~7を​ひいた​北国より​~

11月に​入って​突如街を​覆った​darknessは、​週末の​雪に​よってやや​解消され、​明るさを​取り戻した。​8時間弱の​日照時間には、​2週目に​して​ようやく​心身が​慣れた。​日差しに​よる​自然な​目覚めは​これ以上​期待出来ず、​iPadに​備わっている​目覚まし時計を、​遂には​セットするようになってしまった。​人間関係は​良好、​職場の​同僚とも、​下宿先の​女主人とも、​剣道場の​門下生たちとも、​最初から​そこに​居たような​錯覚さえ​抱く​程、​私の​居場所が​在る。​省みれば、​恵まれているなと​しっかり​意識する。​感謝を​忘れない。

しかし​海外滞在期間の​数え方が、​いつのまに​か​「何ヶ月経った」から​「あと​何ヶ月」に​シフトしている。​パスポートに​どっかりと​スタンプを​押されてから​奇しくも​ちょうど​7ヶ月経った​今日までに、​北欧の​人情に​触れ、​融合すればする​程、​私を​寄る​辺無い​気持ちに​させるのだ。​そして​脳裏では、​新たな​計算が​始まる。​日暮れの​4時、​学校帰りに​自転車を​転が​しながら、​7を​たす。​日本は​夜の​11時か。

帰国後に​ついて​全く​考えなかったわけではない。​けれど​最近は​7を​たすことが​多く、そして​今夜は​眠れそうにない。​ふと、​日本の​同僚・知人に​手紙を​書いてみようと​思う。​お元気ですか。

日本語の​授業では​先日、​巻き寿司の​調理実習を​して、​生徒たちは​和風の​味に​挑戦しました。​BGMと​して​ジブリの​和楽器アレンジ

曲を​流すと、​ハミングしながら​お米を​研ぎはじめる​女の​子が​印象的でした。​授業では​形象文字の​成り​立ちを​教える​為に​「Well, let's go to

Kyoto!」と​題して、​古都を​旅しながら​「京」​「都」​「清」​「水」と​紹介している​うちに、​なんだか​私まで​京都に​行きたくなってしまいました。​文化紹介の​他に、​私は​現地校の​英語の​授業を​代役する​ことがあります。​母語が​違う​人間同士が、​意思疎通を​含め英語のみを​教え学ぶ80分は、​実に​有意義です。​帰国後は​英文法を​黙々と​演習させる​時間の​代わりに、​ペアワークで​英文を​口にしながら​演習する​活動を​導入する​つもりです。​その​ための​教材作りの​ヒントを​得、​生徒の​意欲を​観察する​ことが​出来ました。​また、​世界各国の​特色を、​一人​一カ国プレゼンを​する​活動を​温めています。​ネットが​普及した​昨今で​さえ、​生徒一人が​共有する​世界の​情報は​限られています。​学級と​いう​ユニットが​ある​日本だからこそ、​友達の​発表を​聞きながら、​知らない​世界を​広げる​ことが​国際理解教育の​一助とな

ると​考えています。

いつも​下宿先の​サウナに​入りながら、​翌日の​指導案を​考えます。​先日は​原子力発電を​授業で​取り上げ、​日・フィンの​比較を​高校生に​討論させたのですが、​自国の​政策に​ついて​明快な​意見を​持つ生徒たちと、​充実した​時間を​共有しました。​オンカロ​(世界で​初の、​放射性廃棄物の​最終処分​場)は​滞在先から​近いので、​年内に​訪れようと​思います。

日本に​帰ったら、​作り方を​覚えた​フィンランド料理を​紹介します。​私は​マッシュポテトが​大好きで、​同じ味を​日本でも​振る​舞いたいです。​また、​現地の​剣道場に​通い続けている​中で、​剣道の​国際的な​普及と​活性化と​いう​テーマに​大変興味を​持つようになりました。​自信を​持って取り組めるよう、​な​お一層、​残りの​数ヶ月を​精進しなければなりませんね。​~7を​ひいた​北国より​~

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