ゲーム自体に熱中していました。ひらがなの識別はなかなか難しいらしく、お手付きの子が続出でした。
 今までは小、中中心でしたが、1月から高校生クラスにもお邪魔するようになりました。やや緊張しましたが、落ち着いていて、逆に他のクラスよりやりやすかったです。
2012年01月29日・Ayuka Takahashi・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
初めて書道を教えました。どうやって興味をもって取り組んでもらうか考え、生徒一人ひとりの名前に漢字で当て字をし、表に書道で、裏は書き順を書いた楷書体でネームカードを作り、配りました。まず裏を見て鉛筆で練習をさせて書き方を理解させてから、筆を持たせていざという流れにしました。子どもたちはみんな「この漢字の意味は何か?」と一字一字に興味を持って、家族やペットの名前まで当て字を頼まれました。奈田里江→ナタリエ、美九鳥亜→ビクトリア、連陽→レンピなど、日本人が読める当て字を使い、8歳くらいの生徒には難しいかなと少し不安でした。しかし練習の甲斐あってみんな見事に漢字の名前を半紙に残してくれました。当て字をし、ネームカードを作り、教える順序をよく考えてと、準備に時間はかかりましたが、熱心な生徒たちの姿を見てとてもやりがいを感じ、文化を伝えることの素晴らしさを改めて知ることができました。
2012年01月22日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
年末年始の休みを使って、日本から知人が来てくれました。いろいろと日本の食材を持ってきてくれたので、学校で先生たちに披露し、食べたいものを食べてもらうことにしました。
用意したのは、お好み焼き、人形焼、おせんべい、砂糖菓子、抹茶クッキー、緑茶、お酒(もちろん、勤務時間内には飲めませんが)の7品。
パッケージは日本語表記ばかりなので、事前に、食べ物の名前と原材料を英語で表記したカードを作り、付けておきました。
反応は・・・・・
●噂には聞いていましたが、お好み焼きが、好評。特に、お好み焼きソースの味が好評でした。青のり、かつお節は、お寿司の時の「のり」と同様の反応で、匂いが苦手・・・・という方もちらほら。
●抹茶クッキー、人形焼きは、食べたことのない味だったようですが、意外と好評。抹茶は、クッキーでも、苦味や香りを感じるようでした。
あんこも、「初めて食べたけど、甘くておいしい!」という反応がありました。
●おせんべい、これは、4月当初にお土産で持ってきたので、前にも食べたことがあるということで、好評・・・・のはずが、外側に「のり」が付いているだけで、みなさん、あまり、手を出さず。
●砂糖菓子は、とても細かく、綺麗に作られているものだったので、見た目の美しさに、魅了されていました。味も、なかなか、好評。
●緑茶は、用意しただけで、出す機会がなく。お酒も、勤務時間には飲めないので、反応は後日聞いてみる、ということになりました。

様々な反応でしたが、この経験から、感じたこと。
①日本人は、魚や魚介類・海藻をよく食べる人々。そのためか、その匂いには鈍感。
サーモンやニシンを食べることが好きなフィンランド人でも、その匂いには日本人より敏感で、好まない人もけっこういる。
②食は、素材にしても、味付けにしても、今まで食べたことがあるか否かで、印象が大きく変わる。「食べたことのないものを食べる」ということは、勇気のいること。だから、文化紹介の中で、「食」というのは、身近に実践できるひとつの事柄だけれど、「よい反応のものもあれば、あまりよい反応ではないものもある」ということを心得て、実践すべき。

2月には、中学校で調理実習の機会もいただいたので、これらを心得た上で、臨みたいと思います。

2012年01月22日・Yasuhiro Sasaki・ 20代 , フィンランド , 国際教育実習プログラム
授業では日本の教育制度・折り紙・書道・料理実習を含む日本食とはなにか等についてやりました。もちろん折り紙などの実技系みんな楽しんでくれますが、実技ではない授業の時は工夫が必要だなと感じました。例えば歴史性やなぜ国同士で違いが生まれたのかなどを考えてもらう授業を進めることです。きっと歴史性や違いの生まれた理由などの答えは多岐にわたるのでしょうが、とりあえず自分で考えたもしくは調べた情報を提示することが必要だ思います。高校生ということもあり、表面的な内容だけではダメなのかもしれません。これを意識して授業準備をすると、自分自身今まで知らなかったことが非常に多いことに気づきます。それから私たち自身が普段から考えないようなことは、相手も同じように考えていないことが多いのではないでしょうか?
あくまで私自身の感想ですが、もし参考になる面があれば幸いです。
2012年01月19日・E・ 20代 , アメリカ , スクールインターン
先週初めて雪らしい雪がここRockfordに降りました。しかし私が想像していたよりはとても温かい冬だと思います。それでも氷点下は普通ですが。日本語クラスでは新年と言うことでみんなに年賀状を書かせました。今年の干支は龍。私の日本人のイメージとしてはドラゴンは緑のイメージがあるのですが、子どもたちの書いた絵を見ると赤のドラゴンが多く見られました。また先日日本のスポーツとして相撲を紹介しました。ネットで英語で説明している動画を探し、自分で作ったパワーポイントを使って説明しました。自分の英語の発音がまだまだネイティブとは程遠く、みんなぽかーんとすることが良くありましたが、動画を使うことによって、とても授業の役に立ちました。また、菓子箱を使ってステージを作り、おりがみで力士を作り、戦わせてみました。物珍しそうにみつつも楽しく最後は終わることができました。英語に困ったら、英語で説明している動画を使うのもひとつの手だと思います。
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2012年01月16日・Yukiko Nakamura・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
先週は自分が教える授業が13時間もありてんてこ舞いでした。
調理実習が4クラス。2時間の間に巻きずし、お好み焼き、お味噌汁、抹茶マフィンを作って食べて片付けるというハードスケジュールでした。中学2年生と3年生のクラスでやったのですが、おもしろいもので中学3年生は割と日本食が口に合う子が多かったのですが、中学2年生はあまり好きじゃなかったみたいです。調理実習のたびに思いますが、こちらの子供たちは毎週調理実習をしていて、男の子も女の子も調理器具の使い方や管理の仕方、料理の作り方をしっかり学べて羨ましいなぁ、と思います。
他には「第二次世界大戦以降の日本の発展」について、1時間授業をしました。久々の英語での授業だったので気分が楽でした。中学2年生の社会の授業だったのですが、先生も英語での授業をとても喜んでくださいました。日々フィンランド語で話すように心がけていますが、英語を忘れかけているので、私にとってもいいリハビリになりました。中学生の中にも英語の得意な子、まったく喋れない子、など色々いるのでつたないながらもフィンランド語を使ってしまうのですが、子供たちのためにも、中学生への授業は英語でやるのがいいのかもしれません。
それにしても社会や宗教、国語の授業をするとき、いかに自分が日本について知らないか、覚えていないのかを痛感させられます。授業の資料を作る中でいろいろ勉強させてもらってます。
2012年01月14日・kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
1月から新しいホストファミリーの家に移動しました。4家庭目になりますが、それぞれの家庭で習慣や状況も違い、様々な経験をさせていただき、すべてのホストファミリーに感謝しています。
新年からは、日本食料理にも挑戦しています。先日、おしるこを作ったので、子どもたちに味見をしてもらったところ、多くの子どもが好きではない反応でした。食べたことのない味で子どもたちにとっては未知なる世界だったと思います。日本に住んだことのある先生にも食べてもらいましたが、彼女はとても好きらしくおいしそうに食べてくれました。ゆかりで作ったおにぎりはおしるこより人気がありました。また、茶道の授業で出した和菓子は、人気がありました。
一言に日本人と言っても味覚の違いがあります。それが、食習慣が違い、国が違えばさらに色々な違いがあり、料理があります。食文化の違いはとても興味深いです。
2012年01月13日・Miwa Minoguchi・ 20代 , オーストラリア , スクールインターン
オーストラリアは日本語教育が盛んで、「外国語」としての日本語がどういう過程でどのような方法で教えられていくのかがわかり興味深かったです。私の赴任校は私立の小中高一貫女子校で、日本語・フランス語・ドイツ語を2年間ずつ学び、その後その中から選択するというカリキュラムを取っていました。第二外国語に対する勉強法や姿勢を学ぶことが大切であって、単語や文法は二の次という方法は日本人にとっての英語教育のあり方を問うものでもあると感じました。「日本語アシスタント」という地位で働いたので、自ら授業案を作り活動する機会はなかったのは残念でしたが、意義深い体験が出来ました。
2012年01月12日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
12月になると、町中クリスマスの雰囲気があふれてきた。日本のように派手なイルミネーションはないが、建物の窓際のほとんどに7本のロウソクを三角形に並べたライトが置かれている。10:00頃日が昇り15:00には日没のため夜がとても長いうえに、暖冬のため雪が積もらずTurkuはとても暗いが、窓際の明かりを見ると暖かい気持ちになってくる。このように極端な日照時間の短さを体験するまでは、太陽の光をこれほど恋しいと思ったことはなかった。
12月から始まった3学期は、高校3年生にとって最後の学期となる。春に控える卒業試験に向けて、2月から学校の授業はなくなるためだ。理数系の教科では試験に向けた総まとめとなる問題演習の授業があり、高校の全範囲を知ることができるので参加している。化学の演習授業では、日本のセンター試験や勤務校の理工学部・医学部の試験問題を英訳して解いてもらうことになった。フィンランドでは試験の際にデータや公式の集まった指定参考書を持ち込めることや、各問題の配点が10点と決まっているので、日本の難関大学で出題されるような総合問題は少ない。ある実験について反応物と生成物から化学反応式を完成させ、物質量の絡んだ計算をしてから、最後にそれらを説明する記述問題が含まれるのが特徴である。化学の先生と相談して難易度を調整しているが、いくつかの知識を総合して考えるタイプの問題をどう解くのか、その様子を観察したい。
高校での授業が少なくなった分、中学の理科の授業にも多く参加できるようになった。中学3年生の地学の授業では、フィンランドの気候について学んだばかりということで、日本の気候について2時間の授業をした。季節風と山脈の影響で冬には特に太平洋側と日本海側ではっきりした違いが出ることは、スカンジナビア半島のノルウェー側とスウェーデン・フィンランド側の気候の違いと似ており、理解しやすいようだった。
冬休みは北極圏のラップランドで過ごした。一日中太陽が昇らないとは言え、地平線に近づいた太陽の光が漏れ出てくるので、12時前後の3時間くらいは意外と明るくなる。本物のサンタに会い、トナカイソリやクロスカントリースキーを体験し、死ぬまでに一度は見たいと思っていたオーロラも見えた。写真やテレビで見るようなダイナミックなものではなかったが、地球と宇宙の神秘が感じられて、寒さも忘れてしまうほどだった。
早いものでこちらでの生活も9ヶ月が過ぎようとしています。無事にこちらで過ごすことができたのも、IIPの皆様を始め、学校関係者の方々やホームスティ先の方々の支えがあってこそだと感じております。
私は主に小学校で、国際理解教室の様な文化の紹介と週に1回日本語を教えています。12月に6年生が卒業したのですが、わざわざ私の部屋まで何人か訪ねて来てくれて、「一緒に茶道や書道をやったのが楽しかった。いつかまた機会があったら、日本語を勉強していきたい」と言ってくれました。子ども達が特に楽しかったと言ってくれた単元は、私の立場から言えば非常に準備と指導が大変だったものです。やはり日本と同じで、こちらが力を入れた分だけ子どもたちに残るものも多いのだなぁと感じました。
残り3か月(実際には夏休みが1か月なので2か月ですが)子どもたちの心に残るような授業をしていきたいと思います。
2012年01月12日・Y・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
小学校で研修をさせていただいていますが、どのクラスで教えても「ORIGAMI」が大人気です。日本から持ってきた英訳付の折り紙の本に加えて、インターネットの折り紙サイト「origamiclub.com」が大変役立っています。季節ごとの折り紙や動物、乗り物など、日本語、英語、中国語で見ることができます。学校の子どもたちにもこのサイトを教えていて、私が別のクラスへ移っても自分たちで折り紙を楽しんでいるようで、新しいものができると校内で私を見つけて作った折り紙を見せてくれています。学校のある先生が私のために70ドルかけて、図書館の真ん中に私専用のデコレーションスペースを作ってくれました。毎月、その月にあったものを折り紙で作り、飾っています。子どもたちの飾り付けのボランティアを募集することもあります。また、私は日本から「紋切り型」のセットをいくつか持ってきました。雪の結晶や桜など様々なシリーズがあり、子どもたちと作って、教室のデコレーションになるのでおすすめです。私はamazon.co.jpで注文して買いました。
2012年01月03日・Ayuka Takahashi・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
12月は、フィンランドの伝統や人びとの温かさを直接感じることができた素敵な月でした。
クリスマスモードが漂い、子どもはサンタの帽子をかぶり大人も赤い服や小物をさり気なく身にまとっていました。フィンランド人はみんなクリスマスが好きなんだなあとハッピーは雰囲気を私も一緒に楽しむことができました。
「ピックヨウル=小さなクリスマスパーティー」を生徒たち、そして先生方と共に参加させていただきました。
赤ワインを飲みながら、普段あまり会話をしない先生とも心を通じ合うことができて、今まで自分がここで過ごしてきた時間が前向きなものであったと思えました。
そして生徒にクリスマスプレゼントにお花をもらいました。手作りの紙のお家の作品も一緒に。言葉が不自由な今の私にとって、子どものピュアな気持ちがとても嬉しく、心に響きました。
人に物を贈ることの本当の意味は、気持ちを伝えることなんだなあと4歳の小さな女の子が教えてくれました。

