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アイルランドでの図書館研修

図書館研修

Cork City Libraries/Galway Public Library

司書課程で​学んだ​海外の​図書館を、​実際に​働いて​知りたい。​アイルランドの​コークと​ゴールウェーの​図書館で​約10カ月、​インターンシップを​しました。

研修国
アイルランド​(コーク・ゴールウェー)
プログラム
ワーク&カルチャーインターン
研修先
Cork City Libraries​(約6カ月)​/Galway Public Library​(約4カ月)
期間
2023年9月〜2024年6月
Cork City Libraryの外観
海外の​図書館は​日本の​図書館と​どう​違うのか、​実際に​働いて​学びたいと​考えました。

この​研修に​参加したのは、​海外の​図書館は​日本の​図書館と​どう​違うのか、​実際に​働いて​学びたいと​考えたからです。​きっかけは​司書課程の​テキストで​海外の​図書館に​ついての​記述を​読んだ​ことですが、​他にも​参考図書を​読み進める​うちに、​海外の​図書館、​特に​ヨーロッパの​図書館に​興味を​持つようになりました。​ヨーロッパ圏に​ある​長い​歴史を​持つ図書館で、​現代の​司書は​どのように​働いているのだろう、​日本の​図書館との​違いは​なんだろう、​そんな​ことを​考えつつ、​この​研修に​応募しました。

Cork City Libraries​(2023年9月〜2024年2月)

アイルランドでの​私の​最初の​職場は​Cork City Librariesです。​ここは、​City Libraryを​中心に​9つの​Local Librariesが​あります。​この​図書館では​すべての​資料は​RFIDで​管理されており、​貸出・返却・予約資料の​受け取りは​すべて​利用者自身で​行うことができます。

特に​注目したいのは、​City Libraryに​音楽専門の​図書館​(Rory Gallagher Music Library)が​併設されている​ところです。​CDを​聴いたり、​CDや​レコードを​借りたり、​電子ピアノを​演奏したり、​音楽関連の​資料を​幅広く​利用する​ことができます。​職員に​よる​レコードを​用いた​音楽解説や、​楽器を​持参すればだれでも​参加できる​アイルランドの​伝統的な​音楽の​セッショングループなども​定期的に​開催されており、​市民の​憩いの​場と​なっています。

私が​所属していたのは​City Libraryの​Cataloguing Sectionと​Rory Gallagher Music Libraryです。​ここでの​業務は​主に、​レコード・CDの​装丁・RFIDタグと​書誌情報の​紐づけ、​Music&Memoriesセットの​作成でした。​所属とは​別に、​デジタルアーカイブ、​図書館の​使い方を​誰でも​理解できるように​写真や​わかりやすい​文章を​用いて​説明する​ソーシャルストーリーの​作成などにも​関わらせていただきました。

1日の​うちに​休憩が​3回も​あり、​非常に​ゆったりと​業務を​していました。​休憩時には​同僚と​近くの​カフェへ​行き世間話を​したり、​誰かの​誕生日が​近づくと​他の​同僚と​その​人の​デスクに​飾り付けを​しに​行ったり、​和気あい​あいとした​雰囲気の​職場で​楽しく​過ごしました。​図書館内で​同僚と​クリスマスコンサートも​行い、​コンサート後には​図書館利用者の​方々から​お声を​かけていただいて​市民の​方とも​交流する​ことができました。

City Library 館内のクリスマスツリー
City Library 館内の​クリスマスツリー
Galway Public Library​(2024年3月〜6月)

次の​職場は​Galway Public Libraryです。​ゴールウェーには​合計29の​図書館が​あります。​ここの​特色と​して​感じたのは、​ゲール語を​学ぶ人・ネイティブに​話す人が​多い​ことです。

私は​Headquarterを​中心に、​Ballybane Libraryや​Oranmore Libraryで​働かせていただきました。​Headquarterでは、​全館用に​新しく​購入した​図書や​スクールライブラリーの​目録作業、​古い本の​廃棄作業、​全館イベントの​準備などを、​その​他の​館では​カウンター業務、​排架、​レファレンスや​イベントスタッフを​行いました。​Oranmore Libraryは​1803年に​建設された​教会を​近年図書館へと​改装したそうで、​ステンドグラスから​反射される​色とりどりの​光が​とても​美しく、​温かみの​ある​図書館でした。

どちらの​館も​こども​たちが​多く​来館し、​子ども​たちからの​質問や​要望に​答え、​レファレンス業務を​こな​すうちに、​どのような​本が​どの​層で​人気なのかや、​よく​来館される​お子さんの​顔と​名前を​覚えるようになりました。

Oranmore Library 外観
Oranmore Library 外観
休む​ときは​休む、​仕事は​時間内に​きっちりやりきる。

ヨーロッパ圏の​歴史の​ある​図書館で​実務を​通して​日本の​図書館との​違いに​ついて​学びたい、と​いう​当初の​目的は​達成できたと​思います。​長い​歴史を​持ちながらも​時代の​変遷に​適応していく​柔軟さ、​専門職の​司書と​しての​意識の​高さを​感じました。​休む​ときは​休む、​仕事は​時間内に​きっちりやりきる、と​いう​メリハリの​ある​仕事の​進め方に​感銘を​受けました。

予想に​反して​とても​苦労したのは​住居でした。​アイルランドでは​シェアハウスが​一般的で、​常に​家の​問題に​悩まされる​ことになりました。​本当に​困った​ときは​同僚や​現地で​できた​友人が​助けてくれたので、​なんとか​研修を​続ける​ことができました。​今でも​現地での​同僚や​友人たちとは​連絡を​取り続けています。

終わってみれば、​よかったことも​困った​ことも​すべていい​経験だったと​感じています。​この​経験を​胸に、​今後は​海外の​大学で​司書課程を​学び、​国際的にも​正式に​司書と​して​働けるよう​邁進していきたいと​考えています。

アイリッシュコーヒー
アイリッシュコーヒー
パブでの昼食
パブでの​昼食
Saint Patrick's Day の様子
Saint Patrick's Day の​様子
Galway の遊歩道
Galway の​遊歩道

研修中に​書き送った​体験談​(2023年10月)も​読む

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