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2012年01月16日・Miyuki Kura・ 40代 , カナダ , 海外教育交換プログラム
冬休みが終わり、1月3日より学校が始まりました。今月は、市内の中学校からもお招きを受けて研修をさせていただいています。先生方、また子どもたちからも人気のある授業ベスト3は、①手巻き寿司 ②書道(自分の名前をカタカナで書く。)③お箸の正しい持ち方(ポップコーンレース)です。折り紙では、折り鶴は不動の人気です。私の折り紙の授業で、初めて鶴を折ったある子どもが、ふとチャイルドケアワーカーさんに(教室の中に、先生以外に子どもの学びをサポートする職員の方が、少なくとも一人は各クラスにいるようです。二人いるときもあります。そのような方々をチャイルドケアワーカーと呼んでいます。)「自分が死ぬとき、この鶴を持って行きたい。」と言ったそうです。その言葉をチャイルドケアワーカーさんが、「私、あなた、本当にすばらしい活動をここでしていると思うわ。昨日の折り紙のあなたの授業で、私の近くで折っていたある子が昨日こう言ったのよ。」と私に教えてくれました。また、「折り鶴は、話しには聞いていたけれど、私も初めて昨日折ったわ。楽しかったわ。今日の手巻き寿司もおい
しかったわ。私、家でまた作ってみるわ。」とも言ってくれました。
ただ、ただ、鶴を折るだけの授業なのに、そんな言葉を言ってくれるほど感動してくれていた子どもがいた!!ということは大変な驚きであり、指導者冥利に尽きると思いました。この上ない幸せだと思いました。
私がすなわち、イコール日本人では決してないのだけれど、やはり出逢った目の前のこの日本人の私を通して、子どもたちは、日本とは、日本人とは、日本の文化とは・・・などなどを大げさかもしれないけど一生?イメージ、理解するのだと思います。実際、私がそうでありがちなように・・・。よく考えれば、責任重大です。研修生活もあと残す所2ヶ月となりました。日本の美しいもの、日本の生活、習慣、文化、本当のこと、本当のもの・・・を私の出来る限りの努力と誠心誠意の気持ちで、子どもたちに見せたり、聞かせたり、伝えたりできたらと思います。


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