クリスマスイヴに姉が日本から遊びにきて、年越しまで共に過ごしました。校長先生が気遣ってくれ、クリスマスに親戚が集う中私たちをお家に招いてくださいました。
ホストファミリーとも、姉が持ってきた日本食を一緒に食べ、楽しい時間を過ごしました。
姉にとって、今までの海外旅行とは違う貴重な体験ができたと喜んでいました。

2012年01月01日・Shimizu Natsuki・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
ここ1か月で、行った日本文化紹介に関するエピソードを、いくつか、お伝えします。

●お箸の持ち方・使い方
先生たちに相談したところ、「学校のお金で全員分のお箸とポップコーンを買おう。」と言っていただけて、スーパーで売っている Chinese chopsticks を購入。どの学年でも、ポップコーンを使用して、お箸の持ち方・使い方を紹介できました。
学年によっては、日本の写真を見せながらお箸についての知識を伝えたり、A4用紙を折って作る箱やお箸を入れるケースを折ったりしました。毎回、ポップコーンを職員室のレンジで温め、クラスに向かいます。すると、他のクラスの子も、ポップコーンの匂いに反応。まだ参加していないクラスの子からは、「いつ、自分たちのクラスに来るの~?」と質問をうけるのでした。

●お寿司の試食
日本食といえば「sushi」というくらい、ここフィンランドでもsushiはポピュラーな食べ物。お寿司といっても、海苔、寿司飯、きゅうりのみを材料に作る、きゅうりの海苔巻きにしました。気になる反応は・・・・・。大きく分けて3つのパターンでした。
①半数近くの子の反応、それは、「海苔が苦手、食べられないー。」という反応。黒い外見にはそんなに抵抗を示さず、すぐに手を出して食べてくれたんですが、海苔(磯?魚介類?)の香りが、だめみたいです。苦手な子にもいろいろ。たいていの子は、試しに海苔を食べてみて、またはにおいをかいでみて、「うーん・・・」と唸っていました。
②始め海苔を食べた時点では、1の子たちと同じ反応。でも、お寿司を食べたくて、海苔の香りが苦手だとわかっても、おそるおそる何度も手を出して食べ・・・・・・・、そのうちに、「うーん、これ、食べられるかな。」という反応に変わる子。
③海苔を食べた途端、「Hyvää!(ヒューヴァー。フィンランド語で、Goodの意味)」と、目を輝かせ、その後のお寿司も何個も欲しがる子。中には、今までに日本食屋さんで食べたり、家庭で作ってもらって食べたりしたことがあって、好き!という子もいました。

●クリスマスのお祝い
クリスマスのお祝いに、全学年でひとつの話を演じる劇を行いました。途中で、トントゥ(サンタクロースの手伝いをする妖精)たちが学校へ行き、学校生活をおくる場面があるのですが、その一場面に私も少しだけ登場。
以前に、日本の小学校の紹介のひとつとして運動会DVDを見せる

ある先生が興味をもち、体育のダンスで、ソーラン節をやってみることに

やってみたら、意外と好評。
ソーラン節を気に入った子供が先生に、「いつ、このダンスを披露するの?」と質問

今回の劇の台本を考える先生の提案により、一部にソーラン節を追加

先週1週間は、毎日少し時間をいただき、音楽に合わせて踊る練習

今日の本番  という経緯でした。

予期せぬ状況で、話が広がり、充実した研修をさせていただいています。
2011年12月24日・Yukiko Nakamura・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
この1か月の間、いろいろなことがありました。毎月色々あるのですが、今月はイベント月ということもあり学校の行事や独立記念日、クリスマスなど忙しかったです。
授業では、いろんなクラスで折り紙でモミの木を作りました。仕上がりが立体的にできあがるので、みんな気に入っていて、食堂のおばちゃんやお掃除のおばちゃんたちにも教えて一緒に楽しみました。また中学3年生の女の子たちに剣道の授業もしました。先生がいないなか一人ぼっちで2時間の授業。みんな恥ずかしがって最初はなかなかうまくいきませんでしたが、今まで彼女たちの授業に一緒に生徒として参加したりしていたおかげでもともと仲はよかったので、途中からはみんな楽しんでくれていたようでした。こちらの人にとって、棒で人をたたくということに抵抗があるようでしたが、最後には私が防具をつけて、彼女たちに竹刀を渡して「面・小手・胴、どこでも好きなとこ打っていいよ」って言ったら、恥ずかしがりながらも「じゃあ面で」といったようにちゃんと自分の意見を言って稽古していました。翌週には雑誌で見つけた剣道のページを一人の生徒が私にプレゼントしてくれてうれしかったです。
また近所の知的障害者の作業所にもお邪魔して、日本のことについて話したり、写真を見せたり、みんなで新聞紙でかぶとを作ったりしました。30人ほどの大きなグループでしたが、いつもと変わらず楽しく授業できました。
フィンランドではピックヨウルと言ってクリスマスの前、11月後半からパーティーをしてお祝いをする習慣があります。私も3回ほど行かせていただきましたが、ダンスあり、クリスマス料理ありの素敵な時間でした。日本とは違って1か月くらい前からみんな今か今かとクリスマスを待ちわびている様子は新鮮です。
独立記念日には学校で中学生のダンスパーティーがあり、事前の体育の授業ではワルツなどダンスの練習をしました。日本ではめったに踊ることがないので、私も一緒に習いました。本番のダンスパーティーでは立派に男の子が女の子をリードして踊っていました。私も生徒の一人と踊ったのですが、曲が終わった後もエスコートしてくれてすっかり感心してしまいました。
学校外の活動では、すでに定年退職されている元進路指導の先生にプーッコと呼ばれるナイフづくりを体験させてもらいました。7回ほど先生宅に通い、計10時間ほどで見事なナイフが完成しました。学校でカンテレを作ったりしていたので機械にはだいぶ慣れてはいたものの、さすがに指の3ミリ先を電動のこぎりが通過するときは緊張しました。自分へのクリスマスプレゼント、色んな方のご厚意によって無事完成しました。感謝感謝です。
明日はいよいよクリスマス。フィンランドでは24日にお祝いをするそうです。サンタさんも夕方やってくるそうです。楽しみ!
2011年12月20日・Yasuhiro Sasaki・ 20代 , フィンランド , 国際教育実習プログラム
高校ということもあり、こちらの英語が多少わかりづらくても理解してくれるので助かっています。しかしフィンランド人は日本人と似ているところもあり、親切ですがシャイでもあります。とくに子供たちはシャイな子が多いです。こちらから話しかけなくては何も始まりません。
いろいろやりたいと思ったことを、訪ねたりしていかなければ何も出来ずに終わってしまうかもしれません。いかに時間を有効に使っていくかを考える必要があると思います。教育方法を学ぶにしても、教育制度を学ぶにしても早くやるべきことを見つけて行くことが大切だと感じました。
2011年12月13日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
11月15日、Turun Sanomatというフィンランド南西部で25万人くらいが購読する新聞に、研修校での取り組みを紹介する記事が掲載された。日本研究の授業を受けている中学生7人が書道を体験する授業を公開し、授業後に取材を受けた内容が記事となった。
一人ひとりが道具を持てるよう、日本の勤務校で引き取り手のいなくなった書道道具を集めてもらい、研修校に送っておいた。授業では、筆を使った基本点画の書き方を順番に説明し、それらの組み合わせで書ける「土」「人」「光」を練習して清書した。字のバランス分析通りに筆を運ぶのは初めてでは難しく、お手本通りの字形にならないことが多いが、総じて楽しんでいるようだった。しかしながら、精神を集中して字を美しく書くために、同じ字を繰り返し練習することはあまり魅力的ではないらしい。2, 3度練習してすぐ書き終えてしまい、早く次の字を書きたそうにしている。文化紹介の一つだからと割り切ってはいるが、筆を持って字を書けばそれが書道だと思われるのは何とも残念である。美しく書くために練習する、という視点を理解してもらえるような授業の工夫を考えようと思う。
取材では、フィンランドへ研修に来た経緯、主な活動内容、日本とフィンランドの教育の共通点や相違点について話題を提供した。私は日本の勤務校で理科教諭として5年間教壇に立ったあと、フィンランドの理科教育を学び実践することを主な目的として、1年間の研究休暇を得ている。取材を受けた編集者は、このことを正しく理解してくれたし、中高の校長からも、専門の理科を教えつつ日本研究の授業も行っている様子についてコメントをしてもらえた。研修の目的を理解し、専門性を活かした活動をできるよう配慮してもらえる学校に来ることができて、本当によかったと思っている。
11月半ばに、カナリア諸島で行われる天体観測へ生徒を引率する物理の先生に変わって、1週間授業を担当した。振り子の周期を精密に測定し、重力加速度を求める実験を行い、データのグラフ化と分析方法を教えた。実験後には、レポートを作成する。日本では毎週のように実験とレポート作成をセットで行っていたので、最も得意とする内容であった。しかし、毎週レポートを書くことが習慣になっている生徒と比べると、提出された報告書の内容は十分と言えず、日々の積み重ねが科学的な表現力養成にも重要だと改めて思った。
2011年12月05日・Miwa Minoguchi・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
折り紙は子どもも大人も楽しんでくれる教材ですが、料理をした際に紙ナプキンで作る王冠やバラなどのレッスンも好評でした。日常にすぐ取り入れられる"日本"はその後も根付きやすくていいと思います。
お寿司は必ずといってよいほど求められるのですが、残念ながら好き嫌いがはっきり分かれる料理です。(特に海苔への抵抗が強い)フィンランドの子供たちは海苔をおいしいといって食べてくれましたが...そこで、こちらでも手軽に作れてハズレなくおいしいと言ってもらえるお好み焼きも一緒に作りました。作る工程も楽しいし、小麦粉、キャベツ、たまご、ベーコン、コーン、えびなど、材料も簡単に手に入るものばかり。ソースはブラウンソース(HPというブランドのは手に入りやすいはず)、ケチャップ、マヨネーズを混ぜればできます。老若男女、おいしい!!と大絶賛でした。お寿司より鉄板料理だと思います。
2011年12月01日・Hideki Watanabe・ 20代 , オーストラリア , 国際教育実習プログラム
学校の授業でネタに困っていたとき、日本のcmが役に立ちます。現在の日本を伝えることもできますし、なにより折り紙などに飽きてしまった高学年の生徒にウケます。自分が関西出身ということもあり、日本の笑いの文化を伝えることもできていいですよ!
2011年11月17日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

