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2012年02月14日・Kazuaki Yazawa・ 海外教育交換プログラム , フィンランド , 20代
2月に入りロシアから寒波が流れ込むようになり、バルト海に面したTurkuでも気温が-25℃近くまで下がる日が5日間ほど続いた。前日に卒業試験の軽食として配られた余りのバナナを屋外に放置してみたところ、翌朝にはカチカチに凍っていた。バナナで釘打ちができるのかと思い試してみたが、細い釘の頭に圧力が集中しバナナに穴が開くだけであった。また、濡らして絞ったタオルを空中で振り回すと、30秒ほどで持ち手の部分が固まってきて、1分もすると広がったままの形で凍りついてしまった。いずれも酷寒の地ならではの現象なので、帰国後の教材として映像に収めた。
研修校の冬の行事として、中学校ではウィンタースポーツを楽しむ一日があった。スキー、スケート、アイスホッケー、ダンスなど12種類のアクティビティから1つを選んで参加する。私はTurkuからバスで3時間ほどのところにあるHimosというスキー場まで出かける日帰り旅行に参加させてもらった。3台の貸切バスに150人ほどの生徒が乗り、私を含めて5人の教員が引率した。ほとんどの生徒が自分のスキー道具を持参し、11:00から16:00まで滑り放題だった。日ごろからスキーによく出かけている生徒が集まっていたとは言え、斜度35度はある最上級コースを何のためらいもなく滑っていく生徒が多く、スキーのうまさに驚嘆した。日本の勤務校では冬休みに4泊5日でスキー学校を実施しているが、その最上級かそれ以上のレベルの生徒ばかりだった。
気になったのは、引率教員の少なさである。150人の生徒に対して5人では、広いゲレンデに散った生徒の様子に目を配るのは到底無理である。そのあたりの事情を探ってみると、朝7時に出発して夜8時に帰着する長時間の旅行の引率を希望する先生が少ないかららしい。学校や市内の運動施設に行き昼過ぎまでには解放されるコースの方が楽というわけだ。スキーを引率している先生はもともとそれが大好きで、引率のついでにスキーが楽しめるならいいと思って来ているらしい。スキー好きの生徒なら、放っておいても勝手に滑っているから、自分は自分で楽しめるとまで言われた。生徒の安全を第一に考えて、事故のないように手を尽くしたシステムで運営している勤務校のスキー学校と比較すると、大ざっぱで緊張感に欠けると感じてしまった。合宿形式の旅行という発想があまりないフィンランドならではということか。
2012年01月22日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
年末年始の休みを使って、日本から知人が来てくれました。いろいろと日本の食材を持ってきてくれたので、学校で先生たちに披露し、食べたいものを食べてもらうことにしました。
用意したのは、お好み焼き、人形焼、おせんべい、砂糖菓子、抹茶クッキー、緑茶、お酒(もちろん、勤務時間内には飲めませんが)の7品。
パッケージは日本語表記ばかりなので、事前に、食べ物の名前と原材料を英語で表記したカードを作り、付けておきました。
反応は・・・・・
●噂には聞いていましたが、お好み焼きが、好評。特に、お好み焼きソースの味が好評でした。青のり、かつお節は、お寿司の時の「のり」と同様の反応で、匂いが苦手・・・・という方もちらほら。
●抹茶クッキー、人形焼きは、食べたことのない味だったようですが、意外と好評。抹茶は、クッキーでも、苦味や香りを感じるようでした。
あんこも、「初めて食べたけど、甘くておいしい!」という反応がありました。
●おせんべい、これは、4月当初にお土産で持ってきたので、前にも食べたことがあるということで、好評・・・・のはずが、外側に「のり」が付いているだけで、みなさん、あまり、手を出さず。
●砂糖菓子は、とても細かく、綺麗に作られているものだったので、見た目の美しさに、魅了されていました。味も、なかなか、好評。
●緑茶は、用意しただけで、出す機会がなく。お酒も、勤務時間には飲めないので、反応は後日聞いてみる、ということになりました。

様々な反応でしたが、この経験から、感じたこと。
①日本人は、魚や魚介類・海藻をよく食べる人々。そのためか、その匂いには鈍感。
サーモンやニシンを食べることが好きなフィンランド人でも、その匂いには日本人より敏感で、好まない人もけっこういる。
②食は、素材にしても、味付けにしても、今まで食べたことがあるか否かで、印象が大きく変わる。「食べたことのないものを食べる」ということは、勇気のいること。だから、文化紹介の中で、「食」というのは、身近に実践できるひとつの事柄だけれど、「よい反応のものもあれば、あまりよい反応ではないものもある」ということを心得て、実践すべき。

2月には、中学校で調理実習の機会もいただいたので、これらを心得た上で、臨みたいと思います。

2012年01月16日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
冬休みが終わり、1月3日より学校が始まりました。今月は、市内の中学校からもお招きを受けて研修をさせていただいています。先生方、また子どもたちからも人気のある授業ベスト3は、①手巻き寿司 ②書道(自分の名前をカタカナで書く。)③お箸の正しい持ち方(ポップコーンレース)です。折り紙では、折り鶴は不動の人気です。私の折り紙の授業で、初めて鶴を折ったある子どもが、ふとチャイルドケアワーカーさんに(教室の中に、先生以外に子どもの学びをサポートする職員の方が、少なくとも一人は各クラスにいるようです。二人いるときもあります。そのような方々をチャイルドケアワーカーと呼んでいます。)「自分が死ぬとき、この鶴を持って行きたい。」と言ったそうです。その言葉をチャイルドケアワーカーさんが、「私、あなた、本当にすばらしい活動をここでしていると思うわ。昨日の折り紙のあなたの授業で、私の近くで折っていたある子が昨日こう言ったのよ。」と私に教えてくれました。また、「折り鶴は、話しには聞いていたけれど、私も初めて昨日折ったわ。楽しかったわ。今日の手巻き寿司もおい
しかったわ。私、家でまた作ってみるわ。」とも言ってくれました。
ただ、ただ、鶴を折るだけの授業なのに、そんな言葉を言ってくれるほど感動してくれていた子どもがいた!!ということは大変な驚きであり、指導者冥利に尽きると思いました。この上ない幸せだと思いました。
私がすなわち、イコール日本人では決してないのだけれど、やはり出逢った目の前のこの日本人の私を通して、子どもたちは、日本とは、日本人とは、日本の文化とは・・・などなどを大げさかもしれないけど一生?イメージ、理解するのだと思います。実際、私がそうでありがちなように・・・。よく考えれば、責任重大です。研修生活もあと残す所2ヶ月となりました。日本の美しいもの、日本の生活、習慣、文化、本当のこと、本当のもの・・・を私の出来る限りの努力と誠心誠意の気持ちで、子どもたちに見せたり、聞かせたり、伝えたりできたらと思います。

4月からホームステイをしていますが、他人と一緒に暮らす苦労を感じています。今に始まったことではありませんが、私が育った家庭環境とはまったく違う家庭なので、その中で、うまくやっていくのは精神的に疲れることがしばしばです。ただ、4月から思っていることは、人の様々なことに対する価値観の違い、考え方の違いは、当然で、ある意味興味深くもあります。精神的に疲れて、部屋に閉じこもってしまうこともありますが、できるだけプラスの方向に考えるようにしたり、そういうときこそ、あえて家族とコミュニケーションを積極的にとることで、お互いの考えを共有して、自分の気持ちに何か引っかかっていたものが解消されることもあります。このような話をしてはいるものの、ホストファミリーには大変お世話になっており、ニューファンドランドに住むニューフィーの生活にどっぷり浸からせてもらい、充実した日々を送っています。

2012年01月14日・kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
1月から新しいホストファミリーの家に移動しました。4家庭目になりますが、それぞれの家庭で習慣や状況も違い、様々な経験をさせていただき、すべてのホストファミリーに感謝しています。
新年からは、日本食料理にも挑戦しています。先日、おしるこを作ったので、子どもたちに味見をしてもらったところ、多くの子どもが好きではない反応でした。食べたことのない味で子どもたちにとっては未知なる世界だったと思います。日本に住んだことのある先生にも食べてもらいましたが、彼女はとても好きらしくおいしそうに食べてくれました。ゆかりで作ったおにぎりはおしるこより人気がありました。また、茶道の授業で出した和菓子は、人気がありました。
一言に日本人と言っても味覚の違いがあります。それが、食習慣が違い、国が違えばさらに色々な違いがあり、料理があります。食文化の違いはとても興味深いです。
2012年01月12日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
12月になると、町中クリスマスの雰囲気があふれてきた。日本のように派手なイルミネーションはないが、建物の窓際のほとんどに7本のロウソクを三角形に並べたライトが置かれている。10:00頃日が昇り15:00には日没のため夜がとても長いうえに、暖冬のため雪が積もらずTurkuはとても暗いが、窓際の明かりを見ると暖かい気持ちになってくる。このように極端な日照時間の短さを体験するまでは、太陽の光をこれほど恋しいと思ったことはなかった。
12月から始まった3学期は、高校3年生にとって最後の学期となる。春に控える卒業試験に向けて、2月から学校の授業はなくなるためだ。理数系の教科では試験に向けた総まとめとなる問題演習の授業があり、高校の全範囲を知ることができるので参加している。化学の演習授業では、日本のセンター試験や勤務校の理工学部・医学部の試験問題を英訳して解いてもらうことになった。フィンランドでは試験の際にデータや公式の集まった指定参考書を持ち込めることや、各問題の配点が10点と決まっているので、日本の難関大学で出題されるような総合問題は少ない。ある実験について反応物と生成物から化学反応式を完成させ、物質量の絡んだ計算をしてから、最後にそれらを説明する記述問題が含まれるのが特徴である。化学の先生と相談して難易度を調整しているが、いくつかの知識を総合して考えるタイプの問題をどう解くのか、その様子を観察したい。
高校での授業が少なくなった分、中学の理科の授業にも多く参加できるようになった。中学3年生の地学の授業では、フィンランドの気候について学んだばかりということで、日本の気候について2時間の授業をした。季節風と山脈の影響で冬には特に太平洋側と日本海側ではっきりした違いが出ることは、スカンジナビア半島のノルウェー側とスウェーデン・フィンランド側の気候の違いと似ており、理解しやすいようだった。
冬休みは北極圏のラップランドで過ごした。一日中太陽が昇らないとは言え、地平線に近づいた太陽の光が漏れ出てくるので、12時前後の3時間くらいは意外と明るくなる。本物のサンタに会い、トナカイソリやクロスカントリースキーを体験し、死ぬまでに一度は見たいと思っていたオーロラも見えた。写真やテレビで見るようなダイナミックなものではなかったが、地球と宇宙の神秘が感じられて、寒さも忘れてしまうほどだった。
早いものでこちらでの生活も9ヶ月が過ぎようとしています。無事にこちらで過ごすことができたのも、IIPの皆様を始め、学校関係者の方々やホームスティ先の方々の支えがあってこそだと感じております。
私は主に小学校で、国際理解教室の様な文化の紹介と週に1回日本語を教えています。12月に6年生が卒業したのですが、わざわざ私の部屋まで何人か訪ねて来てくれて、「一緒に茶道や書道をやったのが楽しかった。いつかまた機会があったら、日本語を勉強していきたい」と言ってくれました。子ども達が特に楽しかったと言ってくれた単元は、私の立場から言えば非常に準備と指導が大変だったものです。やはり日本と同じで、こちらが力を入れた分だけ子どもたちに残るものも多いのだなぁと感じました。
残り3か月(実際には夏休みが1か月なので2か月ですが)子どもたちの心に残るような授業をしていきたいと思います。
2012年01月12日・Y・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
小学校で研修をさせていただいていますが、どのクラスで教えても「ORIGAMI」が大人気です。日本から持ってきた英訳付の折り紙の本に加えて、インターネットの折り紙サイト「origamiclub.com」が大変役立っています。季節ごとの折り紙や動物、乗り物など、日本語、英語、中国語で見ることができます。学校の子どもたちにもこのサイトを教えていて、私が別のクラスへ移っても自分たちで折り紙を楽しんでいるようで、新しいものができると校内で私を見つけて作った折り紙を見せてくれています。学校のある先生が私のために70ドルかけて、図書館の真ん中に私専用のデコレーションスペースを作ってくれました。毎月、その月にあったものを折り紙で作り、飾っています。子どもたちの飾り付けのボランティアを募集することもあります。また、私は日本から「紋切り型」のセットをいくつか持ってきました。雪の結晶や桜など様々なシリーズがあり、子どもたちと作って、教室のデコレーションになるのでおすすめです。私はamazon.co.jpで注文して買いました。
2012年01月01日・Shimizu Natsuki・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
ここ1か月で、行った日本文化紹介に関するエピソードを、いくつか、お伝えします。

