教育は​人を​作り上げ、​人が​その​国家を​作り上げる

今月、​日本の​小学校と​デンマークを​スカイプで​つなぐ、と​いう​ことを​試みました。

当初は、​子供たち同士の​接続が​できれば、と​思っていましたが、​デンマークと​日本の​時差は​8時間あるので、​今回は、​私と​日本の​先生たちとの​接続に​なりました。

私が​働いていた​市の、と​ある​小学校との​接続です。

接続は、​30分を​予定していましたが、​充実した​ものとなり、​1時間から​1時間半と​長い​ものに​なりました。

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私が​デンマークに​来て​抱いたことには、

教育は​人を​作り上げ、​人が​その​国家を​作り上げる、と​いう​ことです。

この​国は​"幸せ"な​国で​知られ、​ある​最近の​調査では、​「世界の​幸せな​国」ランキングで​1位に​なっています。​こちらに​来て​感じるのは、​確かに、​この​デンマークの​人々は、​概ね、​幸せそうに​生活を​していると​いう​ことです。

一方、​日本は​と​いうと、​(もちろん​充実した​幸せな​毎日を​送っている​人々も​いますが​)、​自殺者が​年間3万人を​越え、​精神的な​病を​抱える​人が​増加している​傾向に​あります。​日々の​生活に​疲労を​感じている​人は、​決して​少なくないと​思います。

この​違いは、​いったい、​何なのでしょうか?

繰り返しますが、​"教育は​人を​作り上げ、​人が​その​国家を​作り上げる​"、

つまり、​私は、​この​原因の​一つは、​日本が​従来行ってきた​教育に​あると、​今、​思っています。

("教育"と​いうのは、​学校教育、​家庭教育、​地域教育など、​様々な​意味での​教育に​ついて​言っています。​)

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デンマークに​来て、​違った​アプローチの​教育を​目の​当たりに​しました。

例えば、​私が​勤めている​デンマークの​学校では、​「テスト」と​いう​ものが、​一切ありません。​しかし、​日本では​「テスト」を​する​ことが​"あたりまえ"に​なっています。

いったい、​どちらが​いいのでしょうか?

私たちは、​子ども​たちの​ために​教育を​しています。

いったい、​どちらが、​子ども​たちの​ためなのでしょうか?

もう​一つ​例を​挙げると、

ここの​学校では、​大げさに​言うと、​寝っころがって​人の​話を​聞いていても​"しっかりと​""静かに​"聞いて​さえいれば、​先生は​特に​言いません。​でも、​日本は​どうでしょうか。​きっと、​多くの​先生は、​そのような​子どもには、​姿勢を​正すように​言い、​子どもは渋々​姿勢を​正しますが、​実は​その後、​話は​頭に​入っていない。​こういう​ことが、​少なからず​あると​思います。

見てくれが​悪いのですが、​しっかり​聞いているのと、​見てくれは​いいのですが、​全然​聞いていない。​これは、​いったい、​どちらが​いいのでしょうか?

ここで​私の​意見を​言うのは​控えますが、

教育には​様々な​アプローチが​あり得ると​いう​ことです。

つまり、​今現在、​日本の​多くの​学校で​行われている​教育が、​唯一の​教育の​やり方ではないと​いう​ことです。​(もちろん、​日本の​中でも​違いが​ある​ことは​承知しています。​)

しかし、​私は​ここデンマークに​来るまで、​そういう​想いを​抱く​ことは​ありませんでした。

日本の​教育が​"あたりまえ"に​なり過ぎていて、​そこに​疑問を​抱く​余地すら​ありませんでした。

この​変化の​激しい​時代、​ましてや、​いじめや​不登校など​様々な​教育問題が​起こっている​日本に​おいて、​そこに​「?」を​抱いていく​ことは、​大切な​ことだと​思います。​それは​なぜかと​いうと、​そのような​様々な​諸問題は、​"あたりまえ"と​思って​やってきた​日本の​教育に、​変えた方が​良い​ことが​含まれている​可能性が​高いからです。

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長くなりましたが、

私が、​ここデンマークに​来て​感じた、​そのような​教育に​ついての​大局観を、​スカイプを​通して、​日本の​先生たちに​紹介、​交流が​できた​事は、​私に​とっても、​日本の​先生たちに​とっても​有益な​事だったと​思います。

日本を​出る​ことの​意義の​一つは、​「比べる」​作業に​あると​思います。

私たちが、​日本の​中に​いて​"あたりまえ""疑問を​抱く​余地すらない​"ことに​ついて、​「比べる」​ことを​通して、​そこに​疑問「?」を​抱き、​より​良い​ものは​何なのかを​追求する​ことは、​繰り返しますが、​今の​日本に​とって​必要な​ことだと​思います。

これまで、​"日本"と​いう​国に​ついて​考える​ことなんて​なかった​私が、​デンマークに​ほぼ​一年​暮らした​今、​"日本"と​いう​国に​愛情を​抱き、​どうしたら、​よりより​日本に​なるのだろうと​模索している​ことに、​自分​自身驚いています。

そして、​同時に、​私のように、​日本を​出る​ことに​よって、​逆に​日本に​ついて​考える​人々が​増える​ことを​期待する​ばかりです。

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