新年度が始まってから、地域に溶け込もうとボランティアを始めました。先日は、"taste of Culture"というイベントがあり、日本の料理を作ってほしいと頼まれたので、おにぎりに挑戦しました。ほかにも、アフリカ、ネイティブアメリカン、カンボジア、ベトナム料理などがあり、様々な国の食べ物をいただくことができ、また地域の方との交流もできたので、とても良い経験になりました。
学校では、日本クラブを週一回行っていますが、折り紙は大好評です。手巻き寿司の授業もでき、2回、3回とおかわりする子もいて大成功に終わりました。いつも授業をしていて思うことは、すべてクラス担任の先生やアシスタントの先生方のサポートがあってこそ私は授業をできるのだと感謝しています。これからも様々なことに挑戦していきたいと思います。

2011年11月16日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
毎週火曜に、日本クラブを担当しています。以前はお世話役の先生が付いていてくださいましたが、最近は子供たちと私だけで行っています。
1年生~6年生がいるので、言葉は私が英語で話し、6年生がフィンランド語に訳しながら進めています。(徐々に私の話すフィンランド語も増えてきてはいますが・・・。)6年生は、他にもたくさんお手伝いをしてくれて、とても助かっています。
先日は、前半に象形文字の漢字(今回は木、川、目、日、火、手の6つを取り上げました)の成り立ちを紹介、後半はそれらの漢字を筆(習字)で書くことに挑戦。とっても楽しんで、何枚も書いている子もいました。
以前、5年生の授業で習字に挑戦した時、筆順や筆の運び方等、うまく伝えられず、文字もかすれたり墨汁がつきすぎたり・・・・・なんだか思ったようにいかなくて、難しいなぁと思いました。でもよく考えたら、そんなにすぐに、筆の運び方が分かってできたり、お手本のような字を書けたりするはずがないのです。「習字の基本の書き方を伝えること、お手本のような字を書くこと」よりも、「漢字の成り立ちの面白さに気づいたり、筆で書く体験を楽しんだりしてもらおう」という目的に代えた途端、なんだか気持ちも軽くなりました。
 「日本文化を伝える」というと、それについての情報をくまなく伝えなくては、大それたことをしなくては・・・・・と、肩に力が入ることもありますが、興味をもってもらったり、楽しんでもらったりすることに重点を置いて、自分自身楽しむことも重要だと思うことができました。
2011年11月15日・Yukiko Nakamura・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
A4の紙でできるのでわざわざ折り紙を用意する必要も、正方形に切る必要もなかったのでカラーのコピー用紙が大活躍でした。袖の部分を作るのが難しいのですが、折り紙の本来の作り方にこだわることをやめて、「ここからこんなタブ見つけられるかな?それを中から外にひっぱったら、ほら、袖ができた!」ってな具合にやってみたら大成功!小学校一年生の子供でも作ることができました。ついつい、説明書通りのやり方で教えてしまいがちですが、折り紙に慣れている日本人とそうじゃないフィンランド人、大切なのはできるだけ自分の力で作れるように手伝ってあげること。今回、そんな大切なことを気づけたような気がします。
父の日明けの今日、1年生の女の子が廊下で会ったとき「お父さん、すごく喜んでくれた!ありがとう!」って言ってぎゅっとハグしてくれました。すっごくうれしかった!!!
このTシャツは大人気で、いろんなクラスで父の日のカードを作りました。小学6年生ともなると他の紙を切ってネクタイを作ったり、ボタンを付けたり。お父さんはいつもオレンジ色の作業服を着てるから、って言ってオレンジの紙で作る女の子や、ポケットに携帯電話や懐中時計を描く男の子。みんなお父さんのこと、よく見てるなぁ、って感心させられました。
近所の学校でも作ったのですが、その時は1年生と5年生がペアになって、5年生が1年生を助けながら授業を進められたので、人数は多くてちょっと大変でしたがとても有意義な授業になりました。