●お箸の持ち方・使い方
先生たちに相談したところ、「学校のお金で全員分のお箸とポップコーンを買おう。」と言っていただけて、スーパーで売っている Chinese chopsticks を購入。どの学年でも、ポップコーンを使用して、お箸の持ち方・使い方を紹介できました。
学年によっては、日本の写真を見せながらお箸についての知識を伝えたり、A4用紙を折って作る箱やお箸を入れるケースを折ったりしました。毎回、ポップコーンを職員室のレンジで温め、クラスに向かいます。すると、他のクラスの子も、ポップコーンの匂いに反応。まだ参加していないクラスの子からは、「いつ、自分たちのクラスに来るの~?」と質問をうけるのでした。

●お寿司の試食
日本食といえば「sushi」というくらい、ここフィンランドでもsushiはポピュラーな食べ物。お寿司といっても、海苔、寿司飯、きゅうりのみを材料に作る、きゅうりの海苔巻きにしました。気になる反応は・・・・・。大きく分けて3つのパターンでした。
①半数近くの子の反応、それは、「海苔が苦手、食べられないー。」という反応。黒い外見にはそんなに抵抗を示さず、すぐに手を出して食べてくれたんですが、海苔(磯?魚介類?)の香りが、だめみたいです。苦手な子にもいろいろ。たいていの子は、試しに海苔を食べてみて、またはにおいをかいでみて、「うーん・・・」と唸っていました。
②始め海苔を食べた時点では、1の子たちと同じ反応。でも、お寿司を食べたくて、海苔の香りが苦手だとわかっても、おそるおそる何度も手を出して食べ・・・・・・・、そのうちに、「うーん、これ、食べられるかな。」という反応に変わる子。
③海苔を食べた途端、「Hyvää!(ヒューヴァー。フィンランド語で、Goodの意味)」と、目を輝かせ、その後のお寿司も何個も欲しがる子。中には、今までに日本食屋さんで食べたり、家庭で作ってもらって食べたりしたことがあって、好き!という子もいました。

●クリスマスのお祝い
クリスマスのお祝いに、全学年でひとつの話を演じる劇を行いました。途中で、トントゥ(サンタクロースの手伝いをする妖精)たちが学校へ行き、学校生活をおくる場面があるのですが、その一場面に私も少しだけ登場。
以前に、日本の小学校の紹介のひとつとして運動会DVDを見せる

ある先生が興味をもち、体育のダンスで、ソーラン節をやってみることに

やってみたら、意外と好評。
ソーラン節を気に入った子供が先生に、「いつ、このダンスを披露するの?」と質問

今回の劇の台本を考える先生の提案により、一部にソーラン節を追加

先週1週間は、毎日少し時間をいただき、音楽に合わせて踊る練習

今日の本番  という経緯でした。

予期せぬ状況で、話が広がり、充実した研修をさせていただいています。
2011年12月29日・Mkiyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
高校にも訪問させていただき、日本の文化の授業をさせていただきました。
校長先生や先生方のご要望により、いくつか行う授業の1つに手巻き寿司の授業を入れることになりました。
生徒の皆さんは、「お寿司を食べたことはあるけど、自分で作って食べたことはない。」と、この授業を楽しんでくれたようです。

材料(1人あたり約5つ食べてもらうことにしました。)

①カルフォルニア米(日本のお米に似ています。1カップで2~3人分)
②ミツカンの寿司酢(アジアンショップで買いました。)
③しょうゆ
④わさび
⑤焼きのり
⑥ごま(好みでかけてもらいました。)

ネタ(野菜)
①レタス
②きゅうり
③アボカド

ネタ
①スモークサーモン
②ゆでた大きなエビ
③チェダーチーズ
④カニかまぼこ
⑤シーチキンのマヨネーズ和え

学校にキッチンがなかったので、ほぼ全てをホストの家で用意して学校に運びました。
寿司飯の作り方と手巻き寿司の巻き方を演示しました。
手巻き寿司の成功の秘訣は、たくさんのごはんやネタを海苔にのせないことだと強調しました。

手巻き寿司の巻き方を演示する前に、You Tubeで英語の良いビデオ教材を見つけたので、それを見せてから、実際にもう一度生徒の皆さんの前で演示しました。

You Tube "How To Make Temaki"
http://www.youtube.com/watch?v=Ii2ja4Nh0Fo&feature=related

授業の最後に、巻き寿司の演示をしてあげられたらもっと良かったと思います。

にぎり寿司や巻き寿司は、作るのにテクニックや道具が必要ですが、手巻き寿司は、誰でも気軽にお寿司作りを楽しめます。
使った食材は、どのお店で入手したのか場所と電話番号なども含めてレシピを作成し、配布しました。もちろん授業で見てもらった手巻き寿司の巻き方のYou Tubeのアドレスも入れました。

特に、料理の授業などは、習ったことが生徒達の普段の生活の中で生きるような配慮を心がけて、これからも授業を考えてみたい思います。
2011年12月29日・Etsuko Iso・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
22日が高校のクリスマス休暇前終業式で、クリスマスフェスティバルがありました。それぞれの生徒が特技を披露し、声楽やチアリーディング、新体操などを発表しました。私も何か発表するようにと言われ、遂に下手な三味線を披露することに。フィンランディアのコーラス部分と、何故か請われて君が代を演奏し、歌いました。何とも言えない切なさです。200人の生徒を前に着物を着て演奏するのは大変緊張し、ところどころつまづいてしまいましたが、小学校の先生も「演奏の上手い下手ではなく、異文化を紹介することが大切だから!」と言ってくれたのを思い出しました。3曲目、最後は定番の"Maa On Niin Kaunis"を弾き、音楽の先生が合わせて伴奏してくれました。何とか任務を遂行してホッとしました。この調子で、1月は小学校でも披露してみようかと思います。
2011年12月24日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
今年のマニトバは暖冬です。雪がない!クリスマスに雪がないのは、私の故郷・北見でも10年に1回あるかどうかです。今年32になったRhondaも一度しか経験がないそうです。暖かいのはありがたいのですがね。
 早かった。9月に始まった新学期ですが、もうクリスマス休暇になってしまいました。ハロウィーンなんてつい昨日のような気がします。あの頃は書道でてんてこ舞いでしたが。書道は墨汁不足のため7,8年生が終わった時点でいったん終了。来年、墨汁の残量をにらみながら慎重に再開の予定。12月は、クリスマスの話に絡めて日本の宗教について触れたり、(ちょっと早いですが、終わってからよりいいかなと)正月の話をしたりとテーマには事欠かない月でした。日本のクリスチャンが人口のわずか2%/260万人(Wikipedia)というのは、彼らにとってショッキングな数字だったようです。盛り上がるのは、料理の話ですね。クリスマス・ディナーには各民族の伝統があり、先生の中には、オランダとかポーランドという人もいて、私も勉強になりました。学校では、クリスマス・コンサートに加えて、各クラスでいろんな取り組みをしていて、その手伝いでも忙しい1ヶ月でした。家では、MelとRhondaが連日のラッピング作業。ツリーの下にあふれるギフト、いったい誰に贈るのでしょうか?職場や地域の集まりもあり、大体ポットラッ
クなのでフランス系、ドイツ系、ロシア系+メキシカン、と特色ある料理が楽しめました。ここはドイツ系とロシア系の多いところで、特に40代以上の人には(カナダ生まれでも)第1言語が英語ではない人が多く、言語に関しては寛容な土地柄です。一方、日本との接点は少ないですね。日本料理の食材などもあまりありません。みそもほんだしもそばもなし。巻きずしはできますが、日本風に作ろうとするとかっぱ巻きくらいしかできないと思います。(Melはカルフォルニア・ロールやチキン・ロールを作りますが)学校にはメキシコからの留学生が10名以上いますが、日本の高校生だとホームシックになるんじゃないかと思ったりもします。あらためてカナダとモーデンと日本との違いを思った12月でした。
2011年12月13日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
11月15日、Turun Sanomatというフィンランド南西部で25万人くらいが購読する新聞に、研修校での取り組みを紹介する記事が掲載された。日本研究の授業を受けている中学生7人が書道を体験する授業を公開し、授業後に取材を受けた内容が記事となった。
一人ひとりが道具を持てるよう、日本の勤務校で引き取り手のいなくなった書道道具を集めてもらい、研修校に送っておいた。授業では、筆を使った基本点画の書き方を順番に説明し、それらの組み合わせで書ける「土」「人」「光」を練習して清書した。字のバランス分析通りに筆を運ぶのは初めてでは難しく、お手本通りの字形にならないことが多いが、総じて楽しんでいるようだった。しかしながら、精神を集中して字を美しく書くために、同じ字を繰り返し練習することはあまり魅力的ではないらしい。2, 3度練習してすぐ書き終えてしまい、早く次の字を書きたそうにしている。文化紹介の一つだからと割り切ってはいるが、筆を持って字を書けばそれが書道だと思われるのは何とも残念である。美しく書くために練習する、という視点を理解してもらえるような授業の工夫を考えようと思う。
取材では、フィンランドへ研修に来た経緯、主な活動内容、日本とフィンランドの教育の共通点や相違点について話題を提供した。私は日本の勤務校で理科教諭として5年間教壇に立ったあと、フィンランドの理科教育を学び実践することを主な目的として、1年間の研究休暇を得ている。取材を受けた編集者は、このことを正しく理解してくれたし、中高の校長からも、専門の理科を教えつつ日本研究の授業も行っている様子についてコメントをしてもらえた。研修の目的を理解し、専門性を活かした活動をできるよう配慮してもらえる学校に来ることができて、本当によかったと思っている。
11月半ばに、カナリア諸島で行われる天体観測へ生徒を引率する物理の先生に変わって、1週間授業を担当した。振り子の周期を精密に測定し、重力加速度を求める実験を行い、データのグラフ化と分析方法を教えた。実験後には、レポートを作成する。日本では毎週のように実験とレポート作成をセットで行っていたので、最も得意とする内容であった。しかし、毎週レポートを書くことが習慣になっている生徒と比べると、提出された報告書の内容は十分と言えず、日々の積み重ねが科学的な表現力養成にも重要だと改めて思った。
2011年12月01日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
改めて、"人との出逢いが英会話力アップの鍵であり、人生の宝物"
会話に自信のない私は、これまで、特にプライベートの時間は、英語のワークを広げて一人で過ごすことが多くありました。「ここカナダに来た意味は何?文法や単語の正確さにとらわれず、もっともっと話さないとね。とにかくただ話すのよ。それから、もっともっと英語を聞くといいわね。私たちと一緒にテレビや映画を見ましょう。」とあたたかいホストはいつも私にアドバイスをくれていました。そんな私の目標は、せめて、「お誘いを断らない。」でした。最近、その目標が実を結びつつあるのを感じています。研修中の学校で「私、青森で英語の先生をしていたの。」という保護者の方に出逢いました。その方のお招きを受けて、先日、ファミリーハロウィーンパーティを一緒に楽しませていただきました。また、学校で知り合ったフランスから来たフランス語の先生と一緒に映画を見に行ったら、そのお友達の大学で移民の方に英語を教える先生(ESL)の先生に出逢いました。今日は、研修中の学校がたまたまお休みだったので、その先生の授業を受けに大学を訪問させていただきました。そこでは、様々な理由でカナダにやってきた、インドや中国、ベトナム、チリ、グアテマラの方々に出逢い、一緒に楽しく英語を勉強させていただきました。その先生に教わった英会話力アップのために薦めたいこととは、①「たくさんのメロドラマか映画を見ること。できたら毎日一本。(※メロドラマの方が、生活に密着しているからできたらメロドラマがいいそうです。)」②「英語の歌を聴くこと。」③「できるだけたくさんの人とお話しすること。」です。ホストのアドバイスと全く同じでした。①については、幸いホストがたくさんのDVDを持っているので今はそれを毎晩借りて見ています。ドラマは、テレビでホストと一緒に見ています。②については、大好きなジブリソングを英語で聞いています。先生は、また、私の英語のレベルに合った本も紹介してくれました。「The No1 Ladies Detective Agency」です。早速、図書館に行ってこの本を探してみたいと思っています。改めて"人との出逢いが英会話力アップの鍵であり、人生の宝物"だなあ~と思う今日この頃です。次なる私の目標は、「自分からお誘いしてみる。」です。私にできる皆さんに喜んでいただけそうなこと、例えば、手巻き寿司の作り方を教える(私がカナダで出逢ったほとんどの人がお寿司が好きと言ってくれます。)などで、もっともっと出逢いを広げて行こうと思います。

