定年退職の2年前にこのプログラムに参加することを決めました。会社員時代は、仕事を通じて社会貢献をしてきたつもりでしたが、退職するとその生きがいも消滅してしまう。そこで異文化交流という新しい道を選ぶことにしたのです。生まれて初めての海外生活は、英語もあまり自由ではありませんでしたが、伝えたいことをきちんとアピールし、わからないことをしっかり確認していけば、十分に意思疎通できました。いつも電子辞書を胸ポケットに入れていたのですが、次第にそれが有名になり、それを取り出すことを楽しみにしてくれる人もいました。
キャスパー市では、私の活動が好評で、他の小学校2校、高等学校1校、幼稚園1校からリクエストをもらって訪問しました。キャスパーマウンテンでクロスカントリースキーを楽しんだり乗馬をしたりと余暇も充実していました。また、私の活動に多くの人が関心を寄せ、新聞取材もたくさんうけました。この経験を通じて、私は大きな自信とエネルギーをいただきました。人生経験の豊富なサラリーマン卒業生にとって、異文化交流は格好の役回りかもしれませんね。