2011年11月02日・K.I・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
噂には聞いていたけど、本当に楽しい一日でした。学校は仮装した子どもと先生だらけ!歯の妖精・ゾンビ・お姫様・カンガルーなど皆自分の着たい衣装を着ていました。私はホストファミリーから衣装を借りて魔女になりました。(学校が寒いので温かい服を着たかった...)そんな中ある子どもが「先生が日本の服(たぶん浴衣?)を着てくると思ったから、今年はこの服を選んだのに...。」とWhiteberryのような服を着た女の子がとっても残念がっていました。「先に言ってくれればよかったのに~。」と言いましたが、ちょっと先にリサーチしておくべきだったかもしれないとも思いました。
そして学校か帰ると急いで夜ご飯を済まし、子どもと一緒にいざ、「Trick or Treat!」と言いながらお菓子をもらいに行きました。一目散に集団で走っていく姿は、本当にとてもかわいかったです。日本の学校で聞いた「Trick or treat」よりもっとうきうきするような、リズムがありました。二時間ほど、いろんな家を回り(ドアを開けると先生の家だったり...たぶん知らなかったのは私だけ?)子どものサンタクロースのような袋が満杯になりました。ジュース・リンゴ・チップス・キャンディー、なんでもありでした。小さな島は家がまばらなので、おうちの人の運転する車で、集落によっては走ってお菓子をもらいに回るということを繰り返していました。その後、親戚や学校の先生と集まって花火を楽しみました。
週末には(お酒がでるので)19歳以上のHalloweenダンスパーティーもありました。$15のチケットで、市民会館で22時から2時までというものでしたが、地域の人にまじって人生初のダンスを楽しみました。ダンスの後も、ぺちゃくちゃと少し話をしてると遅くなり、結局ベットに入ったのは4時でした...。とても疲れたけれど、コミュニティーの中に入って行けると楽しみも増えるものだなぁと嬉しく思いました。
2011年10月28日・Ayumi Hasegawa・ 20代 , カナダ , スクールインターン
今日は、1年生のアートの時間に、紙相撲をハロウィンバージョンで作る授業をしました。子ども達の食いつきは思った以上で、心配になるくらい大興奮でした。一人一つ作って時間いっぱいかと思っていましたが、2つも3つも"sumo doll"作って遊んでいました。
私は研修期間が約一年と長期なので、研修校の授業の流れを邪魔しないよう、毎回学校のルールや、他の授業で新しくやったことなどに絡めて日本の授業をしています。今回の紙相撲は、他の人をタッチしないというルールを確認しながら、人を押すのは禁止だから、自分が相撲をする代わりに人形を使おうという流れで紙相撲に持っていき、ハロウィーンまであと何日というカレンダーの見方を確認しながらハロウィン人形を作るという方向でまとめました。
事前に日本で授業準備をしていましたが、思った以上に幼稚園のような、イラストや色塗りが主体の授業だったので、結局授業プランを全て練り直しています。とても興味深く面白いので、1年生の授業見学と補佐(これが難しく勉強になります)で9月10月が過ぎ去ってしまいました。
本当に積極的にどんどん動かないともったいないと実感しています。
2011年10月28日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
フィンランドで研修を始めて半年経ったこともあり、研修校の先生方向けに、日本とフィンランドの中等教育の違いと題して、90分程度の講演を行った。渡航前は、授業の方法論のレベルで何か違いがあると期待していたが、中学高校段階の特に理数系の授業を見学する限り、特別なテクニックがあるわけではない。もちろん帰国後に導入したいと思う授業ネタはいくつも仕入れたし、こちらも優れた実験などを実演することで互いの授業技術を共有した。しかし、それらは表面的な違いに過ぎない。
理数系の授業については特に、15人程度の少人数にすることで、生徒と問答をするように授業を進めることができる。個々の理解度の差を把握し、問題演習では別々の内容を同時進行することが可能になる。実験についても、同時にたくさんのグループに対して器材や試薬を準備する必要がない。
国家による検定なしに作られた教科書が、もう一つの重要な制度的違いである。日本の場合、近年は「発展」と呼ばれる指導要領を超えた内容が一部で認められてはいるものの、依然として定量的な理解を深めるような内容は不十分である。その結果、特に中学段階では単なる暗記に走らざるを得ないような学習内容となってしまう。一方フィンランドでは、必要な専門用語を包み隠さず使って丁寧に解説した教科書を使っている。加えて、豊富な問題演習が含まれているので、教科書を読んで関連する問題も解くことで自学自習が可能である。
学校の役割についても、ずいぶんと違う。フィンランドでは、学校は勉強する場所である、という認識が生徒・教員・保護者に共有されているように思う。放課後の部活もなく、学年全体での宿泊行事もなく、入学式や始業式などの式典もない。派手さはないが、むしろ生徒は知的好奇心を満たすことで、学ぶことそのものを楽しんでいるように見える。教員もプロ意識の高い人が多く、生徒のために何が大切かを常に考えている。保護者も学校の方針に文句を言う人はほとんどいないし、学校に勉強以上の何かを求めないようだ。日本では、勉強するとともに、部活などで上下左右の人間関係を学び、宿泊行事や式典で連帯意識を醸成することも学校の役割である。
このほか、私立学校と公立学校の違い、習い事や塾の存在、教員の社会的立場など豊富な話題を提供し、活発に議論ができた。講演後は、家庭科室で日本の家庭料理を全員で作り、こちらも好評だった。
2011年10月14日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
週一回の日本クラブでは、毎回簡単な日本語を言ってみる時間をとっています。日本語の挨拶、「いただきます」や「ごちそうさま」、「わたし(ぼく)の名前は・・・」という自己紹介の言葉等です。学校で出会うと、「Konnichiwa!」と挨拶してくれる子が増えました。
授業は、アート(日本で言う図工)の時間にクラスに入り、日本文化紹介を兼ねた内容をすることが多いです。折り紙の他にも、習字で日本の「日」とフィンランドの「芬」を書いたり、日本のアニメやキャラクターの紹介(フィンランドのムーミンが日本で有名なことも話しました)、日本の服(日常服と着物や浴衣など)、日本の音楽(楽器や童謡)等々実践しました。
授業内容を考え準備することは、簡単なことではありませんが、自分の中で日本のことを再認識する、よい機会になっていると感じています。何より、子供たちや先生が喜んでくれることが嬉しく、励みになっています。
こちらに来て、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。私にとって初めての海外で、行く前は不安だらけでした。日本でそんなに英語を話したこともなく、ドキドキのまま現地に入りました。最初の1週間は、なにもかもが新しく、いろんなことに感動しました。ですが、少しずつ慣れてくると、日本が恋しくなったり、人とコミュニケーションを取るのが怖く感じたりもしました。ですが、ここはフィンランド!!欧米全体がそうなのかもしれませんが、なにもかも「自分でなんとかする力」がないと、状況は変わりません。現地の人はとても優しいので、少しずつ目標をたててがんばっていきます。
2011年10月02日・E.H・ 20代 , アメリカ , 国際教育実習プログラム
今は日本語クラスで千羽鶴計画を実行中です。みんな折るのに夢中で誰が早く折れるか競っています。一方で時間をかけて丁寧に折る生徒もいます。折り方を忘れずに家族や日本語クラスをとっていない友だちへと折り方を広がっていったらうれしいなと考えています。いろんな方に日本の文化に触れるチャンスが増えればいいなと思っています。
日本語クラスの高校では週4で日本語クラスがありますが、毎回ひらがなを書かせて、発音させています。毎日繰り返しすることで覚えると思うのでフラッシュカードを使ったり、最近はかるたを利用したりして、同じことの繰り返しに飽きることなく楽しく覚えてもらえるように心がけています。生徒によってはつまらないと感じることもあるので、本人が楽しいと感じる方法を試行錯誤しながら授業をしています。あくびやため息ができてたら飽きてきた合図だと思って、新しいことを始めたりと自分もいろんなことを授業をしながら学んでいます。
2011年09月29日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
8月中旬から始まった新学年で、日本研究の授業を中高で担当し始めた。9月末までの第一学期には28名の高校生が履修した。ほとんどの生徒が初めて日本語を学ぶが、中には文字が読めたり、自己紹介ができたりする子も含まれていた。最初の授業でアンケートをとると、多くの生徒が日本語の初歩を学びたいと思っているだけでなく、文化・社会・自然・流行など多岐にわたる興味を持っていることが分かった。そこで、「XはYです」の基本文型で作れる多くの表現を教え、生徒全員が日本語で自己紹介することができるようになった。合わせて、夏から秋にかけての日本の年中行事を紹介したり、そろばん・書道・折り紙の体験も取り入れた。
日本の勤務校が9月から新学期になったので、5月に引き続きSkypeを利用した遠隔授業も行った。前回は十分に準備する時間がとれなかったので、今回は授業3回分をあてて、グループごとにフィンランドを別々の視点から発表する準備をした。各自の自己紹介は学んだばかりの日本語を使い、名前もカタカナで紙に書いて、カメラに写した。サンタクロース、冬のスポーツ、食べ物と飲み物、音楽、サウナ、ムーミンのテーマで資料を作り、カメラに写しながら発表した。日本側からは様々な質問が出て、前回よりも和やかな雰囲気で進めることができた。
物理の授業では、グループごとに簡易モーターを作って回転の原理を考えたり、発電機の仕組みについて説明し、原発事故についても取り上げた。化学の授業では、有機化合物の構造異性体を分子模型と構造式から考える演習を行った。物理の内容は日本と大差ないが、化学については日本よりも詳しく細かい概念まで扱っていた。特に、原子の電子配置をs,p,d,f軌道に分けて説明し、混成軌道による結合角の違いまで扱っているのは、日本の理工系大学1年レベルに相当する。物質がなぜその性質を持つのか、なぜ反応が起こるのか、という化学の根本を電子の動きできちんと説明しようとする姿勢がうかがえる。一方で、授業の進め方を見ていると、実験に使う器具をその場で準備したり、授業が始まってからICT機器の設営をするなど、無駄が多いと感じられる場面がある。その間、生徒も友達としゃべっていたり携帯をいじっているなど、せっかくの貴重な授業時間が失われているのは、個人的に残念である。フィンランド特有の余裕ということなのだろう。
2011年09月27日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
放課後に希望者が残って行う日本クラブを立ち上げ、9月から活動が始まりました。初めの時点で参加希望者が80人、全校生徒の約半数です。2時間設けましたが、40人でもとても多いので、一人当たり隔週参加ということになりました。
 クラブではまず、浴衣を着た姿を見せた後、希望する子に浴衣を着せてみました。みんな、くすくす笑いながら試着。気恥ずかしい時に出るような、照れ隠しの笑い?のようでした。着終わった子にカメラを向けると、素敵な笑顔になり、喜んでくれているようでした。
 その他に、映画「TOTORO」を何週かに分けて鑑賞しました。ところどころで笑いが起こり、楽しそうに観ていました。映画「TOTORO」は、かわいくてストーリーが子供も面白く感じるのはもちろんのこと、日本家屋やランドセルをしょった小学生、お弁当に日本のおばあちゃん・・・等々、日本の暮らしを伝えるにも適したアニメです。私は個人的にもトトロが大好きなので、フィンランドの子供たちにも好んでもらえて嬉しかったです!

2011年09月16日・KI・ 20代 , カナダ , 国際教育実習プログラム
先日、日本語の「はらぺこあおむし」の本を読みました。担任の先生には、英語版の絵本を読んでもらいました。交互に同じページを読むと、とても喜んでもらえました。本の中のフレーズで、それでもおなかは「ぺっこぺこ」というところがありますが、私と一緒に「ぺっこぺこ」読む子や、「ピクルス」「ソーセージ」などの発音にクスクス笑う子など、反応がよかったです。もっと有名な絵本を持参すればよかったなぁと思います。
前に日本のお菓子を紹介して、ミルキーやキノコの里など本当に一人一口程度のお菓子を試食する授業をしました。私たちが外国のチョコレートを特別な味がすると感じるように、彼らも日本のお菓子は特別おいしいと感じるようです。9月の初めの授業では何人もの子が「あのお菓子はまだある?」と2カ月もたったのに、お菓子のことを言っていました。
2011年09月14日・Yukiko Nakamura・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
2ヶ月半の夏休みを満喫して戻った学校はやっぱり最高です!子供たちは可愛いし、すごくいい刺激をくれます。日本クラブではトトロを折り紙で作り、家庭科の授業ではiiPから出発前にいただいた冊子にのっていた着物のしおりをつくりました。これが大うけで、今子供たちが作ったしおりは学校内の展示スペースに飾られています。
2011年09月08日・Kasumi Niwa・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
8月の最初の週の土日に、7歳の就学前教育の子たち9人と大人3人でサマーキャンプをしました。幼稚園に泊まり、いろいろな活動を行いました。ありがたいことにテーマを「Trip to Japan」にしてもらえ、私からの提案も活かしてもらえ、よい機会でした。
内容としては、玉ねぎの皮とみょうばんを使った絞り染めを木綿タオルやトートバッグを使ってしたり、盆踊りの紹介の後に「炭坑節」をみんなで踊ったり、はっぴを着てもらい雰囲気を体験してもらったり、一緒にカレー作りをしたりしました。
自由遊びの間は、「ぐりとぐらのかいすいよく」を子どもたちに読み聞かせ、その流れで近くの海辺まで水遊びに行ったり、折り紙遊びをしたりしました。

・8月は中旬から新学期が始まるので、前半は子どもたちも半分程度の登園でした。
他の先生が子どもたちを見てくれている間は、昼寝用のベッドのシーツを換えたり、廊下の壁飾りを新しいものへと取り換えたりして、気づいたところの手伝いをしていきました。
2011年09月04日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
7,8月の夏休みは、私にとって充実したものになりました。7月の1か月間はバンクーバーにうつり、語学学校に通いました。移民の国カナダを肌で感じました。そこでは友人もでき、韓国やブラジルの文化にも触れることができました。また、今まで自分の知識だけで英語を話していたのですが、語学学校で新たな知識を得ることができ、表現の幅が少し広がったように思います。
8月は、カナダの東方面を一人旅しました。フランス語圏のケベックシティやモントリオールではフランス語がまったくわからない私でしたが、町の風景や様々な人との交流に感動しながら旅を終えました。英語を話せることで、世界中の人たちと交流を深めることができると改めて感じました。
この夏の経験は私の大きな財産になったと思います。色々な場所に出かけ、色々な人と交流することが本当に大事だと感じました。
2011年08月28日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
日本では七夕の催しを、7月7日、または旧暦に合わせて8月に行いますが、その頃こちらは夏休み真っ盛り。織姫と彦星の話や、飾りや、短冊等々、日本文化紹介になりそうな行事がひとつ紹介できないのは・・・と思い、8月下旬に、日本の夏休みを紹介しがてら、メインは七夕について伝える授業をしてみました。
まず、日本の夏休みについて、「35度以上になる日もあって、湿度の高い、暑い毎日。」「約40日。」「宿題があって、勉強もする。」と話すと、予想以上の反応。口々に話していたことの詳細まではわかりませんでしたが、「夏休みなのにー!?」と言っていたのはわかりました。「フィンランドの夏はいいね。」と付け足すと、静かになって、みんな納得したのかな、という感じでした。
次に、花火と盆踊りの写真を見せながら、夏祭りを紹介。(ここフィンランドでも、夏になると、中高年の方々を中心に、民族衣装を着て湖の近くに集まり、タンゴ等のダンスを踊る習慣があります。)
そして、メインは、七夕について。笹の葉は手に入らないので、笹の見本を見せた後、代わりに木を使用して、飾り付け。折り紙に切き込みを入れて作る「あみ飾り」と願いをかいた短冊を飾って楽しみました。5年生の子供たち、けっこう本気で願い事を考え、短冊を書いていました。季節外れですが、思いの外、反応がよかったので、安心しました。
今学期から、月に1回ほど全校集会で話す機会をいただいきました。ちょうど、来週に担当する日があるので、授業をしていないクラスにも七夕を紹介して呼びかけ、もっと短冊が集まればいいかなぁと思います。