2011年12月01日・Hitoshi Masuzawa・ 50代以上 , ニュージーランド , 海外教育交換プログラム
私は、ホームステイ先のご主人と奥様を2つの英語学習に活用しています。1つは英語日記です。現在までの枚数は208枚(38行、380~400字)。夕食時に2人の前で英語日記を読み上げ、訂正をしてもらい、どこをどういうふうに訂正されたのかを、「英語日記、私の間違い」ノートに記録しています。この「間違いノート」には、私がどこをどういうふうに間違ったかがすべて記載されていますので、弱点が一目でわかり、新しく英文を作る際の「宝物」になっています。もう1つの活用は5分間ラジオです。これは朝7時のラジオニュースを5分間だけ毎日録音し、その中で気に入ったトピック(50秒から75秒)を何度もテープを巻き戻しながら聞いて、元のニュース原稿を再現、その再現原稿をご主人に渡し、ラジオを聞かせながら、抜けて落ちている単語、聞き間違いの単語など、直筆で訂正してもらうものです。さらに、その原稿を手元に置き、10回のシャドーイングも試みています。周囲にいる人は全員が"先生"、すべて無料で"利用"しています。
2011年11月19日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

とうとう雪が積もりました。2日ぐらい前からグっと冷え込んだので案の定です。でも、例年と比べると遅い雪だそうです。気温の方は、先週ぐらいから最高気温が0度を下回っています。雪が積もる前から真冬日というのは、北海道出身の私にとっても予想外でした。予報では、今週末は-20度くらいまで下がり、風も強そうです。でも、子供は元気ですね。こちらの学校は、午前と午後に15分のrecess、ランチの後に25分の休みがあり、雨の日以外は、子供たちは外で遊ぶことになっています。寒くなったので、オーバー、帽子、マフラーをしっかり着用していますが、寒くなればなるほど子供たちの元気度はアップしています。でも、これは小学生の話。ミドル・スクールでは、Grade7-8の生徒が廊下にあふれています。授業の準備があるとかなんとか言って外に行こうとはしません。9月までは、人影はあまりなかったのですが。
今日は18日金曜日ですが学校は休みです。このところ、先生方の研修やらミーティング(?)やら祝日(Remembrance Day) やらで5週続けて金曜日が休みでした。(先生方は祝日以外は休みではないのですが。)今週末は今年最後の3連休、エンジョイしようと思います。ホスト・ファミリーは、私の誕生パーティーをしてくれるようですし。
11日はRemembrance Day で、学校では、前日の10日に、退役軍人の方も列席してセレモニーがありました。この日は第1次世界大戦の停戦日です。イギリス系や欧米の多くの国がこの日を戦死者を悼み平和を祈念する日としていることを、今回初めて知りました。日本では8月15日は夏休み中です。日本でも取り入れたらどうだろうかなどと考えながら、生徒たちの式典を見ていました。ある先生に尋ねると、カナダは第2次大戦で日本とも交戦しているということなので、図書館で本を1冊借りて読みました。イギリス連邦の一員として、香港守備に当たっていたカナダ兵は戦死もしくは捕虜になり、3年半に渡る過酷な捕虜生活送ったことが生存者の証言をもとに綴られていました。栄養不良と疾病に苦しみ、生きて帰国できた兵士は少数派です。登場する兵士の中には、近隣の町の出身者もいて、ちょっとドキッとしました。私にとっては、日本人であることを考えさせられる日となりました。

2011年11月17日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

新年度が始まってから、地域に溶け込もうとボランティアを始めました。先日は、"taste of Culture"というイベントがあり、日本の料理を作ってほしいと頼まれたので、おにぎりに挑戦しました。ほかにも、アフリカ、ネイティブアメリカン、カンボジア、ベトナム料理などがあり、様々な国の食べ物をいただくことができ、また地域の方との交流もできたので、とても良い経験になりました。
学校では、日本クラブを週一回行っていますが、折り紙は大好評です。手巻き寿司の授業もでき、2回、3回とおかわりする子もいて大成功に終わりました。いつも授業をしていて思うことは、すべてクラス担任の先生やアシスタントの先生方のサポートがあってこそ私は授業をできるのだと感謝しています。これからも様々なことに挑戦していきたいと思います。

2011年11月16日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
毎週火曜に、日本クラブを担当しています。以前はお世話役の先生が付いていてくださいましたが、最近は子供たちと私だけで行っています。
1年生~6年生がいるので、言葉は私が英語で話し、6年生がフィンランド語に訳しながら進めています。(徐々に私の話すフィンランド語も増えてきてはいますが・・・。)6年生は、他にもたくさんお手伝いをしてくれて、とても助かっています。
先日は、前半に象形文字の漢字(今回は木、川、目、日、火、手の6つを取り上げました)の成り立ちを紹介、後半はそれらの漢字を筆(習字)で書くことに挑戦。とっても楽しんで、何枚も書いている子もいました。
以前、5年生の授業で習字に挑戦した時、筆順や筆の運び方等、うまく伝えられず、文字もかすれたり墨汁がつきすぎたり・・・・・なんだか思ったようにいかなくて、難しいなぁと思いました。でもよく考えたら、そんなにすぐに、筆の運び方が分かってできたり、お手本のような字を書けたりするはずがないのです。「習字の基本の書き方を伝えること、お手本のような字を書くこと」よりも、「漢字の成り立ちの面白さに気づいたり、筆で書く体験を楽しんだりしてもらおう」という目的に代えた途端、なんだか気持ちも軽くなりました。
 「日本文化を伝える」というと、それについての情報をくまなく伝えなくては、大それたことをしなくては・・・・・と、肩に力が入ることもありますが、興味をもってもらったり、楽しんでもらったりすることに重点を置いて、自分自身楽しむことも重要だと思うことができました。
2011年11月10日・Norie Henmi・ 30代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

11月に入り、ケネルには雪が降り始めました。
学校の方は、9月10月のLakeview小学校から、11月はRedBluff小学校へに移りました。どの学校も特色があって面白いです。筆記体の練習をチョークで机に書いたり、スマートボードを頻繁に活用したり、工夫された授業がたくさんあります。
また自分自身の授業も、子供達の質問を取り入れながら進められるようになってきました。特にIIPの方から頂いたアドバイスをもとに、日本のお風呂やトイレについて紹介してみると、とても驚いた表情をしていて成功でした。
ホームステイ先は、8月からずっと同じお家にいさせてもらっています。とてもいい方で、毎週日曜日の朝食に日本人の友達を呼んでくれたり、車を快く貸してくれたり、本当に感謝の毎日です。
寒い冬を乗り切れるようにスノーブーツを調達しました。日本から持参したスキーウェアも活躍しています。

2011年11月04日・Hiromi Nihei・ 50代以上 , ドイツ , 海外教育交換プログラム
ドイツの公立小学校で研修生として活動し早8ヶ月が過ぎようとしています。ドイツ語で日本の文化紹介をするレベルになかった私のドイツ語も、放課後の(午後からの)語学学校通いとドイツでの生活体験が少しずつ効果を表し、何とか授業もスムーズに流れるようになってきました。年齢が私自身の孫たちのような子どもたちを相手にしていますが、ドイツの小学校は定年が65歳と日本より長く、年配の先生方に慣れているせいか全く気にならないようです。学区内に住んでいるので、街中で私を見つけると「ハロー・フラウ二瓶」と何のためらいも無く声をかけてきたり、こちらめがけて駆け寄って来たりする子どもたちはとてもかわいく思えます。が、ドイツの先生方は「子どもたちや保護者からの尊敬の念は全く無い」と嘆いています。
2011年11月02日・K.I・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
噂には聞いていたけど、本当に楽しい一日でした。学校は仮装した子どもと先生だらけ!歯の妖精・ゾンビ・お姫様・カンガルーなど皆自分の着たい衣装を着ていました。私はホストファミリーから衣装を借りて魔女になりました。(学校が寒いので温かい服を着たかった...)そんな中ある子どもが「先生が日本の服(たぶん浴衣?)を着てくると思ったから、今年はこの服を選んだのに...。」とWhiteberryのような服を着た女の子がとっても残念がっていました。「先に言ってくれればよかったのに~。」と言いましたが、ちょっと先にリサーチしておくべきだったかもしれないとも思いました。
そして学校か帰ると急いで夜ご飯を済まし、子どもと一緒にいざ、「Trick or Treat!」と言いながらお菓子をもらいに行きました。一目散に集団で走っていく姿は、本当にとてもかわいかったです。日本の学校で聞いた「Trick or treat」よりもっとうきうきするような、リズムがありました。二時間ほど、いろんな家を回り(ドアを開けると先生の家だったり...たぶん知らなかったのは私だけ?)子どものサンタクロースのような袋が満杯になりました。ジュース・リンゴ・チップス・キャンディー、なんでもありでした。小さな島は家がまばらなので、おうちの人の運転する車で、集落によっては走ってお菓子をもらいに回るということを繰り返していました。その後、親戚や学校の先生と集まって花火を楽しみました。
週末には(お酒がでるので)19歳以上のHalloweenダンスパーティーもありました。$15のチケットで、市民会館で22時から2時までというものでしたが、地域の人にまじって人生初のダンスを楽しみました。ダンスの後も、ぺちゃくちゃと少し話をしてると遅くなり、結局ベットに入ったのは4時でした...。とても疲れたけれど、コミュニティーの中に入って行けると楽しみも増えるものだなぁと嬉しく思いました。
2011年11月01日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
学校の方では、書道を始めました。準備と片付けに時間を取られ、なかなか思うように進みません。休み時間なしの2時間続きが午前2つ、午後2つという時間割で、私自身も別のクラスでの授業が前or後にあり、早めに準備したり次の時間に食い込んでの後片付けはできません。1時間が短く(40分)、ベルが鳴ってもすぐに始まらない(トイレに行ったり、ロッカーからモノ出し入れしたり)ので、説明に時間をかけすぎると、実際に書いている時間が10分程度のこともあります。2時間続きにしてもらうべきだったかなとも思いますが、小学校の先生が「書道は1時間では短すぎ、2時間では児童が飽きる」と言っていたのを思い出し、日本も五十歩百歩かなと気を取り直し、今は準備を急がせることに全力を上げています。
 プレゼンの方での最近のヒットは、YouTubeで偶然見つけた日本の住宅紹介のビデオです。これまでいくら説明しても私の英語力では理解してもらえなかったBathroomの構造や「縁側」もバッチリ、「百聞は一見に如かず」です。また、日本在住の方が英語で紹介しているので、余計な説明をせずにビデオを見せて、"What did you find about this house?"と質問すると生徒参加型の授業になるという効果もあります。YouTubeサマサマ、SmartBoardサマサマ、です。

