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2011年03月30日・・ カナダ , スクールインターン

東北地方太平洋沖地震の発生のニュースを聞いた時は本当にショックでした。地震関連のニュース(生放送)はインターネットで視聴し、最新の情報を得ることができました。カナダのニュース番組でも取り上げられ、学校のスタッフや近所の方から「家族は大丈夫?」とご心配いただきました。幸い、ふるさと広島では被害はなかったのですが、被害に遭われた方の映像を見ていると、心が痛みます。一日でも早く復興することを祈っています。

先月、中学生クラスの社会の授業で、日本の都市(東京、大阪、京都、広島)を学習してもらいました。1週間のプロジェクトで、タイトルはExplore Japan!4グループに分かれ、それぞれの都市について、インターネットで調べ、最終日にはプレゼンテーションをしました。

9か月のインターンシップでこれだけは伝えたいと思っていたこと、それは広島のこと、原爆のこと。

プロジェクト1日目、広島を調べることになったグループに原爆ドームの写真を見せ、「何の写真だと思う?」と聞いてみると返ってきた答えは「古い建物」。「この建物は窓もないし、鉄骨だけが残っているよね?」と聞くと、「戦争?原爆だ!」とピンと着た様子でした。クラスのみんなに広島を知っているか聞いてみると、「東京は知っているけど、広島は知らない。」と言っていました。原爆が投下された広島は世界でも有名だと思っていたので、ちょっぴりショックでした。

次にお好み焼きの写真を渡すと、一人の生徒が「上にのっているピンク(正解:紅しょうが)は何だろう?」と考え始めました。「何だと思う?」と聞いてみると、「ミミズ!!」みんな爆笑でした。

最終日、プレゼンテーションが終わり、最後に原爆の話をしました。12月にみんなで完成させた千羽鶴は、原爆に被災した佐々木禎子さんが、病気が治ることを祈って鶴を折り続けたことが由来であることを話すと、みんな真剣な表情に変わり、静かに話を聞いていました。

今回のプロジェクトで日本の都市のこと、そして、ふるさと広島のことを伝えることができ、達成感でいっぱいです。準備にはかなりの時間がかかりました。本やインターネットに書いてあることをそのまま話しても生徒に伝わらないので、自分の言葉で伝えることができるよう、推敲を重ねました。その分、喜びもひとしおです。これからもたくさんの人に日本のこと、広島のことを伝えていきたいと改めて思いました。


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