2011年08月15日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
2か月の夏休みの間、ヨーロッパ各地を旅行して回った。
まず、6月末から7月にかけて、フランスの友人とイギリスの恩師を訪ねて2週間の旅をした。フランスでは、高校時代の短期留学で知り合った友人と9年ぶりに再会し、彼の住むフランスの田舎町でのんびりとした生活を満喫した。特に、近くの農場まで森の中を歩き、風に揺れる小麦畑を眺めながらのピクニックランチは最高だった。また、以前にホームステイで受け入れたフランス人の家も訪れ、大都会の住宅地での生活も味わった。ユーロスターでイギリスへわたり、短期留学でお世話になった先生との再会も果たした。自身の目を海外へ向け続けるのに大きな影響を与えたイギリスでの日々を思い出し、当時思い描いた将来像と今の自分がどう近づいたのか、何がまだ足りないのか、など、これまでを振り返ることのできる充実した旅となった。
フィンランドへ戻り、日本からの友人の訪問を受けたり、家族を案内したりして、主にHelsinkiとTurkuを観光した。その後7月末から8月にかけて、鉄道を使ってドイツとチェコを旅行した。伝統料理を味わったり、ノイシュバンシュタイン城やプラハの街並みの美しさに感動したりして、ヨーロッパの長い歴史を感じることのできる旅となった。
8月16日から、新学期が始まる。週に計5コマ、中学と高校で授業を担当することになっているので、現在はその準備をしながら過ごしている。また、実験を主体とした理科の授業も、進度に合わせて行ってゆくことになっている。
2011年07月19日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
 6・7月は小学校は夏休みですが、保育園は空いているところがあります。働く親のために、日中はもちろん、早朝、夕方も受け入れている保育園もあります。市内5か所の保育園のうち、2か所にそれぞれ約1週間ずつ、参加させていただきました。その園の先生の他にも、閉めている保育園の先生も何人かいらして、知り合うことができました。また、夏休みを利用してアルバイトをしている学生もいました。
 保育園の子供たちは、英語が全く通じないので、フィンランド語で...と言いたいところですが、私の語学力不足のため、ほとんど身振り手振りでコミュニケーションをとりました。折り紙で折ったものをあげたり、一緒に折って遊んだりしました。中には4歳になったばかり、という子も折り紙に挑戦してくれました。特に、コップを作って本当に水を入れて飲んだ時の子供たちの笑顔がとても素晴らしかったです。
2011年06月27日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
Finlandの学校は6月で学年が終了する。中学校では、試験期間が設定されていないので、授業時間を使って試験をし、試験の返却時には生徒一人ひとりが教員と面接をし、その学期の取り組みについて振り返りをしていた。中3は学年末にクラスごとにHelsinkiへ遠足に行き、それ以外の学年も担任の裁量で午後遠足に出かけていた。別の日には、野外ロックコンサートが開かれ、中学生とは思えないような完成度のバンドが演奏することもあった。
学年末の前日には、ほとんどの生徒が教会に集まり、夏を迎える前の礼拝が行われた。
終業式は、日本の学校のような儀式的な雰囲気は一切なく、ボランティアの生徒が司会をし、音楽やコントなどのパフォーマンスをしたり、この一年に活躍した生徒へメダルを送ったり、代表生徒が宣誓したりするなど、夏休みを待ちきれない生徒のエネルギーが伝わってきた。
卒業式は、一転して厳かな式典だった。卒業生一人ひとりが壇上に上がり、校長から卒業証書を受け取った後、担任から白い帽子を被せてもらう。この帽子はFinland人にとって大切なもので、高校卒業の証であるとともに、毎年5月1日のVappuの時のみ、昔の帽子を出して被ることができる。町中が白い帽子を被った人で埋め尽くされる様子は、圧巻である。
学年末が慌ただしく過ぎた後、中高の先生たちと一緒に小型船を貸し切って、Turku沖のArchipelagoのクルージングに参加した。毎年恒例となっているイベントのようで、20人以上の先生が参加し、これまで接点の少なかった先生とも仲良くなることができた。クルージングのあとは、ある先生のサマーコテージに上陸し、サウナに入ったり海で泳いだりして楽しんだ。サウナから出て冷たい海に飛び込むと聞いて心配していたが、実際にやってみると意外と気持ちのいいものだと感じた。先生同士がまるで家族のように仲が良く、その証拠にサウナにも男女一緒に入る。最初は驚いたが、サウナを通したコミュニケーションがFinland人にとってどれほど大切か聞いているうちに納得した。
夏休みに入ったので、まず2週間ほど日本に一時帰国をし、家族や友達と会ったり勤務校を訪れたりした。8月から中学と高校で日本に関する授業を週5コマ受け持つことになったので、その教材集めもした。夏休みの間は、地の利を生かしてヨーロッパ各国を旅行して回ることにしている。

2011年06月23日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
6月は年度末のためか、Field Tripに多く出かけるようです。様々な先生にField Tripに誘っていただき、楽しんで参加しています。先日は、カナダのBC州でも有名なBarkervilleというゴールドラッシュがあったところに行ってきました。museum全体が本物の町のようでした。中国と深い関係があるようで、Chinese Schoolや中国のお土産も売っていました。私が住んでいる町の周りには、多くのHistoric Siteがあり、その町の歴史を知ることができます。First nationのことなど歴史を知ることの大切さも改めて感じました。
また、キャンプや様々なイベントに参加させていただいています。先日は、先生のための会議に参加したところ、思いがけなくも日本人の大学の先生と知り合うことができました。日本にいたら絶対に知り合えなかった方々との交流は本当に自分の財産となると感じています。
2011年06月22日・E.H・ 20代 , アメリカ , スクールインターン

アメリカに来て早3ヶ月が経とうとしています。3か月がたつころには英語もペラペラに話せるようになると思っていましたが、そう簡単にいかないことが来てみてわかった。今までは、ホストファミリーや先生方に頼ってレストランやホテルなどの予約をしていたが、先日学校が夏休みに入ったので、一人で旅行に行ってきました。頼る人がいないので、バスに乗るにもレストランでも行き先や食べたい物を自分で伝えなければならない状況に立たされ、初めて一人で英語を使って会話という会話をした気がします。せっかく海外に来たのだから、旅行をするなどして外との交流をはかることで、英語力ももっと早く身につけられる思います。自己主張をしないとわかってもらえなかったり、あきれられたりすることがこの旅行でわかったので、自分の意思をしっかり伝えるようにしていきたいです。ひとと会話をすることが1番早く英語の上達を助けると思うので、それを信じて、もっと多くの人々と会話をしていきたいです。


 

2011年06月01日・K.I・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
日本にいるときは教師の仕事といえば、家に帰るのは9時10時が当たり前でしたが、ここでは先生達は3時に子どもが帰ったら、明日の準備をちょっとして家に帰ってしまいます。そのかわりに子どもたち9時に来るので、朝の7時半くらいからその日の準備をしています。 朝ごはんを先生たちで食べる日も、一か月に一度くらいあるようです。カナダの先生は「一度きりの人生を楽しむ」そのための仕事として、子どもが好きだから・教えることが好きだからこの職業を選んだ。。。そんな気がします。
 時間に追われて山のような仕事をこなさなければならなかった毎日は何だったのか...いろいろ考えさせられることがあります。もちろん、日本の教育の良いところも沢山発見しました。せっかく一年間海外の小学校に行けるチャンスを得たので、この一年を有効に且つ、実りあるものにしたいと思います。
2011年05月26日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

5月9日に、日本での勤務先の私立中学校とFinlandの研修校との間をSkypeでつないで、遠隔授業を行った。日本からは中学2年生が23名、Finlandからは物理の授業グループを中心に高校生が26名参加した。時差が日本から見て-6時間なので、Finlandは始業後しばらく経った9時過ぎ、日本は放課後の15時過ぎに授業を始めた。


初めに時計を見せ合って、画面に映った相手の時間帯が異なることを確認した。東西に8000km以上離れたところに相手がいるという実感を持ってもらおうと考えたからである。次に参加者全員が一人ずつ画面の前で自己紹介した。Finlandの生徒は学習歴も長いために上手に英語を話す生徒が多いが、日本の生徒は英語を習い立てで、名前と年齢を典型文で説明する以上に話すのは難しいようだった。一部の生徒が相手の国の言葉で自己紹介すると、拍手も大きく親近感を感じているようだった。


日本の生徒は、昨年まで私が教えていたのでリラックスしていたが、Finlandの生徒はまだ馴染みが薄く、日本の生徒たちの一体感を見て、やや引いてしまっているように見えた。日本の学校には制服や校歌があるがFinlandではどうか、最近の気温や日照時間の違いについてなど、日本からは盛んに質問が出た。一方で、よく言われるようにFinlandの生徒はとてもシャイで、事前に質問を考えておくよう指示していたにも関わらず、一部の生徒が回答するばかりで逆に質問するような展開にならなかったのが残念であった。通常授業の制約があったので難しかったが、事前に参加予定の生徒を集めて準備できれば、もう少し盛り上がったのかもしれない。


普段の授業では、物理の時間に実験を交えた授業を数回担当した。試験管を使った気柱共鳴の実験と理論の解説、凸レンズ・凹レンズによる像のでき方とレンズの公式による計算、充電したコンデンサーの電位差を利用して教室の生徒全員を感電させる「百人おどし」などを行った。日本の勤務校のように生徒一人一人に実験させるだけの器材が揃わないので演示実験が主体であるが、実験結果を生徒たちとディスカッションして確認しながら次のステップに進めるので、理解度を把握しやすいと思う。実験の準備をしながら担当の先生と話すことで、互いの実験技術やノウハウを共有することができ、秋学期以降も引き続きいくつかの実験を解説することに決まった。

2011年05月25日・Yukiko Nakamura・ 20代 , スクールインターン , フィンランド

こちらにきて2か月がたち、シャイな子供たちもだいぶ私に慣れてきたようです。いろいろちょっかいをかけてきたり、遠くからでも「おはよう!」や「またね!」と言ってくれたり、授業をしてても「ゆきこ!」「助けて!」と積極的に声をかけてくれたりと日々の変化がとても楽しくまたとても嬉しいです。日本クラブが発足して、水曜日の放課後には数名の子供たちと一緒に折り紙をしたり、書道をしたりしています。彼らは特に日本に興味を持っていて、すごく積極的にいろんなことを聞いてきます。編みぐるみって共通語なんですね。生徒の一人が編みぐるみを作るのが大好きで、いろいろ作ったものを見せてくれるのですが手先の器用さに毎回びっくりさせられます。
私はこちらに来てから授業に参加して編み物や服作りを生徒たちと一緒に習っています。技術の授業ではフィンランドの神話「カレワラ」に出てくる楽器「カンテレ」を男の子たちに交じって作っています。ギターのように弦を張ってひく楽器のようですがどんなものができあがるのかとても楽しみです。

2011年05月23日・kumiko Imai・ 20代 , アメリカ , 国際教育実習プログラム
今月初め、私の学校ではお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えようというappreciation weekがありました。
そこで、先生たちに日頃の感謝を伝えるため、
代表の生徒たち(日本でいう生徒会のようなもの)が各先生に感謝の手紙を書き集会で渡すという
生徒たちと校長先生が企画したサプライズイベントがありました。
このイベントで、なんとアシスタントである私まで全校生徒の前で表彰していただきました。
思わぬ展開に驚きましたが、本当に嬉しい気持ちでいっぱいでした。
今回、ここで手紙の内容を紹介したいと思います。

Kumiko Sensei.
Thank you for all the time and energy you put into making YG a better Japanese program for the students.
You are hard working and have taught the students so much this year.