2011年10月28日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
フィンランドで研修を始めて半年経ったこともあり、研修校の先生方向けに、日本とフィンランドの中等教育の違いと題して、90分程度の講演を行った。渡航前は、授業の方法論のレベルで何か違いがあると期待していたが、中学高校段階の特に理数系の授業を見学する限り、特別なテクニックがあるわけではない。もちろん帰国後に導入したいと思う授業ネタはいくつも仕入れたし、こちらも優れた実験などを実演することで互いの授業技術を共有した。しかし、それらは表面的な違いに過ぎない。
理数系の授業については特に、15人程度の少人数にすることで、生徒と問答をするように授業を進めることができる。個々の理解度の差を把握し、問題演習では別々の内容を同時進行することが可能になる。実験についても、同時にたくさんのグループに対して器材や試薬を準備する必要がない。
国家による検定なしに作られた教科書が、もう一つの重要な制度的違いである。日本の場合、近年は「発展」と呼ばれる指導要領を超えた内容が一部で認められてはいるものの、依然として定量的な理解を深めるような内容は不十分である。その結果、特に中学段階では単なる暗記に走らざるを得ないような学習内容となってしまう。一方フィンランドでは、必要な専門用語を包み隠さず使って丁寧に解説した教科書を使っている。加えて、豊富な問題演習が含まれているので、教科書を読んで関連する問題も解くことで自学自習が可能である。
学校の役割についても、ずいぶんと違う。フィンランドでは、学校は勉強する場所である、という認識が生徒・教員・保護者に共有されているように思う。放課後の部活もなく、学年全体での宿泊行事もなく、入学式や始業式などの式典もない。派手さはないが、むしろ生徒は知的好奇心を満たすことで、学ぶことそのものを楽しんでいるように見える。教員もプロ意識の高い人が多く、生徒のために何が大切かを常に考えている。保護者も学校の方針に文句を言う人はほとんどいないし、学校に勉強以上の何かを求めないようだ。日本では、勉強するとともに、部活などで上下左右の人間関係を学び、宿泊行事や式典で連帯意識を醸成することも学校の役割である。
このほか、私立学校と公立学校の違い、習い事や塾の存在、教員の社会的立場など豊富な話題を提供し、活発に議論ができた。講演後は、家庭科室で日本の家庭料理を全員で作り、こちらも好評だった。
2011年10月24日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
研修を始めた当初、英語が全く話せない私にとって、英語で日本の授業をすることは本当に不安なものでした。何を教えるかよりも、まず、どんな風に英語で子どもたちに話しをしながら授業を進めるのかが問題でした。そこで、事前に全ての学習の流れを英語で自分なりに紙に書いて、ホストの先生またはファミリーに読んでいただき、間違った文章はないかチェックを入れてもらいました。その後、何度もそれを声に出して読んで、できるだけ覚えて授業に臨めるようにしました。そうすることで、少しは自信を持って子どもたちの前に立つことができました。以下、折り紙指導の一例です。もし、私と同じ不安を抱えて研修を始める方がいらしたら・・・その方々のお役に立てればいいなと思いこのレポートを送ります。ただ、この英語は一度チェックを入れてもらったものですが、念のためご自分のホストの先生やファミリーに見てもらうことをおすすめします。

Origami "A Dog (face) and A Cat( face)" and  " Overturns Frog"

1 はじめのあいさつ(あいさつの指導)
Good afternoon, everyone!   We say "Konnichiwa" for "Good afternoon".  Please repeat after me.  " Konnichiwa"  Today I am here to teach you how to fold origami.

2 折り紙の紹介
Origami is one of traditional Japanese paper craft arts. You can make many shapes simply by folding a small square paper. Japanese children are taught how to make origami by their parents or grandparents. Sometimes they learn in kindergarten or preschool.

3 DVDを見せる(持参したNHKのトラッドジャパンのDVD)
Here is a DVD about origami. First please enjoy watching it.

4 折り紙を配る
Now let's fold "A Dog face and A Cat face". This is an example of how we are going to fold.  I will give you a piece of origami paper. Please take your favorite color from the papers I am handing  out.

5 折り方をワンステップずつ教える(折り紙指導の便利なサイト http://en.origami-club.com/)

I will show you how to fold origami first. Please follow my directions for folding.

※折った後に、日本語指導
We say "inu" for a dog.  Please repeat after me. " Inu"
We say " neko" for a cat.  Please repeat after me. "Neko"

6 時間があればもう一つ別の折り紙を教える(時間調整)
We have  ○ more minutes. Let's fold another origami. I will teach you how to fold"Overturns Frog".  Please take your favorite color from these papers again.

※折った後に、日本語指導
We say "kaeru" for a frog.  Please repeat after me.  " Kaeru"
  
7  おわりのあいさつ(あいさつの指導)
That's all for my lesson. I hope you enjoyed this origami lesson.
Thank you for inviting me to your class today.
We say "Arigato" for "Thank you". Please repeat after me. "Arigato"
We say "Sayonara" for "Good bye. Please repeat after me.  " Sayonara"
2011年10月14日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
週一回の日本クラブでは、毎回簡単な日本語を言ってみる時間をとっています。日本語の挨拶、「いただきます」や「ごちそうさま」、「わたし(ぼく)の名前は・・・」という自己紹介の言葉等です。学校で出会うと、「Konnichiwa!」と挨拶してくれる子が増えました。
授業は、アート(日本で言う図工)の時間にクラスに入り、日本文化紹介を兼ねた内容をすることが多いです。折り紙の他にも、習字で日本の「日」とフィンランドの「芬」を書いたり、日本のアニメやキャラクターの紹介(フィンランドのムーミンが日本で有名なことも話しました)、日本の服(日常服と着物や浴衣など)、日本の音楽(楽器や童謡)等々実践しました。
授業内容を考え準備することは、簡単なことではありませんが、自分の中で日本のことを再認識する、よい機会になっていると感じています。何より、子供たちや先生が喜んでくれることが嬉しく、励みになっています。
2011年10月10日・Miwa Minoguchi・ 30代 , スウェーデン , 海外教育交換プログラム
いろいろな先生と交渉してクラスに参加させてもらっています。英語や国語、音楽や数学など先生や教科によって生徒の態度も授業規律も大きく変わるのが面白いです。また体育の一貫でいろいろなアクティビティがあるので日本では味わえない"教科"であるウッドワークショップ(材木からサバイバルナイフなどを作る)、乗馬、射撃などに参加させてもらっています。芸術、音楽、英語や社会など、日本に絡めた授業ができる科目はたくさんあります。折り紙・習字などを芸術だけでなく英語や社会の授業と絡めて行っています。うんちくにはあまり興味を示さない生徒も、実際に体を動かして作ったり書いたりする活動は楽しんでくれているようです。
2011年10月04日・Etsuko Iso・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
8月に新学期が始まり、高校での日本文化コースも2回目となりました。10月からは2学期に入ります。2回目の授業では、調理実習に『お弁当を作ろう!』をしました。事前準備は2時間分ほどで、生徒たちに日本のお弁当のざっくりとした歴史や種類を紹介し、実際に自宅からクッキーの缶やプラスティックケースなどを持ち寄らせてお弁当のデザインをしてもらいます。更に誰が何を準備して調理するのかなどを決め、当日を迎えました。キャラ弁を見せてハードルを上げてしまったせいでちょっと苦労していたようですが、リンゴのウサギやタコさんウィンナーに満足していたようでした。調理実習は、寿司以外でも行けそうですよー。
2011年09月29日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
8月中旬から始まった新学年で、日本研究の授業を中高で担当し始めた。9月末までの第一学期には28名の高校生が履修した。ほとんどの生徒が初めて日本語を学ぶが、中には文字が読めたり、自己紹介ができたりする子も含まれていた。最初の授業でアンケートをとると、多くの生徒が日本語の初歩を学びたいと思っているだけでなく、文化・社会・自然・流行など多岐にわたる興味を持っていることが分かった。そこで、「XはYです」の基本文型で作れる多くの表現を教え、生徒全員が日本語で自己紹介することができるようになった。合わせて、夏から秋にかけての日本の年中行事を紹介したり、そろばん・書道・折り紙の体験も取り入れた。
日本の勤務校が9月から新学期になったので、5月に引き続きSkypeを利用した遠隔授業も行った。前回は十分に準備する時間がとれなかったので、今回は授業3回分をあてて、グループごとにフィンランドを別々の視点から発表する準備をした。各自の自己紹介は学んだばかりの日本語を使い、名前もカタカナで紙に書いて、カメラに写した。サンタクロース、冬のスポーツ、食べ物と飲み物、音楽、サウナ、ムーミンのテーマで資料を作り、カメラに写しながら発表した。日本側からは様々な質問が出て、前回よりも和やかな雰囲気で進めることができた。
物理の授業では、グループごとに簡易モーターを作って回転の原理を考えたり、発電機の仕組みについて説明し、原発事故についても取り上げた。化学の授業では、有機化合物の構造異性体を分子模型と構造式から考える演習を行った。物理の内容は日本と大差ないが、化学については日本よりも詳しく細かい概念まで扱っていた。特に、原子の電子配置をs,p,d,f軌道に分けて説明し、混成軌道による結合角の違いまで扱っているのは、日本の理工系大学1年レベルに相当する。物質がなぜその性質を持つのか、なぜ反応が起こるのか、という化学の根本を電子の動きできちんと説明しようとする姿勢がうかがえる。一方で、授業の進め方を見ていると、実験に使う器具をその場で準備したり、授業が始まってからICT機器の設営をするなど、無駄が多いと感じられる場面がある。その間、生徒も友達としゃべっていたり携帯をいじっているなど、せっかくの貴重な授業時間が失われているのは、個人的に残念である。フィンランド特有の余裕ということなのだろう。
2011年09月27日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
放課後に希望者が残って行う日本クラブを立ち上げ、9月から活動が始まりました。初めの時点で参加希望者が80人、全校生徒の約半数です。2時間設けましたが、40人でもとても多いので、一人当たり隔週参加ということになりました。
 クラブではまず、浴衣を着た姿を見せた後、希望する子に浴衣を着せてみました。みんな、くすくす笑いながら試着。気恥ずかしい時に出るような、照れ隠しの笑い?のようでした。着終わった子にカメラを向けると、素敵な笑顔になり、喜んでくれているようでした。
 その他に、映画「TOTORO」を何週かに分けて鑑賞しました。ところどころで笑いが起こり、楽しそうに観ていました。映画「TOTORO」は、かわいくてストーリーが子供も面白く感じるのはもちろんのこと、日本家屋やランドセルをしょった小学生、お弁当に日本のおばあちゃん・・・等々、日本の暮らしを伝えるにも適したアニメです。私は個人的にもトトロが大好きなので、フィンランドの子供たちにも好んでもらえて嬉しかったです!

