カナダに​来て​最大の​試練

こちらの​学校では​子ども​たちが​劇や​歌を​歌う​クリスマスコンサートが​ありました。​校長先生が​日本の​歌も​歌うのは​どうかと​提案してくださり、​昼休みに​希望者だけ集めて、​日本の​歌の​指導を​しました。​曲は​リズムも​繰り返しだし、​いろんな​言語で​カバーされている​「上を​向いて​歩こう」に​しました。

練習が​始まる​前、​歌詞や​楽譜は​全部​ローマ字で​作り直し、​歌詞の​意味も​理解させる​ために、​数年前に​オリジナルに​近い​意味で​カバーされた​英語バージョンを​聞かせる​準備を​していました。​しかし、​練習初日、​集まったのは​8人だけでした。​ここから​私の​カナダに​来て​最大の​試練が​始まりました。​次の​日校長先生に​もう​少し​人数が​欲しい​ことを​伝えたら​呼びかけてくれて​20人以上に​なりましたが、​日本語バージョンを​聞かせると、​「意味が​分からない。」​「やっぱり外に​遊びに​行っていい?」と​次から​次へと​子ども​たちが​言ってきました。​残ったのは​結局​10人程度。​10人でも​来てくれた​子たちの​ためにと​思って​練習を​しましたが、​「上を​向いて​歩こう」の​1フレーズですら、​なかなか​覚えられませんでした。​結局​90%英語、​10%日本語で​歌ように​変更しました。

しかし、​それでも​本番​1週間前に​なっても​ほとんどの​子が​歌詞を​覚えてきませんでした。​毎日​数​人ずつ​練習に​来ず、​メンバー全員​そろっての​練習は​できませんでした。​練習に​来ている​子でも、​一度​歌っただけで​「疲れた。」と​言っていました。​みんな​外で​遊んでいる​時間に​練習するのは​難しかったです。​それだけでなく、​練習中に​ふざけたり、​真​面目に​している​子たちの​邪魔を​したりする​子も​いて、​その​子への​指導にも​時間が​とられました。​このままでは​人に​見せられる​ものではないと​毎日​焦っていました。​でも、​焦っても​仕方ない。​「できた​ところまででよし」と​思って、​せっかくなら​楽しもうと​思いました。​歌っている​姿を​ビデオに​撮って​子ども​たちに​見せたり、​少しでも​よい​ところを​褒めたりしながら、​最後は​子ども​たちが​この​歌を​好きに​なって​楽しんで​歌ってくれたら​いいなと​思って​指導しました。

英語で​うまく​指導できないせいも​あり、​思うように​指導できませんでしたが、​コンサートでは​子ども​たちは笑​顔で​ベストを​尽くしてくれました。​たくさんの​先生や​保護者に​「とても​よかった」​「あの​曲は​コンサートの​中でも​おに​入りの​曲だ」​「がんばったね」と​声を​かけて​もらい、​頑張って​よかったなと​思いました。

体験談の​一覧へ​戻る