短い手紙ですが、生徒が一生懸命書いてくれたメッセージはとても心に響きました。

早いもので、あと一ヶ月で私のインターン生活も終わりを告げようとしています。
お世話になった先生方、一緒に楽しく勉強をした生徒たち、ホストファミリーや友達、日本にいる家族、
この一年間私を支えてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えながら最後の研修に励みたいと思います。

2011年05月23日・Rina Okuda・ 20代 , オーストラリア , スクールインターン

こちらに来てもうすぐ2カ月になります。だいぶ環境にも慣れてきて、たくさんの授業案を考え、実践しています。
剣道を授業で扱った時には、最初に全日本選手権の映像を見せ、「礼に始まり礼に終わる」剣道の文化を、武道の精神や侍文化などを交えながら解説しました。そしてそのあとにジムに移動し、実際に竹刀を触らせたりしました。何を勘違いしたか「Ninja!!」と叫ぶ生徒がいたのには笑ってしまいました。

他にも折り紙を体験させたり、子どもの日を題材に鯉のぼりをつくらせたり、日本食を紹介したり、Artの授業のコマを借りて日本のマンガを紹介したり、とにかくたくさんの授業案を日々考え、現地の先生に提出し実践しています。

まだまだ私の英語のスキルが十分とは言えないので、パワーポイントを使ったり、実物を見せたり、たくさんの視覚的教材によって言葉の不足を補うようにしています。
やはり生徒には「実物」に触れさせるのが一番だと思います。


 

2011年05月16日・Erika Hama・ 20代 , カナダ , スクールインターン
9か月のインターンシップもあと2週間。小学生クラスのカレンダーには、私が出発する5月28日の欄にbye bye, Miss Hamaと書かれてあり、生徒達は「Miss Erikaが帰るまであと20日、19日」と残りの日数を数えています。私も休憩時間は外に出て遊んだり、折り紙を教えたりと、残り少ない時間をできるだけ生徒と一緒に過ごすようにしています。初めてこの学校に来たのがまるで昨日のことのように思えるほど、9ヶ月間はあっという間に過ぎて行きました。ですが、学校で撮った写真や授業プリント、生徒達からもらった手紙などを整理し、これまでを振り返ってみると、充実した濃い時間を過ごしたのだなとしみじみ感じます。今では、朝、生徒の顔を一瞬見るだけで、その日のコンディションが分かってしまうほどです。「今日は調子が悪そうだな。途中泣いたりしないかな。」と思ったら、十中八九当たっています。授業においても、それぞれの生徒がどのような間違え方をするかも分かって来ました。「ここ間違えそうだな。」と思ったら、その前にヒントを出すなど、工夫することができるようになりました。
2011年05月16日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

カナダに来て3週間がたちました。生活にも少しずつ慣れ、わかる英語が増えるとうれしくなります。カナダに来て、実は日本のことをあまり知らなかったのだと感じました。知っているのだけど、いざ説明するとなるとうまく言葉がでてきません。日本で生活していた時に「なぜ?」と思わなかったことを聞かれ、わからずあせってしまいました。例えば、日本語は、ひらがなとカタカナと漢字を組み合わせて話しますが、それぞれの使い方、字がもつ意味などを小学生にわかりやすく説明するにはどうしたらいいか悩みました。また、箸の持ち方、選挙などうまく伝えるのは難しかったです。日本のことも一緒に勉強ができ、自分の国の素敵なところも知ることができます。英語の向上だけでなく様々な角度で視野を広げることができるのは自分にとってプラスになると感じています。

2011年05月16日・Mari Uchiyama・ 20代 , スウェーデン , スクールインターン

学校の活動では、工作の時間に何度か授業を担当させてもらいました。初めに机に置くネームプレートを作りました。厚紙に千代紙風のプリントの折紙の好きな柄をいくつか選ばせて思い思いに飾り付けしたものに、私がラベルステッカーにカタカナで名前を書いて好きな位置に貼ってもらうというものです。
千代紙は珍しいみたいで喜んで選んでくれ、自分の名前のカタカナにも興味を示してくれました。また自分も生徒の名前を覚えることができるので、小学生くらいのこどもたちが対象だったら良のではと思います。またその時に、小さめの折り紙でいろんな色の折鶴をつくって「好きなのを選んでプレートに貼って」と見せたら予想以上に喜んでくれたので、こちらがびっくりしてしまったほどでした。
私の研修先の学校では、とにかく折り紙は人気があるので、もっとたくさん持ってくれば良かったかなと思います。



 

2011年05月10日・Kasumi Niwa・ 20代 , スクールインターン , フィンランド
・フィンランドの4月は一か月の間の一日一日の天候の変化が大きく、上旬にあった雪も下旬には全部とけ、10月から始まった長い冬があっという間に春に変わっっていったという感じでした。気温は2~15度辺りを行ったり来たりでした。

・4月から段々と行事が増えていき夏に向かっていきます。
フィンランドのイースター(Pa:a:sia:inen)は暦によって毎年日にちがかわり、今年は遅いイースターと言われていて4月の22~25日の間に祝われました。
その期間幼稚園は休日となり、その前にイースターの卵の形の紙にじゃがいもの色スタンプをしたり、イースターの時期に飾られるネコヤナギの枝をモチーフにした制作(麻ひもを枝、指スタンプをネコヤナギの白い部分に見立てる)や、牛乳パックに土とライ麦の種を植え草を育てるという活動をしたりしました。
その一週間前にもPalmusunnuntaiという行事があり、教会へキリスト復活の物語を聞きに行きました。

・5月1日のメーデー(Vappu)に向けて幼稚園でも子どもたちのVappuのイベントが開かれ、子どもたちも仮装をしたり風船や紙テープを飾り付けたりして祝いました。おやつには、Vappuの時期のセットのドーナツとsimaという炭酸ジュースが出ました。
Area Name : Kotka,Finland
Usefull News : ・4月は雪が雨に変わったり、道路も雪解けでドロドロだったりするので耐水性のある上着や、長靴などが活躍します。
傘はフィンランドではあまり使われていませんが(フィンランドの人いわく「面倒くさい」(!)とのことです)、折りたたみの傘があると天候が不安定なこの時期に役に立ちます。

・イースターの一週間前に祝われる"聖日曜日"(Palmusunnuntai)というキリスト教の話に基づいた行事があり、各地で子どもたちが魔女などに仮装して近所の家を周り、飾りつけしたネコヤナギの枝を配る代わりにお菓子をもらうというイベントが行われます。
HelsinkiのエリアにあるSuomenlinnaという世界遺産の島の中でも地元の子どもたちによってそのイベントが行われるので、おすすめです。

・イースターの休日中やフィンランドのメーデー(Vappu)の休日中、いろいろなお店や場所も休みになり、バスなどの交通機関も休日ダイヤになります。HelsinkiのKamppiという場所のスーパーは休日中でも開いていました。

・フィンランドでも学校などで子どもたちが折り紙に親しんでいますが、日本で売られているような折り紙はこちらで売られていないので、自分たちでちょうどいい大きさに切ってから使ったりしています。
なので、折り紙セットや簡単に折れる折り紙の本を何種類か持参すると、いろいろな場所へすぐ日本紹介の材料として持って行けるし、コミュニケーションもとれるのですごく役に立つと思います。

・フィンランドでは病院などでしか、基本マスクが使われていません。街中でマスクをすると、よっぽどの感染症か重病の人と扱われあまりよく思われないそうです。薬局では一応買えるとのことです。
2011年04月27日・Yukari Ono・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

日本では中学校の英語科の教員をしていたため、授業では英語を使って生徒に質問したり、指示を出したりする機会が多くありました。小学校英語指導向けのものですが、主に「ヘンリーおじさんの英語でレッスンできる本」という本を参考に、自分の授業あった表現を選んで使っていました。その本はこちらにも持ってきていて、とても役立っています。また、実際にこちらの先生や子どもたちがそれらの表現を使っているのを聞いて、どのような場面で使っているのか、さらに別の言葉で言い換えた表現など、目で見て耳で聞いて、少しずつ色々なことを吸収していっています。

研修校の先生はもちろんのこと、私のホストマザーは小さい子どものお世話をする仕事をしているため、子どもたちに話すときの表現や、子どもたちが理解しやすいような言い方など、工夫していることなども教えてもらっています。始まったばかりの研修ですが、この環境に感謝して学び続けたいと思います。

2011年04月26日・H.S・ 20代 , カナダ , スクールインターン

4月は、多くの時間を、千羽鶴折りに集中しました。地震津波災害に際して、何かできることを考え、千羽鶴と募金のプロジェクトを立ち上げました。募金は保護者が集まる行事でも呼びかけを頑張っていて、今も続けています。6年生のクラスから始まった千羽鶴折りは、幼稚園児も含めて全員が折りました。幼稚園児や低学年児童は6年生とバディーを組み、助け合いながら折ることが出来ました。皆の頑張りと先生方の協力の元、1200羽も折ることができました。1000羽以上に願いが叶うように、1200羽鶴にすることにしました。このプロジェクトを通して、優しい気持ちや助け合うこと、皆で協力する事の大切さを見ることができ、生徒にも、協力してくれた先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。


これまで、授業は主に6年生のクラスで行っていましたが、春休み明けの職員会議で、日本文化の授業の難易別にリストアップをして、プレゼンテーションをさせてもらいました。その結果、沢山の先生方が興味を持ってくれ、授業をさせてもらっています。今まで、日常生活を一緒に過ごして、私の英語に馴れている6年生のクラスのように、スムーズにはいかず、理解してもらうためには、指示する言葉を簡単で明確なものにしなければならず、毎晩ホームステー先の方にチェックをしてもらっています。授業の準備は忙しく、緊張の連続ですが、新しい生徒との新しい関係、授業をするにあたっての先生との綿密な打ち合わせなど、交友関係が広がり、自分の世界も広がったように感じます。


6年生の社会の授業で、「日本VSカナダ」というタイトルで、興味の持ったことを比較してプレゼンテーションを行っています。基本的な衣食住だけでなく、美容、輸出、国民の休日など興味深いものもありました。インターネットでは間違った情報や画像が多かったり、中国や韓国との混同、自分の持つイメージから抜け出せない子もいたりして、正しいことを教えるのにとても苦労をしました。