2011年09月25日・Mkiyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
私は、職員室に、私が授業可能な授業リストと1ヶ月のスケジュール表、また、折り紙や書道などのサンプルなどを数点置いています。忙しい先生方と話せるチャンスは、休憩時間やランチの時間のスタッフルーム。そこに授業リストと1ヶ月を見通したスケジュール表があると、日本文化の授業計画について相談させてもらいやすくなります。数点のサンプルがあると、授業がイメージしやすいようです。以下、授業リストの例をご紹介させていただきます。

授業リスト例
①折り紙(おりがみクラブのサイトhttp://www.en.origami-club.com/を使用して子どもたちの年齢に応じた教材を考えます。折り紙の経験が少ない子どもにとって、いきなり鶴の指導は少々無理があります。時間数はあくまで目安。目安でも先生方にとっては、授業時間をどれだけ日本文化の授業に当てるか計画する上で必要です。)

・犬と猫の顔 (10分)折ったあと、言葉の指導をも入れてあげます。(inu,neko)
・カエル(12分)折ったあと、言葉の指導をも入れてあげます。(kaeru)
・新聞紙を使ったかぶと(かぶれるので大人気!)(15分)
・紙風船(20分)もし、1~10の数え方を先に指導できていたら、日本語で数えてもらいながら遊んでもらいます。
・おすもうさん(25分)
・鶴(30分)
・はばたく鳥(30分)
・ピカチューの顔(30分)
これは本当に大人気です。以下に参考のサイトです。http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/4737/pica/picae.htm

②紙芝居(デジタル絵本サイトhttp://www.e-hon.jp/から紹介しています。それぞれ10~15分)
・桃太郎(この後に、歌指導を入れたりしています。)
・鶴の恩返し(この後に、折り鶴指導を入れたりしています。)
・おむすびころりん(おむすびを作って行って見せてあげる、または自分たちでも作ってみるなども楽しいですね。)
・かさじぞう(年末近くに読みたいですね。)
・はなさかじいさん
・さるかに合戦
・金太郎

③盆踊り(CDと浴衣持参)30分
  東京音頭、河内音頭など

④1~10までの数え方(10分)

⑤日本の子どもの日の紹介(30~40分)
  5分程度日本の子どもの日を口頭と写真で紹介。(こいのぼり、食べ物、五月人形など。)
  かぶとを新聞で折る。(どの学年でも大丈夫)
  鯉のぼりを折り紙で折る。(高学年)

⑥日本の歌(20分)
 ・こぶたぬきつねこ(この後に、折り紙のネコやブタを入れたりしています。)
 ・きらきら星
 ・桃太郎さん
  これは、紙芝居の後紹介しています。英語の歌詞を入れています。
  
  MOMOTARO-SAN MOMOTARO-SAN
  GIVE ME YOUR KIBIDANGO
  WHICH IS HANGING ON YOUR WAIST

  YARIMASHO YARIMASHO(持参したCDがこのように歌ってます。)
  IF YOU FOLLOW ME TO BEAT ONIS
  SHALL WE GO TO ONIGASHIMA

 ・チューリップ
 
 ⑦書道(45分)墨汁5本と筆(大30本 小20本)持参。硯は、紙コップ。下敷きは、新聞紙で代用。文鎮はなし。
 ・カタカナで自分の名前(名簿を事前に先生からいただき、筆順と共にお手本を書いてあげます。時間がかかりますが、大変喜ばれます。
 ・日本の「日」これは書きやすいです。
 ・友達の「友」この漢字は、先生方が生徒に指導して欲しいと思う漢字で、生徒がまあまあ書きやすいものです。

 ⑧お箸の使い方(30分)
  プレゼンテーションでお箸の使い方を説明したら、ポップコーンつかみレースをします。
  30秒でいくつつかめる?2~3ゲームしてあげます。これはもう大好評です。
  ただし、食べ物はアレルギーなどあるので、担任の先生と綿密な打ち合わせが必要です。
以上が授業リストです。

以下参考までに・・・
●授業の導入に使うため、NHKのトラッドジャパンの日本の文化が紹介されているDVD全6巻を持参しました。1つのテーマで3分で英語で端的に紹介されています。カナダでは、再生できないDVDプレイヤーもあります。自分のパソコンからだとOKです。その場合、プロジェクターを使います。また、教室でスマートボードが使えたら見せてあげられます。

●世界中でピカチュウは大人気
私はおしゃべりピカチューのぬいぐるみを持参しました。(大きい目)
授業に行くときや、朝や帰りのあいさつの時は必ずピカチュウを抱いています。
ピカチューの顔の折り紙指導にも便利です。(顔を描く時。)

2011年09月25日・Hitoshi Masuzawa・ 50代以上 , ニュージーランド , 海外教育交換プログラム
私は学校に来る時はある先生の車で来ます。帰りは一般の乗合バスを使い帰ります。最近心掛けていることは、いろいろな人に「話しかける」ということです。今まではせっかく外国に来ているのに、テレビ画面を見ているようなもので、現地にいるという利点を全然いかしていませんでした。それでは日本にいるのとまったく同じです。ですから、思いついたことを何でも隣の人に話かける努力をしています。職員室での隣の先生に、バスの待合室での隣の人に、犬を連れて散歩をしている人に、食堂でたまたま隣に座った人など、色々な人にです。こちらの人は私の顔を見て、まともな英語を話せるとは全然思っていません。間違い英語OKで、誰にでもずうずうしく話しかけるようにしています。この「現地の人に話しかける勇気」が生の英語の聞き取りや対話練習にはとても役立つことだと思っています。
2011年09月13日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
9月に入り、学校は、新年度が始まりました。9月1日から始まるのかと思っていたら、9月の第1月曜日のLabor's Day までは夏休みで、今年の場合は、6日からのスタートでした。日本のような入学式はなく、(高校は何かセレモニーがあったようですが)6日の午前中は、校区4校の先生方が集まって朝食会、新しい先生の紹介と教育目標に関するプレゼンがありました。午後からは、'transfer'といいまして、生徒が保護者と一緒にやってきて、新しい担任の先生と会合を持ちます。――こちらは中学校も小学校のようなクラス担任制です。そして、原則的に同じ学年を受け持ち続け、同じ教室を使います。次年度の担任は夏休み中に通知されます。異動も少なく、日本(北海道だけ?)のように何年経ったから、ということはないようです―― 教育の成果を挙げるには、保護者の協力が不可欠だという考え方からです。保護者の要望を聞くヒアリングでもあるようです。この会合は、クラスの生徒全員が一堂に会するのではなく、3~4グループに分けて行われます。6日の午後と7日がこれに充てられ、授業のスタートは8日から
でした。日本では、こんなに多くの時間を割くことは出来そうにありませんが、年度の初めに、保護者に学校に来てもらって話し合いを持つことには、メリットが大きいだろうと感じました。
私のスケジュールも今週(12日~)になってから決まってきました。また準備に追われることになりそうです。昨年は小・中3校に日替わりで行っていましたが、今年は、当面、小・中1校ずつということになりました。少し落ち着いて仕事ができそうです。
 マニトバは、9月に入っても25度を超える日が続き、みんな、今年は異常だと言っていました。暑いといっても空気が乾燥しているので、日本人の私にはさわやかに感じられます。私はずっとこのままであってほしいと思っていますが、今週は一気に涼しくなりそうです。そして11月には冬が・・・。
 Maple Leaf 小学校に来た体育の先生は、以前に日本人インターンと仕事をしたことがあると言って、彼女が、スポーツ・チームが近隣の学校まで遠征するのにバスで1時間かかると知って、驚いていたという話をしてくれました。北海道出身の私にとっては、驚くほどではありませんが。その他には、Tim Hortons(カナダではスタバよりメジャーです)で偶然出会った人が、奥さんが日系でランチに招待されたりとか、いろいろと変化のありそうな9月です。

2011年09月04日・Kaori Hirata・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
私の通う最後の月、ということで9月の3週目にジャパニーズウィーク、4週目は音楽の週でした。新聞かぶとや、牛乳パックと輪ゴムを使って飛び跳ねるおもちゃを作ったり、「おむすびころりん」の紙芝居を先生達に手伝ってもらって読みました。紙芝居の翌日は実際におにぎり作りもしてみました。具はキュウリの塩もみ、ツナマヨネーズ、ミートボール(こちらでは日常のおかず)ごま、の中から子ども達に好きなものを選んでもらって作りました。おにぎり作りはとても楽しかったです。ゴマを選ぶ子が割といて驚きました。炊きたてのお米を美味しいと言ってたべていたり、子ども達がたのしそうなのが嬉しかったです。そして、大人(先生達)にはおかかとゆかりのおにぎりも作ってみましたが、どれも好評で本当に驚きました。
フィンランドの先生がゆかりおにぎりを美味しい!お茶のような味がする。と言って食べてくれたのは本当に嬉しかったです。
音楽の週には子どもが幼稚園の絵本の棚から見つけてきた英語の歌(絵本になっていて最後のページに楽譜がついている)one light one sun という歌をうたいました。日本語の歌も考えていたのですが子どもが「これどんなの?」と聞いてきたのと、新学期がはじまり入園間もない子もいたので私がいなくなってからも継続出来るものがよいと思いこの歌を歌おうと思いました。私も今回初めて知った曲ですがとってもステキな歌です。
お別れパーティーの前日には子ども達と先生で、私のリクエストしたチョコレートケーキを作ってくれました。ケーキ作りの最中に2、3歳の子がケーキの材料のバナナを食べてしまうという笑ってしまうような事もあり小さい子は本当に世界共通だと感じる事が随所にあります。
最終日には卒園した子も会いに来てくれたり、入園間もない子からもプレゼントを頂いたり本当にあたたかいみなさんに恵まれて1年を過ごす事ができたなと、感謝の気持ちでいっぱいでした。
幼稚園の年齢の子達でもちょっとでも日本に関係のありそうなことだと「見て!日本!」と言って張り切って見せてくれていたので(例えば、動物図鑑に載っている柴犬とか、日本語だと思っていたエジプトの文字とか)小さい遠い国の日本に関心を持ってくれて本当に有難いなあ。と思うばかりです。
そして、折り紙と寿司が本当に喜ばれる物であったことを改めて知る事ができました。
皆さんに出会えた事に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
2011年09月04日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
7,8月の夏休みは、私にとって充実したものになりました。7月の1か月間はバンクーバーにうつり、語学学校に通いました。移民の国カナダを肌で感じました。そこでは友人もでき、韓国やブラジルの文化にも触れることができました。また、今まで自分の知識だけで英語を話していたのですが、語学学校で新たな知識を得ることができ、表現の幅が少し広がったように思います。
8月は、カナダの東方面を一人旅しました。フランス語圏のケベックシティやモントリオールではフランス語がまったくわからない私でしたが、町の風景や様々な人との交流に感動しながら旅を終えました。英語を話せることで、世界中の人たちと交流を深めることができると改めて感じました。
この夏の経験は私の大きな財産になったと思います。色々な場所に出かけ、色々な人と交流することが本当に大事だと感じました。
2011年08月31日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
「ホストファミリーとの夏休みもまた、私の一生の宝物」

