日本に​居た​時には​抱かなかった​新たな​課題

社会人4年目を​終えて、​留学に​踏み切った。​それは​即決した​ことではなく、​大学卒業次から​コツコツと、​資金的にも​内容的にも​温めてきた​こと。​同期が​来年度の​準備を​始める​一方で、​あっさり​学校から​去った​私を、​思い切ったねと​いう​人も​いるけれど、​計画期間は​長かったので​何を​今更と​いう​気持ちが​本音だった。​例えば​今​「留学した​自分に​満足ですか?」と​問われても、​私は​解答が​出来ない。​理由は​三つ、​①自己評価は​択一で​表現できる​ほど​単純な​ものではないと​考えるから、​②日本に​残した​者の​ことは​忘れないから、​③日本に​居た​時には​抱かなかった​新たな​課題に​挑戦したくなってしまったから。

朝は​9時近くになって​ようやく​太陽が​昇ってきて、​夕方16時は​真っ暗に​なっている​日照時間の​短さに、​心身を​慣らすことが​大変でした。​フィンランドの​11月は​「死の​月」と​言われる。​皆太陽とともに​気持ちが​沈んで、​精神疾患を​患いやすいから。​かつてうつ症状を​訴えた​生徒と​向き合った​身と​して、​フィンランドでは​教育現場が​どう​対応するのかを​研修したかった。​そんな​自分​自身が、​そこまで​ひどい​症状に​見舞われなかったのは、​現地で​出会った​剣道の​おかげだった​思う。​ヨーロッパ大陸に​根ざす剣道を​愛する​者達と​共に​稽古し、​発散する​場、​会話する​場を​定期的に​持つことが出来たから、​12月末の​現在、​精神は​安定している。

その​恩を​返す場は、​研修期間も​あと​わずかと​なった​1月に​訪れる。​「Yutaが​全て​企画・実行する​子ども​たち向けの​剣道キャンプを​やってみないか」、と​いう​提案を​頂いた。​「俺だったら​こうする」のような​アイデアを​自由に​やってみろ、​お膳立ては​するからって。​そうだな​あ厳しい​稽古も​提案するさ、​けれど​それが​終わったら​みんなで​お味噌汁を​作って​和食を​楽しんで、​サウナに​入った​後は​折り紙教室も​開く、​大人も​一体に​なって​参加出来る​イベント。​フィンランド語に​敬意を​払い​つつ、​楽しく​日本語を​学べる​イベント。​1月2日~4日開催!

その​為の​準備と​いう​目標を​持った​今、​留学した​自分に​満足かなんて​答えられる​わけが​ないんだ。​きっと​イベントが​終わっても、​帰国しても、​復職しても​分からないと​思う。​何年かして、​参加した​子ども​たちが、​剣道や​日本に​一層興味を​持った​大人に​なった、と​いう​知らせを​聞いて、​始めて​「全てが​終わった」と​言えるのだろうから。

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