休日は、ホストティーチャーのミシェル先生をはじめ、学校の先生方が入れ替わり立ち替わりで一緒に過ごしてくれます。イースターの日は、19世紀に栄えていて今はゴーストタウンになった集落で、毎年イベントが行われ、19世紀の服装をして参加させてもらいました。エッグハンティングやゲームなど楽しく自然と学び、伝統が受け継がれていくことを目の当たりにしました。


 

2011年04月25日・Kumiko Imai・ 20代 , アメリカ , 国際教育実習プログラム

さて、今回生徒たちと一緒に料理の勉強を進めていく中で一つ学んだことがあります。
それは「ぼたもち」と「おはぎ」の違いについてです。
私は小さい頃からおはぎもぼたもちも名前を知っており、もちろん何度も食べたことがあるのですが、日本語クラスの先生に「ぼたもちとおはぎの違いは何?」と聞かれた時に、何も答えることができませんでした。先生は、アメリカ生まれですが日本に何年か住んでいたことがある方で、このような違いについては、日本人の私たちよりもはるかに敏感に感じとられています。
「ぼたもちは春、おはぎは秋...」くらいの知識しかなかったのでインターネットで調べてみると、その違いの裏には、昔の日本の人たちと季節との密接な関係があることがわかりました。ぼたもちは春の花である牡丹の花に見立て、大きくて丸く形づくるのだそうです。そしておはぎは秋の花である萩の花に見立て、小ぶりで細長くするとのことでした。
また、おはぎは小豆の収穫期に作るため、とれたての柔らかい小豆を餡にできることから粒あんを使用し、ぼたもちは冬を超えた小豆を使用せざるを得ないため、固くなってしまった小豆の皮を剝いでこしあんにするのだと言うのです。

今は多くのお店が一年中おはぎを売っていたり、私たちもさしておはぎとぼたもちの違いに目をむけようとはしません。
しかし、昔の人たちが季節ごとにつくっていたおはぎやぼたもちが、日本の素敵な伝統の一つであることも忘れてはならないと感じると同時に、このような文化を一つでも多く、アメリカというこの地で伝えられたらいいなと思いました。

Do you know the difference between ohagi and botamochi?
Though I am a Japanese, I had no idea about it.
It's related to the life styles of old Japanese people which are depend on the seasons.
We usually eat ohagi in fall because the flowers of hagi bloom in fall.
Also we usually eat botamochi in spring because the flowers of botann bloom in spring.
That's why we call them ohagi and botamochi.
Then there are other interesting facts.
Red beans are harvested in fall and we can make delicious smashed sweet red beans. So ohagi made with them.
But red beans which passed the winter can't make them. So botamochi made with strained sweet red beans.

It's really interesting Japanese tradition. But unfortunately, most of Japanese people forget about these things.
I learned these through cooking week activity at Japanese class.
We have to think about it again and I want to tell these facts to the people in here!


 

2011年04月25日・Kumiko Imai・ 20代 , アメリカ , 国際教育実習プログラム
今月中旬、私の日本語クラスではcooking weekを設け、一週間料理に関する勉強をしました。
例えば、「ゆでる」「焼く」「まぜる」など、料理をする時に使用する単語を勉強したり、「まず」「次に」「そして」などの接続詞を使って料理の手順を説明する練習をしたり、日本とアメリカのレシピの書き方を比較して相違点を挙げたりと、様々な面から日本語と料理をリンクさせながら授業を進めました。
そしてcooking weekの最終日は自分たちで翻訳したレシピを基に焼きそば、みそ汁、ぼたもちを作りました。好き嫌いは大きく分かれましたが、とても楽しそうなcooking partyになりました。

2011年04月11日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

Turkuへ到着して2週間が経った。毎日5分くらいずつ日が伸びており、日本との緯度の違いが感じられる。最初の1週間は研修先の高校が試験期間だったため、翌日の試験に備えたPreparation Lessonを見学しつつ、中学校の授業に参加した。主に英語の授業のゲストとして呼ばれ、出発前に考えたFinland語による自己紹介のあと、日本や自分自身に関する質問に答えた。中学3年生にもなるとかなり流暢に英語を話し、こちらの言うことも正確に理解しており、日本の一般的な中学生との差を感じた。校長によると、9歳から英語を学び始めることに加えて、TVで放映される映画にはFinland語の吹き替えがほとんどないため、日常的に英語に触れる機会が多いという。実際にTVを見てみると、確かにFinland語の字幕があり、音声は英語だった。


多かった質問は、やはり日本で起きたばかりの地震・津波・原発事故についてだった。日本で起きた自然災害で最悪のものであること、地震の後も計画停電や物資の不足で今まで通りの生活が送れないことなどを説明した。また、世界中からの心配や応援のメッセージが日本の力になっていると話し、感謝を伝えた。


高校の授業内容は、物理・化学・数学については日本と大きな違いはなかった。ただ、教科書の記述が丁寧で、問題演習も豊富にあり、解説もきちんとついている。自学自習が可能な教科書の作りになっている点で、日本の教科書より優れていると思う。試験前の復習の授業が前日にあるというのも、日本ではあまり聞かない。教師の説明に対して生徒はかなり積極的に質問をしており、教師は考え方のプロセスを複数の視点から説明していた。
次の教員会議で、正式なあいさつをし、合わせて日本との遠隔授業について提案することになった。日本とフィンランドをつないで、互いの紹介だけでなく理科的な視点での交流を目指している。



 

2011年04月10日・E.H・ 20代 , アメリカ , スクールインターン

シカゴに到着してから早2週間が過ぎました。初めの1週間はまだ春休みで学校が始めていなかったのでホストファミリーと仲良くする時間として過ごしました。一緒に買い物に行ったり、家の周りの野生の動物の話をしたり、お互いの国の映画を見せあいっこしました。
そして2週目、学校に行き始めました。日本の学校とは全く違う仕組みでずいぶん驚かされました。生徒たちは初めて会うわたしを不思議な目で見つつも目があったらHi!と向こうから挨拶をしてくれました。すべてが初めてでこの1週間はとにかく打ち解けられるように努めました。慣れない生活に毎日緊張状態。まだ会話はできませんが、現地の先生方はゆっくり話してくれるので助かっています。会話ができるように努力していきたいです。


 

2011年01月01日・柴藤愛林 23歳・ 20代 , アメリカ , スクールインターン

底抜けに明るい子供たち。

気持ちを踊りで表現する子供たち。コトバの壁って、そんなに高くない。

就職を控えた大学3年生の終わり頃から、このまま就職していいのかなと考えはじめ、卒業後このプログラムに参加しました。派遣先の小学校に着いてまず驚いたのは、壁に飾られた掲示物の多さです。日本の小学校の教室は学年が上がるごとに殺風景になりがちですが、"superstar"(がんばった子たち)の写真などがたくさん飾られていて、とてもにぎやか。そこで私も掲示物をたくさん作りました。これが結構好評で、"bulletin board queen"というあだ名までつけられました。子供たちが頻繁に校長室に遊びに行っていたことも驚きのひとつでした。校長先生も生徒の名前をちゃんと覚えていて、生徒と先生との距離がものすごく近いのです。すごくいいなぁ、と思いましたね。

着物・浴衣等を紹介、モデルの女の子はとても嬉しそう この学校は、生徒の9割近くがアフリカ系アメリカ人。彼らは何かあるとすぐに踊るんですよ。音楽があろうとなかろうと「ちょっと見て」といってユニットで踊り始める。それがとてもうまいのです。たくさんの人と触れ合うなかで、気持ちをうまく伝えられるようになり、英語でケンカができるほどになりました。コトバの壁は、思っていたほど高くない。これからは仕事でも世界のいろいろな人と出会いたいです。

クロワッサンをつまみながらフランス語の授業共に日本語を教えたKathyとは大親友になった

巻きずしを作って食べましたHalloweenのカボチャを収穫

2011年01月01日・加藤淳 24歳・ 20代 , オーストラリア

まじめ英語の呪縛がとけた。

加藤 淳 24歳:オーストラリア before自動車販売会社勤務 スクールインターン6ヶ月間 after中高一貫私立校・英語教員に

いつかは英語教師にと、不安を抱えて飛び込んだ。

日本の小中高校に当たる約400名の学校で研修しました。一日10コマある授業のうち、半数程度は一人で教壇に立ち、小学生に日本文化、中高生に日本語を教えました。が、会話に悩むこと1カ月。「正確な英語」の呪縛が解けたのは、自分に求められているのが正確な英会話ではなく、様々な日本の話なのだと気づいてからでした。聞き取れなくても臆せずにSorry?と言えるようになり、肩の力が抜けました。こてこてのオージースラングもどんどん使いました。Fair dinkum(ほんとだって)、No worries, mate(どうってことないよ)、Good onya!(よくやった)など、日本人の私が使うと笑いが取れるのです。ジョークはうまく言えなくても、一緒に笑いたい時に便利でした。自信がつけば、英語力も自然に伸びます。

習字の作品を得意気に持つ生徒 英語力に加えて、現地の学校で一人で教え切った自信が、今の私を支えています。渡豪前に日豪の文化や歴史、地理等を調べ、現地では日本語の授業を通じて日本語や日本人について考えたことも、視野を広げてくれたと思います。今は日本の学校で教えていますが、この体験に基づく話が、生徒の気持ちを引きつけるようです。頑張ってよかった。心からそう感じる日々です。

朝礼の後、生徒達と学期末を迎え、リラックスした雰囲気のスタッフルーム

世界最大の砂島フレーザー島にて一日ファームステイを体験

2011年01月01日・細田聖子 28歳・ 20代 , ワーク&カルチャーインターン , 中国

中国の学生とふれあうことで、自分の中の思いこみが消えた。

細田聖子 28歳:中国

研修先の大学 研修をした大学は、上海から汽車で約7時間の江蘇省にありました。日本人や外国人がほとんどいないという環境でしたが、日本語教師の資格を取得し、中国語の勉強もしていたので、不安はありませんでした。でも、行ってみたら思い通りにならないことばかり。そこで最初からうまくいくわけはない、と開き直ることに。そうしたらかえってうまくいくことが多かったですね。

研修の収穫は、人を国籍や肌の色で判断しなくなり、本当の意味で中国人や外国人に対する先入観がなくなったこと。今は中国の企業で日本語の指導をしていますが、これからも中国に生活の基盤を置いて、住み続けたいと思っています。


2011年01月01日・榮祐香 27歳・ 20代 , イタリア , ワーク&カルチャーインターン

やりたいなら、迷わず飛び込む勇気。

榮祐香 27歳:イタリア(イタリア伝統芸能) before企業勤務の傍らダンスを学ぶ イタリアで研修(3ヶ月間) after帰国後はダンス関連の職種を希望

ズバンディエラトーリを通してイタリアの空気を吸収。

ズバンディエラトーリとは、イタリアの伝統芸能のひとつで、旗を使って行うダンスです。私は、どうしてもズバンディエラトーリを習いたくて、このプログラムに参加しました。私が研修している団体は、イタリアの中でもかなり大きな組織ですが、最低経費以外は完全にボランティアとして活動しています。メンバーは、ほとんどが社会人で忙しい方も多いのですが、話すことといえばズバンディエラトーリのことばかり。そんな彼らと一緒にいられることがとても心地よく、その熱心さに強い影響を受けています。