私が研修させていただいているカナダの小学校は、6月25日~9月5日までが夏休みです。この2ヶ月以上の長い夏休みの予定は、前もって5月の初め頃からホストファミリーと何回か相談させていただき決めました。

私の中でまず思い浮かんだ夏休みの計画は、カナダと言えば、ナイアガラフォールズや赤毛のアンのプリンスエドワード島を見ておくべき?はたまた、友人の住むモントリオール訪問?・・・でした。が、ホストファミリーのお誘いを受けて、ホストファミリーと一緒でしかできないバケーションにしようと決めました。

 まず、7月中旬頃、ホストの運転する車で、車窓から見える雄大な自然を満喫しながら(夏でも少し雪をかぶった美しい山々、たくさんの湖や滝、野生のクマやシカも時折発見!)、バンクーバーに約18時間かけて向かいました。途中、ホストの娘さんが住むプリンスジョージで一泊しました。バンクーバーでは、UBC( University of British Columbia)の宿泊施設に一週間滞在し、ホストの校長先生が夏期レクチャーを受けている間、私はバンクーバーのダウンタウンに毎日出かけて観光、買い物を楽しみました。二週目は、ホストの実家のあるペンティクトンに滞在しました。バンクーバーからは車で約4時間のオカナガン湖とスカハ湖の挟まれたリゾート地です。湖に泳ぎに又は散歩に出かけたり、いくつかの果樹園やワイナリーを訪ねたりしました。その週末には、今度は、ホストの親戚の集まりの会に出席するため、世界中から旅行者が集うトフィーノと言う海辺のリゾート地に行きました。集まった親戚の方々みんなでカニを食べたり、地域の夏のイベントに出かけたり、海辺の散歩や森のハイキングを楽しみました。そしてまたペンティ
クトンに戻り、近隣の街、ケロウナやオソイウスに案内していただきました。このようにして、約3週間、ホストファミリーやそのご親戚の方々と楽しく過ごさせていただきました。

 8月1日から4週間は、今のホストと離れて単独行動に移りました。
まず、最初の1週間は、日本から迎えた友人たちとバンクーバーやビクトリア、ウイスラーを旅しました。
そして、次の3週間は、昨年IIPを通して知り合ったアメリカの元ホストファミリーを訪問しました。アイダホにある山の別荘にご招待していただいたのです。約1年ぶりの再会は感動でした。アイダホでは、山や森、湖へのハイキング、サイクリング、Yellowstone National Park およびGrand Teton National Parkへの観光、地元の街歩き、ビール工場、ファーマーズマーケット、野外音楽フェスティバル、ロデオショー、プライベート用の飛行場見学、カヤック、魚釣り、乗馬をしながら山の散策約2時間、ミュージカル鑑賞・・・など一緒に楽しませていただきました。アイダホでもまた、大自然を満喫できました。色とりどりの野の花の向こうにそびえる雄大な山々の眺め、美しく青く澄んだ湖、オレンジ色のサンセット、山の上にぽっかりと浮かぶ月に、毎日心が本当に癒されました。エルクやバイソン、ムース、シカ、リスなどの野生の動物との出逢いもあちらこちらでありました。

以上、個人の旅行では絶対できないと思われる、今の、また、元のホストファミリーの方と一緒にいたからこそ出来た数々の大自然や人々との出逢い・・・この夏休みの全ての経験もまた、私の一生の宝物で
国際理解教室が週3回。そして日本語教室を週2回教えています。今週末で1グループ目の日本語教室が終わりになります。合計で20回子どもたちは授業を受けたことになります。最後の授業は日本語でスピーチを行います。今日はそのための原稿作りをしました。と言っても、これまでの習った単語や文章を繋いで、自分のスピーチを作りました。どの子も一生懸命作っており、金曜日までには紙を見ないで言えるようにするからね!と楽しそうに帰っていきました。最後の日本語教室がどんな授業になるのか今から私が楽しみです。
2011年08月28日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
日本では七夕の催しを、7月7日、または旧暦に合わせて8月に行いますが、その頃こちらは夏休み真っ盛り。織姫と彦星の話や、飾りや、短冊等々、日本文化紹介になりそうな行事がひとつ紹介できないのは・・・と思い、8月下旬に、日本の夏休みを紹介しがてら、メインは七夕について伝える授業をしてみました。
まず、日本の夏休みについて、「35度以上になる日もあって、湿度の高い、暑い毎日。」「約40日。」「宿題があって、勉強もする。」と話すと、予想以上の反応。口々に話していたことの詳細まではわかりませんでしたが、「夏休みなのにー!?」と言っていたのはわかりました。「フィンランドの夏はいいね。」と付け足すと、静かになって、みんな納得したのかな、という感じでした。
次に、花火と盆踊りの写真を見せながら、夏祭りを紹介。(ここフィンランドでも、夏になると、中高年の方々を中心に、民族衣装を着て湖の近くに集まり、タンゴ等のダンスを踊る習慣があります。)
そして、メインは、七夕について。笹の葉は手に入らないので、笹の見本を見せた後、代わりに木を使用して、飾り付け。折り紙に切き込みを入れて作る「あみ飾り」と願いをかいた短冊を飾って楽しみました。5年生の子供たち、けっこう本気で願い事を考え、短冊を書いていました。季節外れですが、思いの外、反応がよかったので、安心しました。
今学期から、月に1回ほど全校集会で話す機会をいただいきました。ちょうど、来週に担当する日があるので、授業をしていないクラスにも七夕を紹介して呼びかけ、もっと短冊が集まればいいかなぁと思います。


2011年08月26日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
こんにちは。カナダの学校は、2か月という長~い夏休みの真っ只中です。7月は、観光も兼ねて、Calgaryの大学で、English Immersion Programに参加してきました。参加者は、提携している大学からの学生が多く、(若い!)中国、韓国、日本がそれぞれ20名前後、残りが中南米ですが、SpainとRussiaもいました。ちなみに、私のroom-mateは、35歳のメキシコ人教師で、辛いもの大好きです。彼の好きな激辛chicken wingsを一緒に食べてたら、唇が腫れてしまいました。授業は平日、8:30~10:30と11:00~12:30の2コマで、午後は自由参加のactivitiesがあったり、校外での課題が出されたりでした。campus内は全面的にWi-Fi化されていて、residenceでもパソコンが使えます。そのため、iphoneとipod-touchは大活躍で、私もほしくなりました。授業では、いろいろな活動があり、自信になりました。最後のTravel Expo(プレゼン)では、7チーム中最優秀となり、USBメモリーをゲットしました。週末には、Rocky Tour、Stampede、Rafting$!B$KDrumheller観光と遊びの活動もいろいろあって(これが目当てでこのprogramを選んだようなものですが)、友人も増えました。nativesではない人と、英語で会話できたのもいい経験です。彼らとは、今でも、e-mailやFacebookを通じて交流があります。わずか4週間でしたが、Calgaryが大好きになりました。
 Calgaryからは、GreyHound(バス)でJasperへ。1日観光した後、VIA鉄道でPrince George(British Columbia州)へ。Canadian Rockyの山々はそんなに高くはありませんが、厳粛な雰囲気をたたえ、水はエメラルドに輝きます。鉄道のチケットはラッキーなことに半額($140)でした。
Prince Georgeから車で1時間ほど北西に行った、Vanderhoofという町に、私のホストの兄、Gordonが住んでいます。彼とは5月にOntarioで一緒に釣りをしている既知の仲です。trout釣りのほか、製材所見学や彼の仕事に同行したりと、他ではできない経験でした。彼は林業で働いています。収入はいいけれど、きつい仕事です。家は、森の中の5エーカーもの広さの土地にあります。表通りは森の中の一本道みたいですが、木々の背後に、そんな広い家が何十軒も続いています。約30年前に$30,000で土地を買い、トレーラー・ハウスで暮らし始めたそうです。当時は本当に森でした。木を切って土地を広げ、$53,000で家を建てたのが20年前。きれいな庭つきのこの家の現在価格は$350,000になります。彼はリタイアしたら、家を売って、夫婦2人で小さな家に移るつもりです。日本では不可能ですね。土地価格が高いのは仕方ないとしても、中古住宅は高値では売れません。不動産の仕組みが違うのだと思います。羨ましくなる話です。

