書道を​体験する​授業

11月15日、​Turun Sanomatと​いう​フィンランド南西部で​25万人くらいが​購読する​新聞に、​研修校での​取り組みを​紹介する​記事が​掲載された。​日本研究の​授業を​受けている​中学生7人が​書道を​体験する​授業を​公開し、​授業後に​取材を​受けた​内容が​記事と​なった。

一人​ひとりが​道具を​持てるよう、​日本の​勤務校で​引き取り手の​いなくなった​書道道具を​集めて​もらい、​研修校に​送って​おいた。​授業では、​筆を​使った​基本点画の​書き方を​順番に​説明し、​それらの​組み合わせで​書ける​「土」​「人」​「光」を​練習して​清書した。​字の​バランス分​析通りに​筆を​運ぶのは​初めてでは​難しく、​お手本通りの​字形に​ならない​ことが​多いが、​総じて​楽しんでいるようだった。​しかしながら、​精神を​集中して​字を​美しく​書く​ために、​同じ字を​繰り返し練習する​ことは​あまり​魅力的ではないらしい。​2, 3度​練習して​すぐ​書き終えてしまい、​早く​次の​字を​書きた​そうに​している。​文化紹介の​一つだからと​割り​切っては​いるが、​筆を​持って字を​書けば​それが​書道だと​思われるのは​何とも​残念である。​美しく​書く​ために​練習する、と​いう​視点を​理解して​もらえるような​授業の​工夫を​考えようと​思う。

取材では、​フィンランドへ​研修に​来た​経緯、​主な​活動内容、​日本と​フィンランドの​教育の​共通点や​相違点に​ついて​話題を​提供した。​私は​日本の​勤務校で​理科教諭と​して​5年間教壇に​立った​あと、​フィンランドの​理科教育を​学び実践する​ことを​主な​目的と​して、​1年間の​研究休暇を​得ている。​取材を​受けた​編集者は、​この​ことを​正しく​理解してくれたし、​中高の​校長からも、​専門の​理科を​教えつつ日本研究の​授業も​行っている​様子に​ついて​コメントを​して​もらえた。​研修の​目的を​理解し、​専門性を​活かした​活動を​できるよう​配慮して​もらえる​学校に​来ることができて、​本当に​よかったと​思っている。

11月半ばに、​カナリア諸島で​行われる​天体観測へ​生徒を​引率する​物理の​先生に​変わって、​1週間授業を​担当した。​振り子の​周期を​精密に​測定し、​重力加速度を​求める​実験を​行い、​データの​グラフ化と​分析方法を​教えた。​実験後には、​レポートを​作成する。​日本では​毎週のように​実験と​レポート作成を​セットで​行っていたので、​最も​得意と​する​内容で​あった。​しかし、​毎週レポートを​書く​ことが​習慣に​なっている​生徒と​比べると、​提出された​報告書の​内容は​十分と​言えず、​日々の​積み重ねが​科学的な​表現力養成にも​重要だと​改めて​思った。

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