ズバンディエラトーリ(旗振り団)祭りの本番 私はダンスを習っていたので、当初の予定よりもかなり早く実演に参加させてもらうことができました。初めてのときは、念願が叶った喜びで胸がいっぱいになり、感激のあまり涙があふれてきました。生のイタリア語は、本当に難しいのですが、今は出発前とは比べものにならないほど、耳が慣れてきています。休みの日には友達に博物館に連れて行ってもらったり、子供にズバンディエラトーリを教えている友人のお手伝いをしたりと、眠る時間も惜しんで、毎日いろいろなものを吸収しています。

研修先からもらった修了書


2011年01月01日・内藤綾子 28歳・ 20代 , イギリス , ワーク&カルチャーインターン

行きたい、学びたい。強く思えば願いはかなう。

内藤綾子 28歳:イギリス(オークションハウス) beforeクリスタルブランド企業勤務 イギリスで研修(6ヶ月間) after帰国後アンティークショップ勤務

アンティークを深く知りたくて、本場のイギリスへ。

クリスティーズ サウスケンジントン アンティークが好きで自分なりに勉強をしていたのですが、今のライフスタイルにどう取り入れるかという点に興味を持ち、本場イギリスで学びたいと思うようになりました。研修先は、いくつかの希望候補をiiPに出して、クリスティーズに決定。サザビーズと並ぶ世界最大手のオークションハウスで、バブル全盛期に日本の企業がゴッホの「ひまわり」を購入した時の仲介を行った会社でもあります。

スタッフのひとりとして仕事を任される緊張の日々。

カタログ写真撮影のアシストをはじめ、重要な仕事も任されました。オークションの最中、オークショナーの隣に立って、補佐する役目も体験。小さな声で指示が出るので聞き取りづらく、聞き直す暇もありません。でも生のオークション会場を経験できたことは、今では大きな自信であり、誇りです。クリスティーズのスタッフやその家族は、アンティークのコレクションをしている人が多く、「ご両親のコレクションは何?」とよく尋ねられました。ある女性がジョージアンスタイルの素敵なピアスをしていたのでほめると、お婆さまから譲ってもらったイヤリングをピアスに直したものだと。彼らはアンティークを次の世代へと大切に譲り渡しながら、暮らしの中で上手に使っているようでした。

職場の仲間たちと 研修中は、大好きなアンティークに囲まれ幸せでしたが、失敗して落ち込むことも。でも、なぐさめてくれたスタッフの優しさに感動。この研修先で本当によかった。できればもっと長くいたいと強く感じました。今後もアンティークに関わる仕事を一生続けたいと思っています。


2011年01月01日・西原絵美 24歳・ 20代 , カナダ , ワーク&カルチャーインターン

人にも動物にも、きちんと向き合う。

西原絵美 24歳:カナダ(動物園) before動物病院勤務 カナダで研修(1年間) after帰国後、夜間救急動物病院に勤務

大好きな熊に会いたくてカナダのDiscovery Wildlife Parkという動物園でインターン活動をしました。仕事は動物の給餌や、保護された野生動物の人工ほ乳など。専門用語が多いのでわからない単語、表現は必ず質問することを心がけました。そのおかげで専門用語を含め、格段に単語力がつきましたね。

保護されたブラックベアーの赤ちゃん 帰国直前、野生のブラックベアーの赤ちゃんが園に来ました。母熊をなくし最初は怖がっていましたが、だんだん慣れ最後は一緒のふとんで眠ることができた時は感動しました。帰国後は、夜間の救急動物病院に勤務。この研修で得た経験や知識は、毎日の仕事に生きています。

仕事風景仲良しの同僚と

2011年01月01日・長谷川直美 21歳・ 20代 , カナダ , スクールインターン , ニュージーランド

すべてに積極的になった私。

長谷川直美 21歳・ニュージーランド&カナダ before大学を1年間休学(3年修了時) スクールインターン6ヶ月間 after大学4年に復学

積極的な私になれた。 子どもたちと心がつながった。

グランドでホッケー(ニュージーランド) 大学を一年間休学、ワールドプログラムを利用して2カ国の幼稚園と小学校の合併校で研修しました。ニュージーランドでは、中学生相手にも日本語を教える事になり、大緊張!遊ぶ余裕もなく授業の原稿を書き、夢にまで見る有様でした。 でも、おかげで積極性と度胸が身につき、カナダでは初日から生徒の輪に入っていくことができました。英語力アップの実感と、授業の準備が既にできていることも自信になって、スタートできたのです。 1クラスに一日ずつ滞在し、2週間で全クラスを一巡します。「Naomi! When are you going to come to my class?」私の行く日を楽しみにしてくれているのだと感じる瞬間でした。

雪のグランドで遊ぶ生徒達(カナダ) 授業の一環のスケートに私も挑戦。厳寒時には-40℃にもなる土地ですから、みな上手です。立つことがやっとの私を手に手を取って支えてくれて、立場が逆転。授業とはまた違った子どもたちの姿も新鮮でした。スケートが一番楽しかったという手紙をもらい、子どもたちの心にも授業以外の触れ合いが印象深く刻み込まれたことを知って感動しました。私の得たもの、それは、積極的な自分と、今も心がつながっている海の向こうの可愛いメル友です。

ホストファミリーにクリスマスプレゼント(カナダ)日本展示ディスプレイの前で生徒達と(カナダ)

2011年01月01日・竹之下麻里 23歳・ 20代 , アメリカ , ワーク&カルチャーインターン

任された仕事は責任を持って、楽しむ。

竹之下麻里 23歳・アメリカ(図書館) before大学の文学部を卒業 アメリカで研修(1年間) after帰国後は図書館勤務を希望

アメリカの図書館学は日本より10年進んでいるといわれています。その実情を見たくて、このプログラムに参加しました。資金については親の援助に頼っていますが、ユーロ・アメリカン教育協議会から奨学金を受けることができました。

オフィスにて インターンシップ先はワシントンDCの中心部にあるアメリカ議会図書館。世界各国の書物を所蔵しているため、職員の国籍もさまざまで、「リトル国連」と呼ばれることもあるそうです。私は、明治前後の日本の書籍をリーダーサービスに出すための作業を任されています。私にも積極的に仕事を任せてくれるので、とても充実した日々を過ごしています。

図書館内

2011年01月01日・北川竜也 23歳・ 20代 , アメリカ , ワーク&カルチャーインターン

国連会議も経験し、視野を広げた。

北川竜也 23歳:アメリカ(国連関連NGO) before大学で国際経済を専攻、卒業 アメリカで研修(1年間) after帰国後コンサルティング会社勤務

大学卒業後の進路を考えなくてはならない時期に、このプログラムの存在を知りました。大学院進学という道も考えていましたが、海外で仕事の経験が積めることに魅力を感じ、渡米を決意しました。

研修先は、Parliamentarians for Global Action (PAG)。このNGOは、世界各国の国会議員約1400人で構成され、国境に縛られず世界の諸問題を解決しようという志の高い団体です。僕も一人のスタッフとして扱われ、国連での会議などにも参加させてもらいました。こうした貴重な経験は大きな自信となり、今の仕事にも大変役立っています。

国連ビル前で

2011年01月01日・坂本真理 28歳・ 20代 , アメリカ , ワーク&カルチャーインターン

教えてもらいたいことは、自分から働きかける。

坂本眞理 28歳:アメリカ(テレビ局) before新聞社に記者として勤務 アメリカで研修 1年間 after帰国後は日本のテレビ局勤務を希望

映像を使った報道を学ぶためアメリカのローカルテレビ局へ。

スタジオ サンホアキンバレーの中核都市フレズノにあるFOX系列のテレビ局で研修をしています。日本では、新聞記者として警察や裁判関係、アイヌ民族関係の記事を担当していましたが、映像を使った報道に興味を持ち、それなら一度アメリカで修行したいと。そんなとき仕事の現場で学べるこのプログラムを知りました。将来はテレビ関係の報道に関わりたいので、ローカルのテレビ局を希望。決まったときはうれしかったですね。

アメリカという国を選んだ理由は2つあります。1つはイラク戦争などで国際的な批判を浴びているけれど、アメリカ人はどう感じているかを知りたかったこと。そして、もう1つは日系アメリカ人に関する取材がしたかったからです。渡米するために新聞社を退職。その後は英字新聞をネット等で読んだり、インターネットラジオでアメリカのニュースを24時間聴いたりして準備しました。研修中の会社は従業員約250人とあまり大きくはありません。テレビ局というと日本では「ビル」というイメージがありますが、こちらのローカル局はどこも平屋建てのようです。

若いスタッフが多く、和気あいあいとした雰囲気。

職場の仲間たちと 研修先では、リポーター、カメラマンとともに現場にでかけ、取材の補助作業などをやっています。インタビューをすることもありますし、映像の編集作業や投稿記事の編集作業などもやらせてもらっています。「やりたい」と言えばなんでもやらせてもらえる雰囲気ですね。勤務時間は、最初の3ヵ月間は午前9時から午後5時でしたが、今は夜10時のニュース担当になったため、午後2時半から午後11時となりました。

こちらの人たちは、働き方がうまく、あまり具合が悪くなくてもSick Offを取り、自分で健康状態を調整しているようです。休みは権利として保持し、絶対にサービス休日出勤等はしません。若い従業員が多く、プロデューサーもディレクターも30代の女性で、記者やカメラマンは20代から30代がほとんど。50代の報道部長等が一応しきってはいますが、結構自由です。社員を激励する試みも積極的で、月に1回は「○月生まれの人のための誕生会」と銘打って、社員にケーキとアイスが振舞われます。みんな和気あいあいとしているので楽しく、同年代の人が多いので話も合います。

知りたいことがあれば意思表示をすることが大切。

ビデオ編集の様子 こちらでは、何をするにも待っているだけでは誰も助けてくれません。映像編集を教えてもらおうとしても、誰も指導責任がないインターンには教えてくれないのです。つまりこちらから積極的に尋ねる態度が必要なのです。日本では「誰かが助けてくれるのが当たり前」ですが、こちらではそうではなく、周りも「何か聞かれたら助ける」というスタンスです。

語学については、英語で長時間雑談したり、難しい国際情勢や日本の作家の作品について話せるようになってきました。こちらに来て、I have a feeling that...(...のような気がする)、Say that again? What's that?(Pardon?の意味。こちらでPardon?は聞いたことがありません)というフレーズをよく使うようになりました。それから不安で一杯だった活動初日の終わりに女性プロデューサーにYou made it! と言われたときはうれしかったですね。研修終了後は帰国してまた報道関係の仕事につきたいと考えています。そして日本在住の日本語があまり話せない外国人にもインタビューできるバイリンガルの報道マンになりたいと思っています。

ホストマザーと

オフィス内


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