2011年08月15日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
2か月の夏休みの間、ヨーロッパ各地を旅行して回った。
まず、6月末から7月にかけて、フランスの友人とイギリスの恩師を訪ねて2週間の旅をした。フランスでは、高校時代の短期留学で知り合った友人と9年ぶりに再会し、彼の住むフランスの田舎町でのんびりとした生活を満喫した。特に、近くの農場まで森の中を歩き、風に揺れる小麦畑を眺めながらのピクニックランチは最高だった。また、以前にホームステイで受け入れたフランス人の家も訪れ、大都会の住宅地での生活も味わった。ユーロスターでイギリスへわたり、短期留学でお世話になった先生との再会も果たした。自身の目を海外へ向け続けるのに大きな影響を与えたイギリスでの日々を思い出し、当時思い描いた将来像と今の自分がどう近づいたのか、何がまだ足りないのか、など、これまでを振り返ることのできる充実した旅となった。
フィンランドへ戻り、日本からの友人の訪問を受けたり、家族を案内したりして、主にHelsinkiとTurkuを観光した。その後7月末から8月にかけて、鉄道を使ってドイツとチェコを旅行した。伝統料理を味わったり、ノイシュバンシュタイン城やプラハの街並みの美しさに感動したりして、ヨーロッパの長い歴史を感じることのできる旅となった。
8月16日から、新学期が始まる。週に計5コマ、中学と高校で授業を担当することになっているので、現在はその準備をしながら過ごしている。また、実験を主体とした理科の授業も、進度に合わせて行ってゆくことになっている。
2011年07月19日・Natsuki Shimizu・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
 6・7月は小学校は夏休みですが、保育園は空いているところがあります。働く親のために、日中はもちろん、早朝、夕方も受け入れている保育園もあります。市内5か所の保育園のうち、2か所にそれぞれ約1週間ずつ、参加させていただきました。その園の先生の他にも、閉めている保育園の先生も何人かいらして、知り合うことができました。また、夏休みを利用してアルバイトをしている学生もいました。
 保育園の子供たちは、英語が全く通じないので、フィンランド語で...と言いたいところですが、私の語学力不足のため、ほとんど身振り手振りでコミュニケーションをとりました。折り紙で折ったものをあげたり、一緒に折って遊んだりしました。中には4歳になったばかり、という子も折り紙に挑戦してくれました。特に、コップを作って本当に水を入れて飲んだ時の子供たちの笑顔がとても素晴らしかったです。
2011年07月11日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
6月は学年末のため(日本と反対ですが)行事が目白押しです。Field Trip(見学旅行or遠足)、Track&Field(運動会というより陸上競技会)などですが、日本と違ってField Tripはクラスごと(たいてい、2クラスぐらい)、Track&Fieldは学年ごとなので、毎週2~3の行事がある感じです。日本だと同じ学年の隣のクラスが旅行に行ったら、かなり授業がやりづらくなりそうですが、ここの生徒たちはあまり気にする様子がありません。(と、私は感じました)個人主義の長所だと思います。クラス内でも、落ち着きのない子がいても自分のことに集中できる生徒が多いと思います。
中学校ではDiversity Day(多文化の日)というのがあり、私は巻きずし作りを手伝いました。500名以上の生徒全員に体験させる必要から、フードプロセッサーでみじん切りにしたキュウリとニンジンを太巻にするという、日本では考えられない巻きずしで、とてもうまいとは言えない代物でした。「日本の巻きずしはこんなものではないよ」と言いたいところですが、問題はそれ以前のところにあります。「海苔」です。「この寿司は海苔がダメだね」なんて言う日本人はいないと思います。日本人がほとんど問題にしない海苔が彼らの最大のハードルです。海藻が全く食べられない人はかなりの数になります。彼らには海藻を消化する酵素がないという研究報告もあるそうなので、嫌いなのは自然なことなのかもしれません。食文化を伝えることの難しさを感じた1日でした。

2011年07月04日・Kaori Hirata・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
6月卒園式と発表会(スプリングコンサート)がありました。ドレミの歌、さんぽ(hei!let's go!)などなど歌い、「はらぺこあおむし」の英語劇なども行いました。歌の指導は殆どまかされていたのでどれも楽しくでき、子ども達もhei!le's goは日常でも口ずさんでいるので嬉しいものです。トトロはこちらの子ども達大好きです。
今回、劇や卒園式、歌と全ての伴奏をまかされました。良い経験でした。
また、劇でつかう大道具、小道具なども先生たちと作りました。そういう準備などは日本と似ていて、今までの経験が役に立ったと思います。
言葉の壁はありますが制作や音楽など言葉を使わない所では日本での経験が役に立ちます。
また、真夏の卒園式も初めての経験でしたが季節も国もちがいますが子どもを送り出す気持ちはどこでも同じだということがしみじみと伝わりました。
卒園証書に私の名前も漢字でサインしました。保護者の方々も温かい言葉をかけて下さり、本当に良い経験をさせて頂いていると思っています。すべてよい思い出です。
2011年06月27日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム
Finlandの学校は6月で学年が終了する。中学校では、試験期間が設定されていないので、授業時間を使って試験をし、試験の返却時には生徒一人ひとりが教員と面接をし、その学期の取り組みについて振り返りをしていた。中3は学年末にクラスごとにHelsinkiへ遠足に行き、それ以外の学年も担任の裁量で午後遠足に出かけていた。別の日には、野外ロックコンサートが開かれ、中学生とは思えないような完成度のバンドが演奏することもあった。
学年末の前日には、ほとんどの生徒が教会に集まり、夏を迎える前の礼拝が行われた。
終業式は、日本の学校のような儀式的な雰囲気は一切なく、ボランティアの生徒が司会をし、音楽やコントなどのパフォーマンスをしたり、この一年に活躍した生徒へメダルを送ったり、代表生徒が宣誓したりするなど、夏休みを待ちきれない生徒のエネルギーが伝わってきた。
卒業式は、一転して厳かな式典だった。卒業生一人ひとりが壇上に上がり、校長から卒業証書を受け取った後、担任から白い帽子を被せてもらう。この帽子はFinland人にとって大切なもので、高校卒業の証であるとともに、毎年5月1日のVappuの時のみ、昔の帽子を出して被ることができる。町中が白い帽子を被った人で埋め尽くされる様子は、圧巻である。
学年末が慌ただしく過ぎた後、中高の先生たちと一緒に小型船を貸し切って、Turku沖のArchipelagoのクルージングに参加した。毎年恒例となっているイベントのようで、20人以上の先生が参加し、これまで接点の少なかった先生とも仲良くなることができた。クルージングのあとは、ある先生のサマーコテージに上陸し、サウナに入ったり海で泳いだりして楽しんだ。サウナから出て冷たい海に飛び込むと聞いて心配していたが、実際にやってみると意外と気持ちのいいものだと感じた。先生同士がまるで家族のように仲が良く、その証拠にサウナにも男女一緒に入る。最初は驚いたが、サウナを通したコミュニケーションがFinland人にとってどれほど大切か聞いているうちに納得した。
夏休みに入ったので、まず2週間ほど日本に一時帰国をし、家族や友達と会ったり勤務校を訪れたりした。8月から中学と高校で日本に関する授業を週5コマ受け持つことになったので、その教材集めもした。夏休みの間は、地の利を生かしてヨーロッパ各国を旅行して回ることにしている。

2011年06月23日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
6月は年度末のためか、Field Tripに多く出かけるようです。様々な先生にField Tripに誘っていただき、楽しんで参加しています。先日は、カナダのBC州でも有名なBarkervilleというゴールドラッシュがあったところに行ってきました。museum全体が本物の町のようでした。中国と深い関係があるようで、Chinese Schoolや中国のお土産も売っていました。私が住んでいる町の周りには、多くのHistoric Siteがあり、その町の歴史を知ることができます。First nationのことなど歴史を知ることの大切さも改めて感じました。
また、キャンプや様々なイベントに参加させていただいています。先日は、先生のための会議に参加したところ、思いがけなくも日本人の大学の先生と知り合うことができました。日本にいたら絶対に知り合えなかった方々との交流は本当に自分の財産となると感じています。

フィンランドには独自の文字、Finアルファベット(アルファベットの上に点々がついたりする)があり、発音の仕方も英語とは異なる(ABCはアーベーセー)。また、フィンランド語にはシャシュショやザジズゼゾなどの発音がないため、練習しなくてはならない。しかし、英語に共通する点が多いため、平仮名、片仮名、漢字という全く異なる文字を使っている日本の子ども達よりも、英語にはなじみやすいだろう。

 

授業内容としては、例えば、4年生の授業(週4時間)では、最初に How are you? What's up? What day is it? What's the weather outside? What time did the school start? What time will the school end? など毎回同じ質問を1人ずつ答えている。教科書は、リーディング用、問題集用と2つの教科書があり、教師用指導書にはワークシートや掲示用のイラストやカード、単元末のテストなど、あらゆるものがつまっている。

 

また、教科書に合わせたCDもあり授業で使うことも多い。基本的に教科書に準じて授業を行い、宿題も何ページまでと告げられる。参観した授業では、教科書に出てきたbig・pigの発音の違いを口の前に紙をもたせて練習していた。また、単語テストが日本の漢字テストのようにあり、単元ごとのテストもある。テストでは、リスニングや英作文の問題もある。

2011年06月01日・K.I・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
日本にいるときは教師の仕事といえば、家に帰るのは9時10時が当たり前でしたが、ここでは先生達は3時に子どもが帰ったら、明日の準備をちょっとして家に帰ってしまいます。そのかわりに子どもたち9時に来るので、朝の7時半くらいからその日の準備をしています。 朝ごはんを先生たちで食べる日も、一か月に一度くらいあるようです。カナダの先生は「一度きりの人生を楽しむ」そのための仕事として、子どもが好きだから・教えることが好きだからこの職業を選んだ。。。そんな気がします。
 時間に追われて山のような仕事をこなさなければならなかった毎日は何だったのか...いろいろ考えさせられることがあります。もちろん、日本の教育の良いところも沢山発見しました。せっかく一年間海外の小学校に行けるチャンスを得たので、この一年を有効に且つ、実りあるものにしたいと思います。
2011年05月26日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

5月9日に、日本での勤務先の私立中学校とFinlandの研修校との間をSkypeでつないで、遠隔授業を行った。日本からは中学2年生が23名、Finlandからは物理の授業グループを中心に高校生が26名参加した。時差が日本から見て-6時間なので、Finlandは始業後しばらく経った9時過ぎ、日本は放課後の15時過ぎに授業を始めた。


初めに時計を見せ合って、画面に映った相手の時間帯が異なることを確認した。東西に8000km以上離れたところに相手がいるという実感を持ってもらおうと考えたからである。次に参加者全員が一人ずつ画面の前で自己紹介した。Finlandの生徒は学習歴も長いために上手に英語を話す生徒が多いが、日本の生徒は英語を習い立てで、名前と年齢を典型文で説明する以上に話すのは難しいようだった。一部の生徒が相手の国の言葉で自己紹介すると、拍手も大きく親近感を感じているようだった。


日本の生徒は、昨年まで私が教えていたのでリラックスしていたが、Finlandの生徒はまだ馴染みが薄く、日本の生徒たちの一体感を見て、やや引いてしまっているように見えた。日本の学校には制服や校歌があるがFinlandではどうか、最近の気温や日照時間の違いについてなど、日本からは盛んに質問が出た。一方で、よく言われるようにFinlandの生徒はとてもシャイで、事前に質問を考えておくよう指示していたにも関わらず、一部の生徒が回答するばかりで逆に質問するような展開にならなかったのが残念であった。通常授業の制約があったので難しかったが、事前に参加予定の生徒を集めて準備できれば、もう少し盛り上がったのかもしれない。


普段の授業では、物理の時間に実験を交えた授業を数回担当した。試験管を使った気柱共鳴の実験と理論の解説、凸レンズ・凹レンズによる像のでき方とレンズの公式による計算、充電したコンデンサーの電位差を利用して教室の生徒全員を感電させる「百人おどし」などを行った。日本の勤務校のように生徒一人一人に実験させるだけの器材が揃わないので演示実験が主体であるが、実験結果を生徒たちとディスカッションして確認しながら次のステップに進めるので、理解度を把握しやすいと思う。実験の準備をしながら担当の先生と話すことで、互いの実験技術やノウハウを共有することができ、秋学期以降も引き続きいくつかの実験を解説することに決まった。

2011年05月18日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

 ブリティッシュコロンビア、プリンスルパートから車で20分ほどのところにある、ポートエドワード小学校で研修をさせていただくことになりました。幼稚園からグレード7年(日本で言う中学1年生)までが学んでいる、複式学級3クラスの児童数約70名の小さな小学校です。各クラス20~24名です。


 最初の1週間は、学校の全体の様子、また学校生活をつかませていただくため、各クラスの参観をお願いしました。行った初日は、各クラスに自己紹介をしに行きました。挨拶のカードをあらかじめ作成して行きました。(常に使うと思われる物、おはようございます。こんにちは。こんばんは。さようなら。ありがとう。またあした。の6つを用意しました。)
挨拶文は、あらかじめ先生用、生徒用に分けて作成しておき、ホストに事前に間違いをチェックしてもらったものを握りしめていきました。当然何度も繰り返し言う練習をしているので、ほぼ暗記していたのですが、念のためです。私のように英語に自信のない方には、あらかじめセリフを用意して何度も声に出して読んでおくことはお薦めの方法です。


