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日本人は人種差別される!?

2019年07月31日・・ フランス
 渡航前、フランス人は冷たくていじわる、と聞き、恐怖心を募らせていました。ネットを見ても、レストランで嫌がらせをされた、日本人は差別される、などの書き込みが見られます。2か月半の短い期間ですがフランスに住んでみて分かったことは、フランスには一つの大事なルールがある、ということです。

それは、挨拶すること。例えば、お店に入る場合は、入った瞬間に"Bonjour!"と笑顔で言わなければなりません。店員さんやウエイターが近づいてからでは遅いのです。日本人はそれをしないために、マナーの悪い客とみなされ、無視されたり、軽んじられたりすることが多いようです。

滞在期間の短い私にさえ、パリやその他の観光地で無言・無表情で店に入ってくる日本人がとても奇妙に見えたほどです。私は渡航前にそれを知っていたので、フランス語はあまり喋れませんが、とにかく笑顔で挨拶しまくっていました。そのせいか、日本人だからという理由で嫌な目にあったことはありません。あくまでも私個人の感想ですが、長年フランスに住んでいる日本人の方々と話す機会があり、その人達も同意見でした。

挨拶というとフランス人は友人に会うとビズ(la bise)をします。頬を合わせてチュチュと口で音を鳴らし、キスをしている感じにする挨拶です。親しくない場合は握手などで済ませます。研修先の学校では、私は外国人なので周りの人たちも気を遣って最初biseをしなかったので、寂しい気持ちもありましたが、最後の方は親しくなった人とはbiseをするようになりました。フランス人はbiseをしたり、肩をさすったり、スキンシップが多いと感じました。場合によっては、教師と生徒がbiseをしたり、homestay先ではマザーと15歳の息子が学校に行く前など、ぴったり抱き合ってキスしたりしている様子に驚きドギマギしました。

言葉であれbiseであれ、フランス人にとって挨拶はとても大事なことのようです。フランスに行かれる方は最初は違和感があるかもしれませんが、郷に入れば郷に従え、の精神でフランス式の挨拶に染まるのも楽しい経験になると思います。

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