 私は、まずは「おはよう。」を覚えてもらうことにしました。そのため、毎朝、持参したピカチュウのぬいぐるみと共に、「おはよう。」のカードを持ち、登校時間に合わせて学校の入り口に立ち、子どもたち一人ひとりに挨拶をすることにしました。「Good morning」「おはよう」を何度も繰り返し言います。毎朝、子どもたちを挨拶しながら迎えることで、自然に覚えてもらえることをねらっています。ピカチュウ抱いていると自然と子どもの注意を惹きます。どの子もがんばって日本語で挨拶してくれるようになりました。「さようなら」「またあした」も同様です。帰る時間に合わせて子どもに繰り返し挨拶します。授業の初めには「おはよう」か「こんにちは。」授業の最後には、今日は私を教室に招いてくれて「ありがとう」「さようなら」を使います。「こんばんは。」は、なかなか使う機会がないのですが、必ず数人は「Good evening」は日本語でどういうの?と聞いて来ます。それに備えてぜひ準備しておきたいものです。


 挨拶もそうですが、私は「繰り返し」を大切にして授業をさせていただこうと考えています。「1~10」の数え方を教えたクラスで、次にもし歌の授業をお願いされたら、「今日の歌の授業の前に、前の授業の数え方の復習をしましょう。覚えているかな?」と、「1~10」の数え方のレッスンの教材を提示します。次に、もし盆踊りのレッスンをする機会が与えられたら、数え方と歌の復習をしてから盆踊りを教えるのです。復習なのでそんなに時間は取られません。繰り返しの中で定着をねらえたらいいなと思います。

2011年05月16日・Kumiko Morimoto・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

カナダに来て3週間がたちました。生活にも少しずつ慣れ、わかる英語が増えるとうれしくなります。カナダに来て、実は日本のことをあまり知らなかったのだと感じました。知っているのだけど、いざ説明するとなるとうまく言葉がでてきません。日本で生活していた時に「なぜ?」と思わなかったことを聞かれ、わからずあせってしまいました。例えば、日本語は、ひらがなとカタカナと漢字を組み合わせて話しますが、それぞれの使い方、字がもつ意味などを小学生にわかりやすく説明するにはどうしたらいいか悩みました。また、箸の持ち方、選挙などうまく伝えるのは難しかったです。日本のことも一緒に勉強ができ、自分の国の素敵なところも知ることができます。英語の向上だけでなく様々な角度で視野を広げることができるのは自分にとってプラスになると感じています。

2011年05月10日・Hitoshi Masuzawa・ 50代以上 , ニュージーランド , 海外教育交換プログラム

私は到着した日から毎日英語で日記を書いています。字数は38行、380字程度でそんなに多くはありません。その書いた日記を毎晩、夕食時にホームステイ先の先生の前で読み上げ、不適切な表現やミス・エラーなどを指摘して頂き、その場でそのミスを書き直し、保存し、今日現在で32枚となりました。日本に帰ったらその日記をなんらかの形で本にでもしようかなぁなどと今のところは考えています。しかし実際にそのようになるかどうかはわかりませんが、日々の記録を英語で記録することは自分の書く力を高めることにもなりますし、インターン生活の一日一日をいかに過ごしたかの貴重な記録にもなります。目標である自分の英語力アップのための重要な切り札のひとつになるのではないかと私は思います。

2011年05月10日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
カナダに来て、もうひと月近くになります。ここは、マニトバ州のMordenという、人口8千人ほどの町です。本当に大平原のど真ん中で、郊外に出れば見渡す限りどこまでも畑が広がっています。
ホスト・ファミリーはMelとRhondaの夫婦2人です。Melは熱狂的ホッケー・ファン(ここでは、アイス・ホッケーとは言いません)なので、試合がある日は必ず、一緒に観戦しています。子供のころ、テレビでよくホッケーを見ていたのが、今、役に立っています。Rhondaは、あまり料理が得意ではありません。平日はRhondaが夕食を作りますが、インスタントなものが多いです。そんなRhondaですが、気遣いのある人で、私が困っていると、察して助けてくれます。私にはいいホストです。
食事にはすぐに慣れました。私の場合は、毎日ヨーグルトを食べていれば、胃腸の調子も上々です。食事も予想に反して、(失礼ながら、写真を見てそう思っていたのですが)脂っこくないですし、甘すぎるデザートもありません。その上、Melはすし好きで、時々巻きずしを作ります(一緒に作ることもあります)ので、短粒米が食べられます。
問題は会話です。最近では、以前より会話も弾むようになったかなと思うこともありますが、予想外の展開では全く言葉が出てきませんし、聞き取りは依然ダメです。ネイティブ同士の会話には、速すぎて聞き取れないので入っていけません。ホッケーの実況は聞き取れるようになってきたのですが(笑)。学校では、準備をしていくので、発音が悪くても話すことはできます。が、生徒の質問が聞き取れないことが度々あります。彼らの英語が教科書通りではないのも一因のようです。
2011年05月10日・Hirotaka Imai・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

学校のシステムの違いはかなりカルチャー・ショックでした。中学校はgrade5-8で、各クラス30名以下ということは事前に聞いていました。講義よりもプロジェクトが授業の中心というのも予想していました。驚いたのは、教科担任制ではなく小学校のようなクラス担任制であること。体育と音楽には教科担任がいますが、それ以外の教科は基本的に担任が教えます。小学校も同じです。事前のメールのやり取りではそこまでわかりませんでした。職員室もありません。教室には教員用に引き出しのある大きな机があり、彼らはそこで授業準備などの作業もしています。また、教室中に棚があり、各授業に必要なもの、はさみ、のり、絵具から辞書・事典までいろいろそろえています。教室内は乱雑ですが機能的です。

私の場合、教員経験が先入観になっていて、事前に積極的に動くことができませんでした。日本に関する科目はないと言われたのです。短期間であれば、それに合わせて時間を当てることができますが、1年間通して非正規の授業に時間を当てるのは無理だろう、先生方とコンタクトを取りながらゲリラ的に授業をしたり、地理でアジアを扱う際に話をさせてもらったり、といった形になるのかと思っていましたが、杞憂でした。常識的に考えれば、いろいろやってほしいことがあるからインターンを受け入れるのですよね。こちらでは、先方の事情などはあまり気にせずに、自分のしたいことを最初から言ったほうがいいようです。

2011年04月27日・Yukari Ono・ 20代 , カナダ , 海外教育交換プログラム

日本では中学校の英語科の教員をしていたため、授業では英語を使って生徒に質問したり、指示を出したりする機会が多くありました。小学校英語指導向けのものですが、主に「ヘンリーおじさんの英語でレッスンできる本」という本を参考に、自分の授業あった表現を選んで使っていました。その本はこちらにも持ってきていて、とても役立っています。また、実際にこちらの先生や子どもたちがそれらの表現を使っているのを聞いて、どのような場面で使っているのか、さらに別の言葉で言い換えた表現など、目で見て耳で聞いて、少しずつ色々なことを吸収していっています。

研修校の先生はもちろんのこと、私のホストマザーは小さい子どものお世話をする仕事をしているため、子どもたちに話すときの表現や、子どもたちが理解しやすいような言い方など、工夫していることなども教えてもらっています。始まったばかりの研修ですが、この環境に感謝して学び続けたいと思います。

2011年04月25日・Etsuko Iso・ 30代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

ロヴァニエミ郊外の、大学進学のための高校です。敷地内に中学が隣接しています。
到着した4/1~8の1週間はテスト期間だったため、身体を慣らすことができました。住まいから学校へは徒歩10分、市街中心部へは河を渡って30分弱です。

14日木曜15:05から初回の日本文化コースが始まりました。1回75分で週3回あり、同じ生徒たちと会うので、教材研究に時間がかかりますが、私が生徒に質問して、脱線する事も多いです。大体授業は、用意した全てを消化する事無く次回へ続いてます。

授業案、4月はイースターのウサギにかけて、卯月と干支を紹介し、折り紙もウサギを選びました。女子高生、意外に喜んでます。
「フィンランドの英語教育をスパイしに来た」と冗談で言ったつもりだったのに、真面目な英語の先生たちが、総力を挙げて全授業に参加させてくれています。なので、生徒たちと一緒に英語の授業を受けています。科目毎に内容が異なり、且つ日本の英語の教科書とはやや異なるので、受講していて勉強になります。
私の名字の読み方が、フィンランド語の「大きい」に相当する事から、一気に打ち解けることが出来ました。ビックリ。

2011年04月11日・Kazuaki Yazawa・ 20代 , フィンランド , 海外教育交換プログラム

Turkuへ到着して2週間が経った。毎日5分くらいずつ日が伸びており、日本との緯度の違いが感じられる。最初の1週間は研修先の高校が試験期間だったため、翌日の試験に備えたPreparation Lessonを見学しつつ、中学校の授業に参加した。主に英語の授業のゲストとして呼ばれ、出発前に考えたFinland語による自己紹介のあと、日本や自分自身に関する質問に答えた。中学3年生にもなるとかなり流暢に英語を話し、こちらの言うことも正確に理解しており、日本の一般的な中学生との差を感じた。校長によると、9歳から英語を学び始めることに加えて、TVで放映される映画にはFinland語の吹き替えがほとんどないため、日常的に英語に触れる機会が多いという。実際にTVを見てみると、確かにFinland語の字幕があり、音声は英語だった。


多かった質問は、やはり日本で起きたばかりの地震・津波・原発事故についてだった。日本で起きた自然災害で最悪のものであること、地震の後も計画停電や物資の不足で今まで通りの生活が送れないことなどを説明した。また、世界中からの心配や応援のメッセージが日本の力になっていると話し、感謝を伝えた。


高校の授業内容は、物理・化学・数学については日本と大きな違いはなかった。ただ、教科書の記述が丁寧で、問題演習も豊富にあり、解説もきちんとついている。自学自習が可能な教科書の作りになっている点で、日本の教科書より優れていると思う。試験前の復習の授業が前日にあるというのも、日本ではあまり聞かない。教師の説明に対して生徒はかなり積極的に質問をしており、教師は考え方のプロセスを複数の視点から説明していた。
次の教員会議で、正式なあいさつをし、合わせて日本との遠隔授業について提案することになった。日本とフィンランドをつないで、互いの紹介だけでなく理科的な視点での交流を目指している。



 

長い夏休みが終わり、学校は新学期を迎えました。
2月からはホストファミリーが変わり、副校長先生のお宅にステイさせていただいている関係で、朝早くから遅くまで働かれている忙しい副校長先生のライフスタイルに合わせての生活となりました。お子さんが成人しているので、お家は静かで落ち着いています。また、副校長先生という立場から見る先生とのお話はとっても興味深いです。
あと13日で帰国となります。
今の気持ちはどちらかと言うと、早く日本に帰って自分らしい生活がしたい、今まで吸収したことを教員として活かしたいという気持ちが大きく、焦りもあります。
オーストラリアを離れることは寂しいですが、この1年の学びを日本で子どもたちに伝えていくことを楽しみにしています。


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